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山形県庄内在住2児(姉妹)の父の趣味のページ


        
  
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 映画評論トップ>平成26年映画評論(第1四半期編)

平成26年(2014年)映画評論vol.1FILM CRITICISM

鑑  賞  日
作  品  名
 鑑賞劇場名 評  価 公式HPへ
 3月27日(木)
 『映画ドラえもん 新・のび太の
   大魔境 ペコと5人の探検隊』
鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>いつもの通り、大人も思わず泣いてしまう感動作だった。特に今作はジャイアンが熱い!!「自
分たちの力でジャングルを探検するから面白いんだ!」とドラえもんの秘密道具を全て置いていったことか
ら、何度もみんなを危険な目に遭わせてしまった責任を痛感し、自分の力のなさに静かなる怒りを燃やす。
実はバウワンコ王国の王子だった子犬のペコを救うために、自分だけがジャングルに残り、死をも覚悟して
最後の戦いに挑む。そんなジャイアンを見て、のび太たちも残って一緒に戦うことを決意する。ペコと5人
の友情やジャイアンの男気に、本当に胸が熱くなった素晴らしい作品だった。いつもの声優陣に加え、小栗
旬やCOWCOWは実にいい味を出していた。一方、声優素人だから仕方ないが、夏目三久は下手っぴで、
良作にやや水を差した感じがするので減点し、星4.5とする。
 3月25日(火)
 『ダラス・バイヤーズクラブ』
鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>80年代のエイズへの偏見(エイズ=同性愛者がかかるもの)の様子がリアルに感じられ、主人
公の、大の女好きで同性愛者が大嫌いな自分がなぜエイズにならなければならないのかと怒り狂う様子がス
トレートに伝わってきた。余命30日と宣告された彼が、特効薬を求めてメキシコや日本など世界中を飛び
まわる。最初は自分のため、次にビジネスのため、最後は同じ病気で苦しむ人々のために、FDA(食品医
薬品局)と対峙する。自堕落な男から使命感に生きる男へと変わっていく主人公ロンを、マシュー・マコノ
ヒーが静かに、そして熱く演じている。ビジネスパートナーとなるゲイのレイヨンを演じたジャレット・レ
トも素晴らしい。2人の20kg前後の減量のことが一番の話題になりがちだったが、実際に映画を観れば
、その内容・演技力が最大の売りであることを実感する。アカデミー賞主演&助演男優賞W受賞はうなずけ
る。作品柄仕方ないが、最高潮に盛り上がる場面は?というと答えに窮するので、星4つとする。
 3月12日(水)
 『銀の匙 Silver Spoon』
イオンシネマ三川  
<評 論>大ヒットマンガの映画化とあって、原作を踏襲するところ、捨てるところ、微妙に変更させると
ころ、など様々な手直しがあるのはやむを得ないところではあるが、個人的には上手く凝縮させていい映画
に仕上がっていると感じた。主人公の八軒を演じた中島健人はなかなか雰囲気が合っていたし、同級生で八
軒が恋い焦がれるアキを演じる広瀬アリスもとても可愛かった。駒場、富士先生、中島先生、タマ子など他
のキャストも味が出ていてとても良かった。”エゾノー”という普通の高校とは違う特殊な高校を通して、食
や、動物の生命や、農家の厳しさや、友情や、などなどを爽やかに体現していて心地いい映画だった。続編
もぜひ期待したいところ。星4つとする。
 3月7日(金)
 『もらとりあむタマ子』
鶴岡まちなかキネマ   
<評 論>大学を卒業後就職もせず、実家のスポーツ用品店も手伝わず、食っちゃ寝食っちゃ寝を繰り返し
ていくだらしない娘・タマ子を、前田敦子が見事に演じている。そんな娘を心配しながらも「出ていけ」と
も言えず容認して、スポーツ用品店をやりくりしながら炊事洗濯をしてくれる優しい父を、康すおんが好演
していて、「どこにでもありそうな日常」を感じさせる。ロールキャベツにがっつき、マンガをみて、中学
生の近所の少年が唯一の友達(舎弟?)で、父に逆ギレして、それでも本当は父が大好きなタマ子がすごく
いとおしく感じる。女優としての前田敦子の演技力・表現力・存在感に本当に感心させられた。さすがAK
Bの元トップ。才能抜群と思わせた。唯一、家を出ていくまでの場面を観たかったし、そこでかなり泣かせ
てくれるんだろうなあ、とかなりの期待をしたところでエンディングを迎えてしまった。「ここで終り!?」
と思ったし、勿体ない!!と感じた。中途半端感が否めず、星3.5とする。
 3月5日(水)
 『グランド・イリュージョン』
鶴岡まちなかキネマ    
<評 論>ストーリー、配役、演出、映像、音楽、どれも素晴らしかった。とにかく、4人のイリュージョ
ニスト集団「フォー・ホースメン」の一人一人がかっこいい!!それぞれが得意分野を駆使して、観客はも
ちろん、自分たちの逮捕に迫るFBIやマジックの種明かしを生業とするライバル(モーガン・フリーマン
)などを翻弄し、強盗(トリック?イリュージョン?)を重ねていく。再三のピンチを脱し、4人が辿り着
いたその先には、何とも意外な黒幕が待っている。本当に、まさかの人物!!登場人物が多く、それぞれの
関係性をしっかり把握するのが難しかったが、細かい設定は抜きにしても十分にハラハラドキドキ楽しめる
作品だった。単なる勧善懲悪の結末でない内容に、逆に胸がスカっとする傑作。星4.5とする。
 2月25日(火)
 『凶悪』
鶴岡まちなかキネマ    
<評 論>久々にいい意味で後味の悪い、”これぞR15”という映画を観たなあ!と満足した。殺人の描写
の生々しさがまず凄い。たけし映画ばりに(失礼?)ドンパチしてぶん殴って血がドバドバっていうのでは
なく、殺人に関しては素人(先生=リリー・フランキー)が全体重をかけて思いっきり紐で首を絞めて殺し
たり、これでもかという位に多額の保険金がかかった肝硬変の親父に無理矢理酒を飲ませてスタンガンを浴
びせて殺したり、焼却炉に入らないのでナタで死体を切り刻んで細かくしてから燃やしたり、無理矢理SE
Xして薬を注射して殺したりなどなど、生々しくてリアルに凶悪を感じさせた。俳優陣の演技も凄い!!ジ
ャーナリスト藤井を演じた山田孝之の悲壮感、ピエール瀧・リリー・フランキー両脇役のえげつなさ、藤井
の妻役の池脇千鶴の苦悩などなど、文句なしに素晴らしかった!!そして、最も凶悪なのは、実は、ジャー
ナリズム精神が行き過ぎて、裁判では無期懲役になりそうな先生を何としてでも死刑にして殺してやりたい
と願う主人公・藤井なのではないか?と思わせる演出にも非常に社会性を感じさせた。社会派で後味悪くて、
でも本当の正義、本当の悪って何なの?とまで考えさせられてしまった。星5つ!!!
 2月19日(水)
 『エージェント:ライアン』
 鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>”THE平均点”な映画だった。スパイアクションにみられる殺し屋とのアクション、通りすがり
の物品の素早い受け渡し、極秘ファイルを得るため敵ボスの部屋に侵入しハッキング(そしてUSBに保存
中だが敵に気付かれ敵が部屋に迫ってくる!間に合うか間に合うか・・的な場面)、カーチェイスなどなど
お決まりの要素は含まれていてそこそこハラハラドキドキさせられたが、「予想外の展開」や「意外な黒幕
」などのサプライズが無く、普通にハッピーエンドで終わってしまった感じ。クリス・パインはやはりかっ
こいいが、ただそれだけの映画だった。星3つとする。
 2月12日(水)
 『利休にたずねよ』
 鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>市川海老蔵が演じる千利休がとても魅力的だった。感情の機微を表さず淡々と話す姿は、時の天
下人である信長や秀吉をも凌駕する静なる力を感じさせたし、茶道の作法・所作も見事に表現していた。脇
を固める妻役の中谷美紀、秀吉役の大森南朋、信長役の伊勢谷友介などもさすがの演技・存在感だった。若
かりし頃の利休の恋の場面はやや薄っぺらい感じはしたが、美を命がけで追及する利休の原点となったエピ
ソードであるし、市川團十郎との親子共演も見どころの一つなので必要だったのだろうと思う。ネットのレ
ビューでは駄作との酷評が多いが、私個人としてはすごく静かで美しい傑作だと思った。星4つとつする。
 2月5日(水)
 『ペコロスの母に会いに行く』
 鶴岡まちなかキネマ   
<評 論>主演の岩松了が、仕事はだらしない(最後はクビになる)けれど母親思いで、優しくて、明るい
息子・ゆういちを見事に演じていた。だんだんとボケていき、時折息子をも忘れてしまう母・みつえを演じ
た赤木春恵もとても素晴らしかった。アル中で暴力をふるう若き日の父(加瀬亮)、その父や息子を支える
若き日の母(原田貴和子)。苦労はあったけれど、家族みんなが仲良く、愛に包まれていた家庭だったので
今となっても寄り添って生きているんだろうなと思う。認知症、介護など深刻なテーマではあるものの、と
ても温かく、ジワジワと感動を与えてくれる作品だった。キネマ旬報・日本映画第1位の受賞には納得!星
4.5とする。
 1月31日(金)
 『ゼロ・グラビティ』
 イオンシネマ三川  
<評 論>3D上映がなくてやむなく2D版を鑑賞。それでも、噂に違わぬ秀作だった。まず、宇宙空間の
映像が素晴らしい。そして遠くにそびえる地球が凄く美しい。きっと宇宙に行くとあんな風に見えるんだろ
うなあと納得させられてしまう。そしてストーリー展開。本当にキャストはほとんどジョージ・クルーニー
とサンドラ・ブロックの2人だけ。しかも、中盤でジョージは死んでしまうので後半からラストはサンドラ
演じるライアン・ストーン独りで地球に帰還すべく奮闘する。ほぼ2人芝居・1人芝居状態なのに、最後ま
で飽きることなく、ハラハラドキドキさせてくれた。「ふつう助からねえだろ」と思ってやや引いたが、そ
れはハッピーエンドで終わる映画にしたかったのだろうから仕方ないだろう。星4つとする。
 1月28日(火)
 『小さいおうち』
 鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>とても素晴らしかった。女中・タキが山形の田舎から赤い屋根の小さいおうちに奉公に来てから、
戦争のために故郷に帰るまでのストーリー構成・展開は見事だし、現代(平成)パートのストーリーや昭和時代
とのリンクもしっかりしている。同じような構成だった『永遠の0』よりもずっとしっくりくる内容。昭和
のタキ役の黒木華は健気で可愛らしい女中を見事に演じているし、奥様・時子役の松たか子も明るく艶やかな
雰囲気が申し分ない。脇を固める豪華俳優陣も素晴らしい。そして、何といっても現代のタキを演じる倍賞
千恵子。優しく可愛らしいおばあちゃんを見事に演じているし、昔の罪を悔いて大粒の涙を流して泣いてし
まうシーンには、思わずもらい泣きしてしまった。久石譲の素晴らしい音楽ともマッチして、派手さはない
が何とも穏やかで切ない、心に響く傑作だと思う。唯一、現代パートにて妻夫木聡の恋人を演じる木村文乃。
演技は下手だし、この役自体必要なかったのではないかと思う。ちょっと水を差された感じ。星4.5。
 1月25日(土)
 『くらげとあの娘』
 鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>庄内キネマ製作委員会の第3弾作品。地元「加茂水族館」が主な舞台で、2014年6月の当館
のリニューアルオープンに合わせて公開となる作品。初の試写会ということで一足先に鑑賞。これまでの2
作品は1時間前後の短い作品だったが、今回は1時間50分弱のしっかりした映画作品といえる。主人公の
男が口数も少ないし意思表示も弱いし煮え切らない。予算の関係からか?カット数が短く、ワンシーンがか
なり長く、ダラ〜っと進んでいく感じも相重なって、物語のメリハリがない。ただ、派手さや笑いどころは
ないが、人間のナイーブな心情、不器用な面などを凄く繊細に描いていて冨樫森イズムを知る宮田監督っぽ
い作品なんだろうと思う。よく知る地元のキャストも多く出ていて、演技も上手だった。星2.5とする。   
1月17日(金)
 『劇場版SPEC〜結〜 漸ノ篇』
鶴岡まちなかキネマ    
<評 論>ドラマ版はあまり観ていないが、たまたま正月の深夜にスペシャルドラマの再放送を観たら面白
かったので、完結編ということもあり観てみることにした。ドラマでも独特の笑いや小ネタ(同じ監督のト
リックにも通ずる)があるのは観ていたが、やはり健在。これまでの重要人物だった竜雷太が殺されてしま
うなどして、2部作次作の”爻ノ篇”へと続いていく。戸田恵梨香と加瀬亮のコンビも良いし、脇役たちも面
白い。映画作品としては薄々だが、どういう結末になるのか一応期待したい。星3.5とする。
1月6日(月)
 『永遠の0』
鶴岡まちなかキネマ  
<評 論>平成25年末から平成26年始にかけての最大の話題作。百田さんの原作を読んですごく感動し
たこともあり、かなりの期待を持って、いざ鑑賞。結果は、「う〜ん・・・。」という感じだった。勿論、
あれだけ長い原作なのでうまく削りながら映画の枠内に収める必要があったわけだが、ちょっと無理があっ
た感じがした。本当はいろいろな伏線があるのに省いて強引に話が進んでいくので、それぞれのキャラクタ
ー達との逸話が薄っぺらい。ヤクザ?の景浦の話なんか本当に面白いのに、匂わすだけで真実を示さなかっ
たし。とてももったいない感じがした。しかしながら山崎監督のVFXはかなり凄かったし、岡田准一の演
技も良かった。偉大な原作を考慮すると物足りなさすぎるが、映画としては及第点か。星3.5とする。






<名前(HN)>hiropu11 ♂
<生年月日>197x年1月11日
<住まい>山形県庄内←宮城県
仙台市(転勤にて)←山形県庄内
←新潟県新潟市(大学にて)←
山形県庄内(出身地)
<趣味>競馬、ネット、映画鑑賞、
読書(小説・漫画)、3DS、酒
飲み、ワンピースのグッズ集め、
ショッピング
<特技>大酒飲みで多重人格へ、
剣道2段
<好きな食べ物>鶏の唐揚げ、お酒
焼き鳥、ラーメン、そば、ヘルシ
ア緑茶、そら豆、チョコレート
<嫌いな食べ物>ゆず、餅
<マイカー>インプレッサ←カル
ディナ←マークU←インテグラ
<座右の銘>明日は明日の風が吹く
<私の夢>
@平穏無事な生活を送り、娘2人が
いい子に育つこと
A馬券で大儲けし、馬主になって
ダービーに勝つこと