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「日の丸・君が代」撤回を求める人事委員会
への審査請求にあたっての声明


 私たちは本日ここに不服審査請求した13名を加え、三次にわたる請求によって合計130名が共同し、今年3月に実施された卒業式に関する「日の丸・君が代」不当処分撤回を求めて東京都人事委員会への不服審査請求を申し立てるに至りました。
 昨年10年23目に東京都教育委員会(都教委から出された「通達」に端を発する処分を背景とした違憲・不法な「日の丸・君が代」強制と、それに協力しない教職員への大量処分は、国内外のマスコミや市民から「行き過ぎ」「異常な行為」「戦前への逆戻り」であるなどと、批判や注目を浴びています。
 しかし都教委は昨年度の周年行事(創立記念行事)と卒業式に関わる合計206名の大量処分にとどまらず、4月24目には新たに「日の丸・君が代」不起立者等42名(卒業式関係2名、入学式関係40名)への不当な処分(減給3名、戒告39名)を決定し、さらに翌25日には卒業式および入常式での「君が代」斉唱指導に関して67名の教職員へ不当な注意や指導(厳重注意6名、注意18名、指導43名)を実施することを発表しています。
 憲法第99条(憲法尊重擁護義務)を遵守すべき都教委が憲法違反の疑いが濃厚な行政処分や指導を強行することは、憲法そして法治国家への重大な挑戦行為であると言わざるを得ません。
 また、公式の場面において教育委員のー人が「君が代」不起立の教職員を「ガン細胞」呼ばわりする事態を見るに至っては、都教委自体が良識や品性を失った暴走状態にあると言わざるを得ません。
 私たちはこうした都教委の違憲・不法な暴走行為に怒りと抗議の意を表明するとともに、 「日の丸・君が代」強制に伴う不法・不当行為をストップさせるために、東京都人事委員会での公開ロ頭審理を軸に告発を続けていくことを宣言します。
 また既に東京地裁に「10・23通達」の違憲・不法性を訴えている予防訴訟をすすめる会(本日、第二次提訴が行われ343名の原告による大規模訴訟となっています)および近日中に東京地裁に提訴予定の被解雇者の会(「君が代」不起立により嘱託職員採用取消となった退職教員の会です)をはじめ同様の趣旨で闘っている数多くのグループや個人と連帯します。
 そして今後も続くおそれのある不当処分を被る人たちとしっかりと手を携えて、不当処分の全面撤回を求めて最後まで闘い抜く決意をここに表明します。
                       2004年5月27日
「日の九・君が代」不当処分撤回を求める披処分者の会
「日の丸・君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会