職員室のファイルサーバにLinuxを
職員室Lanも相当一般化してきたと思われるが,もし,まだスタンドアロンでPCを使っていたり,ワープロなどが主流の職場の方はご一考いただきたい。
まず,職員室にはPCネットワークを敷くべきなのである。これによる業務の連携,効率化ははかり知れない。プリンタの共有一つとってみても,便利この上ない。あなたの学校では,それぞれのPCにそれぞれプリンターをつけてないだろうか?または,印刷するためにいちいちFDなどにファイルをコピーして,プリンターのつながっているPCでファイルを立ちあげていないだろうか。職員室LANは,この手間を劇的に効率化する。
また,年度ごとに校務分掌が変わったりした時に,前年度の資料がPCファイル化されてどこか一箇所にまとめられているだろうか?紙データしかなく,もう一度はじめから同じ文章を打ち直すなどという無駄な時間をすごしていないだろうか。
職員室の各個人のPCがネットワークで結ばれ,ファイルサーバに共有のフォルダがあれば数年前からのファイルがすべて手に入り,それを必要に応じて修正すればよいのだ。こんな簡単な話はない。また,皆の意見を集約したり,授業時数の集計,出欠席の計算などもこのサーバに基本的な枠組みのファイルがあれば,それぞれがアクセスして入力すればたちどころに集計が出来てしまう。成績処理も同様である。
しかし,ここで問題となるのがセキュリティである。いくら内部ネットワークとはいえ,場合によってはインターネットに接続するような設定をしている学校もあるだろう。そうなると,セキュリティについて学校は考え始めなければならない。
専門のサーバを導入するのは費用がかかる。学校では職員室内のことまでなかなか経費がかけられないのは全国同様だろう。そこで,登場するのが「Linux」である。
Linuxについての詳しい説明は,それぞれ検索してほしい。大まかにいうとフィンランドの学生がつくったUNIX系のOSで,その中心となるカーネルという部分が無料で公開されており,それに様々な必要なファイルを継ぎ足して,何種類ものLinuxが存在する。今は,日本語環境も整い日常のOSとして使っている人もいる。
このLinuxにはSAMBAというファイルサーバ用のソフトを付け加えることができ,これを使うと,windows マシンからIDとパスワードで個人を特定し,アクセス権があるかどうかを判断する。アクセス権があればそのファイルが使えるが,なければまったく使用ができない。ごく,簡単に説明すればこういうことである。
これを使うのだ。職員室のメインのPCにLinuxをインストールし,そこにファイルサーバを構築する。そして,職員一人ひとりにIDとパスワードを設定し,グループ化しフォルダごとにアクセス権を設定する。これで,誰かが間違えて重要なファイルを消してしまったり,間違えたファイルに成績を入力したりすることがなくなる。
そのためのLinux環境であるが,日本語の使えるディストリビューション(Linuxの様々なファイルがセットされたもの)はいくつかある。筆者が使っているのは「Vine Linux」というものだが,インストールもパッケージされていて,しかも,雑誌の付録でありただ同様でファイルサーバが構築できた。それに,他のウィンドウズマシンからアクセスしてみたが,まったく問題なく,自分のマシンのフォルダのように使えた。
ウィンドウズでは,ここまでの細かいアクセス権を設定するにはサーバOSを購入しなければならず経費がかかり,また,設定が非常に難しい。また,セキュリティという点ではLinuxに遠く及ばない。その点,このVine Linuxはとても簡単でさらに堅牢であった。
まず,職員室にファイルサーバを。そしてそのOSにはLinuxを。
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