2006年1月23日(月)朝日新聞38面
試験採点せず「予想点」通知 藤沢の中学校教諭
昨年12月にあった後期中間試験で,理科の男性教諭(39)が2年生
(4学級計161人)の採点を終えていないのに,成績カードに適当に
点数を記入していたことがわかった。
・・・
男性教諭は「部活動の指導などで忙しく,前期の中間試験の結果を
参考にして予想点をつけた。」などと話しているという。
筆者はこの記事を読んで思ったのは「またか」ということだ。これは,前に同じことがあったということではなく,「部活動」による弊害がまた出たか,ということである。部活動内での行きすぎた指導,土日終日部活を実施し,月曜日に生徒が疲れている現場の状況,朝7時から夕方6時まで拘束し,その結果自主的な学習時間を奪っている現実。勝利至上主義,上級生優先によりゆがむ縦の関係。また,そのはけ口となった同級生へのいじめ。こんなことは枚挙にいとまがない。生徒は学校へ部活動をしに行っているのか,学習しに行っているのかわからなくなっている。
この教諭は年齢からいってベテランである。学校の中核を担う年である。教頭試験を受けてもよい年齢である。それが,学習指導よりも部活動指導に熱中していたことを言い訳としていっていることが恥ずかしくないのか。それとも,部活動を理由にすれば彼の罪は「子どもの指導に当たっていたんだから」と解釈され,懲戒を免れるとでも思っているのか。
学力低下や,子どもの理科離れが叫ばれている今,彼はいったいこの数年間教師として何をやってきたのだろう。同じ教師として恥ずかしく思う。
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