七尾線は1991年に電化され、それまでのキハ58系に代わって電車が走ることとなった。七尾線は宝達川をくぐるトンネルの絶縁の問題で直流電化されたが、津幡金沢間の北陸線に乗り入れるため、交直流電車が必要となった。しかし民営化直後のJR西日本の経営体力では交直流電車を新製することができず、他線区の車両を交直流化して転属させるという奇策に出ることになった。

ところ変わって近畿地方を走っていた特急北近畿号は、国鉄末期に各地で余剰になっていた485系をかき集めて運転していた。しかし直流区間しかない近畿地方では485系の交流機器が不要であった。そこで北近畿用の485系から福知山線用の113系に交流機器を載せ換え、それを七尾線に投入する運びとなった。形式は415系800番台となり、一方の北近畿用485系は183系800番代となった。

電化後は七尾線七尾〜津幡間、北陸線津幡〜小松間のほか、2001年まで金沢〜和倉温泉間の急行能登路号にも使われた。
その後目立った動きはなかったが、2005年頃からはドアが押しボタン式の半自動となり、2006年頃からは屋根上のベンチレータが撤去工事が施された。

2010年からはJR西日本の経費削減による車両塗装単色化により、415系800番台においては輪島塗を意識した赤色の編成が登場した。またその後「わくたま号」、「UFOのまち羽咋号」、「とうはくん号」、「国宝長谷川等伯号」の4本のラッピング車が誕生した。


過去の急行
能登路



旧七尾色 白虎山公園
新七尾色(末赤色) 国宝長谷川等伯号
わくたま号 とうはくん号
UFOのまち羽咋号 JR九州の原型車リバイバルカラー
415系原型車(700番台) ステンレス製の1500番台
ほくりく光速鉄道