3.0


471・475・457系は国鉄の交直流急行型電車。そのうち1962年に直流と交流60Hzの両用として登場したのが471系。1965年には出力が向上した473系も登場したが、抑速ブレーキを装備した475系が登場し、473系はクモハ・モハの2両のみの登場に終わった。475系は大増備されたが、1969年に50/60Hz両周波数対応の457系が登場したので、そちらに移行した。しかしその457系も急行の削減に伴い、少数ロットで製造が打ち切られ、交直流急行電車は全て製造を終えた。既存の急行型車両もすべて普通列車に転用された。

金沢・仙台・鹿児島でJR化後も長く活躍したが、JR東日本・九州からは引退し、JR西日本の金沢支社のみとなった。
2009年より521系が投入され、数を大きく減らしてきている。サハ455(原型車)を連結した増結用の4編成は一足早く全廃となった。その後、、TB・TE装置の設置を省略するため、クハ・クモハをサハ・モハに改番して6両固定化した編成が現れた。これは一時的な措置で、521系の増備によりあっけなく廃車となった。2011年3月改正で金沢以西(七尾線直通除く)は521系に統一され、475系は撤退した。現在は金沢以東で活躍が続いている。


過去の急行
くずりゅう 立山



末青編成
JR西日本の経費削減策によって青色単色化されてしまった悲劇の475系。側面からは12系に見える。
国鉄色
2006年、JR富山港線は富山ライトレールへの移管のため、廃線となった。富山港線の廃止前、同線で朝晩に使用されていた475系がイベントとして国鉄色に塗り戻された。A16・A19編成の2本存在したがA16編成は廃車解体。
体質改善車
471・475系のうち、近郊型化の上、車内のデッキを撤去した車両。冬場は車内保温のため、ドアが半自動となる。外観上では、ヘッドライトがシールドビームに取り替えられているのが特徴。
クハ455-302
この車両は短編成化による先頭車不足を解消するため、クハ165-140から改造された車両。屋根上のホイッスルの形状が違う。ぜひ引退後は湘南色に戻し、博物館で保存して欲しい…と思ったが、あっさり解体された。
快速ホリデーライナーかなざわ
快速ショッピングトレインの名前を変更して誕生。しかし北陸鉄道の高速バスによる攻勢に敵わず、2010年より1往復に減便された。
急行くずりゅう(リバイバル)
2006年の9月23日に運転された急行「リバイバルくずりゅう」号。実際のくずりゅうはかつて金沢と米原を結んでいた急行列車。
快速ショッピングトレイン
2007年3月18日に運転を開始した快速列車。富山→金沢を片道のみ2往復結んでいました。5月26日に「ホリデーライナーかなざわ」と名前が変わり、列車名としてはわずか2ヶ月で消滅した。
富山港線
国鉄色車は富山港線廃止前に塗り戻された。廃止が近くなると、キハ120系は富山港線での運用を終了し、全列車が475系で運転された。ちなみにHMの「ありがとう富山港線」の文字は書家の森大衛さんによって書かれたもの。
ほくりく光速鉄道