521系電車は、北陸線普通列車用としては久々となる新車。車体構体は321系(2次車以降は225系)をベースとされ、分割併合を考慮した結果、223系5000番台のような垂直な前面形状となった。運転開始の前に、2006年10月21日には敦賀駅構内にて展示会が開催された。
従来の車両とは共通点が無いといっていいほど違うが、まず外観ではステンレス製の車体になったことが大きな違いである。北陸線用としては初となる両開き3扉となっており、防寒の為にドアはボタン式の半自動扉となっている。車内は転換クロスシートを基本とし、車端部にはロングシートが設置されている。トイレはバリアフリー対応。

2006年にE編成5本(敦賀)が製造されて以降は動きがなかったが、2009年にG編成10本が金沢に配置され、金沢〜福井間でも運用開始。2011年3月改正に向けて増備が続けられ、5本が金沢に、15本が敦賀に配置された。敦賀配置分は滋賀・福井県が費用負担したE編成と区別するため、M編成として投入された。これにより、ようやく419系が全廃された。このときから津幡までの乗り入れが開始された。その後2012年より富山への乗り入れも開始された。平行在来線の3セク化の際に、本系列がどのように扱われるかが注目される。

E編成は2009年3月〜2010年の3月まで小浜線でも運用された。この編成は福井以北へは入線せず敦賀を中心とした運用になるので、今後も125系と共に小浜線で使用される可能性は考えられる。



近代的な福井駅とは良く似合う 敦賀での展示会での1コマ
ほくりく光速鉄道