オーストラリア演奏旅行(2)
(1987.8.17〜8.24 )
・8/20 本日は、メインとなる「文化センター」での演奏会である。本番は午後7:00から。ホテル出発は午後2:00(予定は1:00発だったが、バスが遅れた)。午前中、係員に連れられて生徒2人とともに「文化センター」の下見に行った。今年(1987年)できたばかり、ということで、外観は非常に立派だったが中の施設・設備は、はっきり言ってお粗末。ひな壇や反響板がまったく無いのである。まいった。それでも一応、控え室や演奏会の進行について打ち合わせをしたが、本番ではなかなかその通りにいかない。現地の人はあまり気にしていないようで、非常におおらかで、国民性の違いなのかな、と思ったりした。 約1000人収容のホールは老若男女、たくさんの人々でほぼ満員。演奏には我々のほか、同じツァーに参加した日本の某女子大学合唱団、地元からマイアミ・ハイスクールのビッグ・バンドと青少年ダンス・チームが参加したが、我々はそのトリを務めたのである。ここでも我々は大きな拍手喝采を受け、特にラヴェルの「ボレロ」の演奏では非常に大きな反響があり、「大感激した」という老婦人から、ぜひ(録音)テープをくれ、と何度もお願いされるシーンもありました。(タイプ、と発音するので、タイプライター?、と何のことかわからなかったが、オーストラリアでは「 A」 を「アイ」と発音するそうで、「Tape 」は「タイプ」と発音する。録音テープのことか、と日本に帰ってから気がついた--英語の先生から聞きました)。 ・8/21 本日は、サウスポート・ハイスクールでの交歓演奏会。サウスポートに着いてまず、ここの生徒たちと一緒に昼食をとった。マイアミでもそうだったが、メニューはサンドイッチとオレンジジュース。少々ウンザリした。部員たちは昼食の時間と演奏終了後、やはり英語を駆使しての悪戦苦闘の交流。文通を約束した部員も相当数いたようである。
演奏はサウスポート・ハイスクールがまず先に演奏し、次に我々であったが、非常にリラックスした雰囲気になり、お互いに私服での演奏になった。マイアミと同じように、やはり熱狂的な拍手の嵐であった。サウスポートの演奏は、音楽的レベルはそれほど高くないと思われるが、ミスなどあまり気にせず、たいへん楽しそうに演奏しているその姿勢は、我々としても見習うものがあるのではないか、と思われる。ホテルに帰ったあとは自由時間。各自思い思いに楽しんだ。 次ページへ |