第七話「報われぬ魂」







ラストフェイズ。 4機のガンダムが一斉に突入を開始した。司令部が迎撃体勢を取るも、時既に遅く、 基地内の戦力はガンダム達の猛攻によって容易く崩れ落ちてゆく。 ヘリオン部隊が、5分とかからぬ間に全て沈黙。 その後間もなく、信号弾にてモラリア軍側の無条件降伏が宣言された。 たった4体の敵に、数十機のMSを撃破されたモラリア軍。非常事態宣言から5時間と経たぬ内の降伏であった。 AEUの誇る圧倒的な兵力を以ってしても、ガンダムに痛手を加えることは敵わなかった。 発光信号を確認し、各自撤退を開始するガンダムマイスター。 強大な敵を前に、またも勝利を収めたCB。しかし、この勝利で彼らが得られるものは無く、 逆にAEUへ、軍備増強への道を歩ませる結果となる。 彼らが力を示せば示すほどに、全世界からの包囲網は狭まってゆく・・・。
コロスコロスコロスコロスコロス・・・・・・ ・・・・・・・・・フン。 あ〜・・・・・後半なんだが、とりあえずお前ら二人はもうケンカすんな。つーか喋んな。 止める俺たち年長者の身にもなって見ろよ。 この調子だと、この後のシーンなんて見られないんじゃないかな? ・・・今日はもうやめようか? ばっかやろう!!この俺がガキどものケンカごときで参ってたまるかよ!! この後も予定通りやるからな!!むしろ二人は、自分の不毛な争いを見て猛省しろ! 一時のテンションで馬鹿やらかした自分らをみて、なんか恥ずかしくなるがいい!! ・・・・・・いい歳こいてハロに愛情注いでいる方が恥ずかしいだろ。 大の男が何ともみっともない。つーか気持ちが悪い。 今後半径5メートル以内に近付かないで下さい。 っっ!!!! ちょ、銃を降ろしてロックオン!!二人とも彼を刺激しないで!! さっきからどうして妙なタイミングでシンクロ率高いんだよ!!?
逸れたるビーイング 「歯を食いしばれぇ!!」 作戦終了後、帰還するやいなやいきなり刹那を殴るロックオン。 「親父にもぶたれたこと無いのに!」と思わず叫びそうになった刹那ですが、 彼の場合殴られるどころか自分の手で親を殺めているので、そんなセリフを吐く権利はありません。 それに、収録現場には、元ネタである古谷徹さんがナレーション役として光臨なされているので、 迂闊に物まねなんてしたら、それこそ何を言われるか分かったものではありません。中の人的な意味で。 「殴られた理由は分かるだろう。ガンダムマイスターの正体は、 太陽炉と同じSレベルでの秘匿義務がある。」 ロックオンの怒りもごもっともで、作戦行動中にコックピットの外へ出て、自らの姿を晒すなど、 ガンダムマイスターとしてあるまじき行為。最悪の事態を免れたのは不幸中の幸いでしたが、それは結果論にすぎません。 何故あのような真似を?ロックオンは少しだけ語調を弱めて刹那を問いただします。 「・・・・・・・・・。」 しかし、騒動の中心たる刹那は、貝のように口をつぐんで黙秘権を行使。 確かにここで、「敵のパイロットと面識がある」などと正直に答えたら、 それが切欠でCBの足取りを掴まれるという懸念が生じ、メンバーからの信用を失ってしまうかもしれません。 下手をすれば、ティエリアあたりからガンダムを没収される可能性すらあります。 ガンダムマイスターというアイデンティティを取り上げられたら、自分はただの無愛想な子供。 社会適応力皆無な彼が、今更真っ当な人生を歩めるはずも無いので、それだけは何としても避けたい所です。 「強情だな。お仕置きが足りないか?」 悪いことをしておいて、ふて腐れたようにだんまりを決め込むか。 まるで小学生のような幼稚な振る舞いに、流石のロックオンにも怒りの感情が復活します。 そんな悪ガキには、徹底的にお仕置きが必要だな。 最近編み出した必殺技を試すいい機会だと、拳を震わすロックオン。 さあ選べ、T-LINKナックルか?鉄山靠か?それともハロをサッカーボールに見立てて必殺シュートを・・・ いかん、よく考えたら俺のポジションはゴールキーパーだ。 「言いたくないのなら、言わなくていい。君は危険な存在だ・・・。」 ロックオンが使う技を迷っている間に、刹那に銃口を向けるティエリア。 刹那が病気を発症させた時から現在にいたるまで、ティエリアの不機嫌度はMAX状態のままキープされていました。 今回の一件は、今までの人生でも五指に入るほどの腹立たしい出来事です。 そう言われると、今回の戦闘でいつも以上に景気よくビームを撒き散らしていたのも納得がいきますね。 いくらなんでもそれはまずいだろ。 お茶の間を配慮して、ティエリアを抑えるロックオン。 しかし、ティエリアの怒りはおさまりません。 ここで彼の愚かな行為を容認すれば、組織全体に危険が及ぶ。 まだ我々の計画は始まったばかり、ここで止まってはいられない。 アレルヤだって罰を受けたんだから、刹那だってそうするべきだ。 主人公だからって、命令違反がその場の雰囲気で不問に処されるような世界はもうまっぴらだ!! 前作、前々作で溜まった鬱憤を晴らすかのように、ティエリアはその思いを爆発させます。 「俺はエクシアからは降りない。俺は・・・ガンダムマイスターだ!」 そうこうしているうちに、今度は刹那が銃をティエリアに向けます。まさに一触即発。 今までも反りが合わないながらも、仕事だからと何とか付き合ってきた二人でしたが、 ここに来て仲の悪さを露呈。1年ソレスタ組、さながら学級崩壊の体を成しています。 クラス一の問題児と、鬼風紀委員との全面衝突を前に、学級委員長・ロックオンはもうてんやわんや。 担任のスメラギ先生が不在なことを、心の底から悔やみます。 途中、いきものがかり・アレルヤが何か言っていましたが、華麗にスルーされました。 「ならば、見せてもらいたいな。君がマイスターである理由を。」 「俺の存在そのものが理由だ。俺は生きている、生きているんだ・・・!」 「・・・・・・何?」 やっと刹那がその思いを口にしたかと思えば、出てくるのは意味不明な返答のみ。 ティエリア達の頭には、特大のはてなマークが浮かびっぱなしです。 かくして、またしても発病する刹那。これはもう、専門医の下で本格的な治療に専念すべきです。 「ミンナナカヨク、ナカヨク。アッ〜〜〜!」 何とも言えない異様な雰囲気を洗い流そうと登場したのは、 ロックオンが拾ってきて育てることになったクラスのペット・ハロ。 ですが、プリティさ溢れるアピールも虚しく、流されたのは自分の身体のみでした。 ますます気まずい空気の中で、ハロを回収しに行っていいものかどうかと悩むロックオン。 その後、クラスの誰一人として、行動を起こすことができずにしばらくが経ちます。 彼らが、永遠よりも長い一秒というものを初めて体験した夜のことでした・・・・・・。
・・・とまあ、こんな感じでギャグ調で茶化して進めてみたが、どうだ? これなら多少は苛立ちも緩和されるだろう。 冗談じゃない。 むしろ逆に腹が立つ。ふざけるな。 ・・・ダメ、みたいだね。 ネタに困って、シリアスシーンでも構わずギャグに仕立てたっていう 苦し紛れなところが見え見えだったのかな? ばっ・・・・・!それを言うんじゃねぇよ!!色んな意味で面子が立たないだろ!! じゃあいいよ!シリアス仕立てでもう一回最初からやるか!? それはそれで 普通に腹が立つ。 それじゃどうしようもねえじゃんかよ! つーか何気にセリフ合わせてんじゃねえ!! もうこの件については 触れないでくれ。 これは俺と 俺の問題。 決して迷惑は かけないから 二人だけで 納得のいくまで 話し合いを させてくれ。 ・・・・・・そのシンクロの意味するところがさっぱり分からないよ。打ち合わせしてんの? 何だかんだで、実は仲いいんじゃないの?ねえロックオン。 ・・・・・・振るんじゃねーよ。俺ァもう疲れた。 次回、第八話『無差別報復』 テロVSテロの壮絶な戦いが、世界を震撼させる。 乞う、 ご期待。 ・・・・・・・もうワケわかんねぇよ。
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