じゃあ、行ってくる。
気をつけてね。
ラッセも子守りはしっかりな。
おうよ、任せとけって。
お土産もちゃんと買ってきてよね!
私とフェルトは洋服、忘れちゃ嫌よ?
サイズは全てM・・・・いや、クリスティナのはLで。
ちょっと、それどういう意味!?
はいはい、嬢ちゃんがたのリクエストも任務のうち、な?
ラッセさん、俺は例の・・・・
ああ、女子高生モノな。
ちょ、声でかいッス!?
・・・・サイテー。
男の夢が詰まってるんス!引かないで!!
おい、俺たちが何をしにいくのか分かっているか?
お使いを頼まれたんじゃ・・・
しょうがないわね。
私たち、もう地上へは降りられないかもしれないから。
私は高〜いお酒をお願いね。積めるだけ。
俺はそうだなぁ・・・・とりあえずモデルガンと、新しい車でも買ってきてくれよ。
今度地上に降りたら取りに行くから。
僕は頭痛に良く効く薬をお願いしようかな。
お前ら・・・・・!
刹那・F・セイエイ・・・・・・・
ティエリア・・・?
もうお前だけだ、純粋に見送ってくれるのは・・・
自室で読む文庫本が無くなって来たので、新しい本を買ってきてくれ。
間違っても芸人の書いた本やブログ本などを買ってくるな。
その時は君の頭をかち割る。
その前に俺がお前のメガネをかち割るっっ!!
くはっ・・・目が、目がぁぁ・・・・・。
おいぃぃぃ!!
これ以上失明者を増やすんじゃねーよ!!
と、とにかくいってくる!!
ケ、ケータイ小説の書籍版もダメだ。
詰まらんという話だからな・・・・
黙れェェェ!!
刹那、いいから!!
時は数時間前に遡ります。
前回、戦闘不能に陥ったティエリアを庇い、機体とその身体に大きな傷を受けたロックオン。
「コーラサワーにやられた」という事実も、経歴に大きな傷をつけました。
傷の程度から、どうやら命に別状は無いようですが、右目がやられてしまいます。
スナイパーとして利き目を失うのはとてつもない痛手。今度からは精密射撃のときは、
右側から出てくるスコープをわざわざ左目で覗き込まなければなりません。
いちいちちょっと面倒な体制で撃つ姿を想像すると、何だかマヌケです。
「Dr.モレノ、傷の再生までの時間は?」
「最低でも三週間は必要だ。
分かっていると思うが、一度カプセルに入ったら治るまで出られんからな。」
全治三週間と診断をする手前の男はDr.モレノ。
当たり前の事ですが、今まで出てこなかっただけでCBにも医療スタッフは存在したようです。
それにしてもこのモレノという男、怪しすぎます。
金の顎ひげにサングラス、白衣の中は紫のシャツときてます。
同じ白衣キャラのカタギリが霞みそうなほどの存在感。
おそらくここに来る以前も真っ当な医者ではなく、無茶苦茶な報酬で手術を行ったり、
助手が幼女だったに違いありません。
「おいおい、勝手に決めなさんな。」
モレノの言葉を聞いていたロックオンは、まだ痛みの残る身体を起こしました。
三週間?そんなんお前、俺が寝てる間に本編が終わっちまうじゃねーか。
起きたら同時に放送終了おめでとうございまーす、で打ち上げか?冗談じゃない。
ロックオンは必死に訴えます。
「それにな、俺が寝てると、気にする奴がいる。」
と言いながらも、何よりロックオン自身が気にかける人物がひとり。
先程の戦闘で、自分がヴェーダに固執したばかりに、ロックオンは自分を庇って傷を負った。
チームで一番優秀だと思っていたのは間違いで、実は一番のお荷物だった。
耐え難いショックと挫折感が相まって、ティエリアの心に巣食います。
「僕の、せいで・・・・・!」
そして実に12話ぶりに流す涙。
一見強くて横柄な人物に見えて、実は脆い。
ああ彼はWで言うところの五飛なのかな、とここにきてやっと気付いた瞬間でした。
さて、見送りもすんだところで・・・
ティエリア、お前目は大丈夫か?
スペアメガネが無ければ即死だった・・・・。
いや意味わかんねーから。
というか、その言葉はそのまま貴方に返してやろう。
そうだよ、大丈夫なのその右目?
んー、まあそのうち慣れるだろ?
それよりもコレコレ、カッコよくね?この眼帯。
激しく微妙。
いまどき黒い眼帯ってのもねぇ・・・。
ちぇっ、つまんねえ反応。
お前ら子供のとき海賊に憧れたりしないわけ?
俺、今ならなれるかもな〜海賊♪
眼帯だけで海賊になれたら、世はまさに大海賊時代だな。
だいたい、片目キャラって時点で僕と丸かぶりなのがチョット・・・
んなことは知るか。お前が髪を切れ。
髪切れだってさ、ハレルヤ。
その場合どっちの人格が出るのかな?
え、ずっと僕は控え?嫌だよそんなの・・・・
何をブツブツ言ってんだ、気持ち悪いなぁ。
眼帯キャラでカッコよくなるには・・・
お?何かいい案をお持ちで?
まず頭髪を全部剃ってスキンヘッド。
そして胸部になるべくデカくて痛々しい傷痕。
最後に服装は常に青いパンツの一張羅で決まりだな。
それなんてムエタイの帝王!?
その頃地球では、ついにガンダムを掃討する作戦が公表されました。
作戦名「フォーリン・エンジェルス」
新型の機体を「自分たちで造った」と嘘つくのは仕方ないとして、
この作戦名はどうにかならなかったのでしょうか?
「何がフォーリン・エンジェルスだ、ふざけやがって。」
「私たちは堕ちた天使、ってわけね。」
中学生が知っている単語を並べただけのようなネーミングに、
そのフォーリン・エンジェルス(笑)もあきれ気味。
「そういえば、フェルトは?」
「気になっちゃう年頃なのよ。」
一人この場にいないフェルトはというと、傷を負ったロックオンが心配で
彼の姿を求めて艦内を捜索中。
9話以降全く音沙汰なしのこの二人。
刹那×マリナと沙慈×ルイス以外に恋愛はやらない、という作品の方針だっただけに
久々のこの二人のフラグは予想外であり、また期待も膨らみます。
(あ・・・・・。)
ロックオンを見つけたフェルト。しかし彼が向かった先には
無限に広がる宇宙を見つめる一人の人物。
今だかつてない不安と悲しみに、心身ともに疲れはてたティエリア・アーデその人です。
浮気相手ではありません。
「いつまでそうしているつもりだ?」
「らしくねぇな、いつものように不遜な感じでいろよ。」
「失った・・・マイスターとしての資質を失ってしまった・・・。」
「あ?」
ティエリアの憂鬱の原因は、ロックオンの負傷だけではありませんでした。
ヴェーダとの直接リンクが出来なければ、自分はもうマイスターではないと言うティエリア。
あの時、ヴァーチェだけが制御システムの変更が出来なかった理由。
それは、ヴェーダとのリンクを解除しないティエリア自身が妨げなって起きた事態でした。
ヴェーダあってのガンダム、そう信じてきたティエリアにとってあまりにも受け入れがたい事実。
特にヴァーチェは、ナドレの能力が隠された特別製です。
そのナドレが使えない今、ヴァーチェはただ火力が高いだけで、隙がデカく機動性も劣悪なウスノロ。
シュートばかりを狙っていてサッカーの試合に勝てますか?
必殺技ばかりを出していて格闘ゲームで勝てますか?
ヴェーダが無ければ、結局はただのメガネじゃないか。
自分の存在意義を見失うティエリア。
「いいじゃねぇか、別に。」
「何?」
ヴェーダとのリンクが出来なくなったくらいなんだ。
俺たちと同じになったと思えばいい。
あっけらかんと言うロックオンに、ティエリアも思わず顔を上げます。
そもそもガンダムに乗るための条件って何だ?
強かったらいいのか?女にたくさんモテたらいいのか?
頭に電撃が走ったり、精神世界で会話ができたらいいのか?
そんなこと、俺たちは一つもクリアしてねぇぜ?
「ヴェーダが無ければこの計画は・・・」
「出来るだろ?戦争根絶の為に戦うんだ、ガンダムに乗ってな。」
「だが計画実現の可能性が」
「四の五の言わずにやりゃあいいんだよ。」
俺たちの目的は『戦争根絶』だ。『ヴェーダの計画を実行する事』じゃない。
言われたことを言われた通りに進めるなんざ、小学生でも出来る。
お前はそんな、マニュアルなしでは何も出来ない末成り瓢箪なのか?
ああでもないこうでもないとウジウジするティエリアに、ロックオンは檄を飛ばします。
ティエリアだけにアーデもない・・・・なんでもありません。
「お手本になる奴が、すぐそばにいるじゃねえか。」
刹那・F・セイエイ。
あいつにはルールや常識なんて関係ない。
自分の思ったことをがむしゃらにやるバカな男。
だが、そのがむしゃらさがあったからこそ、
あの若さでガンダムマイスターなんて事を出来る。
そう語るロックオンの言葉は、
どこか我々視聴者にも向けられているような気がしてなりません。
与えられた事をやることしか知らない今の子供たち。
社会に馴染むように、みんなと同じこと、同じ思想を強要される子供たち。
ティエリアも僕たちも、刹那をもう少し見習うべきなのかもしれません。
行儀よく真面目なんてくそ喰らえと思うくらいの激しさが、今の世の中に必要なのです。
「自分の、思ったこと・・・」
「じゃあな、部屋戻って休めよ。」
「ロ、ロックオン!」
「悪かった。」
ティエリアは生まれて初めて謝罪の言葉を口にします。
自分の思ったこと。自分のしたいこと。
その大事さに気付かせてくれたことへの感謝の意味も込めて。
人間らしさの欠片も無かったはずのティエリアに、少しずつそれが芽生えていきます。
これでティエリアが女だったら、同時に恋心が芽生えてもおかしくないです。
(優しいんだ・・・誰にでも・・・・。)
そんな二人の会話を、終始物陰から聞いていたフェルト。
上の台詞の意味はどうとでもとれますが、ここは彼の暖かい言葉に
よりその想いを確かなものにしたと見ていいでしょう。
かくして、ロックオン先生のありがたいお言葉は、二人の子供の心に
大きな影響を与えたのでした。完璧超人か?
ロ、ロックオン・・・・。
お、何だフェルト。
もしかして俺のこと心配して来てくれたのか?
やっぱいい子だよ、お前は。
刹那の代理で来ただけなんだけど・・・
そうかそうかぁ〜〜そんなに俺を気にしてくれたか!
もう、可愛いなぁこいつぅ!
流石俺のエンジェル、思わず抱きしめたくなるぜ。
・・・・・・・くるしい。
なんか・・・・・・色々と開き直った感じだね。
変態度が増したとも言う。
いや何つーか?
こう失ったものがある分、また見つけたものもあるわけで。
要するに悟ったんだな、生死の狭間を見ることで。
どんな悟りを開いたら変態になれるのかを詳しく。
戦争根絶よりも大切なことが分かったってことさ。
それは幸せ・・・目の前の幸せも掴めずに理想の実現なんざ不可能なんだな、うん。
失ったアイ(眼)の分だけアイ(愛)を育むのさ!な、フェルト?
・・・・・・・・・・・・・・・・・さむい。
さむい?冷房効きすぎか?
可愛いフェルトが風邪なんてひいたら大変だ。
ホラ、これを羽織って暖かくしな。
いや、ギャグがだろ?
ツッコミとしての自覚も失ったのかな・・・
地上では、国連のガンダム掃討作戦が開始されました。
9機のジンクス部隊に劣勢を強いられるスローネたち。
彼らの本拠地は既に潰され、機体に残っているGN粒子も残り微量。
純正のGNドライブではない擬似型の弱点に苛まれています。
このまま逃避行を続けたところで、彼らに明日はあるのでしょうか?
「ガンダムを倒すことで、世界がまとまってゆく。」
「やはり、僕たちは滅び行くための存在・・・」
「これもイオリアシュヘンベルグの計画・・」
恒久平和を実現するためのガンダムが、まさかの生贄役にされる。
自分たちの思い描いた理想とは大きく違う今の世界に、
彼らの決意や闘志も曇ります。
「だとしたら、何のためにガンダムはある!?」
戦争を根絶するガンダム。
そのはずなのに、トリニティや国連軍は戦火を拡大させる一方。
これがガンダムのすることなのか?
何度も自分の中で繰り返した問いかけ。
刹那もまた、この混迷の世界でその答えを見出せずにいました。
「刹那、国連軍によるトリニティへの攻撃は紛争だ。
武力介入を行う必要がある。」
刹那の求める答えを見つける方法が一つだけある。
ロックオンは、地上で起こっている戦闘へ介入する事を提示します。
しかし、今や国連の戦力はこちらを上回っている事は明白。
あまりに危険な提案に、非難の声が上がります。
「CBに沈黙は許されない。そうだろ、刹那?」
「ああ・・・。」
このまま艦に立て篭もっていても、待っているのは滅びのみ。
暗く冷たい宇宙に投げ出されるのは時間の問題です。
だからこそ、自分たちから行動を起こさねば始まらない。
自分たちのするべきことをしないと何も変わらない。
「俺は確かめたいんだ。ガンダムが、何のためにあるのかを。」
もはや、刹那の決意は固まっていました。
「ミッションプランよ。
不確定要素が多すぎて、あまり役に立たないかもしれないけど。」
刹那の決意を悟ったスメラギは、プランを託します。
「ちゃんと・・・・帰ってくるのよ。」
タクラマカン砂漠以来、かなり久々のミッション。
まるでこれから最終決戦にでもいくかのような盛り上がりを見せます。
まだ最終回まで3話も残して、こんないい台詞を使ってしまうと、
後々に言う事が無くなっていきますが?
出撃メンバーは刹那のエクシアと、それを支援するGNアームズを担当するラッセ。
強襲用コンテナを装備したGNアームズは大気圏離脱能力をも備え、
帰りのことを考慮しても欠かせない存在です。
「答え・・・・見つかるといいわね。」
「ああ。」
深く重みのある発言を連発するスメラギさん。
まだ22話なので死亡フラグはありえませんが、代わりに別のフラグが立ってしまいそうです。
まさかのスメラギさん正ヒロイン展開あるか?
流石に10歳差はキツイんですけど。
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