第二十五話













さて、到着まであと数十分と言ったところですか?
ところでネーナ?あなた、いつまでそのキャラでいるつもりなのかしら?


仰られている事が理解しかねますが?


その喋り方の事よ。
使用人だからって紅龍のマネをする必要は無くてよ?


そうするようにしたのはお嬢様ではありませんか?
その、設定的な意味で・・・・


さて、そうだったかしら?
さっきからあなたの言っていることがわからないわ。
とにかく元の言葉遣いに戻しなさい。
三人とも丁寧口調だと息が詰まります。


・・・・・いいの?


うんうん。


・・・・・・・。


・・・・・プハァー!あー苦しかった!!
なんだか新鮮な空気がおいしいね!実際は宇宙船内の人工的な空気だけど!
周り全部宇宙で空気なんて無いし!アハハハハハ!!


それは少し砕けすぎですね。


よろしかったのですか、お嬢様?


よろしいんじゃなくて?
半年後の第2期のことを意識しても何にもならないわ。
どういう設定になるかなんて、その時にならないと分からないもの。


ぶっちゃけすぎです、お嬢様。


紅龍さんもゴメンね、さっきは犬とか言っちゃって。


いえ、お気になさらずに。


事実ですもの。


お嬢様!?






全ての元凶、アレハンドロ・コーナーとの戦いに身を投じる刹那。 「刹那、コンテナを狙え!上手くいけば、あの腕ぐらい吹っ飛ばせる!!」 「了解!」 両側から掴まれたコンテナを撃ち抜く。 狙い通りに爆散させ、噴出した煙が敵機を包み込む。 「チッ、無傷かよ!!」 MA・アルヴァトーレには傷一つついていない。 フィールド強度だけでなく、機体そのものの防御の高さも、桁違いのものだった。 「刹那、ドッキングだ!」 MA・アルヴァトーレには、単体の攻撃力では及ばない。 少しでも対抗し得る力を得るために、エクシアとGNアームズのドッキングを試みる。 「フィールド展開!!」 無数のファングによる包囲を潜り抜け、再度突撃を試みるエクシア。 「狙う撃つ!!」 襲い掛かるファングを次々に叩き落し、アルヴァトーレの目前まで詰め寄る。 遠ざかればビーム、そして近づけばあの爪が来る。 しかし刹那はその爪を逆手に取り、こちらの剣の届く位置にたどり着く。 そして一閃。GNアーマーの脚を挟む左腕が本体から離れた。 間髪いれずに追撃を行う。続けざまに右の腕をも消し飛ばした。 MAは、パワーが大きい分隙が出来やすく、死角も多い。 それを補うためのクローアームを取り除いた今、わずかだが勝利は見えてきていた。 多少の被弾を省みず、GNアーマーを走らせるラッセ。 刹那をもう一度、あのMAのもとへ届ける。 最後の一撃を、勝利の一撃を。 「刹那・・・俺たちの存在を・・・・!!」 残る希望を全て託し、ラッセの声は途絶えた。 「うああああああああ!!」 アルヴァトーレの頭上に高く飛び上がるエクシア。 GNソードが闇の中で強く光った。 斬る、斬る、斬る。 死角を取ったエクシアが、ただひたすらに剣を振るう。 休む間も、休ませる暇も与えず斬り続ける。 「バカな!ガンダム1機に、私のアルヴァトーレがあ!っ?」 アルヴァトーレの各部位から爆発の煙が広がる。 やがて大きな衝撃とともに、機体全体を覆う炎がエクシアを照らす。 しかし、まだ終わりではなかった。 煙の中から飛び出す一本のビーム。それを辛うじてかわす。 アルヴァトーレ上部の砲塔がゆっくりと開く。 その中から出てきた、金色の・・・MS。 砲塔だったものは機体の背部に生える翼となり、悪魔を思わせるシルエットを象っている。 切り結ぶ両者。 再び、アルヴァトーレのパイロットからの通信が入る。 「流石はオリジナルの太陽炉を持つ機体だ。 未熟なパイロットで、ここまで私を苦しめるとは!」 「貴様か!イオリアの計画を歪めたのは!!」 「計画通りさ。ただ主役が私になっただけの事・・・ そうだ、主役はこの、アレハンドロ・コーナーだ!!」 「何が望みだ!!」 「破壊と再生だ!!」 破壊と再生。それはCBの目的でもあった。 武力介入により世界は滅び、統一という再生が始まる。 「そして私はその世界を、私色に染め上げる!!」 「支配しようというのか!!」 「正しく導くと言った!!だがその新しい世界に、君の居場所はない!」 「塵芥と成り果てろ、エクシアッ!!」 両翼に収束したエネルギーが爆裂する。 吹き荒れる炎はエクシアに猛スピードで向かってゆく。 「ハハハハハハッ!残念だったな、イオリア・シュヘンベルグ! 世界を統合し、人類を新たな時代へと誘うのはこの私・・・今を生きる人間だ!!」 勝利を確信するアレハンドロ。しかし、突然の警報と同時に飛来するビーム粒子の光。 「エクシア!・・・イオリアのシステムか!!」 「見つけた・・・」 「何?」 「見つけたぞ世界の歪みを!!そうだ!お前が、その元凶だっ!!」 人を、世界を、刹那の心を苦しめる歪みのもと。刹那は今、それと対峙している。 その歪みをどうするか、刹那は知っていた。 俺は戦うことしか出来ない破壊者。だから戦う。 争いを生むものを倒すために、この歪みを破壊する!! ガンダムの能力を限界まで引き出し、敵の懐を貫く。 GNフィールドへの唯一の対抗策、実体剣。GNソード持つエクシアにはそれが出来た。 アルヴァトーレの機体バランスが大きく傾く。 「武力による戦争根絶・・・それこそが、ソレスタルビーイング!!」 「ガンダムが、それを成す!!俺とともに!!」 セブンソード。そう名付けられたエクシアの持つ剣の数々。 それらを次々に抜き、そして突き刺してゆく。 やがてアルヴァトーレのフィールドは解け、道を絶たれた愚者の姿がそこにあった。 「そうだ!俺が!!」 そして、今 「俺たちが、ガンダムだ!!」 勝敗は決した。
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