Q.酸素は本当に身体に良いのですか?酸素吸入をしてもあまり楽になった気がしませんが・・・(1999.5)
酸欠状態では肺高血圧状態になって心臓に負担をかけます。動脈血酸素濃度が60torrを下回ると自覚症状があってもなくても心臓に負担をかけ、そのような状態が続くと心不全に進行してしまいます。
また、酸欠状態は心臓だけでなく腎臓や脳などにも悪い影響を与え、精神的にもうつ状態などをひきおこすと言われています。慢性呼吸不全の患者さんの「息苦しさ」は酸素を吸入するだけでは解消できないかもしれませんが、、酸素吸入をして酸欠状態を解消してやることによってこれらの合併症を予防することができます。
呼吸不全の患者さんが酸素吸入をすることは、高血圧の患者さんが抗圧剤を飲んで心筋梗塞や脳卒中などの合併症を予防するのと同じです。合併症を予防しながら丈夫で長生きするために酸素吸入をしましょう。
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