2011年
広がる「タイガーマスク現象」
恵まれない子どもたちにプレゼント― 1月12日 J新聞
恵まれない子どもたちのクリスマスはまだ終わっていない。全国の児童養護施設にはランドセ
ル、文房具、現金などの寄付が次々と届いている。送り主の名は「伊達直人」。昭和を代表す
る人気プロレス漫画で、アニメ化もされた「タイガーマスク」の主人公だ。
NHKによると、12日の午前だけでも全国で21件の匿名の寄付が報告されたという。寄付の多
くは文具やランドセルなどの学用品だが、ここにきてコメ、野菜、さらには10万円程度の現金な
ども届くようになった。
事の発端は昨年のクリスマス。群馬県中央児童相談所の玄関前にランドセル10個が置かれ、
「伊達直人」の名前が記された手紙が添えられていた。それ以降、同様の「タイガーマスク現
象」は全国に広がり、NHKはこれまでに各地の児童養護施設にランドセル155個、現金176万
円を超える寄付があったと報じている。


なんとしてもつかみみたい“希望のひかり”を
東日本大震災・・巨大地震・大津波・原発事故
3月11日午後2時46分ごろ東北地方で震度7の地震が発生、地震の規模を示すマグニチュード
は9.0で日本国内観測史上最大。
気象庁はこの地震を「東北地方・太平洋沖地震」と名付けた。
10メートル以上の大津波や火災で多くの被災者が出ており、翌12日の福島原発爆発などの発
生で避難指示も発令された。
また1ヵ月後、原発事故による事故評価は国際原子力事象評価尺度(INES)でレベル7(最高
値)と修正された。

東北・三陸沖を震源とするM9.0の地震が発生 宮城県北部で震度7  直後に福島第1、第2原発で稼動中の7基が自動停止 宮城・岩手・福島などの太平洋岸に大津波 茨城県沖でM7.4 釜石市で津波 仙台新港で津波 首都圏で電車ストップ、翌朝までに約9万4千人が帰宅困難者として滞在
福島第1原発1・2号機異常 福島第2原発1・2・4号機異常 長野県北部で震度6強 10都県で163台以上のエレベーターに人が閉じ込められ救出 女川町役場水没、民家を代用とする スーパーの屋上で50人孤立 相馬火力発電所内1000人とり残され 県立高田高校グラウンドで生徒ら100人 宮古市の市街地など沿岸部と山田町が水没 福島第1原発2号機、福島第2原発1と2号機異常あり 東電輪番停電の協議 陸前高田病院で約100人、市役所で約100人が孤立 八戸港の地球深部探査船「ちきゆう」内に小学生ら約50人 福島第1原発1号機の原子炉建屋が水素爆発
福島第一原発3号機異常(冷却機能喪失) 輪番停電実施の決定
JRなど鉄道の運休や間引運転 福島第1原発3号機も水素爆発  原子炉建屋が崩壊 東電が茨城・千葉・山梨などで初の計画停電の実施
福島第一原発2号機が爆発 福島第一原発4号機が水素爆発
福島市の水道から放射性物質の検出
外国為替相場で、円相場が1ドル=76円25銭 自衛隊が福島第一原発3号機に放水開始

4月1日(3週間後)

災害後3週間までに、目についたニュースの見出し
民家・車・船飲み込む津波 街が消えた 都内あふれる帰宅困難者 廃炉も視野 4震源域同時崩壊「宮城県沖・
三陸沖南部海溝寄り・福島県沖・茨城県沖」 街の面影なく無数の煙  風光一変廃材の陸 消防署も被災・首長
ら不明 苛立ち募る長い列「原発避難者車両大渋滞」  米空母ヘリ要員17人被爆  ガソリン不足混乱拡大「5
製油所被災」 放射能広範囲に「4号機で爆発火災」 アンテナにつかまり南三陸町長も生還  「とても寒い」被災
者に追い打ち  猶予なく決死の作業「復旧へ181人」  高齢者病院放置か避難所で14人死亡 鶏小屋で避難生
活  ライフライン綱渡り  救援ロボ現地待機「遠隔操作1`以内原発入れず」  家ごと1キロ漂流途中で男性救出
 殉職の警官12人 東北新幹線被害1100ヶ所  80歳16歳奇跡の生還「9日ぶり祖母と孫」  原発事故ど
う収束「命がけの作業」 被爆覚悟の350メートル「消防隊見送る妻」 4県に出荷制限指示「原乳・ホウレン草・カキ
ナ」  火葬10日間待ち一旦土葬も 学校・生活・役場が同居へ  都浄水場から放射性物質「乳児に飲用控え
て」  病院失った医師ら避難所で懸命治療   避難所でも老々介護 いわき50キロ離れてもゴーストタウン 米
軍命懸けトモダチ作戦 内定取り消し・入社先送り  日本一の防潮堤無残「逃げなくても大丈夫の筈が…」  避
難した町「双葉町→さいたま市」  給油待ち車内で死亡「練炭で暖?」  原発放水お守り忍ばせ作業 がれき
1800万d23年分  “海猿”手探り不明者どこに「がれきの海中視界50a」 泥だらけ遺体「少しでもきれいに」  
“避難して”最後まで防災放送「24歳女性いまだ安否不明」  両陛下被災者を直接お見舞い 原発作業員“俺達が
やる”危険冒してまでナゼ行くのか 危機克服に英知の結集を 

1ヵ月後(其ニュースでのまとめ)
東日本大震災から11日で1か月です。
死者行方不明者は2万7000人を超え、およそ15万人が今も避難生活を余儀なくされてい
て、家族も住まいも仕事も失った被災者の生活の立て直しに向けた取り組みは多くの課題を
抱えています。

先月11日午後2時46分ごろ、東北の太平洋沿岸を震源に、国内の観測史上最大のマグニ
チュード9.0の巨大地震が起きました。
東北の太平洋側は最大、震度7の非常に激しい揺れと、10メートルを超える大津波に襲われ
ました。
警察庁によりますと、この地震と津波でこれまでに死亡が確認された人は、東北と関東を中心
に、4月7日の余震による死者も含めて1万3013人に上り、警察に届け出があった行方不明
者を合わせると2万7621人となっています。

なかでも岩手県と宮城県、それに福島県では海沿いの集落が壊滅的な被害を受けました。
宮城県で7929人、岩手県で3811人、福島県で1211人の死亡が確認されていますが、宮
城県の仙台市と東松島市、それに南三陸町については、行方不明者の人数が今も集計でき
ていません。

また福島第一原発の事故のため、避難指示の対象となっている原発から半径20キロの地域
では捜索活動が進んでおらず、家族の安否を確認することすらできない人も数多くいます。
さらに、避難所での生活を続けている被災者は、震災から1か月になる今も、東北地方や関東
甲信越など18の都と道、県で合わせて15万1115人に上っています。

一時は45万人を超える人が避難し、ライフラインの寸断に加え深刻な燃料不足で支援物資の
輸送もとどこおり、水や食料、暖をとることもままならない厳しい避難生活を強いられました。
ライフラインの復旧とともに自宅に戻る人が増えていますが、住まいを失った人たちの避難生
活は長期化を余儀なくされており、避難所でのプライバシーの確保など新たな課題も生まれて
います。
そうしたなか、仮設住宅の建設が急がれています。

国土交通省によりますと、被災地の自治体から建設の要請があった仮設住宅の数は、宮城・
岩手・福島の3県を中心に合わせて6万2000戸余りに上っています。
しかし、すでに着工したり、着工が決まったりしたのは、3つの県で合わせて7800戸余りと、
全体のおよそ13%にとどまっています。

津波で浸水した被災地は、利用できる用地が少なく大きな課題になっています。
さらに、今回の震災では被災地以外の地域に避難する動きが広がっています。
宮城、岩手、福島の3つの県以外の避難所にいる人はおよそ2万3000人で、そのほとんどが
原発事故をきっかけに福島県から避難した被災者です。
新潟県で5390人、埼玉県で3514人、群馬県で2861人などとなっていて、住み慣れた場所
にいつ戻ることができるのか、先の見えない厳しい毎日が続いています。
【参考:今日は何の日1896,6,15。1960,5,24。1983,5,26。】

2位ではなく1位です
国産スパコン、世界一奪還 理研と富士通が共同開発  (6月Sニュース)
理化学研究所と富士通は20日、共同開発中の次世代スーパーコンピューター「京(けい)」が
最新のスパコンランキングで世界1位になったと発表した。
このスパコンは、09年11月に行われた政府の行政刷新会議の事業仕分けで、蓮舫行政刷
新担当相(当時)が「世界一でないといけないのか。2位ではダメなのか」などとして事実上凍結
の判定を受けたが、後に予算が認められた経緯があっての悲願達成となった。

世界一を達成したスパコンは、前回1位だった中国製の約3倍に相当する1秒間に8162兆回
の計算速度を達成した。
今後、1秒間に1京回(1京は1兆の1万倍)を越える計算速度を実現し、12年秋の実用開始
を予定している。
次世代スパコンはゲリラ豪雨のように短時間で変化する気象状況の予測や、最先端となる半
導体材料、安価なバイオ燃料の開発など幅広い分野で活用される計画だ。
理研の野依良治理事長(ノーベル化学賞受賞者)は20日の会見で「産官学、政府も含めて日
本の力を結集して成果を出せた。今回のことが、日本の産業技術の後押しになることを期待し
ている」と述べた。

今回のスパコン開発をめぐっては、世界同時不況による業績悪化などからNECと日立製作所
が撤退し、富士通のみが参画し続けた経緯がある。
富士通の間塚道義会長は「スパコン開発はもうからないという指摘もあるが、商用機を世界で
販売することなど大きな意味がある」と述べ、スパコン事業を収益の柱に育てる方針を示した。


宝の島「ニッポン」
<世界遺産>小笠原諸島、自然遺産に登録決定(M新聞 6月)
 パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会は24日、
小笠原諸島(東京都小笠原村)の世界自然遺産登録を決定した。他地域にみられない固有種
の多さなどが評価された。日本の自然遺産は白神山地(青森、秋田県)、屋久島(鹿児島県)、
知床(北海道)に続き4カ所目。

 小笠原諸島は都心から約1000キロ南の太平洋上にあり、南北約400キロに及ぶ大小30
の島々で構成される。登録地は、自衛隊基地がある硫黄島などを除く陸海合わせて約7940
ヘクタール。大陸と地続きになったことのない「海洋島」で、動植物が独自の進化を遂げ、「進
化の実験場」「東洋のガラパゴス」と呼ばれる。

 カタツムリなどの陸産貝類106種の100種(94%)、植物441種の161種(36%)、昆虫1
380種の379種(27%)が他では見られない固有種だ。特に、陸産貝類はガラパゴス諸島
(エクアドル)など他の海洋島と比べて面積あたりの固有種率が高く、絶滅率は22%と低い。
国際的に貴重で絶滅が心配される野生生物は、オガサワラオオコウモリやクロアシアホウドリ
など57種に上る。

 同委員会では、現地を調査した国際自然保護連合(IUCN)から「固有種が多く、一つの種か
ら多様な進化を遂げている点でも他の海洋島と異なる」と説明。固有種の生息を脅かす外来
種対策では「島民と行政など関係機関が一体となって取り組んでいる」と評価した。その上で2
1カ国の委員が審査し、登録を決めた。
 小笠原諸島を訪れる観光客は年間約1万5000人。登録に伴って、地域の活性化が期待さ
れるが、外来種持ち込みの危険性は高まる。政府や村は外来種の駆除を継続するほか、検
疫を検討していく。 

平泉が世界遺産に ユネスコ決定、国内16件目(T新聞 6月)
パリで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は25日夕(日本時間26
日未明)、日本政府が推薦した「平泉の文化遺産」(岩手県)を世界文化遺産に登録することを
決めた。国宝の金色堂で知られる中尊寺など日本仏教の「浄土思想」を形に表した建築物と
庭園群の普遍的な価値が認められた。

 東北地方の世界遺産は1993年登録の自然遺産「白神山地」(青森、秋田県)に続き2件目
で、文化遺産は初めて。東日本大震災の被災地にとっては復興への励みとなり、観光面にも
寄与しそうだ。
 平泉の文化遺産は、平安時代に奥州藤原氏が築いた中尊寺や毛越寺などの建築物と庭園
群。いずれも仏教で煩悩とけがれのない世界とされる「浄土」の再現を目指した美しい意匠で、
中国や朝鮮半島から伝来した仏教と日本古来の自然崇拝の融合が表現されている。

 2001年に世界文化遺産暫定一覧表に掲載されたが、08年の世界遺産委で正式登録が見
送られた。再挑戦では、中尊寺などの構成資産を浄土思想を軸に9つから6つに絞り込んだ。
さらに5月のユネスコの諮問機関の勧告通り、「柳之御所遺跡」が除外され、登録された資産
は5カ所となった。

 日本の世界文化遺産は07年登録の「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県)以来4年
ぶりで、12件目。
自然遺産と合わせると、24日に登録が決定した「小笠原諸島」(東京都)に続いて16件目にな
る。
 ◇世界遺産
 生態系や景観などを対象とする自然遺産、歴史的建造物や遺跡などの文化遺産、その両方の性質を持つ複合遺
産の3種類がある。
各国が人類共通の財産として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録を推薦し、毎年の世界遺産委員会で可否
が決まる。
登録されると保護が義務づけられる。昨年までに、自然遺産180件(うち日本3件)、文化遺産704件(同11件)、
複合遺産27件(該当なし)の計911件が登録されている。


連続ピンチをはねのけた大和撫子
女子W杯 "なでしこジャパン”初優勝(Nニュース 7月)
サッカーの女子ワールドカップドイツ大会の決勝で、日本はペナルティーキック戦の末、アメリ
カに勝って初優勝を果たした。
初めての決勝に進出した日本は、世界ランキング1位で、これまで24回の対戦で1回も勝った
ことのない、アメリカと対戦した。

日本は前半、アメリカのスピードある攻撃に押され、再三ピンチを迎えたが0対0で折り返す。
しかし後半の24分、アメリカのカウンター攻撃で先制を許した。
これに対し日本は、後半36分に、右サイドから崩してゴール前に攻め込み、最後は宮間あや
選手がゴールを決めて、1対1の同点に追いた。
試合はそのまま延長戦に入り、前半14分に日本は、アメリカのエース、ワンバク選手にヘディ
ングシュートを決められ2対1とリードを許した。
しかし「あきらめるな」と選手同士が声をかけあった日本は、後半12分に、コーナーキックから
澤穂希選手の今大会5点目となるゴールを決め、2対2と土壇場でまたもや同点に追いつい
た。

試合は決着がつかずペナルティーキック戦に入り、日本はゴールキーパーの海堀あゆみ選手
が、アメリカの1人目の選手のキックを右足で止めて日本に流れを引き寄せた。
アメリカは、このあと2人の選手が外したのに対して、日本は4人目の熊谷紗希選手が落ち着
いて決めて勝ち、ワールドカップ6回目の出場で初めての優勝を果たした。
日本の澤キャプテンは大会の得点王に輝くとともに、MVP=最優秀選手に選ばれた。


震災後のガンバリはここにもある
ベネチア映画祭 日本人俳優新人賞 (Nニュース 9月)
世界三大映画祭の1つベネチア国際映画祭で、東日本大震災のあとの日本を舞台にした映
画「ヒミズ」に主演した10代の男女2人の日本人俳優がそろって、最優秀新人俳優賞に当たる
賞を日本人として初めて受賞した。
今年で68回目となるベネチア国際映画祭には、最高賞を競うコンペティション部門に、世界各
国から23の映画がノミネートされ、最終日の10日(日本時間の11日未明)に授賞式が行わ
れた。

このなかで園子温監督の「ヒミズ」に主演した染谷将太さん(19)と二階堂ふみさん(16)の2
人が最優秀新人俳優賞に当たるマルチェロ・マストロヤンニ賞を日本人として初の受賞。
「ヒミズ」は、親から虐待を受けている中学生の男女が絶望的な生活の中で心を通わせ自分ら
しく生きようとする姿を描いた作品で、審査員は「二人の情熱的な演技を評価した」としている。
園監督は、映画の撮影前に東日本大震災が起きたことから、台本を震災後の日本を舞台とし
たものに書き直し、津波で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市でも撮影を行っていた。

園子温監督は表彰式のあと、「役者を大事にして撮影しているつもりなのでこの賞はうれしい。
主演2人の努力が実った結果だと思う。2人には本当に感謝している」と話し、受賞した染谷さ
んと二階堂さんを祝福していた。

被災地の石巻日日新聞 特別賞(Nニュース 9月))
東日本大震災による津波で新聞を印刷できなくなったにも関わらず、手書きの壁新聞を作って被災者たちに情報を届け続けた宮城県石巻市の「石巻日日新聞」が、「国際新聞編集者協会」の特別賞を受賞した。
オーストリアに本部があるIPI=国際新聞編集者協会の年次総会が25日、台湾で開かれ、宮城県石巻市を中心に発行されている日刊紙「石巻日日新聞」が特別賞を受賞.。
「石巻日日新聞」は、東日本大震災による津波で輪転機が動かなくなり、さらには停電によってパソコンも使えなくなったが、6人の記者たちが取材を続けて手書きで記事を書いて壁新聞を作り、それを市内の避難所や市役所などに貼り出していた。
壁新聞は、震災が発生した翌日からパソコンで印刷ができるようになるまでの6日間、作り続けられ、多くの被災者に被害状況や生活に密着した情報を届けていた。
輪転機などが津波に巻き込まれるという極めて困難な状況に陥ったにも関わらず、記者たちがあらゆる手を尽くして被災者たちに情報を伝え続けた姿勢が国際的に高く評価され、今回の受賞につながった。


満一世紀歳のお医者さん
日野原重明さん100歳 
10月4日に100歳を迎えた医師の日野原重明さん。
日本の終末期医療を開拓してきた日野原さんは、現在も末期の患者と向き合い、家族と心を
通わせながら、最後を迎えられるよう支えています。
医師として今もエネルギッシュに活動を続け、書く本は次々とベストセラー、年間百回を越える
講演はいつも超満員、記憶力は抜群にいいし、向上心は若者以上です。
類まれなる老いを豊かに生きる日野原さんは只今現役です。


鉄腕アトムも夢じゃない
より人間らしく ぶつからない・バック・ジャンプ・手話…(11月:Yニュース)
ホンダは8日、周囲の人の動きに合わせて自ら判断して行動する「自律行動制御技術」を搭載
したヒト型新型ロボット「ASIMO(アシモ)」を開発したと発表した。
また、アシモの技術を応用した「作業アームロボット」の試作機も公開。
福島第一原発の事故現場などでの作業を想定し、東京電力と共同で実証研究を重ねており、
早期の実用化を目指す。

この日の会見で伊東孝紳社長は「アシモが自律的に障害回避する技術は、自動車事業にも必
ず役立つ」と強調した。
新型アシモは、人間の視覚や聴覚、触覚などに相当する各種センサーからの入力情報を総合的
に判断し、周囲の状況推定や、自分がすべき行動を判断する基盤システムを新たに搭載した。
この技術により、人の歩く方向を予測して、ぶつからないように進むなど、想定外の人の動き
や状況に合わせた対応ができる。
視覚センサーと聴覚センサーを連動し、顔と音声を同時に認識することで、複数の人の発話を
同時に聞き分けることもできる。

また従来よりも脚力をアップしたことで、走行速度が従来の時速6キロから9キロにアップ。
さらに脚の可動域の拡大や着地位置を動作中に変更できる新制御技術を取り入れ、バック走
行や片足、両足ジャンプなどを連続して行えるようにした。
このほか手のひらに触覚センサー、両手の5本の指には力センサーを内蔵するとともに、それ
ぞれの指を独立して制御することにも成功。
物体認識技術と組み合わせると、ビンを手にとってふたをひねったり、複雑な指の動きを必要
とする手話表現などが可能になった。

「作業アームロボット」は、遠隔操作で人が作業できないような危険な場所や災害現場などで
作業ができ、東電と実証研究を急ぐ。

支援ロボ、念じて操作 神経難病患者の脳表面に電極シート(11月:Sニュース)
手や腕を動かせない患者の意思を、脳表面に置いたシート状の電極で読み取り、高い精度で
ロボットハンドを動かすことに大阪大などの研究グループが成功した。
重度の神経難病患者らの生活を支援する技術として臨床応用を目指すという。
2日付の米神経学会誌(電子版)に論文が掲載された。
全身の筋肉が動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病患者では、声やしぐさ
による意思表示もできなくなる。

患者の脳波を読み取る技術では、脳組織に電極を刺す方法があるが、脳を傷つけることの副
作用や傷痕の変質による感度の低下など、実用化に向けた課題が指摘されていた。
大阪大と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、東京大などは、難治性疼痛(とうつう)やてん
かんなどの治療のために頭蓋の内側の脳表面にシート状電極を設置した12人の患者の同意
を得て、物を握ったり肘を曲げたりしようとする意思を読み取れるかどうかを調べた。


ぬくもりを与えてくれた愛犬
事故の2人 飼い犬が温め助かる(11月:Nニュース)
北海道奈井江町で、81歳の祖父と3歳の孫娘が、15日から車で出かけたまま行方が分から
なくなり、16日昼前になって、隣の浦臼町で、河川敷に横転した車の中で見つかりました。
警察や家族によりますと、2人は軽い凍傷があるものの元気で、厳しい冷え込みと雪が降る
中、一緒にいた飼い犬に温められるなどして、一夜を過ごしたということです。

15日午後4時ごろ、北海道奈井江町奈井江の相馬愛政さん(81)と、孫娘で神奈川県相模原
市から母親と共に訪れていた木村澄海ちゃん(3)の2人が、相馬さんの自宅から車で出かけ
たまま行方が分からなくなりました。
警察などが15日夜から2人の行方を捜していたところ、16日午前11時半ごろ、隣の浦臼町
内の河川敷で乗用車が横転しているのが見つかり、中から相馬さんと澄海ちゃん、それに相
馬さんの飼い犬が、消防によって救助されました。
警察や家族によりますと、2人は軽い凍傷があるものの、元気だということです。

これまでの調べで、相馬さんの車は15日夕方、川沿いの堤防の上を通る道路のカーブでスリ
ップして、河川敷に落ちたということです。
浦臼町周辺では15日から雪が降り続き、気温も0度前後で推移するなど、厳しい冷え込みが
続いていました。

親族によりますと、相馬さんは携帯電話を持っていないため、事故を通報できず、雪がひどか
ったので、車の中で救助を待ったということです。
また、相馬さんは、一緒にいた飼い犬のラブラドールレトリバーの「ジュニア」(7歳、オス)が、
澄海ちゃんの体を温めていたと説明しているということです。
警察は、事故の状況や救助されるまでのいきさつなどを調べています。
相馬さんの妻のアサ子さんは、「心配で眠れず、車で2人をずっと捜していたので、無事に見つ
かってくれてよかったです。
飼い犬が孫を温めてくれていたと聞いて、この犬がいてくれてよかったなと思いました」と話して
いました。

トップへ
トップへ
戻る
戻る