1. 平成15年4月14日
材料もフルログではなく 、3寸(90ミリ)と3.5寸(105ミリ)の角材を加工して組みあげていく方法 で行ないます。 上の写真左は水平をとってブロックを並べています。…基礎がわりとしています。 右の写真は角材で古いものを業者から無料で貰ってきたものです。
下準備OK。さて、いつまでにどの程度の仕上がりになるのかガンバルぞ!
ログ工法の種類 フル・ログ 一般住宅には向かない 5年位は木の割れる大きな音がして、安心して眠れない 山小屋などの大きな建物に向いている マシンカット・ログ 丸ログ 角ログ 北欧 D型ログ 日本
ラミネート・ログ フアインカット・ログともいわれ材木はのり付け製品
3. 材木の加工と土台など
の皮を剥ぎ取る。それからスタート。 @左写真・左、3.5寸の角材、この向きで積み重ねる。 Aこのままだと壁面が角のついたままなので威圧感が大きい。そのために左写真・右 のよう に両角を落として六角形とする。 B右写真は、ブロックの上に土台を載せ、その上に加工したログを積み上げていくところで、と りあえずハーフログとシルログを仮組みしたところです。 C入り口は右側で、ドアを取り付ける位置で材木を欠きこみ加工してあります。
H15、5,2 現在です 道のりは長いです
木材は圧縮に対して、繊維方向では絶対的な強さがあります。 しかし、繊維に直角方向となると1/5〜1/10と、極端に弱くなっております。 ログウォールは、常に木材の自重によって繊維直角方向に重力が働き続け、その影響 で木 材が縮み、そして隙間もふさがりガッチリと安定するのです。 窓やドアなどの枠には、上部に縮み代分の間隔をあけ、平板をかぶせて、両サイドに は、 立て溝でスライドするようにしています。、これをセトリングといいます。 通常、伐採直後の丸太では、3m積み重ねると6%の18cmも沈みます。
一般のは5%で15cmくらい、しかし小さな木材なら軽くなるので、条件にもよるが数センチの
こともあります。
5.ミニログハウス の ミニチュア
期間中、体ではなく、手が、なんとなく動いてしまって…、今のログ建築の残材で出来上がって しまったのが、この写真の二つです。 写真のものは、今、考えている実物と比べると、ログ材が太くなっております。 なんとなく、「イメージ」を、と思って組み込んで見ました。 本当は、右写真のログハウスを造りたいのです。しかし、土地が狭いので左写真のログハウス になってしまいます。
したがって、ミニログの休憩所となります。出来上がったら、この中でおもいっきり大の字になっ
て寝転びたいなア…との夢(=目標)です。
6.ログハウスは、どうして崩れてしまわないのか?
最初、私は、これが疑問でした。丸太と丸太が、平行に重なっていて崩れない。特に窓と窓の間の壁は、簡単にくずれそうです ね。 これは、実は丸太の中に上から垂直に、通しボルト(一般には1/2インチで13ミリの太さ)が入 っているからなのです。しかも上の方の丸太の底部には、溝(グルーブ)が彫ってあり、下の丸 太にはめ込む様になっています。 するとナカナカ崩れません。
また、グルーブがある事で、上下の丸太間スキ間が、塞がれる事になるのです。
7.これぞ大工職人の名人芸
ます。しかし昔は写真の通り基礎は、自然石を利用した玉石です。そのままですと、おさまりが 悪いので下の玉石の接触部分を、そっくりエグった土台にしています。玉石に「カポッ」と音が 聞こえてくるような「おさまり具合」ですね。 右の図は、玉石の接触部分の形を、土台に写し取ったところです。 この時、コンパスで石の形を垂直になぞりながら、土台に写し取るのです。日本古来の大工職 人の技なのでしょう。息を止め精神統一した状態で、石の形を土台に“墨入れ”するのです。こ れぞ名人芸で正に“神業”といえます。 ログハウスでは、下のログの繊維方向に対して、交差させたりして、平行に積み重ねます。 もちろん、重なる以上は下のログに、はまり込む様に上のログを、加工しなければなりません。 下のログの形を上に写し取る方法は、同じ要領です。そして、コンパスには“水平器”が取り付 けられています。これは「スクライバー」という道具です。スクライバーを使うと、どなたでも名人 芸の真似事ぐらいは可能です。
そして、ログの積み上げで、繊維方向にはグルーブを、交差方向にはノッチの加工、が必要と
されるのです
8.梅雨 のち 雨
そして右写真は、窓の両側部分の積み上げです。ここまできて材木を使い切ってしまいまし た。また、新たに材木を取り寄せての作業となります。 ほんの少しですが、何となく形がついてきてきました。
脚立は「210型」二つで、道具店で中古を購入したものです。ログハウスが完成したら要らなく
なりますが、勿体ないので「花と実」の部で、植栽の支柱代わりに利用しようと考えています。 は屋根までだな〜…」との気持ちになったのです。 ところが、しかしネ、…と。理由は色々とあろうが、結局は能力の問題なのでしょう。なかなか手 間もかかり考えが甘かったですね。残念ながら現在はここまで(右写真)です。 これから屋根と言う事になります。仕方がない「来年の春ごろには…」と目指します。
10月22日 記
ログ積みでは、クロスに重なる部分はノッチ加工となります。また、ログ自体は形状が均一で はないので材木の強度を考えて肉厚、肉薄を調整して加工します。 束柱のホゾは梁に、しかし今回は片流れの屋根なので桁にとりつけます。 棟木は1人で取り付けるには、重くて危険が多く足場パイプを代用としました。
束柱への取り付けは、写真の改造したホースバンドを使います。
|