[幸/2-14/闇空降羽/創作理由]
-幸-
- 1段落:『幸せなんだよ』って神父様は言った
これ以降も時々出てるくる言葉ですが、全て第三者の言葉です。
「僕」がどう思っていたのかは、出てきません。どう思っていたと、思います?
- 2段落:『神様を信じていないからさ』
結界の中と外で、環境が違うようです。
冬の雪の量を考えても、中の環境は、外に比べて大部緩和されているようです。
多分真実としては、
結果の外にいる=何らかの理由で、かつて外を選んだ=『神』を必要としない
ということだと思われます。
ニッキーは神を信じてない外の彼らを、『違うモノ、卑下するモノ、異端モノ』と考えていたのでしょう。
- 3段落:『神様に感謝した後配られる』
買うんじゃないんです。売るんじゃないんです。配られる。
明確に書いてないことではっきりさせてませんが、結界の中の彼らは一種共産的な社会を構成しているようです。
- 3段落:『いらないよ。神様にだけ感謝すればいい』
この辺、微妙に苦労して失敗した箇所です。
『○○さえ、すればいい』
良く聞く言葉だと思いませんか? もしくはありがちな言葉だと。
疑問を全てうやむやにする言葉です。
『勉強さえすれば、将来なんでも出来る』
『良い大学に入りさえすれば、将来は安心』
何かを信じ切った言葉です。確信している言葉ともいえます。そして、盲信とも。
『信じさえすれば、救われる』
『お布施さえ差し出せば、救われる』
彼らは何を捨てたのでしょう?
- 4段落:ケモノの皮、厚いジャケット
外の少女は、口元まで覆った完全防備。僕は単に厚いだけのジャケット。
ココにも気温差があります。
けれど、その気温差は過ごせないほどのモノではなく、対策さえすれば不便でも十分暮らせるモノです。
- 4段落:「え、井戸?」
結界の中で暑すぎる夏も寒すぎる冬も知らない僕には、井戸を掘るなんて作業は思いもよりません。
余談ですが、高度文明は、生きるには厳しいけれど、自然が豊かな場所に発生するといいます。
(例:インダス/エジプト→砂漠地帯の川沿い。東南アジアのような、『食うに困らない場所』では、大きな文明は育ちにくいとされています。工夫して、改善する必要が無いから?)
この場合は、結界の中の僕の村より、外の少女の村の方が、様々考え、工夫し、技術を蓄積する要素があるわけです。
逆に言うと、結界の中はそんな要素を排除した場所、ともいえます。
- 4段落:「けど、楽しいわ」
少女は苦労してそれを達成する喜びを知っています。
烈火の夏、豪雪の冬も知っていますが、それをつらいモノだとは考えていません。
僕はその楽しさを知りません。自分達の基準から、想像することしか出来ません。
- 4段落:一歩一歩くっきりとした足跡
彼女の足跡は、くっきりと残ります。僕の足跡は、固い地面の上に少しの跡も刻みません。
彼女は成長し、子供を産み、厳しい自然の中で蓄えた知識を子供達に残すでしょう。
では、僕は……?
そんなことを、考えながら書きました。
-2-14-
- まず考えたこと:普通にチョコ渡すのは面白くない。
- 次に考えたこと:じゃぁ、チョコ嫌いにそうと知れず、食わせるには?
- 『ほんわり洋酒の香る〜』:チョコの風味をあからさまにしないために、入れてみた模様。ちなみに、手作りと思われる。
- 『ビターに仕上げたクリーム〜』:最初は甘いモノが嫌いというつもりでした。純ココアははっきり言って苦い。
- 『授業がようやく終わった三時』:こいつら、高校三年生ぽいです。ちょっと進学ネタも後で出てきます。……小説書かんで勉強しろ☆
- 『嫌がらせなのか!?』:ここまで言えれば返って『変人』の地位を不動のものに出来る
- 『ことごとく2次落ち』:才能無くはないのだろうが、イマイチつかみ所がない。
- 『文句を言い続けるんだろう、な。』:もしかしたら、美由紀は同じ大学へは進学しないのかも知れない。
- 『日本語すら怪しい』:怪しいのは作者だ。『すべからく』って、使い方あってる?
- 『チョコはないのか!?』:結局彼はコレが言いたかったらしい。非常に回りくどい。
- 『おはようございまーす』:社会人になると、『お疲れ様』。挨拶に困るとよく使う。
- 『もう、ないよ』:美由紀の本心は通じるのだろうか?
- 終わった後の考察:こいつら付き合ってたのだろうか?
-闇空降羽-
- 1段落目:羽が降ってきた
闇空から羽が降ってくる。なかなかに幻想的である。
半ばくらいで、雲が要らないことに気付き、月が出ていても良かったと気付いた。
ちなみに、馴染んでいる主人公には、”幻想的”という概念はない。
- 1段落目:羽傘
冷静に考えると、要らない。
濡れないし。固形化してれば、払うだけでOK。
- 2段落目:本物の羽じゃない
本物の羽が降ってくるなんて、面白くなかった……!
- 2段落目:固めて落として資源として回収する。
これが出来れば、環境問題の9割は解決のはずだ。
当然、そんなすばらしい効率での、すばらしいスピードの反応なんて、ない。
空気の密度は思う以上に薄いはずだ。
- 2段落目:資源として回収する
合成して、肥料やら、後述するペレットにもなる。有りとあらゆる材料の元。
考えてみれば、何でも合成可能というのは、かなり凄い。
- 2段落目:硫酸化合物
SOxと呼ばれる。
- 2段落目:硝酸化合物
NOxと呼ばれる。Nはアミノ基の元になる。ものすごく重要(たしか)
- 3段落目:アーケード
科学力に反して、案外こういうところは変わらないものだ
- 3段落目:黄色い空が表紙の雑誌
写真集かもしれない。
- 3段落目:丁寧に払い落とした
よく考えたら、様々な化合物で印刷が劣化するかもしれない
- 4段落目:黄色い空を私は知らない
晴れている日の空は抜けるほどに青いだろう。その青い空の下で、消費社会は続く。
- 5段落目:冷たくないのが不思議
先日、雪が降った。『桜かと思っちゃった』 認識なんて、そんなもの。
この人の中では、白くて降るものといえば、雪なわけです。
- 5段落目:中は暖房が効いていて
うまく書けませんでした。夏は今より涼しく、冬は暖かい。年間の温度差が少なく、平均化しています。
自然をコントロール出来ないから、冷暖房で快適を手に入れました。
コントロールできたら、きっとこうなります。
- 5段落目:こたつ
厚手のジャケットが不要な気温なら、いらないのではないかと
- 5段落目:野菜をうまくした
養分、水分が適当で、日光を十分にあびる。それが、美味しい野菜の条件。きっと。
とりあえず、厳しい条件の方が、野菜/果物は美味しくなる気がするのです。
- 5段落目:なんだか長くなりそうだった
思い出話は尽きることがない
- 5段落目:花だって何時だって見ることが出来る
当然、路地栽培
ちなみに、地軸が傾いている限り、植物は日光量でも季節を察知するらしいから、一概にはこの通りとは言えない。
- 5段落目:料理自体する人がほとんどいない
あり得ない……
料理は作業(趣味に転化しうる)の一つだから、無くなることはないでしょう。
- 5段落目:ペレット
万能食品
詳しくは、神林長平『あなたの魂に安らぎあれ』を参照。イメージは地下世界の食品
。最もあれの味は、一種の催眠でしたけど。
- 6段落目:炭素、硫黄、シリカ、酸素、水素、窒素
C,S,Si,O,H,N……シリカはあまり空気中にはないな……
- 6段落目:それが、『平等』なのだと。
先進国と同じ生活を、60億人で始めたら、さっくりと資源はなくなります。
発展を支援しながら、困惑している、それが現状なのでは?
- 8段落目:のんびりと生きる
全てが決まっていれば。それを受け入れていれば、焦る必要はない。改善する必要はない。
予定通りが、唯一の使命。
- 9段落目:熱的な死
エントロピー最大の状態。
全てが平均化して、基底状態にある。
何も生み出さず、何もおこらない、平和で、安全で、進化の起こらない世界。
-創作理由-
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