Husky's Cafe MUSIC

She's So Unusual

CYNDI LAUPER

CD jacket

1. Money Changes Everything
2. Girls Just Want to Have Fun
3. When You Were Mine
4. Time After Time
5. She Bop
6. All Through The Night
7. Witness
8. I'll Kiss You
9. He's So Unusual
10.Yeah Yeah
11.Money Changes Everything(Live)
12.She Bop(Live)
13.All Through The Night(Live)

Cyndi Lauperのデビュー・アルバムにして、女性ボーカリストによるアルバムとしては80年代の最高傑作、と言い切ってしまいます。 オレンジ色の髪に原色まばゆい派手な衣装、重くないのかなとこちらが心配するくらいにつけられた数え切れないほどのアクセサリー、好き嫌いがはっきり別れそうなキンキンした声、それらが80年代に流行っていたシンセサイザーを全面的に取り入れた機械的なサウンドと、全盛期を迎えつつあったMTV(Music Television)の時代にピタリとはまりました。

しかし、ビジュアル的な部分を考えず、ただスピーカーから聞こえてくる曲だけに気持ちを集中して聴いてみると、時代の流れに上手くのっただけではない、しっかりとした実力に裏付けられたボーカルと楽曲の良さがわかります。

当時は、Madonnaとともに人気のあった女性ポップ歌手で、何かと比較されることの多かった2人ですが、僕はなぜかCyndiのほうがいいな、と思っていました。 可愛いってことはないんだけど、なぜか惹かれてしまう、そんなタイプっていますよね。

このアルバムからは、全米チャートで4曲がトップ5入りしており、"Girls Just Want To Have Fun"が2位、"Time After Time"が1位"She Bop"が3位、"All Through The Night"が5位となりました。

当時はカセットテープに録音してもらって聴いていたのですが、僕らの世代ってそういうカセットで聴いていたアルバムを働きだして金銭的に余裕が出てくるとCDで買ってしまうって人が多いと思うんです。 そんな訳でどんどん家のCDが増えていくのですが、このアルバムもそんなコレクションからは絶対に外せないほどによく聴いたアルバムです。

アルバム全曲で聴かれるシンセサイザーの音が、僕を洋楽を聴きまくっていた高校の頃の気持ちに引き戻してくれるようです。 僕の中では、あのようなサウンドが80年代初期から中期頃の象徴的な音となっています。

Band Aid に刺激を受けて、アメリカの有名アーチストが集結したアフリカ・チャリティーのためのUSA for AfricaにはCyndiも参加していました。 レコーディングの模様を収めたビデオを見ましたが、Cyndiのアクセサリー類(ネックレスやブレスレット)のぶつかる音がレコーディングに入ってしまうので、外すようにクインシー・ジョーンズから注意されるシーンには笑ってしまいました。

このCDには、ボーナストラックとして3曲のライブ・バージョンが収められています。 "Money Changes Everything"が始まる前にCyndiが観客に向かって話しかけるところも収録されていて、Cyndiの若い声を聞くことができます。

ライブ・レポート
2004年6月18日、8年ぶりの来日を果たしたCyndiのコンサートを見に行きました。 前から8列目の席だったのでとてもよく見えました。 お腹のあたりがぼてっとして、おばさん体型になっていましたが、小柄で顔が小さく、かわいらしいおばちゃんって雰囲気でした。 びっくりしたのが、その白に近いくらいにきれいな金髪と透き通るような白い肌で、周りにいた女性客は、「すごくかわいいね。」って言っていました。

途中で2度もステージを降りて、客席に乗って歌い、観客を盛り上げていましたが、周りの人たちは大喜びです。 なんどもCyndiはファンとハイ・タッチをしたりしていて、とてもラッキーだなあってうらやましく思いました。

ボーカルはCDで聴くより迫力があるし、高音も当時と全然変わりないほどです。 "ベスト・オブ・シンディ・ローパー"と銘打ってるツアーだけあって、選曲はベスト盤に収められている代表曲と最新アルバムの"Shine"からの曲でした。 "True Color"のときには、ファンもみんなでサビを一緒に歌って、すごく感動的な雰囲気になりましたよ。 そうかと思えば、アンコール前の最後の曲"Money Changes Everything"では、靴を脱いでグランドピアノの上で踊りまくり、見ている僕が「倒れんといてや」と心配になるほどのハッスルぶりでした。

バンド編成は、ドラム、ベース、キーボードに女性のギタリストとバイオリニストで、その女性二人が交互にソロを弾き合うところは、すごい迫力で、Cyndiとともに女性陣のパワーが炸裂していた感じです。

"She Bop"がアコーディオンをバックに歌うフランス語バージョンだったり、"All Through The Night"の原曲ではシンセサイザーで奏でているイントロをバイオリンで弾いたり、CDで聴くのとはひと味ちがったアレンジで楽しませてくれました。

個人的には、アンコールでの"Girls Just Want to Have Fun"の原曲ではなく、どちらかと言えば"Hey Now"に近いドラムを前面に押し出したアレンジで、キーボードがあまり聞こえず残念でした。

自分の言葉をきちんとファンに伝えたいってことで、ステージに通訳を登場させて、MCはすべて通訳つきで、しかもその通訳のお姉さんもとてもユーモラスな人で、場内が爆笑に包まれるってことが何度があったほどです。

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