Husky's Cafe MUSIC

STARS

Hear'n Aid

CD jacket

1. STARS
(Additional Songs)
2. To The Limit/ACCEPT
3. On The Road/MOTORHEAD
4. Distant Early Warning/RUSH
5. Heaven's on Fire/KISS
6. Can You See Me/JIMI HENDRIX
7. Hungry for Heaven/DIO
8. Go for the Throat/Y&T
9. The Zoo/ SCORPIONS

80年代の洋楽シーンで最も大きな出来事と言えば、”エイド・ブーム”を一番に挙げる人が多いのではないでしょうか。

エチオピアの飢餓を目の当たりにしたイギリスのアーチスト Bob Geldof がアフリカ救済のために仲間のアーチストを集めて発表したチャリティー・レコード"Do They Know It's Christmas"(Band Aid)。 それをきっかけとして、アメリカのアーチスト達が集まってレコーディングした"We Are The World"。 その動きは、イギリスのロンドンとアメリカのフィラデルフィアで開催された世紀のイベント "Live Aid" で最高潮に達しました。

チャリティー・レコードは、アフリカ救済だけではなく、エイズ撲滅のためにレコーディングされた Dionne. Warwick and Friends の"What Friends Are For"(Steavie Wonder, Elton John が参加) また、アパルトヘイトに反対した Artists United Against Apartheid による"Sun City" という曲もありました。

そしてHard Rock, Heavy Metal のアーチスト達もアフリカ救済のために立ち上がりました。 DIO のメンバーであった Rony James Dio、それにVivian Campbellが中心となってレコーディングされたのがこの"Stars"です。

DIO 以外には DOKKENQuiet RiotJudas PreastTwisted SisterW.A.S.PMotley Crueらトップバンドのメンバーや、Journey の Neal Sshon(余談ですが、Journey のSeeve Perry は"We Are The World"に参加)、最速ギタリスト Yngwie Malmsteen、Night Ranger の Brad Gills らも参加し、HR/HM シーンの大物達が集まりました。

他のエイドものでは、トップ・アーチスト達が交代で歌う”豪華競演”的なボーカルに感動したものですが、このHear'n Aid はそれ以外にギタリスト達のソロによる”豪華競演”を楽しむことができます。

血管が切れそうなほどに叫ぶ高音ボーカルの競演だけでなく、このギターソロの競演もまさに「プライドとプライドのぶつかり合い」という言葉がふさわしいほどに激しく迫力あるものに仕上がっています。

Ronni James Dio ボーカルの順番はライナーノーツによると下記のような順番になっています。

(1番) Ronnie James Dio (DIO) → Dave Meniketti (Y & T) → Ronnie James Dio → Rob Halford (Judas Preast) → Ronnie James Dio → Kevin DuBrow (Quiet Riot) → Dave Meniketti

(2番) Eric Bloom (Blue Oyster Cult) → Paul Shortino (Rough Cutt) → Geoff Tate (Qeensryche) → Don Dokken (Dokken) → Paul Shortino


Yngwie Malmsteen ギターソロは次のような順番です。

Craig Goldy (Giuffria) → Eddie Ojeda (Twisted Sister) → Graig Goldy → Eddi Ojeda → Vivian Campbell → Brad Gills (Night Ranger) → Vivian Campbell → Neal Schon (Journey) → George Lynch (Dokken) → Neal schon → Yngwie Malmsteen → Vivian Campbell → Yngwie Malmsteen → George Lynch → Carlos Cavazo (Quiet Riot) → George Lynch → Carlos Cavazo → Brad Gills → Craig Goldy → Donald Rosser (Blue Oyster Cult)
ビデオ・クリップでは、ギターソロの場面でスタジオでの録音風景が映っていて、実際に弾いているのはほんの少ししか見ることができません。 Yngwie が練習しているシーンがあるのですが、その指の軽さ、速さ、には驚くばかりです。 フレームをなでるような感じでポジション・チェンジしながら、指はめちゃくちゃ弾いてもあんなには動かせないだろうってくらい速く動いています。

僕は、Campbell → Neal Schon → Lynch → Schon → Yngwie → Campbell → Yngwie とソロがつながるところが一番好きですね。 速さ、かっこ良さとも文句なしです。 ここばっかり何度も何度も繰り返し聴いたほどです。

それにしてもこのメンバーに囲まれてもまったくひけを取らない Neal Schon というのは本当にすごいギタリストですね。 Journey での彼のプレイがいかに抑えてプレイしているのかがわかります。

テンポの速い曲にしたらもっと超絶なソロが聴けたのかも知れませんが、チャリティー・ソングということでミディアム・テンポになったのでしょうね。 あとEddie Van Halen が参加していれば、誰が聴いても Eddie ってわかるようなライトハンドのトリッキーなフレーズを聴かせてくれたかも知れませんね。

サイド・ギターは Iron Maiden の Adrian Smith と Dave Murray が担当しているようです。 エンディングで流れるソロも彼らが弾いています。

当時、この曲は12インチシングル盤として発売されました。 LPと同じサイズのジャケットも人相の悪い大勢の男達が笑っている姿は、普段のいかついイメージとは違って新鮮に感じました。

曲としてもテンポはミディアムですが、とても聴きやすいメロディに仕上げられています。 でも音はしっかりとおも〜く Heavy Metal しているのところは期待を裏切りません。 サビの全員でのコーラスは、さすがに大迫力で聴いていても力が入ってきます。

ギターソロでは好みがありますが、ボーカルはどれも甲乙つけがたく、誰もがその実力を存分に発揮した出来だと思います。

エイド・ブームの中では一番マイナーな曲なのですが、当時のHard Rock/Heavy Metal 好きな人にとっては、夢のようなプロジェクトでした。 それをリアル・タイムで聴くことができて本当にいい時代に生まれたな、としみじみ感じるときがあります。

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