12・18習志野駐屯地申し入れ行動

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申し入れ(百万人署名運動)

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申し入れ(とめよう戦争!隊員家族と元自衛官連絡会)

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申し入れ(イラク戦争に反対する市民と議員の会)

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反戦医療労働者の訴え

                       申入書
          陸自東部方面隊・習志野駐屯地からのイラク派兵中止を求める申入書

 陸上自衛隊習志野駐屯地司令 様

 政府は12月8日の閣議で14日に期限が切れたイラク派遣計画の再延長を決定しました。またこの計画に基づく第9次派遣に向け、習志野などからの派遣準備が進められていると聞きます。
 私たち「とめよう戦争への道!百万人署名運動」千葉県連絡会は、この閣議決定に怒りをもって撤回を求めると共に、来年1月以降の東部方面隊からの派遣計画の中止を強く申し入れます。
 サマワの陸上自衛隊について、6月撤退が確定であるかのような報道もなされていますが、政府は、英軍・オーストラリア軍の動向などを見極めて検討すると断言を避けており、一方、アメリカ政府が、サマワ以外の地域へ移動して新たな活動ができないかと打診していることも明らかになっています。また空自のC-130での輸送業務は今後も増強される見通しで、さらには先の特別国会で延長された海上自衛隊のインド洋での給油業務も継続されています。
 これらを見れば、今回の派遣が、復興支援はまさに名ばかりの、日米首脳会談での日米軍事協力体制を世界規模に拡大するという合意に基づく行動の一環であることがいかにも明白です。それは、集団的自衛権の範疇すら逸脱した、とんでもない憲法違反の軍事行動であります。イラクでは今も連日多くの人命が失われています。すでに1O万人以上のイラクの人たちが殺されたといいます。米軍でも戦死者は2千人を越え、「嘘」で塗り固められた戦争をやめようという声は高まるばかりです。米軍はますます苦況に立たされています。当初多国籍軍に参加した27カ国中、既にスペイン、オランダ等10カ国が撤退し、イギリス、オーストラリアなど9カ国も撤退計画を発表しています。
 開戦理由のねつ造を暴き出されても、占領をやめないと居直るブッシュ、これに追随する小泉首相。小泉氏には「自衛隊が活動している所が非戦闘地域」であります。今月サマワを訪問した額賀防衛庁長官は「治安は安定している」と強調しましたが、その直後、自衛隊の装甲車がイラクの人たちに包囲され投石されました。これまでにサマワの宿営地は11回もロケット弾攻撃を受けています。また、政府も黙っており、ほとんど報道もされていませんが、アメリカ軍が使った劣化ウラン弾の放射能汚染が、イラク全土で犠牲者を広げています。米兵の中にも被曝者がでています。今後、派兵されていた自衛隊員の中からも被害が出てくるおそれがじゅうぶんあります。
 なのに、このおそろしいイラクヘ、なぜ自衛隊が行かされるのでしょう。
 イラクの人たちが求めている?もし仮にそうだとしても、それは傀儡のことばでしょう。
 答えは、「アメリカが、ブッシュが要請しているから」しかありません。日本政府はアメリカに追随することを選んだのです。自民党は、自衛隊を自衛軍に変え、交戦権を持たせるという「改憲」(?)案を発表しています。自衛隊を「軍隊」にして世界中で戦わせようというのです。
 自衛隊員は、どんな命令にも自分の判断は捨て思考停止して、「職務」を遂行すべきでしょうか。
 自衛隊が上下の命令系統の上に成り立っていること、さらには文民統制の下、自衛隊が政府決定に反旗を翻すことはそうそう簡単に為せる行動でないことは、もとより分かります。しかし、イラクの地に自衛隊が踏み込み、そこの人たちに銃口を向けることが、果たして職務でしょうか。かつての日本軍が「上官の命令」によって犯した無数の愚劣な過ちを、自衛隊の皆さんならばよくご存知でしょう。それは昨今の企業のモラルハザードにも通じる問題でもあります。問題が起こってからでは遅いのです。イラクヘの派遣の場合、それは隊員の死と直結しています。
 自衛隊の皆さん、出兵を拒否しましょう。上官は部下を犬死にに追いやる命令を出すことを拒否しましょう。この恥ずべき戦争には行かない、皆さんの勇気ある行為が、皆さんの家族の願いでしょう。そして国内のそして世界の大半の人々の希望でもあり、私たちは支持します。

 以上の点から、私たちは、習志野駐屯地からのイラク派兵の準備中止と、今海外に派遣されているすべての自衛隊員の即刻帰還を、強く求めます。
 
 2005年12月18日
                   「とめよう戦争への道!百万人署名運動」千葉県連絡会
                    千葉市中央区要町2-8 DC会館1F  043(202)7820
 内閣総理大臣 小泉純一郎 殿 防衛庁長官 額賀福志郎 殿
 陸上自衛隊 習志野駐屯地司令 殿 陸上自衛隊 第一空挺団長 殿


 私たち「とめよう戦争!隊員家族と元自衛官連絡会」は、来年1月からの派兵が報じられている「陸上自衛隊 東部方隊」のイラク派兵を即刻中止するよう、憲法第16条の『請願権』および『請願法』第1条から第6条の規定に基づいて、以下強く要求します。

 われわれ自衛官の家族や元白衛官、および労働者・学生が、自衛隊のイラクからの即時撤退を要求する第1の理由は、イラク戦争開戦の口実とされた「大量破壊兵器の存在」が真っ赤な嘘であったということ、この事実を12月15日ついにブッシュ大統領自身も白状し、でつちあげの口実でイラクと世界中を不正義の侵略戦争に引きずり込んだものであったということが、当事者の口から明らかにされたということです。もはやあらゆる意味でもこ侵略戦争と軍事占領は無条件で直ちに中止されねばならないのは当然です。
 小泉純一郎は、ブッシュによるイラク戦争推進に関与し、イラクにおける何万人もの一般民衆の大量殺害をひきおこし、今なおそれを拡大し続けている戦争犯罪人です。
 「大量破壊兵器が見つからないのは、もともと無かったからだ」という世界中でまきおこった批判に対して、小泉首相は国会の場において、「逃げ隠れしているフセイン大統領が見つからないからと言って、もともとフセイン大統領という人物が存在しなかったという事にはならない。だから大量破壊兵器が見つからなくても無かったとはいえない」と言ってのけ、この侵略戦争を推進してきた。
 そしてその手口も「1年間の時限立法」という期限付きを条件にして国会で成立させておきながら、一旦自衛隊を派兵するや、「戦争拡大の白紙委任状」でもとったかのように、国会審議もなしに延長、再延長という形で自由に戦争肱大を行なうというペテン師のようなやり口です。
 圧倒的な自衛官や家族をはじめ、70パーセント以上の国民世論である「自衛隊のイラク派兵反対」の願いを踏みにじって行なわれてきたこの侵略と占領をもう1日たりとも継続させることは許されません。

 第2に、今回小泉が、予定に無かった東部方面隊の派兵を急遽決定した理由は、米占領軍が敗勢に陥り占領各国が撤退をすすめ、オーストラリア軍、イギリス軍も撤退が確実視されているという中で,そうなれば自衛隊が集中攻撃を受けることは明らかで撤退が余儀なくされ、「東部方面隊だけが戦場体験をつめなくなる」という危機感から急遽方針転換をしたのです。
 第2代復興業務支援隊長の田浦正人1佐が、12月9日の読売新聞で「サマワの教訓は・国連の指示で動いていたときと比べると、隊員の能力とノウハウが格段に向上した。武器使用をどうすればよいかを、延べ数千人が耳学問ではなく、肌で感じたのは、陸自全体にとって、ものすごい収穫だ」と述べています。
 「復興支援」の美名の下で、自衛隊とりわけ部隊指揮官に米軍傘下の占領軍の一員として、戦場経験をつませ、場合によっては自衛官のみなさんを人柱にしてでも自衛隊を「侵略の軍隊」に作り変えようとしているのです。このことは、みなさんが最も信じたくないが、しかし心の中で一番感じていることでもあるはずです。

 第3に、自衛官にとって自己の「死」と、同時に自らの子供をあえて「障害」者にすることを意味する「劣化ウランによる内部被爆」の危険に、これ以上ひとりの自衛官とその家族もさらす訳にはいかない、という事です。
 内部破曝とは、湾岸戦争以来の米兵の例にあるように、たとえ運良く1発の銃弾をも被弾しなくて帰国できたとしても、イラク全土で米軍が大量に使用した劣化ウラン弾の粉塵が微粒子となって空気や水・食料などともに体内に取込まれ蓄積する。その劣化ウランは生涯排泄されることなく、重金属中毒を引き起こし、あるいは体内から放射線被曝を進めて臓器を破壊し、癌などを発病させ、遺伝子情報の破壊によって子孫へ多大な悪影響を与える、ということが明らかになっています。

 第4に、サマワの自衛隊は公表されただけでもイラク人民の武装解放勢力から12回以上ものロケット弾等の攻撃を受け、或いは路肩爆弾での攻撃まで受けながら、命がけでこれに軍事的に対峙し「サマワ宿営地」と称する野戦基地と一定の補給線を軍事的に運営しているのであるが、これこそが軍事占領の一場面であることがあきらかです。
 しかしこれに対し自衛隊の最高指揮官であり、嘘をついてこの戦争を始めた小泉首相は、「サマワは非戦闘地域」「自衛隊のいるところが非戦闘地域」と無責任極まりない態度で、イラク人民と自衛官の命をもてあそんでいます。
 米軍ではすでに2000人以上の戦死者がでています。イラク人は何万人殺害されたのでしょうか。自衛隊だけが例外ですむわけがありません。西部方面隊、東部方面隊のどの部隊がいつ戦死者を出し、またイラク人民を殺害することになるのか一刻の猶予もありません。
 全米で、ロンドンで、ローマで、世界中でイラク戦争からの撤退を求めるデモが巻き起こっています。日本でも依然70%もの人が「自衛隊の撤退」を求めています。自衛官のみなさん。「イラクからの撤退」は、家族の願いであるだけでなく「民意」そのものでもあります。「国民の心をわが心とし」「国民の負託にこたえよ」というのが自衛隊ですから、この民意に合致する「イラク撤退、交代部隊の派兵中止」を求めることは、自衛官として当然の権利であり責務ともいえます。
 自衛官のみなさん。国民を無視し、国会をないがしろにし、ペテン師のようなやり方で小泉が開始したこの侵略戦争を、隊員と家族と労働者がひとつに団結して、今すぐに止めさせましょう。
 自衛官のみなさん。イラクの人々と日本のこどもたちのためにも一日も早く撤兵を実現しなくてはなりません。
 イラク侵略軍への東部方面隊の派兵を拒否しましょう。われわれ労働者も職と生活をかけて闘います。

 以下、小泉首相に要求する。
 1、ただちに自衛隊のイラク派兵を中止せよ。 
 2、現時点で約5000名にもなるイラク戦争からの帰国自衛隊員全員に、劣化ウラン被曝の健康診断を行い、生涯の医療保障と生活支援を行なえ。
                                                      2005.12・18
 
      とめよう戦争!隊員家族と元自衛官連絡会  小多基実夫
         (連絡先 東京都新宿区西早稲田2-9-11-402 日本キリスト教団西早稲田集会所 気付)

      日本国憲法第九十九条により、平和憲法尊重擁護義務のある皆様へ(Aさんの申し入れ)

 あなた方は、戦争放棄による平和的生存権のために、不断の努力をしなければならない存在です。獄中からも、星野文昭さんという人が、三十年以上も反戦を訴えているのです。
 ですから、政府による戦争の惨禍が再び起こらないように決意して、勇気をもって、自衛隊のイラク派遣に反対してください。
 我々人間は、この世に生を受け、多くの人達のおかげで、多くの命を食べ物にして、ここまで生きてきたのです。あなた方を育ててくれた人も、食べ物になってくれた命も、決して人殺しのために、あなた方に尽くしてきたのではないのです。
 あなた方が希望をもっていきるために、あなた方を育てたのであり、多くの命が、あなた方の食べ物になってくれたのです。
 ですから、あなた方は、戦争に反対して、日本国憲法第二十五条の社会福祉及び生存権のために、不断の努力をしなけれぱならないのです。銃や戦車を車椅子にして、軍事基地を福祉施設にしなければならないのです。
 そのための勇気をもってください。イラクヘ武器をもっていくことは、卑怯で臆病な者がすることです。あなた方は、そんな、卑怯で臆病な者になってはいけないのです。
 あなた方は勇気を持って、戦争、麻薬、自殺を止めるために行動しなければいけないのです。正義の戦争などなく、麻薬は悪魔の薬で、自殺は食べ物の命に対して失礼だからです。
 ですから、刑法二百一条の殺人の予備に該当する、軍事演習をすぐにやめて、銃や戦車を車椅子にしてください。我々の税金を、殺人の予備に使わないでください。我々の税金を、福祉につかって、戦争、麻薬、自殺を止めるために行動してください。
 それが本当の勇気であり、平和憲法尊重擁護の義務のある、あなた方の使命です。