行動の記録(06年4月)
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街頭行動 4/23(日)   
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・ちばいちはら連絡会
 この間の街頭行動は,4月9日,16日,23日に行いました。
 23日は,参加者3名で署名数69筆,ビラの配付は150枚位という結果でした。
 雨模様のため,近くのガード下で行い,署名は若い人を中心にこたえてくれるという状況でした。  (T)  
 
講演集会「伊藤真氏から憲法を学ぶ in 浦安」 4/23(日)   
 場所:浦安市市
 主催:浦安で伊藤真氏の講演会を開催する会
 4月23日(日)、JR新浦安駅前の「浦安市民プラザWave101」で行われた講演集会「伊藤真氏から憲法を学ぶ in 浦安」(浦安で伊藤真氏の講演会を開催する会主催)に参加してきました。伊藤さんは、司法試験の受験予備校「伊藤塾」塾長を務め「カリスマ講師」との異名をとるかたわら、最近では平和憲法の大切さを訴えて全国を講演で駆けまわるなど平和運動への関わりを強め、『百万人署名運動全国通信』の今年1月号にも登場されています。
 
 伊藤さんはまず、自分は「護憲派」でも「改憲派」でもなく「立憲派」であると宣言。弱者である市民が強者である国家権力に歯止めをかけ、戦争のない平和な社会を目指すのは譲れない一線との立場で、話を展開していきました。小泉政権の政治手法には特に危機感を強め、「言葉を短く、断定と繰り返し」で民衆を煽るのが独裁者の共通傾向と断罪。多数派によってもうばうことのできない人権や平和を定めたのが憲法であり、「(多数決)民主主義」とのせめぎあいの中で「立憲主義」が価値をもつものだと力説されました。

 その上で、人権・平和を考えるにあたっては「忍耐」が必要であるとも。例えば麻原彰晃氏や、「光市母子殺人」の事件当時少年だった被告のような人物に対しても、被害者の処罰感情とも絡んだ「あんな極悪人は即刻死刑!」という短絡思考を排し、適正手続きの保障をはじめとした被疑者・被告人の人権を守る立場に徹しきれるかどうか。また、北朝鮮問題においても、南北を逆さにして北朝鮮から日本列島を見た地図を示しながら、北朝鮮からすれば日米安保体制に取り囲まれた脅威を感じているのではないか、という想像力を働かすことができるかどうか。こうした視座を持つ忍耐力こそが、ほんとうの「文明国家」をつくるために必要なものだと強調していました。なお、死刑について伊藤さんは、最終的に死刑の判断を下すのは裁判官=人間であることから過ちは避けられず、犯罪抑止とか被害者感情の慰撫といった目的のために
人の死を用いることになる、として強く反対する立場だということです。

 いまの憲法改悪・教育基本法改悪の動きは「同質性」を追求し、排除の論理が横行する息苦しい社会をつくることになる。人それぞれの違い(民族・国籍の違いから性的指向、趣味指向の違いに至るまで)を違和感なく受け止められる社会をつくるために、また、日本の国内問題にとどまらない人類規模の平和を追求していくために、今を生きる者の責任として、この平和憲法を次代へ引き渡していこう、と講演を締めくくり、大きな拍手があがりました。

 講演に続いて、参加者どうしの意見交換会に移りました。
 21歳だという若い女性が、「仲間内などで憲法の問題を言っても、なかなかついてこないがどうしたらいいか」と発言しました。すると次々に手が挙がり、浦安市議のIさんは「青年グループの集まりに顔を出すと、髪形や服装が何だこりゃ、という感じの若者が政治について真剣に考えている」と応じ、私も「百万人署名運動という市民団体で街頭署名をしているが、若い人がいちばんよく考えて署名に応じてくれる。ただ小さな集まりのなかでは『空気読めない奴』とか言われる傾向もあるのでは」と答え、例え「空気読め」と言われても信念を持って言い続けることが大切、とアドバイスしました。

 参加者の多くは浦安とその周辺の市民だったようで、今回の集会は伊藤さんの講演と意見交換会をあわせて、浦安という地域で憲法を考えるよい足がかりになったものと思いました。 (R)  
 
メーデー署名行動 4/29(土)   
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・千葉県連絡会
 連合千葉主催のメーデーが千葉ポートパークであり,署名行動を行いました。
 京葉連絡会,ちばいちはら連絡会から5人と動労千葉を支援する会のビラまきできていた人の応援で,新たに開始された憲法署名が70筆,教育基本法改悪反対署名が106筆の計176筆という状況でした。
 会場入り口近くで,集まってくる人々に5・20百万人署名運動の全国集会のビラと京葉連絡会の仲間が作ってくれた教育基本法改悪反対のビラを配付しながら署名の訴えをしていきました。労働組合員へのビラ配付としては受け取りは余りよくないが,それでも少しずつはけていき,45分位で用意したそれぞれ200枚のビラははけてしまいました。
 会場で集まっているみなさんに署名をお願いすると次から次へと応じてくれるという状況でした。私の場合でいえば,用意していた30筆分の憲法署名は直ぐになくなってしまい,教育署名も20筆を越える数が集まりました。  (T)
  
 
「憲法9条 変える?変えない? 全国意見投票」 4/29(土) 
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・千葉県連絡会
 憲法9条を変えることの賛否を問うシール投票が呼びかけられ,当千葉県連絡会でも 
取り組みを行うことになりました。全国の32都道府県の70都市・区で4/29〜5/3の間に一斉に投票を行うというものです。千葉県では千葉市の他に柏市,四街道市から参加しています。

 この日は,雨模様のため1時間半の行動でした。参加者は8人。この間の2〜3人の街宣行動から較べぐっとにぎやかな街頭行動となりました。 結果は,総投票者数197名,うち9条を変えることに賛成19名,反対162名,わからない16名,反対者が圧倒的多数の82.2%という状況でした。
 
 雨が今にも降りそうな雲行きの中,マイクで投票の呼びかけを4人が交代で行い,仲間がちらしとシールを渡しながら投票を訴えていきました。
 「あなたは憲法9条を変えることに賛成ですか?,反対ですか?シール投票という形で示して下さい」と呼びかけると,チラシを渡されて投票したり,呼びかけの声に振り返り投票をしていく人がいたりと,普段の街頭署名行動に較べて,断然良い反応でした。

 投票に応じてくれたのは,高校生など若い人を中心に,子供連れのお母さんなどが次から次へと投票してくれるという状況でした。  (T)

      http://tohyou.exblog.jp/(「憲法9条 変える?変えない?全国意見投票」HP)

      全国意見投票結果についてのコメント(野田隆三郎さん)