行動の記録(06年5月) <前月までのバックナンバーはこちらです> |
表記の集会が憲法記念日のこの日,弁護士の廣瀬理夫さんや大島孝一さんら8人の呼びかけと,約40の労働組合,市民団体,400人を越す賛同による実行委員会のもと,350人余りの結集で開催されました。 集会は,元フジテレビアナウンサーの山川建夫さんの司会で,憲法学者(明星大学)の斉藤和夫さん,女性史研究家の鈴木裕子さん,記録映画作家の高岩仁さんによるシンポジウムをメーンに行われました。 始めに主催者からと呼びかけ人を代表して廣瀬弁護士さんからそれぞれあいさつがありました。 主催者を代表の方は,「国会で多数を占める自公与党が民主党を抱き込んで改憲の動きを加速させているが,多くの人々の連帯の力で改憲を阻止しよう」と訴えられました。廣瀬さんは,「昨年11月,自民党が新憲法草案を公表し,国民投票法案の素案も4月に出してきて,民主党とすりあわせをしようという段階になっている。こうした憲法改定の大きな流れの中で,共謀罪や教育基本法の「改正」の問題がある」といったことが語られました。 続いて,シンポジウムに移り,3氏から20分位ずつ問題提起がされました。 憲法学者の斉藤和夫さんは,「どこの戦争にも派兵できる国へ」と題し,「1954年の自衛隊発足の時,時の政府は「自衛隊は絶対に海外に出動させません」と言っていたのが,解釈改憲によって湾岸戦争の機雷掃海以来海外出動を繰り返してきた。しかし,もう解釈改憲を押していくことに限界で,「足かせ」となっている憲法9条を変えるという動きになっている」そして,最後に「憲法を実現していくのは,主権者である私たちである」と話されました。 女性史研究家の鈴木裕子さんは,「市民生活と権利はどうなるか」と題し,「ますます広がる格差社会=ますます不公正な社会。ごく少数の「エリート」女性と圧倒的多数の非正規・低賃金・不安定雇用に追いやられる女性との二極分解の進行。「愛国心」の強調という中で,暮らしがしにくくなってきている。改憲の問題と,教基法,共謀罪の問題とドッキングさせていかなければならない」ということが語られました。 記録映画作家の黒岩仁さんからは,映像で問題提起がされました。 「フィリピン・ルソン島での環境破壊と日本の経済発展」「マレーシアで開発独裁政権を利用して進出する日本企業」「フィリピン・ミンダナオ島での先住民への襲撃・住民排除」の1992年〜2002年に撮られた3本が上映されました。アジアの人達は日本の経済進出をどう見ているか?。それは第二の侵略だ!と鋭く突きつける内容でした。 黒岩さんは,補足説明で「経済進出した企業を守るために自国の軍隊が必要。だから改憲してでも海外派兵が出きるように使用としている」と語り,最後に「今の状況は,日清,日露戦争を起こした状況と全く同じ,だから改憲をしようとしている」話されていました。 シンポジウムを受けて,会場から教基法を守ろう!千葉県実行委員会と千葉県高教組の方から発言がありました。 最後に,集約,決議文の採択,行動提起が行われ,デモ行進に出発しました。 (T) --------☆ ★ ☆ 以下,感想文 ☆ ★ ☆-------- 私は5月3日に、JR千葉駅前で千葉労組交流センターと、とめよう戦争への道!百万人署名運動・千葉県連絡会と共同で行った合同街宣と「変えるな9条!活かそう25条 5・3千葉県憲法集会」とデモに参加してきました。 ビラ撒きと署名活動をしていた中で私が驚いた事は、多くの人達が、憲法9条がどういうもので、どう改憲されようとしているのか、教育基本法がどういうもので、どう改悪されようとしているのか。という事を知らないというか、あまり関心を持っていないという事でした。 でも、私が自分なりに説明をしていくと、「私は戦争になんて絶対に行きたくないから」とか「戦争反対だから」と言って署名してくれる人もおりました。また、自分から寄ってきて署名をしてくれた人や、動労千葉の安全運転保安闘争を支持している、頑張ってくれ!と言って署名をしてくれたおじいさんもおりました。このおじいさんから私はこれから何をするべきかを教わったと思います。やっぱり労働者が必死になって闘う事によって、労働者は共鳴してくれるのだと思いました。 たった18筆の署名でしたけども、大変励まされました。しかし、こんな事で共謀罪を廃案に追い込み、教育基本法や憲法改悪を阻止する事は出来ないと思います。もっともっと多くの会員の皆さんが街頭に出て訴えてほしいし、もっともっと多くの仲間を増やさなければならないという事を痛感しました。とりわけ無関心な若者達の運動への参加が必要であるとも感じました。 私は20歳です。私はまだ若いと思っております、その私が出来るのですから同世代の若者達が、一緒に闘いに起ち上がる事が出来ると思います。 20代の3人の署名をしてくれた青年に、資料を送れる事になったことは本当に嬉しかったですし、これから運動をしていくなかで私にとって大きな励みになりました。 集会では、高岩仁さんという記録映画作家の方が、「第二の侵略=アジアの人達は日本軍事大国化をどう見ているか」というテーマで3つの映像を使って話をされていました。この第二の侵略に私は、すざましいショックをうけました。 「フィリピンのミンダナオ島での先住民への爆撃・住民排除」というテーマの映像の中に、日本企業を建設するために、そこに住んでいた住民の人を強制的に移住させていること、それも日本のODA(政府開発援助=発展途上国の経済発展と福祉の向上を主たる目的とする)のお金を使って、強制退去しているのは、フィリピンの軍隊です。 フィリピンのルソン島の最南端バタンガスで、1500家族が住んでいる住居を、軍隊を使って一晩で破壊し尽くして、そこの住民を強制退去させ、映像では、まるでその町は戦場の後のように、激しく破壊し尽くされていました。 日本が今なぜ共謀罪を成立させ、教育基本法を改悪、憲法改悪を急ぐことの本当の意味を知ることが出来ました。 その映像の中で、バタンガスの町長のテルマ・マラナンさんはこう言っていました。以下、長くなりますが、是非読んで見てください。 「政府はすべての報道をコントロールして、『ここでの住居破壊は、平和的に行われた。住民たちは皆喜んで立ち退いた。』と、報道させました。とんでもない、私達の住居破壊は、私たちに銃を突きつけて行われたのです。先頭の部隊が港に入ると、人々は皆、路上に出ました。するとパトロールカーと軍用トラックから、完全武装した軍隊が、多数降りてきました。そして発砲したのです。警察や軍隊が本気で発砲し始めたので、人々は路上から逃げました。皆恐怖に包まれました。ある人は恐れ、ある人は怒り、ある人は『これは非人間的、不正なやり方だ』と叫びました。(同席している青年を指差して)そしてこの若い住民のリーダーは、ピストルで太腿を撃たれました。彼は取り壊し中に何が起こるかを、カメラで撮影していただけだったのです。これは意図的な発砲です。我々はこのリーダーが撃たれた事を聞いて驚きました。私は彼等に言ってやりました。『これは日本の第二の侵略だ!』『私達の国の武力を使った、私達の国の軍隊を使って、私達の人権を抑圧しているんだ!』と。」 「我々は日本の政府に訴えたい。このプロジェクトを中止しなさい。なぜならこのプロジェクトは大多数の人々の利益にならず、ほんの少数の投資家、少数の土地を持った人々、少数の関係者にだけ利益があるからです。これはお金を使った『日本の第二の侵略』です」 「私は日本の人々に訴えます。このプロジェクトに使われるお金は、日本のODAから出されている事を知っています。あなた達の税金が使われているのです。こういう税金を納めている日本の国民としてのあなた、あなたのお金を使ってこのような住居破壊が行われている現状を知って、日本の国民として、あなたはそれでもあなたのお金がフィリピンのたくさんの人々の生活を破壊する、この種のプロジェクトに使われる事を望みますか?」 私はこれを聞いて、涙が止まりませんでした。もう私たちは侵略を始めているんだ、また再びアジアの人たちを蹂躙している事、すでに加害者になっている事を思い知らされました。でも泣いてはいられません! 日本国憲法の前文には、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が等しく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する事を確認する。われらはいづれの国家も自国の事のみに専念して、他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家に名誉をかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」と書いてあるのにも関わらず、日本は侵略をしている。 こんな日本は変えなければいけないと思います。そのためには労働者・市民の皆さんが起ちあがり、闘う事が今求められているのではないかと思います。 集会の最後の総括が、「来年の参議院選挙が大事だ」と言っていた事に私は凄く残念に思いました。 選挙ではなく、あのフランスの労働者・市民のように政府が決めた事を、闘いをもって阻止する事ができたように、このような闘いを日本でも起こさなければいけないんじゃないかと私は思いました。 デモ行進では、「もう日本は戦争を始めているんです!皆さん、再び過ちを繰り返さないために、起ち上がってください!」そういう思いを込めて教育基本法改悪反対・憲法改悪反対を必死になって叫びデモ行進をしてきました。 皆さん、共に頑張っていきましょう!! 2006年5月4日 M |
59回目の憲法記念日を迎え、東京・日比谷公会堂で開催された「2006年5・3憲法集会〜憲法改悪のための国民投票法はいらない/とめよう『戦争をする国づくり』/生かそう9条のちから〜」(5・3憲法集会実行委員会主催)に参加してきました。 開会は13時30分でしたが、私はその1時間前に到着したにもかかわらず参加者の長蛇の列が続き、何とか2階席に席を確保できたという状態でした。入りきれなかった大勢の人々は公園の木陰に腰を下ろし、会場外に設置された大型ビジョンを介して、発言者の話に耳を傾けていました。 映画『日本国憲法』のジャン・ユンカーマン監督は、「9条があるおかげで、戦後も度々くすぶったアジアとの摩擦が戦争に発展することを回避できた。9条が変われば、日本が『戦争しない』という世界のイメージが崩れて絶望をもたらす」と話し、「戦争しない姿が21世紀のあるべき姿。市民の力で民主主義を復活させよう」と訴えました。 環境問題から平和憲法の大切さを説いたのは、お米や水田の評論で知られる立正大学名誉教授の富山和子さん。「戦争で森林が破壊され、大洪水が頻発した日本の国土に、何とか緑の森を復活させようと燃えた原動力も平和憲法があってこそ」であり、「憲法9条はいのちの源。平和やいのちへの敏感さを失わないようにしよう」と力説していました。 韓国のNGO「平和ネットワーク」政策室長として、東アジアの非核地帯創設などに取り組む李俊揆(い じゅんきゅ)さんは、「憲法9条はアジアの共通財産」であるとし、「軍事力によらない、人権と民主主義に基づく東アジアの構築と、朝鮮半島の統一のためにも平和主義の理念が必要」と、明るい未来をつくる展望も交えて憲法9条の意義を語りました。 最後に、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島みずほ党首がそれぞれ憲法・教基法の改悪、共謀罪の制定阻止への決意を表明し、銀座へのデモ行進へ。 私も「百万」のノボリを持って、大勢の参加者とともに憲法改悪反対を訴えて歩きました。4月29日の「憲法9条シール投票」のときの反応にも見られたことですが、「9条に関心がない」「9条そのものを知らない」という人々が思った以上に多い現実に、何としても切り込んでいかなければと思いました。 (R) |
(教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の方の通信より転載) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本会議での教基法の趣旨説明、各党による代表質問は16日(火)1時から行われる予定。 こうした事態を受けて全国連絡会では、本日、「5・11緊急国会前集会」を開きました。急な取り組みだったにもかかわらず、集会には150名の人々が集まりました。 集会では、最初に全国連絡会事務局のYさんから挨拶があった後、以下のような方々が次々と発言しました。 ・共産党の国会議員(3名) ・社会民主党の国会議員(1名) ・WPNのTさん ・全国連絡会呼びかけ人の小森さん (・全国連絡会呼びかけ人の大内さんのメッセージ) ・「君が代」処分被解雇者の会 ・学校に自由の風を! ・都教委包囲首都圏ネットワーク ・都高教組第7支部 ・「世界がもし100人の村だったら」の翻訳者 ・山梨の9条の会 ・教科書ネット 発言はいずれも、改悪法案がいかに危険な内容をもつものか、また国会運営がいかに党利党略に基づいたものか、を明らかにするものであり、今国会での改悪法案をなんとしてもとめよう、という決意溢れるものでした。 最後のシュプレヒコールも力強いものでした。 今回、特別委員会設置の日に、全国連絡会が時を待たず「緊急国会前集会」を開き成功させたことは、 今後の反対運動の発展にとって大きな意味があったと思います。 自ら恥ずかしげもなく「ガラス細工」などと言う法案。しかも、わずか1月余りの会期でそれを拙速に 通そうとする。政府・与党は、まじめに子どもや教育のことなど考えてはいないのです。 当面、改悪法案阻止のために以下のような取り組みに立ち上がりましょう。 ・国会への傍聴行動 (参加できる方は教科書ネットか全国連絡会にご連絡下さい) ・国会前座り込み行動 ・国会議員への要請行動 (全国連絡会のホームページをご覧下さい) ・職場や地域、全国各地での宣伝や大衆行動 (駅頭宣伝、宣伝カーによる街頭宣伝、集会・デモなど) ・その他(それぞれが創意工夫をこらし自主的にやる) そして、6月2日の『全国集会&国会デモ』も大きく成功させ、無責任な「ガラス細工」の法案を、私たちの手で粉砕しましょう。 この1ヶ月が勝負です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ---------------------------------------- ★教育基本法の改悪とは?★ ---------------------------------------- ◇全国連絡会のホームページ (最新のニュース・みなさんの声も掲載中) http://www.kyokiren.net <都教委包囲首都圏ネットワーク> ホームページURL : http://www1.ttcn.ne.jp/~ita ◇教育基本法改悪法案の問題点 http://www.kyokiren.net/_recture/whats_houan ◇[声明]教育基本法「改正」法案の成立を阻止しましょう http://www.kyokiren.net/_action/appeal060508 ◇4月28日にも、緊急集会をやりました http://www.kyokiren.net/_action/0428 問合せ:info@kyokiren.net |
共謀罪強行採決阻止、廃案へ向けて本日12日、国会前座り込み阻止闘争に参加してきました。
与党(自民党・公明党)は、4月28日、5月9日と採決を強行しようとしましたが、国会内外の反対により断念せざるおえませんでした。 本日の強行採決も阻止する事が出来ました! 共謀罪反対 62%(賛成22%)…Yahoo!投票 修正案を支持しない 71.42%…livedoorニュース …世論と運動が強行採決を阻んでおります。 「共謀罪」=枯葉剤とも言われておりますように、この法案が成立したなら憲法改悪反対闘争は、ありえません!犯罪を犯していないのに警察が犯罪を犯そうと思っていると判断したなら共謀罪、密告をした人は減刑される。まさに、スパイ天国になります。 「夫婦でも安心して話せない」、労働運動も戦争反対運動も一切出来ない暗黒社会となることは必至です。 共謀罪は、これまでの統治形態、戦後民主主義的な議会制民主主義、三権分立を一応建前とする統治形態から、明らかにボナパルティズム型の統治への転換、つまり、官僚・軍隊・警察、暴力を独占する公権力が決定的に肥大化して上から取り締まっていく、社会の毛穴を全部ふさいでしまうような強権的な統治形態への大転換の始まりです。 与党は、「協議が決裂したときは、現在のままの法案での採決を考えている」と公言し、脅迫しております。 16日に、その強行採決がされようとしております。この日こそ日本の未来を決する日となるでしょう。 野党は、民主党も含め、廃案に向けて頑張っております。 会員のみなさん、そしてこのメールをお読みになった労働者・市民の皆さん、16日 国会へ総力で結集してください (I) 写真はこちらです −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (Yさんからのメッセージも,次のような届いています。) 5月16日(火)は、午前中に衆院特別委で教基法改悪の審議入りが狙われ、引き続き午後3:30からの衆院法務委員会で、共謀罪の採決強行の可能性が濃厚になりました。「教育勅語」の現代版と、Neo-「治安維持法」が同一日の国会で審議されるという、本当にとんでもない「歴史的」な時が到来しようとしています。 16日の国会をガタガタに揺さぶることが必要です。共謀罪を台風の目とした5月〜6月闘争の展望を切り開いていくことは絶対に可能です。 12日の国会前には、関ナマ、全港湾、生コン産労の総勢20名を超す関西の大きな部隊が登場し、16日も共に闘う決意が表明されました。 今度は私たちの番です。各職場・地域から国会へ駆けつけて下さい。 (Y) |
5・15沖縄闘争
場所:沖縄 |
5月13日〜15日の日程で沖縄へ行ってきました。
千葉からは二桁の仲間とともに参加です。
13日は「全国青年労働者交流集会」を200名の仲間とともに行い、松本剛さん(琉球新報記者)・富田晋さん(リサイクルショップ「ジュゴンの家」)らから現地報告をうけました。
翌日はチビチリガマ・普天間基地などを見学の後、「平和とくらしを守る県民大会」に参加。
動労千葉、自治労・全港湾、など全国から3500人の仲間とともに「米軍再編・沿岸反対・改憲阻止」へシュプレヒコールを行い、インターナショナルでしめました。
さらに最終日は辺野古とV字型滑走路が計画されている大浦湾を訪問し、エールの交換をしてきました。
今回、私はあらめて労働者が「つながっていくことの重要性」を認識して帰ってきました。 侵略のための基地は絶対に作らせない・本土ー沖縄の労働者の連帯で必ずとめられる!
そして本土の労働者の闘いをなんとして創っていくことを決意しています。
東京で、千葉で、沖縄で共謀罪阻止ー教育基本法改悪阻止ー改憲阻止の闘いを爆発させていきましょう! |
16日(火)の午後3時半から法務委員会の審議日程が入り,採決に踏み切ってくる可能性があるというという緊迫した情勢の中で,千葉の無所属の県議の方のメールで,「仕事を休んでとにかく国会に行こう!「共謀罪」を葬ろう! 私は15日(月)、16日(火)11時〜夕方まで、「喪服」で衆議院会館前で、座り込みをします」という呼びかけもあり,国会に駆けつけました。
到着が13時過ぎと遅くなってしまったのですが,百数十人余りの人々が座り込みをしていました。かの県議の人を始め,千葉の仲間も何名かきていました。環境問題を取り組んでいる知り合いの方の顔も見えました。市民ネットからも何人もの方が来ていました。人権問題に関わっている方もおられました。全日建や動労千葉の人達も駆けつけていました。
そして,本日も国会内外の力で,与党側は強行採決をする事ができませんでした。 私は,いくのが遅かったので無理かと思っていたのですが,運良く委員会審議の傍聴をすることができました。傍聴人は30名余りで,15人位ずつ30分交代で傍聴しました。傍聴できない間は,控え室でモニターを見ることができました。 民主党の枝野幸男議員,同平岡秀夫議員,社民党の保坂展人議員の質疑が行われました。 共謀罪の適用範囲については,共謀罪新設の根拠となっている国際組織犯罪防止条約(2000年11月に国連で採択された)が「越境性(他国に影響を与えたり、国をまたいで活動すること)、国際性を要件にしてはならない」ときまっているので,「越境組織犯罪に限定しない」と答弁しているのです。 この点について,「条約の趣旨は国際的な組織犯罪を防止することなので、条約を留保して国内法制化ができるのではないのか。留保している事例があるではないか」といった質問に対して,政府側は,「留保を条件に条約を結んでいないので,この点についての条約の留保はできない」などと答えているのです。 社民党の保坂さんの質問で,始めに日本ペンクラブ(井上ひさし会長)が出した声明について,一部を読み上げて杉浦法務大臣に感想を聞くと「誤解をされています。やになっちゃう」などとふざけたことをいっていました。 「共謀罪の合意の成立」については,政府側は,「総合的に,個別的・具体的に判断する」などと答弁しています。これでは,権力の恣意的な判断で処罰が可能になってしまうのではないでしょうか。 また,どういう場合に成立するのかということについて,「暴力団の組長が綿密かつ具体的に犯罪行為を準備し、その上で『黙示の行動』でイロイロすることで共謀罪が成立することはありえなくはない」と答弁。「目配せやまばたきもうなずき」も暗黙の共謀を構成する場合もあるということなのです。 夕方17時半からは,衆議院議員面会所で,緊急集会が行われました。ここにも座席を埋め,その周りを何重にも取り囲む人垣ができるようなたくさんの人々が駆けつけて来ました。(230人余りの結集) 委員会日程については,17日は委員会を設定することは合意されませんでした。18日の木曜日に理事会が予定されており、次回委員会は19日の金曜以降となるようです。 国会にどんどん駆けつけたり,激励のメールやFAXを送ったりやれることをやり,国会の内外の力で,共謀罪を廃案に追い込んでいきましょう。 (T) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (イラク戦争に反対する市民と議員の会・事務局の方のメール(5/17日付け)より転載 メールをみて国会前に駆けつけてくれた皆様、ありがとう! 最大のヤマ場となった16日は100人以上の仲間が集まり、共謀罪採決を許しませんでした。 昼の集会では、当会の世話人も発言させていただきました。 17日は教育基本法の改悪を応援する右翼が「日の丸」を押し立てて国会前に登場するも、これを弾劾する多くの仲間によって、長時間いすわることを許しませんでした。 現場に駆けつける仲間たちと全国での行動によって、かろうじて日々の攻防に競り勝っています。 採決を1日ストップさせることによって、共謀罪のひどさをさらに多くの人に伝える時間を私たちは確保することができます。 国会前に行ける方は、まずは現場へ! それができない方は、共謀罪について、ひとりでも多くの方にお話をしましょう! 国会前からも、全国での奮闘の様子も、どんどんお教えください。 次のヤマ場は19日(金)です!! |
共謀罪新設法案について,与党側は「19日にも委員会採決をしたい」とし,新聞にも「共謀罪法案きょう採決」(朝日新聞5/19付け)という強行採決が狙われている状況下で,国会前はたくさんの人が駆けつけ(270人余り),19日の採決を止めることができました。しかし,与党はあくまでも,今国会での成立を狙っています。衆院法務委員会は,常時採決情勢に突入しています。委員会開催は、火・水・金です。 共謀罪をめぐる次の攻防は,23日(火)です!! 以下,19日国会に駆けつけられた方(動労千葉を支援する会)のメールより転載します。 <共謀罪国会前行動の写真(『街』のHPより)>はこちら <共同行動ONLINEのHP>より <共謀罪反対国際共同署名運動のホームページ>はこちら <共謀罪反対ニュース(ジャーナリストの寺澤有,大内顕,安田浩一の各氏,および『FLASH』編集者の山崎喜宏氏によるプログより)>はこちら ==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*==*== 皆さんへ、 2006年5月19日、本当にすごい一日でした。 第1に何と言っても、共謀罪の強行採決が阻止されたことです。このことの本質は、議会内のあれこれの駆け引きにあるのではなく、労働者民衆による営々と積み上げられてきた闘いの帰結であることは明らかです。PM2:00、国会前は、具体的な闘いの手ごたえに湧き上がりました。 そして第2にです!4月6日に発生した幕張車輌センターでの脱線事故の責任を、全て運転士に転嫁するため画策されていた「懲罰委員会」なるものが、予定されていた5月23日に開催できず5月30日へ延期するという事態になりました。5月16日の動労千葉の集会が怒りに満ちた決起となり大爆発したこと、処分粉砕を訴える交流センターや「支援する会」の街宣行動の積み重ねが、ヘビー級のボディーブローとなってJR東千葉支社に突き刺さっているからに他なりません。 しかし双方とも今からが本番です!私たちが自ら勝ち取ったこの「時間的余裕」をフルに使いきり、もう一回り拡大した闘いをつくり出して行きましょう。 当面、以下のスケジュールに可能な限りの対応をよろしくお願い致します。 5月22日(月): 処分策動粉砕のための街宣行動 18:30〜@JR千葉駅東口 5月23日(火): 「共謀罪強行採決、絶対阻止!」国会前座り込み 9:30〜/ 処分策動粉砕のための街宣行動 18:00〜@JR千葉駅東口 |
(教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の方の通信より転載) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本日(26日)、国会では「特別委員会」が開かれた。それに合わせて、国会前の座り込みが行われた。 路上に、日教組系と全教系の組合員、そして労働組合員、市民たちがのぼり、プラカード、横断幕、ゼッケンで約500人も座り込んだ。そして、繰り返す演説とシュプレヒコールで国会前は熱気溢れるものだった。 また、本日、全労連系の組合員たちの国会デモも行われた。 夕方18時からは、全国連絡会の「緊急国会前集会」が開かれた。これには約300人の仲間が集まった。 集会では、次のような人々が発言した。 ・全国連絡会呼びかけ人の大内さん (改悪されれば教員は政府の下僕になる。今、大衆闘争が極めて重要である。) ・共産党の石井議員、赤嶺議員 (国会内でのやりとりについて) ・埼玉の弁護士Sさん (本日の傍聴の報告。麻生外相は教育勅語をそらんじた) ・北海道教組組合員 (「教育基本法前文の歌」を紹介・・・大変うけた) ・市民連絡会の方 (特別委員になった議員まわりについて。おばさんパワーはすごい) ・福岡教組の組合員 (これまでにない、1200人もの集会の成功) ・被処分者の会のKさん (東京の「君が代」処分と教育基本法改悪について) ・沖縄教組の組合員 (沖縄での闘いについて) ・千葉県松戸市民の方 (松戸地区での活動について) ・石川高教組の組合員 (時代が変わっても教育基本法の理念は大事) ・出版労連の方 (定期的なビラまき行動で人々の意識が変化しつつあるのをつかむ。) ・T大学生 (物も言えなくなりつつある大学について。サークル・団体の代表者たちで教基法改悪反対決議を あげることができたことについて) 最後に、国会にむけてシュプレヒコールをやった後、さらに首相官邸前に移動し、首相に向けてのシュプレヒコールもやった。 全国連絡会では6月2日(金)に以下の計画を立てている。 ・『院内集会』 ・『全国集会と国会デモ』 今まさに、日本社会の大きな曲がり角である。全国各地から多数お集まり下さい。 ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○● ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会> ホームページ http://www.kyokiren.net 〒113-0033 東京都文京区本郷5-19-6 坪井法律事務所内 Tel&Fax 03−3812−5510 (平日午後2時〜5時半以外は留守電の場合あり) メール info@kyokiren.net <都教委包囲首都圏ネットワーク> ホームページURL : http://www1.ttcn.ne.jp/~ita |