行動の記録(07年5月)
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 今年はFさんと私の2人の取り組みでした。また,Uさんが『日本の青空』上映会と5・2集会のビラ配付で来ていました。
 集会参加者一人一人にお願いし,署名をやってくれた人に「ストップ!9条改憲まっしぐら法案」リーフと9条を変えるな!ビラを渡していきました。2時間弱で2人で9条署名が87筆,改憲投票法反対署名が56筆という結果でした。

 私は,二つの署名を取り組み,ほとんどの人がやってくれました。拒否をされたのは2名で,一人は「もうやっているから」と言って,もう一人も百万人署名運動の署名はやらないという感じて拒否をしてきました。その人はその周辺の人達に「やらないように」と言ってきたので,他の人達にあたっていきました。
 デモ用のデコレーションを持った70歳位の男性は,署名はしてくれたけど,「署名をやっても力にならない」とか「9条があると日本が滅亡しちゃう」とか言ってきました。色々討論になり,そのうち「自分も戦争経験者だ」と言ってきました。「経験者なら,二度と戦争はしてはいけないと考えるのではないのですか。絶対反対で頑張りましょう」というと,なぜだか向こうから握手をしてきたので握手をして次に移っていきました。  (T)

 2007年5・3憲法集会  
〜生かそう憲法 守ろう9条/改憲手続法はいらない〜 5/3(木)
  
 場所:東京・日比谷公会堂
 5月3日(土)は憲法施行60周年の日。かつてなく平和憲法の危機が差し迫るなか、東京・日比谷公会堂で開催された「2007年5・3憲法集会〜生かそう憲法 守ろう9条/改憲手続法はいらない〜」(5・3憲法集会実行委員会主催)に参加してきました。

 今年もまた参加者の長蛇の列が続き、私は今回も2階席にようやく席を確保しました。会場に入りきれなかった人々のための大型ビジョンも設置され、会場内外を含め参加者は過去最高の6000人を数えました。

 中央大学教授の植野妙実子さんは、「憲法記念日を迎えるたび、憲法の命が縮められるような重い気持ちになる」と言い、そういう時だからこそ改めて憲法の3大原則「国民主権・基本的人権の尊重・恒久平和主義」を確認しようと呼びかけました。単なる平和主義ではなく「恒久平和主義」であることの意義は、平和こそ人権保障の基本であるという思想に立脚していることを示しました。自分勝手な人間が増えるなど社会が荒廃しているのは雇用破壊・福祉削減で民衆が「希望」を持てなくなっているからだとし、「憲法9条を守り、平和で権利が保障された国をつくろう」という「希望」こそが社会
を変えることにつながると強調しました。

 元外交官で、現在は広島市立大学広島平和研究所所長を努める浅井基文さんは、問われるべき深刻かつ重大な問題は、アメリカがA国に戦争を仕掛け、自衛権に基づき国際法的にも認められたA国の反撃に対して、日本も一緒になって反撃し返すという形での戦争参加が狙われている。これが「集団的自衛権論議」の名の下に進んでいる、米主導の侵略戦争への直接参加の問題としてとらえる必要がある、と力説。憲法論議全体についても、「新しい人権」の明文化を理由にした改憲賛成の意見が少なくないが、「公共の福祉」を「公・公益の秩序」にすり替え、民衆よりも国家を上に置く憲法になれば、すべての人権が否定されたも同然であると喝破し、こうした憲法改悪を許さないために、共産・社民両党は手を結べ。さもなくば両党の政治責任は重大であると、力強く訴えました。

 途中、お笑い芸人のオオタスセリさんが登場。オオタさんはかつては「ペコちゃん」の名前で、NHK教育「天才てれびくん」などで活躍。彼女の姿を見るのは同番組以来13、4年ぶりだったので懐かしさがこみ上げてきました。「私がこうしてお笑いをやっていられるのも憲法のおかげ」と話し、最近永六輔さんのラジオ番組で話題になった曲「ストーカーと呼ばないで」など、歌とコントで場を和ませてくれました。

 後半は各政党からのスピーチです。
 社民党の福島みずほ党首は、「憲法を使い、生かしてきた60年」の意義を振り返りながら「戦争をしてはならないということを60年後の今日再確認しよう」と呼びかけ、国民を束縛する国民投票法案はいらない、変わるべきは憲法ではなく、この国の国会・政治・社会であると力を込めました。

 続いて共産党の志位委員長が登壇。「なぜ今、誰のための改憲か」を中心に話を進め、安倍政権は派兵から参戦へ、弾を撃つ方向への転換を図っている危険性を強調。安倍路線とはすなわち日本会議路線であり、日本会議が主張する「美しい国」の「再建」=軍国主義への回帰を許すなと訴えました。

 集会終了後、満を持してデモ・パレードに出発です。
 大型連休後半の初日、多くの買物客でにぎわうなかで「憲法改悪反対!」「改憲手続き法案はいらない!」と訴えて歩きました。沿道の市民が、平和憲法の危機を感じ、この訴えに真剣に耳を傾けてくれることを望みながら。  (M)

 注)添付の写真ですが、会場内の写真は2階席からズームいっぱいの撮影のため、画質が悪くなっています。ご了承ください。(後日添付)

  オリジナル写真はこちらです
  
写真速報動画(3分)(レーバーネットより)

 
街頭行動 5/13(日)  
 場所:千葉市
 この日は常連組のFさん、Tさんが参加できず、Kさん、Nさんと私の3名参加で、9条署名92筆、ビラ配布約150枚でした。
 マイクアピールは無しで、ひたすら道行く市民に署名を訴えかけました。若い世代の署名が多いのはいつも通りでしたが、これまで圧倒的に反応が悪かった中・高年層が、わずかずつですが反応がよくなっているように感じられました。風の強いなかでの行動でしたが、署名してくれる人は意識的に応じてくれる人が多かったです。

 そして千葉での街宣終了後、私の地元のJR新浦安駅前で、千葉の街宣で余った5・19百万人署名運動全国集会のビラを配布しました。小1時間で約50枚という結果でした。
 「平和憲法の改悪に反対します」と言いながら配っていると、いったん通りすぎた人が引き返してビラを受け取りに来るということが何回もありました。ここは以前、警備員に私1人の署名活動を妨害された場所ですが、ビラの受け取りは地下鉄東西線の浦安駅前よりは断然いいです。私もなぜだかよくわかりませんが。  (M)

 
 5月12日から16日まで沖縄へ行って、平和行進や名護・辺野古での海上基地阻止行動に参加してきました。
 毎日中身の濃い闘いの日々でしたが、まず、沖縄戦をめぐる歴史教科書の改ざんをめぐる報告をします。
 沖縄では、来年度から使用予定の中学校用歴史教科書の改ざんが大問題になっています。沖縄戦での「軍による集団自決の強制が民間人に多数の犠牲を強いた」という記事が、「住民自ら死を選んだ」という内容に変えてしまったのです。このデマを全県民に植えつけることで、沖縄労働運動の原点である「軍隊は人民を守らない」という反戦意識を解体しようとしています。靖国神社と並ぶ英霊化です。この教科書攻撃と並んで、極右勢力による「岩波・大江訴訟」で、「沖縄ノート」における集団自決の削除までも画策されています。「こんな非人間的なことを旧日本軍はそしきてきに行なっていない」といいたいのだろうが、それほど「非人間的」なことが行なわれたのが沖縄戦なのです。そもそも沖縄戦自身が本土を護るための時間稼ぎであり、「捨石作戦」だったのです。
 
  こうした折、ついに5月17日には私が数日滞在した名護市辺野古に、海上自衛隊の総会母艦までも出動させて基地建設を進めるための「海洋調査」が強行されました。「国民をまもる」ための基地建設に、海上自衛隊が出動!? ついに、この国の政府は最終的な破産を迎えたようです。ついに一人の住民をも「説得」することのできない基地建設。
 その中で非和解の闘いが爆発しています。ここまでくれば、安倍のやっている「美しい国」の破産宣告です。もう、革命やるしかありません!
    沖高障教組の仲間は、先の教科書改ざん問題で、「この闘いは安倍内閣との闘いだ。受けてたつ」と宣言しています。教育労働者だけでなく、自治労沖縄の労働者もガンガン立ち上がっています。
  千葉でも今年の夏から秋にかけて、習志野駐屯地へのPAC3ミサイル配備の阻止闘争をまきおこしていこうとおもいます。これからもよろしくお願いします。 (W)
 5・19 とめよう戦争への道!百万人署名運動全国集会
〜いまこそ改憲阻止へ!職場や学園で闘い,地域から運動をおこそう!〜 5/19(土)

 場所:東京・社会文化会館 三宅坂ホール  
 5月19日(土),標記の集会が行われ540人の人々が結集しました。
 参議院議員の近藤正道さんが駆けつけ改憲投票法の国会報告を行いました。前国立市長の上原公子さんは,「街に戦争がやってくる〜国民保護計画に反対します〜」と題し発言されました。

 出版社「高文研」代表の梅田正己さんは「朝鮮有事と9条改憲」と題し講演をし,「北朝鮮脅威」キャンペーンのデタラメさを具体的にお話しされました。
 「北朝鮮の核・ミサイル危機」とは何だったのか?それはアメリカとの敵対関係を清算し,アメリカの顔を向けさせるために切った二つのカードである。そもそも「我々は半世紀以上の間,米国の核の脅しと恐喝を直接受けてきた」(06年10・3,核実験実施に関連して北朝鮮外務省が発表した声明)のである。
 「北朝鮮の脅威」キャンペーンは,これにより自衛隊の「戦略転換」を狙ったもの,改憲の雰囲気作りのための危機意識の醸成・高揚のためのもの,そのための政治的フィクション。
 そして,「全ては9条2項を撤去するか,守り抜くかかかっている」と語りました。

 事務局次長の小田原紀雄さんが基調報告を行い,総括で1年間で100万の署名を集めようと確認しながら20万弱に留まっている現状を直視し,そこをどうやって打破していくのかを話され,そして,改憲阻止の連絡会運動を地域から再び起こし,100万人署名達成しようと提起されました。
                                             (T)
   5・19全国集会、540名で成功!(全国事務局プログより)
   オープンスペース街の皆さんの日誌より(写真が一杯あります)
   日刊動労千葉より
 
 千葉青年学生交流会で、「6・9ワーカーズアクション」と習志野駐屯地へのPSACミサイル配備反対の
第1波街宣を行ないました。
 5月24日に、JR津田沼駅に9名で3時間あまり行ないました。つぎつぎに討論の輪ができ、地べたに座り込んで話をし、用意したスピーカからは、討論が「実況中継」されています。津田沼はあつくなっています。津田沼だけでなく、世の中の労働者の怒りは満ち溢れています。職場で闘いをつくり、街頭をまきこんで闘っていきましょう! (W)
 
 この間の街頭行動は5/20,27に行いました。20日はRさん,Kさん,Nさん,それに私の4人の参加で,77筆の署名が集まり,ビラは手持ちのを40枚配付しました。27日はRさん,Kさん,Nさんの参加で74筆の署名数でした。
 両日とも一人あたり20筆前後の署名が集まり,悪くはない反応でした。

 9条を変えることに賛成だと言う人に「なぜ賛成なのか,その考え方を教えてくれませんか」と聞いても,答えてくれる人は少ないのですが,20日やっていたときには,久々に答えてくれる20代前半と思われる男性がいました。「軍隊が無いと今のままでは,10年後には○○から爆弾が送られてくる」「北海道は○○に,沖縄は○○に,本土は○○に乗っ取られてしまう」「独立国家だから,軍隊を持たないといけない」といったことを話していました。
 「9条を変えなかったら,洒落にならない」と連れの人に言いながら通り過ぎる人もいました。
 一方で,署名をしてくれる人は確実にいて,「戦争は絶対反対です」といって署名してくれる人が多くいます。  (T)