行動の記録(08年2月)
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まるでナチスと同じだった
 (根津さんへの都教委による不当な事情聴取に対する抗議闘争) 2月1日(金)

     (下記の記事はレイバーネット日本のHPより転載
 本日(2月1日)、根津さんに対し、 都教委による不当な事情聴取が行われました。
 緊急でしたが、約50人が集まり都庁第二庁舎27階の人事部前で抗議行動を行いました。
 警備員が数名人事部の前の廊下を固め、 その後ろに都教委の役人達が約10名ほどいました。
 そのことに対し、抗議参加者たちは繰り返し強く抗議しました。「何のために根津さんを呼び出しているのか」 しかし、彼らは応えようともしません。名前も名乗りません。押し黙ったままです。

 そうしているうちに根津さんが到着。すると都教委の係りの者が来たので、根津さんが「あなたは誰ですか」、「私は何のために呼ばれたのか聞きたい」と言っても、自分の所属や名前も名乗らずに、「事情聴取に応じますか。」「応じるなら別室に来てください。」と、それを何度も繰り返します。
 抗議参加者からは、「ナチスと同じだ」という抗議の声があがりました。

 その後、根津さんの事情聴取が始まりましたが、私達は廊下に警備でいる職員達に「こんなことをやっているのは東京都だけだ」 「石原はあなた達職員を馬鹿にしているのに、いつまで石原の言うことを黙って聞いているのか」 「憲法や教育基本法を守ってきた根津さんを踏みにじってきた石原が弾圧しているのだ」 「あなた達は一体誰のために仕事をしているのか」 と繰り返し抗議をしました。

 根津さんは、「事情聴取」の休み時間に廊下に出てきて、支援者に内容を報告しました。
 事情聴取では、<職務命令>と<職務専念義務>が問題になったようです。

 しかし、<職務命令>については、10月11日、根津さんが校長に「職務命令か」と聞くと、校長は「答えません」と言っており、根津さんは「職務命令を出された認識はなかった」 と主張しています。

 <職務専念義務>については、根津さんは
・本日も他の職場で同じようなトレーナーを着ている人がいる
・去年までは着ていても何も言われなかった
・トレーナーを着ていても仕事は100%専念してやっている
・何が職務専念義務違反なのだ
・それを言うなら校長はしょっちゅう居眠りしていると答えたとのこと。

 ところで、今回の「事情聴取」は日教組全国教研への東京教組のレポート(その中には根津さんのレポートもあった)を日教組が取り下げさせたという中で起きてきています。

 そしてその日教組は、本日、ホテルに使用を拒否されたというので、明日の全国教研「全体集会」の中止を決めました。前代未聞のことです。こうしたことは一体誰を勢いづかせるでしょうか。それは明らかです。

 しかし、日教組の全国の有志たちは、日教組が路線転換をして以来、「日教組中央には幻想を持ってはならない」 として、「精神的な武装解除」をせずに、これまで<自主教研>(市民とも連帯して)を開いてきました。

 明日は9回目の<自主教研>になります。そしてここから、新しい再建の闘いが始まります。
 参加可能な皆さん、是非以下の集会にも結集して下さい。

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日教組中央の路線転換に反対し、「日の丸・君が代」強制に反対する、<第9回自主教研>
・2月2日(土)18:00〜
・渋谷区立勤労福祉会館にて  電話03-3462-2511
・資料代500円
・根津さん問題、「教研レポート拒否問題」の他に、教員評価問題、全国教研全体会場問題なども論議になるでしょう。

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以下は、「2・10総決起集会」のご案内です。
<集会名>
『「日の丸・君が代」強制反対!処分撤回!2・10総決起集会』
<日時>2008年2月10日(日)  開場13:00 開会13:30 終了16:30
<場所>東京都・中野ゼロホール(JR中野駅下車徒歩8分)
<参加費>500円
<主催>「都教委包囲首都圏ネットワーク」
      
<集会内容>
 ・沖縄教科書問題の報告
 ・連帯の挨拶
 ・勝利した労働争議からの報告
 ・解雇・処分撤回を求める裁判闘争の報告
 ・卒・入学式に向けた闘いの決意表明
  (根津さん・河原井さん他、東京、全国からも)
 ・行動提起(都庁前ハンスト・座り込みなども考えています)
 ・全体決議、特別決議(解雇問題)の採択
 
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://kenken.cscblog.jp/
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関連記事
  写真速報(レイバーネットHPより)

  動画(UnionTube)(レイバーネットHPより)
  写真速報 (http://stopdismissal.blogspot.com/より)
  トレーナー着用問題〜根津公子さんに都教委が事情聴取(動労千葉を支援する会HPより)
  2月1日ー根津さんへの「Tシャツ禁止処分」というとんでも ない攻撃を許さない! 
             
(Yahoo!ブログ - たたかうユニオンへ!より)

 
街頭行動 2/9(土) 
 場所:西上総地域(木更津市,君津市,袖ヶ浦市,富津市)某所
 この日は西上総九条の会(木更津市,君津市,袖ヶ浦市,富津市の人達で作っている市民団体)呼びかけの情宣活動が某所であり,参加してきました。
 労働組合や市民団体の人,市会議員など20名の参加があり,幟を何本も立て,横断幕をひろげ,ハンドマイクでのアピール,ビラまき,署名集めなどが行われました。
 私は,他の行事とダブったり,時間があわなかったりで,今回久々の参加でした。

 私は,ビラを配付しながら“9条を変えるな!”の署名を集めをしました。
 人通りが少なかったのですが,反応はよくて1時間弱で11筆の署名をいただくことだ出来ました。ビラも多くの人が受け取っていました。署名は先客がやっているのを待っていてやってくれる年輩の男性がいたり,自分の署名をやった後しばらくして「友達です」という人を連れてきて署名を勧めてくれたりする女性がいたり,高校生から年輩の人まで幅広く応じてくれるという状況でした。  (T)
 当日の配布したビラはこちらです。

 以下は,事務局の方よりの当日のメール報告です。
 西かずさ九条の会の「9日街頭情宣」は、天候が心配されましたが、
終了まで曇り空がもち、20名の参加で終えることができました、
いつもの夕方の情宣に比べると、人通りは少なかったものの、
帰宅を急ぐ人は少なく、ゆったりとした時間帯でしたので、
ビラの受け取りも良好でした。
 また、今回から登場した「9条グッズ」のストラップも、好評でした。

 
「日の丸・君が代」強制反対!処分撤回!2・10総決起集会」
     (下記の記事はレイバーネット日本のHPより転載
 本日の「2・10総決起集会」は会場一杯の431人の参加で成功しました。

 中野ゼロの集会会場前には公安が約40人、それらをものともせず、集会参加者への様々な団体のビラまき隊も多数でした。

 右翼や公安は私達を威嚇し、ファシズムの道を掃き清めようとします。しかし、恐れることはありません。

 なぜなら、ファシズムの本質は、「威嚇」と「デマゴギー」だからです。 彼らは弱いから「威嚇」するのであり、道理が無いから「デマゴギー」で騙そうとするのです。しかし、本当に強いのは私達であり、道理があるのも私達なのです。

 集会では最初に、琉球大学の高嶋教授が沖縄戦に関する教科書検定問題を報告しました。その中で高嶋さんは、沖縄では「検定意見」の撤回まで闘いを堅持するため、県民大会の実行委員会も解散させずに
活動を続けている、と報告しました。
・杉並区・和田中問題、
・神奈川の個人情報問題
なども報告されましたが、いずれも闘いは続けられています。

 連帯の挨拶・勝利した労働争議から、ということで、・共謀罪反対運動 ・全逓4・28闘争勝利 ・ジャパマーハイツ闘争勝利 ・国立ユニオン闘争勝利の報告がなされました。その中で、ジャパマーハイツの方は「しょうがない」とあきらめるのではなく、闘いに立ち上がることが重要だと、述べました。

 その後、「2・7嘱託不採用裁判勝訴」について水口弁護士から、「この判決が都教委に対し大きなブレーキとなることは明らか」との報告があり、原告からも、「風穴を明けたが課題もある。引き続き闘う。」という発言がありました。

 その後、
・藤田裁判の藤田さん、
・義務制裁判のAさん、
・被処分者の会のKさん、
・不起立の決意のYさん、Kさん
・河原井さん、
・根津さん、
・河原井さん、根津さんを解雇させない会のYさん、
・宮城のTさん、大阪のIさん、三重のTさん。

・包囲ネットからの卒業式ビラまきの提案、
・ビラまき監視の青年法律家協会のYさん、
・集会のまとめ、行動提起、集会決議、解雇阻止特別決議。

最後の「団結がんばろう!」は、集会に表れた意気込みを反映し、急遽、「団結して、闘おう!」になりました。

 全国の仲間の皆さん!
 「2・10総決起集会」は成功しました。私達はこれから「首都決戦」に入ります。引き続きの連帯とご支援をよろしくお願いします。

(追)
集会後の反省会で、すでに墨田区では区内の小中学校の校長宛に
(1)生徒・保護者・教職員に「日の丸・君が代」強制をするな
(2)希望する生徒には西暦記載の卒業書を発行せよ
(3)「愛国心」強制を行わず、人権教育・国際理解教育・平和教育をせよ
とう趣旨の「申入書」を郵送したという話が出されました。(杉並区でも都立高校校長に手紙を出したそうです)
 参考までに、墨田区報「いきいき」には、<卒業証書の西暦記載について> 卒業証書の発行年月日や生年月日は、元号を原則としていますが、保護者の方の希望があれば西暦で発行します。また、外国籍の方は、氏名も本人の意思が尊重されますので、記載方法は、学校にご相談下さい。と書いてあり、年々西暦記載が増えているとのことでした。

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都教委包囲首都圏ネットワークでは当面、2月14日(木)の都教委定例会に向けて次のような行動を予定しています。
・2月12日(火)13時〜17時、街頭宣伝行動。
         17時〜18時、都庁退庁時ビラまき
・2月13日(水)   同上
・2月14日(木)<一日行動>
         8時〜9時、都庁出勤時ビラまき
         その後、傍聴行動
         その後、都庁第二庁舎前座り込み
         もし、処分などがあった場合は、         
         17時〜19時 「緊急抗議行動」に。
         (翌日以降処分が出た場合は、
         処分がわかった日にやります。)

 とにかく、全国各地から以下のところへ抗議の声を寄せることが重要です。
石原都知事・仲村教育長
都教委人事部服務係(処分担当):03-5320-6792 
都教委総務部教育情報課(苦情受付担当) 
   電話 03-5320-6733 FAX 03-5388-1726
南大沢学園養護学校
   電話042−675−6075

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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://kenken.cscblog.jp/

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  写真速報(レイバーネットHPより)

  頑張らない あきらめない〜河原井純子さん思い語る(UnionTube)(レイバーネットHPより)
  “不起立のたたかい”の「今」を考えた  (百万人署名運動ブログより)

 
街頭行動 2/10(日) 
 場所:千葉市
 この日は6人の街宣行動でした。9条署名125筆,ビラの配布は300枚という状況でした。

 私の場合は,始めの1時間ぐらいは4筆ぐらいしか集まらなかったのですが,その後持ち直し18筆という状況でした。全体的にもいい反応でした。

 そんな中で,通りかかった10代と思われる3人組の男性のグループの一人が,「戦争に賛成,自分は右翼」だということを言ってきたので,「右翼の活動をしているの?」とか「戦争賛成というのは,ほんとうは今の状況をリセットしたいということではないの?」と聞いたら,「本当は戦争反対」と返してきた。署名はしてくれなくて,そのまま行ってしまったけど,結局彼の真意のほどはわかりませんでした。
 また,年輩の男性が,ハンドマイクでアピールしている仲間の横でずっと聞いているという面白い反応もありました。   (T)
 
トレーナー処分(2.14都教委例会)を許さない一日行動
 (下記の記事は河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 事務局のブログより転載

本日(2月14日)は根津さんの件で一日行動でした。

朝8時から都庁前ビラ撒き。約30名参加。
公安が3名ほど威嚇するように立っていましたが、ビラまき参加者が抗議すると、その剣幕に押されて公安はタジタジでした。多くの仲間たちは公安を恐れなくなってきました。

9時前後に、本日の教育委員会の傍聴抽選がありました。20名の枠のところに40名ほどが来ました。ほとんどが根津さんを支援する人たちでした。

10時から教育委員会第三回定例会。
議案の中に3件の「懲戒処分等について」というのが入っていました。しかし、これは非公開ということで、傍聴に入った私達は外に出されました。7社くらいいた商業新聞の記者たちも出されました。

ところで、この定例会に「都教委の基本方針に基づく平成20年度の主要施策について」という報告が出され、それは傍聴参加者に配布された資料の中にも入っていました。

それを見ると、なんと<基本方針1>は、『人権尊重の精神』と『社会貢献精神の育成』とありました。
そして、「女性、子供、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者、犯罪被害者やその家族、その他の人権問題などの課題について、学校教育や社会教育等を通じて、人権教育を効果的に進める。」と書いてあります。『人権尊重の精神』が一番欠けている都教委がこういう「偽装」方針を出しているのです。

11時過ぎから、根津さんを先頭に、傍聴参加者たちは、30階の都教委総務部、27階の人事部の部屋の前でこの間の都教委の対応のいい加減さに対し、抗議を繰り返しました。

都教委の職員は、根津さんが出した<公開質問状>に対して「回答しないことが回答だ」などと言う始末です。
どこに「人権尊重の精神」などがあるというのでしょうか。

そうしているうちに抗議参加者も膨れ上がっていき、50人ほどになり、この抗議は昼をはさみ、根津さんを先頭に17時頃まで延々と続けられました。都教委のいい加減な対応に対し、皆の怒りは収まりませんでした。
しかし、非公開の定例会の結果がどうなったかは、そこに来ていた新聞社の記者も含め、誰にもわかりませんでした。

17時頃になり、「本日の3つの処分案件には根津さんの件は入っていなかったようだ」という知らせが入りました。

その後、抗議参加者たちは都庁横の歩道上に移り、意気高く「総括集会」を開きました。その集会にも新たに駆けつた方々がおり、本日は延べ100名以上の人が都庁に駆けつけたと思われます。

全国の皆さん!
本日都教委が根津さんに処分を出せなかったのは、この間のいろいろな動きがあったからと考えられます。
神奈川での個人情報問題での勝利、北海道での人事委員会での勝利、大阪での個人情報問題での勝利、2月7日の嘱託不採用に対する東京地裁判決、2月9日の「朝日新聞」に載った<都教委は目を覚ませ>の社説、2月13日の「東京新聞」に載った<服のロゴでクビ?>の記事、そして、この間の度重なる都教委への抗議行動、さらに、全国各地から多数の抗議の声の集中、などなど。

今や都教委は、確実に世論から浮き上がりつつあります。一方、私達の連帯の輪は着実に広がり、抗議の声は日々日々大きくなりつつあります。(総括集会で根津さんもそのことを話していました)

次の都教委の会議は来週(2月21日(木))です。それに向けてさらに都教委に対し、抗議の声を集中しましょう。

「強制・弾圧は闘いを生み、広げる」。そして、公安や都教委を恐れなくなったように、闘いの中で人々は鍛えられ、逞しくなって行くようです

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関連記事
  根津さん、必死の訴え!  (百万人署名運動ブログより)
  写真速報(2/14)必死の訴え(動画)渡部報告写真速報(2/13)東京新聞報道(レイバーネットHPより)

  写真報告(オリジナル)

 
街頭行動 2/16(日) 
 場所:千葉市
 電車が止まってしまうほどの強風の中,この日は4人の街宣行動でした。9条署名74筆,ビラの配布は200枚という状況でした。

 この日はマイク無しで署名集めを行っていたら,統○教会を名乗る2人組のグループが数組現れ,「これから講義を行います」などと言って,しゃべり始めました。その途端に署名の反応が悪くなってしまいました。   (T)
 
トレーナー処分(2.21都教委例会)を許さない一日行動
 (下記の記事は都教委包囲・首都圏ネットのHPより転載)

■2月21日。いよいよ教育委員会の日です。絶対に阻止する、処分が出されたらすぐ行動とろうということで、朝8時に集まりました。

★私達、約30名がビラ撒きに集まったとき、すでに自治労連・都庁職の組合がビラ撒きが第一庁舎、第二庁舎で行われていました。
そのビラの見出しには「<異議あり「緑の東京募金」>として、「石原知事のトップダウンで 勤労奉仕を強制した職員動員に 怒りをこめて抗議する(この行は大きく太い文字)」とありました。(別途後述) 都庁職員からも石原都政に対し反旗が翻りはじめました。

★私達は第二庁舎の周辺で、9時までビラ配布をしました。根津さんの解雇を許さない取り組みは、このあと、午後7時まで続けられました。本日も一日行動となりました。
延べ約120名が参加しました。行動はざっと、以下の通りです。

・朝のビラまき、
・職員課に根津さんの「公開質問状」への回答要求行動
・都教委定例会傍聴(処分案件は非公開となり、内容がなかった)
・松川課長への「公開質問状」への回答要求行動兼抗議行動
・本日の教育委員会の結果開示要求兼抗議行動
・退庁時のビラまき行動

・他に本日は根津さん・河原井さんの裁判と、東京教組の「君が代」処分を受けた人たち10名(根津さんを含む)の裁判もあり、根津さんや支援は、都庁と東京地裁を2往復しました。

★根津さんが最初の裁判から戻った時点で、都庁への抗議が根津さんを含めて再開されました。(裁判に行かなかった支援はずーと30階で抗議し続けました)
 根津さんは、法務監察課の松川課長が1週間前、松川課長が「公開質問状を見ていないと言うので、それを見て、会ってほしいと要請したところ、松川さんが「それを見て、2月21日なら、いつでも会います。」と言ってくれたのに、朝来て、「会いたい」といったところ、また、あの教育情報課の黒田課長が、「松川は5時過ぎに会う」などと言いました。それで、「それはおかしい、言を翻さないで」と言いづけました。

 そして、そうした中で、松川法務監査課長は職員課の廊下に出てきました。しかし、根津さんに「公開質問状は見ていません」という回答をしました。
すでに一週間も経っているのに、また都教委に届いているのを知っているのに、また、1週間前に直接、根津さんから渡されたのに(受け取ったのに)、「見ていません」という「回答」をしている始末なのだということです。しかし、そう言って、松川課長は引っ込んでしまいました。もちろんのこの日も30階には阻止線が張られていました。

★前日の2月20日、支援者が最後まで受付に行くことを阻まれた「解雇をさせない会」の署名5000筆分は、この日も長々と黒田課長は「受け取り証」を出すのを拒みましたが、約70名ほどの支援者の抗議の中、やっと「受け取り証」を出す始末でした。

★さらに、本日の都教委の結果はどうなったのか、ということを聞いても、「答えられません」の繰り返しです。そして、黒田課長は「その件は職員課に聞くのがよい」というので、根津さんと支援は27階に移り、職員課長に問いただそうとしましたが、課長は出てきませんでした。「いつ答えられるのか」と聞いても、金井係長は「答えられません」と
言うばかりでした。
 この間、多くの参加者から絶えず抗議の声が上がり続けました。
 根津さんは再び東京地裁の裁判に行かなければならず、支援だけで追及し続けました。

★根津さんと支援が午後6時過ぎに戻ってきてから、全体が第2庁舎前にあつまり、総括集会を開きました。
本日の教育委員会定例会では、根津さんの処分問題は出なかったようです。

★次回の教育委員会定例会は3月4日(火)10時からです。総結集してください。

★都教委包囲ネットは午後2時から、宣伝カーで第2庁舎前で街宣を行い、その後、新宿駅西口でも街宣をしました。その後また、都庁にもどり、毎週木曜日に行っているビラ撒きを行い、全体集会に合流し、この日の行動を終わりました。

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関連記事
  都教委トレーナー処分出せず (河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 事務局のブログより転載)
  動画(UnionTube)他の写真2/21報告渡部報告「都庁内で反旗」2/22根津講演会ジャパンタイムズ記事公式サイト(レイバーネットHPより)

 
 2月27日(水)、東京・後楽園の文京シビックセンターで開催された、 映画『GAMA−月桃の花』の上映会(GAMA−月桃の花を成功させる会主催)に参加してきました。

 この映画の公開は1996年、私も12年ぶりの鑑賞となりました。その時の衝撃が胸に去来するとともに、いわゆる「集団自決」の軍強制を否定する許しがたい動きがあるなか、「沖縄県民の視点」でつくられたこの映画を見直すことで、沖縄戦の歴史を歪曲する政府や右派団体と対決する気持ちも新たなものとなりました。

 「県民の視点」とは何か。それはまさに、「友軍」のはずの日本軍が県民の命を守るどころか県民を差別し、積極的に県民を犠牲にしたという事実に他なりません。映画の中でも、ガマの中で軍人が手榴弾を配り、「これで自決せよ」と命じているシーンがきちんと描かれています。そして極限状態のなか、避難の途中で、あるいはガマの中で、愛する家族を次々に失っていくという筆舌に尽くしがたい人間としての悲しみが画面にあふれます。

 本作が公開された96年は、前年の「少女暴行事件」を受けて「軍隊は民衆を守らない」「基地のない平和な島を」の叫びが高まっていた頃です。それから12年の時を経て、性懲りもなく沖縄戦の歴史歪曲が繰り返され、基地撤去どころか辺野古での新基地建設が画策され、またぞろ米兵による「少女暴行事件」が再発する現状を思うと、何ともやりきれない、憤りの気持ちでいっぱいになります。

 上映前には、本作の音楽担当の海勢頭豊さんの舞台あいさつがありましたが、私は少し遅れて到着したので、ほとんど聞けませんでした。上映後に再度、海勢頭豊さんが登場。本作のテーマソング『月桃』を観客とともに合唱して、反戦平和の気持ちを分かち合いました。   (R)