行動の記録(08年6月)
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街頭行動 6/1(日) 
 場所:千葉市
 この日は全国通信の発送があり,2名の街宣でした。裁判員法の廃止を求める請願署名17筆ビラ配布100枚という結果でした。

 はじめての「裁判員法の廃止を求める請願」署名の取り組みで,説明も一苦労。なかなか集まらないので途中でAさんがマイクでアピール。すると俄然反応が良くなってきて,ビラ(裁判員制度はいらない!大運動作成のリーフレット)の受け取りも良くなってきました。6・13集会のビラは手持ちが少ないので,署名をしてくれた人を主に9条署名用紙と一緒に渡していきました。

 討論になった人の話をいくつか紹介すると,65歳前後と思える女性は,「裁判員はいやならならなくていいのでしょう」と言っていました。「呼び出しに応じなければ罰金を取られる」と言うと驚いていました。また,70前後と思われる男性は,「後期高齢者の医療制度が,スタートしてみたら怒りが噴出し,今大問題になっているように,裁判員制度も一度やらしてみて,問題になったら変えてもいいのでは,結局導入されて身に染みないとみんな分からない」といったことを話してきました。
 その一方で,ある高校生のグループのその何人かは「裁判員制度は反対ですよ」といって署名をしてくれました。また,グループで歩いている人たちの中から,裁判員制度の話をする声が聞こえてきたりして,この日はリーフレットを受け取るだけだったり,そのまま通り過ぎていっても,考えるきっかけにはなっているということを感じました。
 
 世論調査では圧倒的多数が「裁判員になりたくない」という結果でていることから,もっと署名が集まるものと思っていましたが,一筋縄ではいかないようです。次回も6・13集会に向けて裁判員制度反対の署名を中心に街宣行動を行う予定なので,学習をして望みたいと思います。  (T)
 
街頭行動 6/8(日) 
 場所:千葉市
 この日は4名の街宣で,裁判員法の廃止を求める請願署名18筆9条署名が82筆ビラ配布は裁判制度はいらないリーフレットが150枚,9条変えるな!ビラが100枚という状況でした。

 Aさんが始めと終盤にマイクでアピール。Bさんは主に9条署名を,Cさんは両方の署名を,私は主に裁判員制度反対の署名をそれぞれ取り組んで行きました。
 Bさんはいつもの署名数のペースで集めました。前回(6/1)の署名の集まり具合が低調だった様子を事前に聞いていたCさんは9条署名をやってくれた人に裁判員制度反対の署名もお願いをしていくというやり方で取り組み,やってくれる人はすんなりとやってくれるということで結構署名が集まりました。マイクアピールの合間に署名を取り組んだAさんも,そこそこ両署名を集めていました。
 私は今回も苦戦で,裁判員制度反対署名が4筆,9条署名が1筆という結果で,この間で最悪の状況でした。前半は裁判員反対署名1本で取り組み散々の結果だったので,後半はCさんに習ってまず9条署名をやってみたのですが,この日はその9条署名も思うようにいかないという状況でした。ビラを渡そうとしても,いやなものにでも出会ったかのように避けて通っていか行かれると,気分はだんだん滅入ってきて,「やってくれそうもない雰囲気だな」と思ってしまう気持ちが強くなっていきました。他の人は結構集まっているので,次回は気持ちをリフレッシュさせてやっていきたいと思います。

 そんな中で,70歳位と思われる男性が,「あんたは支那人か日本人か」(ママ)と差別的な言辞を吐いて通り過ぎようとしたので,「中国人と思われてもいっこうにかまいませんよ。中国人とか日本人とかこだわる意味があるのですか」と労働者に国境はないという思いで強く言い返したのですが,「やっぱり支那人だ」といって通り過ぎていきました。その後立ち止まってくれた別の人に署名をお願いしているところに,先ほどの人物がまた戻ってきて署名板を触ろうとしてきたように見えたので(署名をした人の名前でも見ようとしているのかと思った),彼の行為を遮ろうとすると彼は「暴力を振るうのか」などと言ってきました。それから署名簿を指して「裁判員制度には反対」だと言うのです。私が「裁判員制度反対の署名と9条改憲反対の署名を取り組んでいる」と言うと,「9条のはやらないが,裁判員制度は反対だから署名する」といってやってくれたのです。結局,彼は「9条を変えるな!百万署名」の幟と私の背中の9条改憲反対のゼッケンを見て,始め差別的なことを言ってきたのでした。
 けんか腰だった彼が,まさか署名をやりに戻ってきてくれるとは思いもしませんから,現金なもので,バリケートの向こう側にいる人物に思えた彼に急に親近感を覚えてきました。裁判員制度はいらないリーフレットと6・13集会ビラと合わせて9条ビラも「参考に読んでんでみて下さい」と渡すと受け取ってくれ,笑顔で去っていきました。
 彼の「9条改憲すべきだ,あるいはしてもいい」という意識,また,差別・排外主義的な考え方は認めることは出来ませんが,さしあたり,裁判員制度反対という一点での一致でも署名をしてくれるなら大歓迎だと考えています。裁判員制度反対という強い想いを持っている彼が,この運動に参加してきてくれればうれしいのですが,と思っています。その前にそもそも裁判員制度にはなぜ反対なのかを聞いてみたいと思います。格差社会・ワーキングプアの問題,原油や生活物資の高騰の問題,後期高齢者医療など医療制度の問題など今の世の中の在り様を話してみたいと思っています。  (T)
 
6・8緊急現地闘争が大成功 (6/8) 
                    (三里塚芝山連合空港反対同盟ブログより転載)

 ――330人が敷地内縦断デモし、北延伸工事、国道51号線トンネル供用開始攻撃を弾劾

 6月8日、三里塚現地・東峰の萩原進さんの畑に、労農学330人が結集して、北延伸工事粉砕、国道51号線トンネル供用開始攻撃阻止をかかげた緊急現地闘争を成功させました。集会場には、「暫定滑走路北延伸粉砕・市東さんの農地を守ろう・新誘導路建設を阻止しよう」の反対同盟の横断幕が掲げられ、伊藤信晴さんが開会を宣言しました。 続きを読む

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 以下は,関連記事の載っている諸々のサイトへのリンクです。

 
東峰の森破壊・新誘導路工事許すな 三里塚芝山連合空港反対同盟ブログより
 仲戸川裁判長は三里塚の大地に立ってみろ!三里塚芝山連合空港反対同盟ブログより
 
暫定滑走路北延伸阻止 市東さんの農地を守ろう 6・8三里塚緊急現地闘争日替り「街」日誌2008より
 
6・8三里塚現地闘争関実・三里塚より)
 三里塚を訪れて
関実・三里塚より)

 6・8三里塚現地集会 ちば合同労組へ ☆ 管理人日記 より)
 
裁判員制度はいらない!6・13全国集会 (6/13) 
                    (LaborNet JapanHPより転載)

 6月13日「裁判員制度はいらない!全国集会」が、東京・日比谷公会堂で開催された。来年5月に施行が決まった「裁判員制度」に反対する人々ら1500人が集まり、最後まで反対運動を続ける決意を明らかにした。弁護士の高山俊吉さんが登壇。「動員はいやだ!と全国から声があがっている。市民の本当の司法参加とは何でしょうか。この会場に集まることです。『冗談じゃないぞ』と廃止の要求をすることです。この要求こそ、市民の司法参加です」。高山さんのアピールに、会場は割れるような拍手に包まれた。 報告集会アピール

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 以下は,関連記事の載っている諸々のサイトへのリンクです。

 裁判員制度はいらない!全国集会に1450人集う 百万人署名運動ブログより
 
裁判員制度はいらない!6・13全国集会日替り「街」日誌2008より
 
6・13裁判員制度はいらない全国集会に参加しました。 (たたかうユニオンへ! より)
 
裁判員制度反対集会に1452人、及び裁判員制度に関連する事件長崎労組交流センター(準備)のブログ より)

 
街頭行動 6/15(日) 
 場所:千葉市
 この日の街宣は、梅雨の中休みの穏やかな天候に恵まれ、5名の参加でのびのびと行いました。署名は「9条」128筆、「裁判員」16筆に、名古屋高裁で違憲判決を勝ち取った「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会」呼びかけの「空自イラク撤退署名」4筆の合計148筆ビラ配布は「9条」200枚、「サミット粉砕」100枚、「裁判員」40枚の合計340枚となりました。

 不思議なのは、今回も9条署名の好調さに比べて、裁判員署名が低調だったことです。9条署名をいただいた人に裁判員署名も、とお願いしても「よくわからない」「裁判員制度には賛成」という反応が少なくありませんでした。
 圧倒的に「反対」が多数を占めるマスコミの世論調査と比較しても、大きな落差です。裁判員制度がいかに人権侵害の制度であり、また司法の戦争国家化の一環であるかを、より工夫してわかりやすく訴える必要性を感じました。   (T)