行動の記録(08年8月)
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 敗戦から63年となる8月15日(金)、東京・一ツ橋の日本教育会館で開催された8・15集会「憲法を活かして平和を創ろう」(平和遺族会全国連絡会主催)に、今年も参加してきました。

 基調報告として、同会代表の西川重則さん(百万人署名運動事務局長)から、 「歴史の清算をいまだになしえていない日本」の現状が指摘されました。映画「靖国 Yasukuni」への攻撃に見られるような、憲法・防衛・教育を改悪しようとする復古的な「民間」運動を警戒すると共に、「憲法を活かして平和を創る」ことへの決意を新たにするよう訴えかけました。

 「アジア太平洋戦争の犠牲者に思いを馳せ、心に刻む『沈黙の時』」を経て、今回のメインスピーカー・伊勢崎賢治さん(東京外語大教授)の講演です。NGOや国連の職員として世界各地の紛争現場に乗り込み、武装解除を進めてきた「紛争屋」の経験からのさまざまなお話がありました。

 「100日間で80万人が犠牲になった」というルワンダでのツチ族とフツ族の対立では、「内政不干渉」の原則から国連平和維持軍が何もできなかったという反省から、時には国家主権をも乗り越える介入としての「保護する責任」への転換が言われたが、これは戦争を正当化する論理に悪用される危険性がある。そうではなくて、紛争を起こさせない「予防する責任」こそ果たすべきであり、憲法9条を持つ日本はその潜在的能力を持っていると強調しました。

 ただ、伊勢崎さんは「大量殺戮を防ぐために、必要な武力介入はある」ことも主張しており、そこは憲法の「非武装平和主義」からすれば、立場の違いを意識せざるを得ませんでした。また、「紛争屋」としての体験と集会テーマの「憲法を活かして平和を創る」こととの結びつきについて、もっと突っ込んだ話があればと思いました。

 そして集会終了後、平和行進に出発です。「首相・閣僚・知事らの靖国参拝反対」「肉親は参拝を望まないぞ」「アジアとの平和と共生を」と訴えて歩きました。ここ数年は、右翼による平和行進への妨害は沈静化していましたが、今年は神保町交差点やデモ解散地点で、警察車両にブロックされた右翼街宣車から大音響の口汚い暴言を浴びせられ、怒りを新たにしました。    (R)
  当日のオリジナル写真はこちら 
  2008年の8.15 (百万人署名運動・東京事務局ブログより)
 
「蟹工船」2008―8・15労働者市民のつどい 8/15(金) 
 場所:東京・中野 中野ZERO小ホール
 8月15日、午前中反戦共同行動委員会主催の靖国デモに続き,午後労働者・市民のつどいが行われました。午前中のは行けなかったが午後のに参加。580名が参加。今年のテーマは「『蟹工船』2008」。国益と排外に憲法は屈するのか―で,戦前の治安維持法体制研究の第1人者で小樽商科大学教授の荻野富士夫(おぎのふじお)さんが講演。
 荻野さんは,小樽商科大学と白樺文学館が主催した小林多喜二『蟹工船』感想文を組織。現代の若者に共感を得て『私はいかに蟹工船を読んだか』に まとめた方。“『蟹工船』から見えてくるもの −持続する「憤怒」を根源として”と題して,『蟹工船』が現在に読まれる意味(「蟹工船」的世界の現在性・普遍性・グローバル性,未来への展望),小林多喜二が『蟹工船』に何を書こうとしたのかなどについて語られました。)

 くわしくは次のリンクの記事をどうぞ    (T)
   集会HPはこちら
    「蟹工船」2008 (百万人署名運動・東京事務局ブログより)
   写真速報 (百万人署名運動・茨城県連絡会HPより)
   8・15 靖国デモ&蟹工船2008 写真速報(ヨッシーとジュゴンの家 日誌より) 
   現代にスパークする「蟹工船」 
(日刊動労千葉 NO.6685より)
  815靖国参拝粉砕デモ ビデオ 
(動労千葉を支援する会HPより)
  「『蟹工船』2008」8・15集会の報告長崎労組交流センター(準備)のブログより)
  8・15靖国参拝弾劾早朝デモ  (長崎労組交流センター(準備)のブログより)
 
街頭行動 8/24(日) 
 場所:千葉市
 この間更新が滞ってしまいました。新しいものから載せていきたいと思います。

 街頭署名行動は,行動記録を載せなかったこの間もほぼ毎週行っています。
 この日はいつもの場所を変え某所で行いました。3名の参加で,9条変えるな署名29筆裁判員法の廃止を求める請願署名6筆ビラ配布140枚という状況でした。
 Aさんが,秋葉原事件や,蟹工船ブームを取り上げてマイクでアピール,また裁判員制度批判についても展開。

 ここは人通りの多い所なのですが,いつものスクランブル交差点と違い,常時人の流れているところだからなのかなかなか立ち止まってくれなくて苦労しました(別の某駅頭では,結構止まってくれたりするので,場所柄が有るのかも知れません。同じ日・場所でやっても,Bさん,Cさんは大体30筆から40筆前後,Dさんは1時間も経たないうちに20筆を集めてしまうので,呼びかけの工夫も必要なのでしょう)。
 ビラもはじめのうちは1枚も取ってくれず,私は前半の1時間は署名が1筆という状況でした。
 私の場合,集まりにくい状況がこの間続いているけど,取り組んでいればやってくれる人はいるのもで,続けていくことが大事だと考えています。こういう地道な取り組みの積み重ねが,今全国で27万筆の数になっているのを見るとなおさらです。   (T)
 
8・29都教委包囲行動 (8/29) 
                    (百万人署名運動ブログより転載)

 8月29日(金)午後3時から、東京都教育委員会がある都庁第2庁舎前に約220名が集まり、「日の丸・君が代」処分撤回を求めて抗議の声をあげました。
 都教委は、2003年10月に「10.23通達」を出し、翌年の卒・入学式での「君が代」不起立の教職員に対して不当な大量処分を強行しました。この前代未聞の暴挙に対し、その年の8月に抗議の都教委包囲デモが行われ、以降毎年8月に行われている都庁包囲アクションです。今年も、「被処分者の会」「被解雇者の会」「不採用者の会」「予防訴訟の会」「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」など被処分者が一同に会し、支援の人々と共に抗議の声をあげ団結を固めました。遠く三重県や滋賀県からも仲間がかけつけました。
 全文はこちら


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 以下は,関連記事の載っているサイトへのリンクです。

 8・29都教委包囲行動 集会決議 8・29都教委包囲行動成功!!!(7) (6) (5) (4) (3)   (2) (1)           (都教委包囲・首都圏ネットブログより

 
街頭行動 8/31(日) 
 場所:千葉市
 この日の街宣は4名で行いました。他の行事との関係で参加できないメンバーもいて、マイクアピールも無しでひたすら署名を呼びかけていきました。ここ数日は雨続きでどうなることかと思いましたが、この日は幸い好天に恵まれ、9条署名73筆、イラク署名4筆、チラシ配布約170枚という成果でした。

 以前ここで署名してくれた、房総地区の某護憲政党の青年がまたここを通りががり、平和をどう訴えるかについて討論になりました。彼は、憲法の「ケ」 の字も考えたこともない若者向けに呼びかけるには、例えば硬くなりがちなビラの作り方なども見直し、若者の生の意識を踏まえての訴え方が必要だと力説していました。

 他にもあちこちで署名メンバーと討論が生まれていて、改めて1人ひとりの市民に「自分の言葉」で訴えることの意義を感じたところです。    (R)