自転車の止まり方
この写真は、センチュリーランのスタート直前の様子です。三者三様に停車姿勢が違います。

- サドルに腰掛けて、左足先でチョン立ちです。
- サドルから腰を落として、左足のかかとも地面に着けています。
- 左足のクリップを先に固定して、ケンケンで乗り込むつもりです。
真ん中の人 2.の姿勢が、一番安定していると思いますが、いかがでしょうか。
チョン立ちでいると疲れます。ふらつくのが自分でも判ります。
ケンケンで乗り込むのは、混雑している時や車の脇では、他者との接触の可能性が増えて危ないです。
1.と 3. どちらも、通行人が触っただけで、立ちゴケする可能性が高くなります。
基本1:乗車
自転車には左側から乗車します。
日本では車両は左側通行なので、歩道側である左側から自転車に乗り込みます。降りる時も左側に降りるのが基本です。だから、信号で止まる時に足を着くのも、左足です。

- 自転車に乗り込む時や、自転車を押し歩く時は、左側に立ちます。
- 自転車に乗り込む時、いきなりサドルには座りません。
先ずは、トップチューブを跨いで立ちます。 - 右足のペダルから装着します。
片足の時は、左足を地面に着けて立っています。(右足には体重を掛けていません。)
「当たり前さ。」という人がほとんどでしょう。でも、センチュリーランのスタートを見ていると、右側から乗り込む人は何人もいます。
これは交通法規ではありません。作法のようなものです。
日本は左側通行ですから、車は自転車の右側を走り抜けます。
左側に立つのも、信号で左足を着くようにするのも、右側に倒れて事故になる可能性を少なくする為です。自分と車との距離を、少しでも離す工夫でもあります。
自分の為ですから、習慣づけた方が良いですね。
それに、こうした方が、チェーンで脚を汚しません。
基本2:発進
走り出してから、サドルに腰を下ろします。

停まっている時はトップチューブを跨いだ状態で立ち、走り出してから、サドルに腰を下ろします。
- 止まっている時は、左足の裏全体を地面に着けています。
(長く止まっている時は、右足をあまり上げない方が安定します。信号待ちの時は、右ペダルは下死点近くにしておき、走り出す直前にペダルを引き上げて用意しても充分です。) - ハンドルをしっかり持ち、上45度辺りに持ち上げた右ペダルに体重を掛けて踏み出します。
- 左ペダルが上死点に来る前から、左足をペダルに合わせていきます。
(視線は前を向いたままです。通常ペダルを見る事はありません。足裏の感覚で分かります。) - 左ペダルの位置が決まったら、そのまま左足を踏み込んでいき、腰をサドルに向けて後方に移動します。
(左ペダルが水平位置になった頃には、バインディングはしっかりと固定されているはずです。)
チョン立ちからの発進は腰を右にひねりますが、この姿勢からの発進では腰は左右には動きません。スピードの乗りが良く、走行軌跡が最も直線に近くなります。
最初の一踏みに自然に体重が掛けられるので、無駄なエネルギーも使いません。
踏み出す時は、少なからず体は左右にブレます。路肩からの発進時には、ラインが体一つ右側にズレます。発進前の後方確認は必須です。
基本3:停止
停車する時はサドルから腰を下ろします。

止まる時も、左足を着くようにします。
- ブレーキを掛けてスピードを落として行きます。
(※写真はありません。) - 充分にスピードを落とせたら、右足を下死点にしてペダリングを止めて、左足をひねってバインディングを外し始めます。
- 右足にしっかり体重を掛けていきながら、左ペダルを外して、腰を上げ、慣性に任せて体を前方に移動していきます。
- 腰をトップチューブ上に下ろしていき、体も起こしていきます。
- ブレーキを掛け終わって停止するのと、左足を地面に着くのはほぼ同時になります。
1.から 5.まで、一定の加速度でブレーキを掛けています。
完全に停止するまで、視線は前方を向けて周りに注意を払います。もちろん、停止する付近の地面にも注意しています。
信号待ちで止まっている時は、5.の姿勢です。体のどこの筋肉にも負担が掛からず、リラックスできます。
次に発進する時の事を考えれば、重いギアのまま停まるのは好ましくありません。停まる前に発進しやすいギアに変速しておくのも、基本の一つです。
練習
今までやった事が無い人は、広くて安全な所で試してみて下さい。
ちっとも難しいことはありません。二三度やればコツが掴めます。コツが掴めれば、サイクリストのほとんどがこの止まり方をしている、その意味が判ると思います。
この方法が、一番楽なんです。
慣れてくると、発進の時にペダルの回転が止まる事も無しに、スムースに左足が収まるようになります。発進の時も、停止の時も、下を見ずに出来るようになって一人前です。
クラブの中で何で教え合わないのか、不思議に思っています。
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バインディングペダルは、種類によってクリートをキャッチさせるコツが違います。
新しいペダルを買う時は、自転車屋さんにその方法とコツを聞いて下さい。どこのお店でも親切に教えてくれます。実車を使って、それぞれの特徴も教えてもらえるはずです。
難しいと思っていた使い方も、コツを教われば、「なぁ〜んだ。」と納得するのは良くある事です。
注意点
基本的な事を書いただけです。
その時の状況によって、毎回同じ動作をする訳でもありません。基本的な事を覚えたら、自分なりに工夫してみて下さい。
バインディングペダルも、トークリップペダルも、固定無しの普通のペダルも、基本は同じです。
2006.12.1


