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梅香トンネル1

トンネルの両端

水戸に、梅香トンネルというのがある。太田街道と紀州堀を結んだ、旧市街地の台地を地下で抜けてしまおうという道路だ。

水戸城には五重の堀割があり、その本丸から数えて四番目の堀の底にあたる。ちなみに、一重目は JR 水郡線、二重目は国道六号、三重目は旧県庁と裁判所の間、五重目は栄町通りである。

水戸の旧市街は東西に延びる馬の背状の台地であって、信号が多く、抜けるのには時間が掛かっていた。昔日に比べ商店街の求心力は衰えたと言っても、渋滞は慢性化していた。

水戸の台地に上がらなくて済めば、南北に通り抜けたい者にとっては、渋滞を回避する策としての効果が非常に大きい。だから、車の交通量は、かなりある。


ここを自転車で2回抜けた。最初は迷い込んで、2度目は故意に入って行った。

もっとも、ここを通るのは悪い事ではない。自転車進入禁止にはなっていない。

しかし今はもう入らない。走りたいと思うような道ではない。


ここを走る時は全力である。607m の区間を 40km/h を維持して走る。

手前の交差点からスピードを乗せていき、余裕のある内に手を伸ばして前後のライトを点ける。トンネルに入る時には、既に 40km/h は越えていたい。

制限速度

それでも車よりは遅いのは明白で、対向車も多く、センターラインには反射板が埋まっているから、車から見れば随分と邪魔だろうという事は解っている。制限速度は 40km/h なのだが、それを主張する程無知でもない。

路側帯ラインの左側にはスペースが無い。乗用車で抜くのも気を遣うと思うのだが、トラックに抜かれる事もある。あまり車との間は無い。こちらの存在を知ってて抜きに掛かっていると信じて走るより他は無い。

トラックが2台続く時は怖い。たぶん、2台目のドライバーは見ていない。これは雰囲気で判る。

既にペダルは縁石ギリギリのラインを取っているから、これ以上左には寄れない。


一旦入ってしまったら、走り抜けるしかない。途中から引き返すのも、右側の通路に横断するのも無理である。止まったり、躊躇して速度を落とすのは、大変危険である。

左側にある管理用通路は避難所としては魅力だが、幅が 1m も無い上に、路上にペダルを引っ掛ける程の突起物もあるから、自転車ではまず走れまい。肩を側壁に当てたりしたら即、走り来る車の前に大転倒だろう。車道の方がまだマシだ。


北から南に抜ける時、道はわずかに登りである。南側の出口付近がS字になっているので、入口から見える直線の先に、出口の光は見えない。感覚的には 607m よりも長く感じる。

路面は良い。平滑で堅く、砂が無い。実際は煤が薄くコンクリを覆っているのだが、夢中で走る分には、暗さもあって気付かない。脚は軽い。

空気は悪い。排気ガスは薄く充満し、変な車が通ればむせる事もある。

とにかく怖くて空気も悪いから、早く抜け出したい思いで、出口まで回し続けるしかない道である。


二度とも、出口で路側帯が拡がった途端に、売り切れた。

しかし、合流帯を抜けるまで、もう一度加速する。
トンネルを出れば直ぐに、上部市街地から降りてくる車線が加わって、トンネルから出てくる路線が追い越し車線となる片側二車線道路になってしまうからだ。自転車は左の路側帯まで、車の間を縫って斜行横断しなければならない。下りになるのが救いだ。


どちらもファットタイヤで走っている。だからロードで行けば 50km/h で行けるかなとも思うのだが、やはりもう走らないだろう。

北側入口

元々が迷い込んだのであって、好きで入った訳でもない。二度目は道路の様子を確かめるのに入っていっただけだ。

初めは路側帯にもある程度の幅はあって、脇には一段高い管理用歩道もある。それが法面壁に囲まれる所で歩道通行止の看板が出てきて歩道に逃げられなくなり、幅のあった路側帯もトンネルに入る所でくさび形に狭まってしまったから、他に行き場も無くなって突っ込んでしまったに過ぎない。

抗口に入る前までは、もう少し路側帯も管理歩道も幅があるものと思っていたのだが、明暗差があるから手前からでは、その変化が見えないのだ。


自転車進入禁止の道路標識か自動車専用道路の標識があれば入り込まなかった。

トンネル両口とも、余裕を持った手前に、自転車に対して注意喚起の標識を立てるべきだろう。


北進してトンネルに向かう場合には、手前信号交差点に歩道に上げる標識と、追い越し車線分岐場所に進入禁止標識を立て、車道を走ったとしても市街地に押し上げてトンネルには入れさせない。
南下してトンネルに向かう場合には、やはり手前信号箇所で右に渡って歩道にはいるように促し、最終分岐点には自転車進入禁止の標識を立ててもいい。

右側に行くのは嫌なものだが、今更トンネル内の東側面に通行帯は作れないのならば、それも仕方あるまい。

車道を通行止めにされる道を増やしたくはないから、気持ちとしては自転車進入禁止にして欲しくはない。それよりも車線をそれぞれ少し削って、センターラインと路側線を西側にズラせれば、とも思う。


幸いトンネル内の西側面には、充分と言っていい幅 2.7m の歩道が造ってあり、自転車通行可になっている。安全なルートもあるのだ。

問題なのは、初めて来た人にとって、その道路構造が理解できない所にある。南下して行く場合には、車道でトンネルに向かってしまうのが、道路構造からは自然なのだ。

事故が起きる前に改善できないだろうか。

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(このトンネルは危ないので、車道は走らない方がいいと思います。)

2007.7.19

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