サムライ7 島田カンベエ、 ドリフターズ 信長・豊久・与一 ファンサイト

SAMURAI7イ7 島田カンベエ、 DRIFTERS 信長・豊久・与一 ファンサイト

一 蓮 之 花

作:torinity様

 

髪、うねるように流すそれに口付けすると。

首筋、舌を這わせるだけで。

 

アナタの全てがアタシの媚薬です。

全てを飲み干したい。

いっそ囲ってしまいたい。

 

そう、思うほどに。

 

「アララ、起きられたんですかい」

「・・・・・・・」

目の前の主は不機嫌そうな顔でこちらを見てきた。

どうも癪に障るというような目でアタシを捉えながら。

全く、そんな表情でさえ可愛いと思えるのだからこの身も手に負えない。

「もう少しばかり寝ていらしてもよかったのですがね」

「・・・外はもう夜だろう」

 

直らない不機嫌に苦笑する。

確かに不機嫌となる要素はあるのだけれども。

そしてその非もアタシにある。

だってねぇ、カンベエ様。

堪えられるわけないでしょうに。

 

「まだご立腹でおいでで?」

「知らぬ」

つんとした言い方。

ああ、可愛い。

「いくら今日が非番とはいえ昼間からなど・・・」

白い装束を寝たままに乱れさせて、アタシを誘ってらっしゃるんですかい?

赤い布団と同じ色の高枕は雰囲気が出るようにと演出したもの。

全く、こちらがくらくらとするほど似合っている。

 

「今宵はもうせぬ」

「これはこれは、アタシに狂い死ねと?」

「フン、そのまま死んでしまえ」

うまく動かぬであろう筋肉をしならせて布団に腕をつくと着物の裾が大きく開いて足が見えた。

思わず喉が上下してしまったのも仕方なしというもので。

 

「昼間は昼間。夜は夜。雰囲気が違うでしょうに」

「もう疲れた。わしをお主と一緒にするな」

「アタシ1人だけ化け物みたいに言わないで下さいよ」

「・・・違うのか?」

主は気付いていない。

アタシの目線は裾の間の足に釘付けです。

ほどよく筋肉のついた少々硬いが抱き心地のいい上半身とは違い、見えている内ももはさほど筋張ってはいない。

触れてみればびくりと震えて舐めてみれば声を上げる。

肉感的で触り心地がいいそこはアナタの中でアタシが何番目かに好きな場所。

「遠慮が無いですなァ。全く」

「今更遠慮してどうする。・・・とにかくわしは寝、・・・・・・・・・・・・・・・・シチ」

「ハイ?」

「・・・離せ」

 いい反応です。

というのも悪戯半分、本気半分で足首を掴んだからです。

それに半眼で睨みつけてくるアナタの目といったら。

色っぽいですねぇ。

これで火を鎮めろなんて、いっそ拷問に等しいと思いませんか?

「ねェ・・・・いいでしょう?」

掴んだまま言うと主は顔を背けてしまった。

髪が一房肩から落ちて首筋が見える。

情欲は、更に煽られます。

「部下の管理も上官のお努めでしょうに。アタシが暴れまわってもいいんですか?」

笑って見せると我が上官は目を細めてその輝きで抗議してくる。 

ただ可愛いだけって、分かってんでしょうかねェ。

「・・・・もう腰が立たぬ」

「アタシが後ろから支えます」

「・・・・足も動かぬ」

「同じく支えます」

「・・・・感覚が麻痺しておる」

「呼び起こしますよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「いいんですね」

黙り込んで睨んでくるカンベエ様。

ネタがつきて内心焦っておられるようですがね。

離しませんよ、絶対に。

「・・・・・勝手にしろ」

ため息と共に紡がれた言葉。

兆しなど見えずともアタシが引きずり出します。

アナタの中の情欲を。

 

 

「は・・・ッ、ぁ・・・」

やっぱり、ここが弱いですね。

肉付きのよい内もも。

口付けだけでふるりと震える。

「あ・・・ぁ・・・」

「その気は無いと言っておきながら・・・ココ舐められただけでこうですか?」

実際舐めただけ。

焦れてきたのはアナタのほうですよ、カンベエ様。

これならアナタだって何も言えませんよね?

「違・・・・ッ、ぁあっ」

舌を移動させてアタシを受け入れる部分を広げるように舐めていくと啼く声は甘い悲鳴に成り代わる。

まるで、早くとせがんでいるように。

「カンベエ様・・・・昼間のがまだ・・・緩いですよ、ここ」

卑猥な音をわざと出して舐めながら喋ればびくびくと震えてくるそこ。

待ちきれないと?

大丈夫。すぐに、突き上げて差し上げます。

「馬鹿・・・者・・・ッ」

可愛い。

喋るのが精一杯のクセをして。

涙なんて溜めて・・・・・・・ああ、止まらなくなりそうだ。

止まるつもりも、止めてやるつもりもないけれど。

「そろそろ・・・・いいですね」

口の端から垂れる一筋も舐め取り、そのまま嚥下する。

顔を上げてみれば肩で荒い呼吸をしているカンベエ様。

その顔ににたりと笑いかけ、片方の足を持ち上げた。

「は・・・っ」

それに反応したように怯えた声を無視し、一気に突いた。

腰に痺れるような、それでいて溶けていくような感覚が広がる。

「ァ、ああ、は・・・!」

奥まで入れ込むと、呼吸もままならずに目を見開いているカンベエ様を見た。

ああ、そうか。

昼ので緩んでいるということは同じく過敏になっているということ。

いつも以上に感じてらっしゃるんですね。

「ん、うぁあ・・・ッ、ぁ・・・」

「イイ・・・」

 言葉に出てしまうほど、本当にイイ。

これを知ってしまったら女など抱けはしない。

つい激しくなる律動もそれをアナタに伝えようとしてるんですよ?

「シ・・・ッ、ぃい、あっ」

「ナンです・・・っ?」

締まる中。

痙攣する内もも。

全てがアタシを責めていく。

快楽を呼ぶ。

快楽のみを、呼んでくる。

「シ、チ、あぁっ、・・・!! ァ、は・・・・!」

「ぅ・・・く・・っ」

 カンベエ様の腹に白濁の飛沫。

同時に強い収縮を繰り返す中。

反り返る背中に手を回し、全てを注ぎ込むように突き入れた。

血潮がそこだけ滾ったような感覚。

「はぁ、はぁ、は・・ねぇ・・カンベエ様・・・」

「はっ、こ、はぁっ、の・・・っ」

何か言おうとしているのは分かるけれども、言葉が出ぬほど荒い呼吸が邪魔をする。

持ち上げていた片方の足を下ろすとまだ痙攣しているのが分かった。

「・・・もしやもう終わりだと思ってません?」

悪魔的な笑みで足を撫でながら言うと彼の人は信じられないものでも見るようにアタシを睨んでくる。

ぞくぞくしますね。

汗ばんで上気した肌の扇情的なことといったら。

「も、もう無理だ・・・っ」

 表情を崩して腕を突っ張りながら嫌がる姿なぞ、逆効果ですよ。

すぐに逆手にとってアナタが呻いている間に解けた腰帯で腕を縛った。

「な、止め・・・」

「まーだまだです。まだ満足なんてしちゃぁいないんですからね」

抜いていなかった自身を更に奥まで穿ち言い放つと、主の中がざらりと動くのが分かる。

もう絡め取られて抜けだせるモンじゃぁありません。

というわけでまだ、お相手願いますよ。

ここに来て抑えられるほどアタシは人間出来ちゃいませんからね。

 

 

ページのトップへ戻る