方 言

日常使われるもの

ビンタ(頭の意味)
これは良く使われます。”ビンタを使え!”とか”あんたはビンタが良い”
といった具合に使われます。


ガンタレ(良くないの意)
”このガンタレ(バカ)息子が!”とかいうふうに接頭語で良く使われます。

ヤッセン(だめの意)
これは上記のガンタレと良く似た意味ですが動詞として使われます。
例:”うちのガンタレ息子はヤッセンのぉ〜”

ダイヤメ(晩酌の意味)
仕事帰りのお父さんたちは小料理屋の店先の”ダイヤメセット○○○円
という看板に誘われてついつい帰りが遅くなり、お母さんの怒りを買う羽目に。

オマンサア(あなたの意)
40才以上の人が良く使います。
オマンサアというのは呼び掛けの時に使い主語として使う時は
オマンサと”ア”が抜けます。
東北地方の”オマンタア”と同じ意味です。

ワヤッ(冗談の意)
鹿児島で”ワヤ言うな!”と言うと”冗談言うな!”という意味ですが大阪弁のワヤ
(無茶)と同じ言葉なので意味が違ってきます。
誤解してトラブルが起こることは無いのですが気をつけなければいけません。


普段あまり使われないもの

ここに揚げる方言は普段はあまり使わないけども勝手に面白いと考えるものです。

おごじょ(女性)
よく”薩摩おごじょ”とか一般には使われますが口語では殆ど使われません。

おいどん(私)、ごわす(…です)
これは全く使われません。少なくとも鹿児島市内では聞いたことがありません。

セゴドン(西郷ドン)
これは西郷隆盛個人の愛称です。だから他の西郷さんはセゴドンとは呼ばれません。

チェストイケ(突撃の意)
”目標達成にチェストイケー!”というふうに会社の営業部署なんかで良く見かけますが
普段は、あまり使われません。剣道の”チェストー”という掛け声に似ています。

ヨカニセ(好男子の意)
若い人は全く使いません。
美男子とは少し違い内面の良さが強調されている。沖縄のニセタ(若い男性)から来た
ものと思えるが根拠なし。

テゲテゲ(適当にの意)
これはいい意味でも悪い意味でも使います。
奄美諸島では”気楽に行こう”という風に使いますが鹿児島市内では”役所は仕事が
テゲテゲでさっぱり進まん!”といった具合に批判的な言葉に使われることが多い。
だからといって奄美の人たちが”いい加減”な訳ではない。降水量が少なく稲作に適
さない土地で生きるには米を買うために現金を得る必要があった。
だから戦後アメリカに占領されている頃は日本からの食料供給は絶たれ沖縄からも
見放され食べるものが無くなった時、普段は決して口にしないようなものも食べなく
てはならなかった。抵抗力のない子供や老人を抱える家ではやむなく鹿児島との
密貿易で辛うじて命を繋ぐ次第だった。そんななかでも島の人たちは”テゲテゲ”の
精神で未来を信じてきた。だから可なり深い意味が”テゲテゲ”にはある。
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