「おらが子 ひょっとこ」論 ^_^;

ひょっとこ七日間戦争

2002年5月18日〜24日までの7日間の闘病日記

※この日記は、引越し中でHPをアップできずに長らく管理人が不在中に書かれたものです。

【12日〜20日其の1までの日記は、20日にまとめて書いたものです。】
【20日其の2〜25日までの日記は、25日にまとめて書いたものです。】

下線部は、「船着き島」を参照

5月12日
チョコボの様子が変なことに気づきました。
はんにゃの様な状態で、クシャミをしながら目も半開き。風邪でしょうか。

数年前、エイズになってしまったビクビクのことが頭をよぎり、明日(14日)にでも病院に連れて行くことになりました。

5月13日
仕事が終わり、実家に電話しました。
家族の者に聞くと、熱が39.5度、風邪という先生の診断ということでした。
40度を超えると肺炎になってしまうそうです。
風邪の注射と薬をもらい、帰ってきたということでした。

夜くらいから、他の猫たちにも風邪がうつりだしました。

5月15日
この日の朝は、ほとんどみんなが常時はんにゃ状態です。
ひょっとこはなぜか大丈夫とのことでした。

ちょっと心配になったので、仕事が終わって実家に帰ってくると、何となくひょっとこの調子が悪そうでした。
たまにクシャミをするし、ちょっと元気がないような・・・。

5月16日
朝ひょっとこにご挨拶しようと思ってひょっとこを見たら、ついにひょっとこも風邪はんにゃに変身してました。
とっても心配だったけど、その時はまだ、チョコボの薬を飲ませていれば大丈夫だろうくらいにしか思ってませんでした。

仕事から帰ってきて、早速ひょっとこにご挨拶したら、全く元気がなくて食欲もなく大好きな水も飲まなくなってました。
他の猫たちの様子からして、薬を飲んで暖かくして寝ていればひょっとこも大丈夫だろうと思い、様子を見ることにしました。
看病をしながら、一緒に寝ました。この時になると、ひょっとこはホントに元気がなくなってました。

5月17日
相変わらず元気も食欲もなく、クシャミ鼻水鼻づまり・・・。
薬を上げても吐き出してしまいます。
他の猫たちはだんだん元気を取り戻しているのに、ひょっとこだけなぜ・・・。
私は20日の月曜日に、引越しを口実に休みを取りました。
看病しなきゃ。

明日(18日)は休みだから病院へ連れて行こう。
頑張れよ、ひょっとこ!

5月18日
お昼過ぎに予約をとり病院へ・・・。
専用のひざ掛けにひょっとこを包んで大嫌いな車に乗せて出発しました。

病院に着き、症状を話し、まず最初にケツメドに体温計をさし体温を計りました。
39度。
チョコボより低い熱です。
先生がおっしゃるには、脱水症状になっているということです。
水をよく飲むひょっとこが、ここ2日くらいほとんど水を飲んでいないのだから無理もありません。

次に風邪の注射を打ちました。ここまではチョコボと同じです。
お尻に注射をさしましたが、これは難なく済みました。

次に栄養が足りなく、脱水症状だということで、栄養剤を注射です。
左足の血管にするので、両手両足を看護婦さんと協力して押さえつけました。
しかしひょっとこは足が短いのでなかなかうまくいきません。
暴れないように、首に、エリマキトカゲのエリマキのような、小さいとき頭を洗うのに水が顔にかからないようにつける道具のようなものをつけました。
元気がなくあまり鳴かなくなったひょっとこでしたが、このときばかりは鳴いていました。
見るに耐えなく、針をさして栄養を注入しているその数分は、本当に長く感じました。

どうにか体温を計るのと、2種類の注射を終え、薬を3日分頂いて診断は終わりました。
3日様子をみて、食欲が戻らなかったら再来するということで、家に帰りました。

その夜、今まで口にしようともしなくなっていたとこ飯も、口元に持っていってあげると少量ですが食べてくれました。水も、私の指に付けて口元に運んであげるとペロペロ舐めるようになり、お気に入りの水道の蛇口からも給水するようになりました。
ただ、薬は相変わらず全部は飲まずに多少吐き出してしまっていましたが、確実に良くなっているような気がして少し安心しました。

久しぶりに安心しながらひょっとこと一緒に寝ることができました。

5月19日
この日は引越し先に用事があって、昼間はそっちに行かなくてはなりませんでした。
朝、ひょっとこは久しぶりに自ら下に降りてきて(いつも2階で寝るのです)、外に出たがっていたようです。
ヨレヨレが開けた窓から外に行ってしまったようです。
引越し先に行く間際、ひょっとこを探しに行ったのですが見つかりませんでした。
晴れていて暖かかったので大丈夫だろうと思ってました。
ひょっとこが帰ってきたら、携帯電話に連絡してもらうように家族のものに頼んで出発しました。

1時頃私の方から実家に電話しましたが、ひょっとこはまだ帰ってきていませんでした。

2時頃でしょうか、急に雨が降ってきて寒くなってきました。
ひょっとこのことを心配していたら、ちょうど実家から連絡があり、
いつの間にかひょっとこは家に入っていた、ということでした。
きっと雨が降ってきて寒くなったので戻ったのでしょう。

ホッとして用事を済ませ、夕方6時頃、実家に戻りました。
ひょっとこにご挨拶に行くと、元気が全くなくっていました。
食欲もなく、水も飲まず、またぶり返したようです。
いや、以前より酷くなっているような・・・。
以前なら、私の指に水を付けて口元に運べば少しは舐めてくれました。
しかし、全く反応しません。
私の心配はピークに達し、まだ病院に行ってから3日が過ぎていませんでしたが、明日(20日)にもう一度先生に診てもらおうと思いました。
私は引っ越し先に戻らなくてはならなかったので、9時頃実家を出て、じゅん君の家で用事を済ませ(ちょっとした用があったのです)、引越し先に戻りました。

5月20日 其の1
今日は休みをとっておいて本当に良かったです。
朝実家に帰り、栃木県宇都宮市の「猫と犬の虐待」事件の朝のニュースに怒りと憤りを抱きつつ、9時に病院へ出発しました。

途中、ひざ掛けに包まったひょっとこは、私のひざの上でお小水を垂れてしまいました。
体勢を変えることはできず、そのまま病院へ。

病院に着き、また食欲がなくなった旨を先生に伝えました。
ひょっとこの様子をみた先生の顔がこの前来た時よりも真剣な表情に見えました。

まずこの前と同じように体温を計りました。
41.1度です・・・。
先生の表情に柔らかさがありません。
私も血の気が引けたような感を覚えました。

先生はひょっとこの体を触診したあと、血液検査をするとおっしゃいました。
やっぱり、ひょっとこだけは他の猫と違う病気なのでしょうか。

また注射です。エリマキをして、血を抜き取りました。

そして、先生の次のことばに、私は怖くなりました。
猫エイズと猫の白血病の検査をさせてほしいとのことです。

今まで口に出すことも怖かった「エイズ」ということばを、先生の口から聞いてしまうとは・・・。
数日前までとっても元気だった我が仔であるひょっとこに対して・・・。
ここ数日間、何度も感じたことですが、私の心には、ある心境の循環(後述)ができていました。

しばらくして先生は5cmくらいの検査用具を持ってきました。
その中心は、今青色です。
少し経つと、そこが白くなり、3〜5分くらいで青い点が出てくるそうです。
上の真ん中に1つだったらエイズも白血病も陰性。
2つ出てしまって、その内の1つの出方によってエイズか白血病。
3つなら両方です。

説明が終わり、あと3〜5分くらいで結果が出るとのことです。
待合室に移動した私とひょっとこは、2人の人生で最も長い、その3〜5分間を過ごすことになりました。

私はその検査用具をずっと見ることができませんでした。
その間、目が膜で覆われた半開きの目で、舌が少し垂れ、元気のないひょっとこの顔に顔を埋め、ただただ、ひょっとこの名前を祈るように呼んでいました。
そして、私の中では、前述した「ある心境の循環」がまた発生しました。
悪い方に考えてしまう自分を打ち消すように、半ば無理やりにでもポジティブさを作り上げることを繰り返すという私の弱さです。
その弱さを実感し続けていた私に、それはその時ついに最大となり、私のその弱々しさを、心の底からひょっとこに何度も謝っていました。
 

私って、何て無力なのだろう・・・。



10分くらい経ったでしょうか、何かに促されたように、その検査用具に目を向けました。
点の数は・・・・・・・・・・・・1個です!
陰性です。

よかった・・・。本当によかった。本当によかった。

まだ病気が治ったわけではありませんが、とりあえずよかった。

先生も安心してくれました。

血液検査の結果は、それだけではありません。
白血球が通常よりかなり多いようです。
気管支炎を患っていて、肺炎になりかかっているそうです。
今日は夕方まで病院で預かって、点滴を打つということで、家に戻りました。

そして、家に着き、妹に電話で報告し、気を紛らわすためにこの日記を書き始めました。
今頃ひょっとこは、点滴を打っているのでしょう。

もうすぐむかえに行くから待ってろな、ひょっとこ〜。


【20日其の2〜25日までの日記は、25日にまとめて書いたものです。】

5月20日 其の2
6時になり、ひょっとこをむかえに行きました。
途中、偶然に妹のアリに会いました。アリは車通勤で、会社の帰りだったのです。

病院に着き、ひょっとこの顔を見ると、何となく元気に見えました。
平熱に下がり、再度薬を3日分もらい、また明日(21日)の9時に点滴を打つために連れて来るように言われました。
もう仕事を休むわけにはいかないので、ひょっとこの送り迎えは親に頼むことになりました。

自宅に着き、早速ご飯と水をあげようとしましたが、やっぱりダメでした。

引っ越す前の私の部屋で静養する日が始まりました。

夜・・・
ほとんど動きません。
ずっと同じ体勢で、目が半開き、ゼイゼイうなり通しでちゃんと眠れないようです。
夜じゅう、いびきのような音がしどおしで気になって気になって、私もほとんど眠れませんでした。

夜中、ひょっとこは突然私の布団に入ってきました。
少しも動かなかったひょっとこが、たったの1メートルくらいですが歩いてくれたことが嬉しくなりました。

その1時間後くらいに、またひょっとこは動き出しました。
今度は布団から出て、部屋の端の方に歩み寄り、そこでお小水をかなりの量、垂れました。

明日目が覚めるころにはご飯も食べて水も飲んでくれそうな気がしました。

5月21日
朝になり、仕事に行く前にひょっとこにご飯と水をあげようとしましたが、やはりダメでした。

仕事中、10時くらいに自宅に電話をしてひょっとこの具合を聞きました。

今頃ひょっとこは点滴をしているんだな、がんばれな、ひょっとこ・・・。
そのワンパターンな言葉を何度も繰り返しました。

仕事から帰るとひょっとこはもう自宅にいました。
点滴は9時から5時までです。

ご飯と水は・・・食べてくれません、飲んでくれません。

他の猫たちはクシュンクシュンやっていても、ご飯も食べるし水も飲みます。
なぜひょっとこだけ・・・。

元気なときのひょっとこは、私の姿を見るとあの独特な目で私を見て、近寄ってきて・・・。
以前のひょっとこのいろいろな表情とかお姿とかが、目に浮かびます。
しかし、その時のひょっとこからは、本当に病気が治って以前のひょっとこに戻る光景が全く想像できないほどでした。

ご飯を食べろよ、お水を飲んでくれよ。

薬をやると吐いてしまうのです。胃の中には何もないから、吐いても何も出ません。
こんなに苦しいひょっとこお姿は、もう見たくありません。
薬は全く、あげることができませんでした。

夜・・・。
ひょっとこは私の布団に入っては来ませんでした。
ほとんど同じ場所にずっと寝ていました。

5月22日
朝になり、ご飯と水を・・・。
やっぱりダメです。

今日も点滴。

仕事から帰り、再びご飯と水に挑戦しましたが、ダメです。

しかし、この頃から、普段のひょっとこの行動があらわれました。

細かいことですが、まず、首をかいてやると気持ちよさそうにしました。
昨日までは何の反応もしなかったのに。

それと、寝る体勢が横になったこと。
昨日まではこんもり座りだけでした。

明日は様子をみるということで、病院には行かなくて良いということになりました。

夜、ひょっとこはまた私の布団に入ってきてくれました。

5月23日
今日一日、ひょっとこは家に居ることができます。
病院には行かなくて済みます。

朝ひょっとこにご挨拶をし、仕事へ。
仕事中、電話をしましたが、やっぱりご飯は食べてくれないようです。
水も飲まないようです。
また脱水症状になっちゃうよ、ひょっとこ〜。

私の帰宅後も、ご飯と水はダメでした。
結局この日も、まる一日、何も口にしませんでした。

ただ、回復の兆しが見えました。
顔を洗うようになりました。水分がないので、格好だけかもしれませんが、そのお姿を見て少し安心できました。
そして、背伸びをするようにもなりました。
声も少しでるように。
昨日までは、ひょっとこを呼んでも、かすれた(というより、口を開くだけ)ような鳴き方でした。

しかし、このまま何も食べないと、また点滴が始まってしまいます。

5月24日
朝5時50分ころ、ぱっと目が覚めると、私の顔の左にひょっとこが座っていました。
寒いので布団の中に入りな、と言うと、ひょっとこは布団の中に。
そして、布団の中で何かを舐め始めました。
とこ飯が一粒、落ちていたのです。
こ、これは・・・、もしや・・・
と思った私は、すぐにとこ飯をお皿に何粒か載せて、ひょっとこの目の前に置きました。
すると、ひょっとこは・・・
食べだしました!
以前のように、美味しそうにとこ飯を!!
水をあげると・・・
飲みました!
以前のように、ペロペロと!

急に回復したようです!
早速妹を叩き起こして報告しました。

これで点滴をしなくて済むかも・・・。


仕事から帰ると、点滴をするための包帯もとれていました。
まだ全快というわけではありませんが、これでもう大丈夫だと思いました。

夜、私はひょっとこと安心して眠れました。
久しぶりの安眠です。

5月25日
今、自宅にいます。今日、引越し先からパソコンを持ってきています。
まだあっちでは電話線がないので、ネットはできません。
1ヶ月ほど、管理人が不在で、本当だったら先週中に復活できそうだったのですが、
ひょっとこの看病で何もできませんでした。
これから電話の宅内工事などを頼むので、まだ復活できそうにありません。
それで、妹に代理でLOUNGEの方に書き込んでもらいました。
ひょっとこがどうにか落ち着いて来たので、その報告をしたくて、パソコンだけ持ってきて
LOUNGEを見たら・・・
皆さんが応援してくれている・・・
おらが子ひょっとこを、そして私を・・・
とても嬉しく思いました。

今だから書けますが、2、3日前までは本当にひょっとこについて心配していました。
ほとんど動かないし、全く食べないし、どんどん痩せていくし・・・。
最初はただの風邪かと思っていましたが、気管支炎、そして肺炎になってしまって・・・。
最悪の場合を先生に言われたこともあり、回復した今が夢のようです。


ひょっとこは今、窓の近くで寝ています。
順調に回復しているようです。
皆さんが応援してくれたおかげです。
本当に、本当にありがとうございます。_(._.)_

この日記が中間報告ということで、また管理人が不在になりますが、よろしくお願いします。


5月25日(日)午後3時

船着き島へ LOUNGEへ 3 OCEANSへ