詩人 へー |
無題 | |
少し血を分けてください 貴方の苦しさ感じたいから 少し血を分けてください 貴方の嬉しさ感じたいから もの云わず笑う私と 語りきれない程の言葉を持つ貴方との 離れてさえいても温もりを思いたいから 少し血を分けてください 私の心の幼さを 時折叱られ時に告げられる 私の運命の身勝手さと <貴方はソレを知っていますか・・> 貴方の運命の身勝手さ故 <私はソレ知っているのか・・> 互いの手を振り払い 又固く繋がれる 暖かい貴方 冷たい貴方 寄り添う貴方 離れる貴方 迷いはしない 私もまた 貴方を求め 貴方から離れ 貴方を怒り 貴方を想う 愛しいと云う感情 ソレハ一生ノモノ 諦めの理由なんて存在の必要性が無い 諦めが存在するのなら 私の人生求めない 私の心求めない そして貴方を求めない 左の薬指噛み千切り 鏡に貴方の名を触れるように描いた 血よりも濃い朱の色が 貴方の名を形づくる 私の記憶に焼きつく 少し血を分けてください 貴方の感情に同化したい・・ そう 考えるよりも先に 感じ取っていたいから |
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2001/10/24(Wed) |