chapter-111  いたずら

[2017.10~]

■悪質と良質・・・・・



[上尾市内(2014年):アカチャンホンポのパクリ]


『いたずら(悪戯)』をすると怒られます。
怒られるくらいで済むならばよいのですが、他人に迷惑をかけるような”悪質ないたずら”は、犯罪行為となることもあり処罰されます。
テレビ番組で「○○いたずら大賞」「△△どっきり大賞」などと銘打ったバラエティ番組がありますが、見ていると度を越した”いたずら”に腹立たしくなることもあります。
人によって”いたずら”の感じ方に差があるようです。



[面白い恋人(2012年):販売差し止め訴訟に]


”いたずら”の中には、微笑ましいもの、和ませるもの、ほっとさせるもの、もあります(そう思わない人がいるかもしれませんが「個人の感想」だと思ってご容赦願います)。
”悪質ないたずら”という言い方はよく耳にしますが”良質ないたずら”という言葉は聞いたことがありません。
”いたずら”は、された人が笑って許すことはあっても、喜ぶ人はいないので”良質ないたずら”は存在しないのでしょうか。


■渋谷にて・・・・・



[鉄腕アトム(2016年):作品の域だった]


渋谷の街中で見かけた鉄腕アトムです。
ペンキによる落書きではなく、タイルのようなものを張り付けて描かれています。
渋谷駅北側の山手線をくぐる人通りが多いガードなので、制作?作業は大変だったはずです。
ガードには、ペンキで文字だか絵なのか意味の分からない落書きがされていますが、それに比べるとこの鉄腕アトムは作品と言って差し支えない出来栄えです。
現在ではアトムがどこかに飛び去り見ることができません。



[インベーダー(2014年):車道の柱に生息]


このスペース・インベーダーも鉄腕アトムと同様に、タイルのようなものを張り付けて描かれていますが、アトムよりも大きなタイルが使われています。
アトムよりもインベーダーの方が古くからあったように思いますが、確かではありません。
首都高の高架橋の橋脚に描かれているので、修繕の際には消されてしまいそうです。
この2作品は、存在していても誰の邪魔もせず迷惑もかけていないないので、ガードや橋を管理する側もあえて撤去しない温情を見せていたようで、しばらくの間通行人の目を楽しませていました。
インベーダーの制作は、車道に入り他人様に迷惑をかけるうえ危ない作業なので、ちょっと悪質だったかもしれません。



[インベーダー亡き跡(2018年):こそぎ落とされた跡]


2018年10月にはインベーダーを見ることができませんでした。
橋脚の修繕ではなくインベーダーを撤去する作業だけが行われたようで、インベーダーのタイルがあった場所にこそぎ落とした傷跡が残ってました。
インベーダーが誰かに迷惑をかけたのでしょうか?


■銚子電鉄にて・・・・・



[犬吠駅(2017年):左側が愛称入り 右は本物]


廃線の危機を救ったぬれ煎餅で有名な銚子電鉄は、駅名の表示を見ると「えっ?」と思うような駅名がついています。
”いたずら”で付けたように思える駅名もありますが、さらなる収入確保のために愛称を駅名の上に冠するネーミングライツで頑張っているのです。
さすがに、愛称の下に本来の駅名も少し小さな字で書いてあります。
車内放送は路線バスのような「次は○○がおいしい△△商店前 ××○丁目」といったようなアナウンスを期待していましたが、「愛称+本来の駅名」が流れるだけでした。



[切符(2017年):君ヶ浜から銚子まで乗車]


銚子電鉄は無人駅が多いのですが、無人駅から乗り込むと即座に車掌さんが切符を売りに来て、次の駅に着くまでに販売を終えるスゴ技です。
ぬれ煎餅のみならず、社員の皆さんで収入確保に努めている姿に涙です。
切符には本来の駅名だけが印刷されていました。 



[仲ノ町駅(2017年):電車に乗っているお化け]


銚子電鉄仲ノ町駅にある車庫には、列車の運転席にお化けが立っていました。
点検中の車両に”いたずら”でお化けを乗せているのかと思いきや、季節限定で「お化け屋敷電車」と銘打って特別列車を走らせているのです。
恐怖のレベルは分かりませんが、車庫の電車に乗っているお化けを見て、泣き出す子供もいました。
銚子電鉄の皆様には、これからも遊び心いっぱいで頑張いただきたいものです。
陰ながら応援しています。


■販売機にて・・・・・



[駅の自販機で(2017年):シュークリームだそうです]


シュークリームという洋菓子を知らない人はいないと思います。
シューはフランス語でキャベツだそうですが、クリームは英語です。
フランス語圏や英語圏での正式名称は知りませんが、日本ではどこのケーキ屋さんでも売っているポピュラーな洋菓子です。
シュークリームは食べるものですが、埼玉県内某駅の自動販売機に「飲むシュークリーム」なるものが売っていました。
しかも一世を風靡したシュークリーム店「ビアード パパ」(バニラの匂いが建物中に広がるあのお店)の文字まで入っています。
一口飲んでみましたが、”いたずら”で作ったとしか思えませんでした。



[宮古島の手動販売機(2017年):冷た~い]


こちらは、宮古島の東端にある東平安名崎にある販売機?です。
”いたずら”で置いてあるように見えますが、保冷ケースの中にはちゃんと缶ジュースが冷やしてありました。
横にお金を入れる箱が置いてありますが、だれが監視しているわけでもありません。
人間の良心に頼り切った販売方法で、日本でなければできないかもしれません。
保冷ケースの下には『手動販売 ぬんむぬ』とお店の名前らしきものが書いてあります。
宮古島の方言だと思いますが意味はさっぱり分かりません。


■コンクリートに手・・・・・



[某氏宅のたたき(2017年):手形が3つ]


街中のコンクリート造りの物は、電柱のように工場であらかじめ造られたものを設置するか、現地に型枠をセットして生コンクリートを流し込んで固める、のいずれかの方法で造られます。
生コンクリートが固まる前は、軟らかい半液状なので”いたずら”をすれば、永久にその跡が残ってしまいます。
残すためにあえて”いたずら”をすることもあるようです。
埼玉県在住の某氏の庭には、子供の手形がついているコンクリートのたたきがあります。
子が家を出る時、子が親になった時に懐かしんで見るのかもしれません。



[目黒区の道(2017年):手形?足形?]


これは、手なのか足なのかわかりませんが、犬は四つ足なので足形と言うのでしょう。
ガードフェンスの柱の基礎になるコンクリートなので、役所が行った工事だと思います。
現場の作業員が”いたずら”でつけたとは思えません。
しかしこれだけくっきりとした足形は、犬の散歩中に偶然に出来たにしては美しすぎます。
「ご近所の飼い主さん、あなたが”いたずら”で犬の足を押し付けたんじゃないの?」と言いたくなるほど、くっきりとした足形です。
目黒区内の道路で発見しました。



■おまけ・・・・・


[銚子港 万祝(2017年)]

銚子漁協直営のお店。
海鮮丼、焼き魚、刺身、揚げ物などのメニューがそろっていて、周りの混んでいるお店と比べても遜色ない料理が、リーズナブルな料金でいただけます。
ただ、銚子駅からは少々距離があります。