寛永16年(1636)の鎖国から日本の美術工芸は桃山時代の豪放磊落さや独創性を失い、代わりに技術の精緻さを競うようになりました。
しかし、明治政府の民主主義や大正デモクラシーを経て、新しい価値観が生まれ、個の表現、美の創造という概念が芽吹いたのです。
決定的だったのが、昭和5年、荒川豊蔵による古志野陶片の発見でした。
それまで瀬戸産(愛知県)と伝承されてきた志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒がすべて美濃産(岐阜県)であることが実証されたのです。
古窯発掘による古陶磁の研究を通し、桃山時代の創造性の再興気運が高まり、陶芸ルネッサンスが始まったのです。
途中、軍事色に染まった時代があるものの、現在巨匠と呼ばれる作家たちは研究と創造を続け、終戦後の復興機運とともに個性の創造を開花させました。
彼らの作品は国内のみならず世界中からも注目と称賛をうけ、現在も後進の指標となっているのです。





























