■ 沿革

名古屋桐箪笥は約400年前、名古屋城の築城にたずさわった職人たちが城下町に定着し、箪笥や長持などを製造したのが始まりといわれています。

徳川幕府の全国統一の後、民衆の生活が定着し経済が安定してくると、織物の生産が急増し衣服も豊かになりました。
高級呉服の大衆化とともにそれまでの収納家具(櫃、長持、つづら、行李などの箱)にかわって機能的で合理的な箪笥が必要になってきました。名古屋桐箪笥はこのような民衆の要求のものに誕生したといえます。また名古屋は豊かな森林資源をもつ飛騨地方に近く、飛騨桐という全国でも指折の良材に恵まれていたこともその発展を大きく促しました。


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