「二人の時間」というテーマはとても好きなのです。 心躍るテーマです。テーマを支える情景がうまくいかなければ台無しとなる
可能性があるのです。 何度も画面を直し壊し作り直して最後にこれで自然な状況というところまで押し上げて行く。 情景を描くのも
二人を描く為の遠くて永い苦難な作業でもあるのです。 この絵にはひがんで石を投げて去って行く自転車の男を描いています。
そういうひがみは自分にもあるので場面に入れたりしたのです。 山東洋先生に「いいね」と言われて感激したのを覚えている。