経過が長くなってきた、腸閉塞症(イレウス)についてまとめてみました。

尚、2003年からの「骨盤臓器脱」の手術に関しては、こちら。

2006年の「骨盤底再建術」に関してはこちらです。(いずれも「骨盤臓器脱ネット」より)

 
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残存小腸確認。約1m。

 

 

 

 

 


腸閉塞(イレウス)に対する手術、対処

 


栄養法

2006.10.13

「小腸癒着性腫瘤による術後腸閉塞解除術 」


小腸癒着性腫瘤に関しては、再発の可能性も考慮して癒着剥離は難しく小腸切除になった。残存小腸150センチ。

2006.10.23〜11.2

術後イレウスでイレウスチューブ挿入

2006.11.7〜17

再び、イレウスでイレウスチューブ挿入

 
 

2006.11.8

退院後は、経口にてラコールと水分のみで栄養補給。

 

2007.3.15

ラコールでの充分な栄養摂取が困難となった為、夜間経鼻栄養でエレンタールを開始開始

2007.5.30

「腸閉塞解除術」


造影にて癒着部分があったため再び解除術。小腸に関しては、一度外に出して、後腹膜に強く癒着していた部分、二カ所を剥離。切除はせず。
癒着の為に腸周囲に網目状のものが巻き付いている。

2007.6.6〜6.19

イレウスのためイレウスチューブ挿入

 

2007.6.29

経腸栄養が困難な為、在宅中心栄養(HPN)のためのポート(リザーバー)埋め込み術

 

2007.6.30

フルカリック1号から在宅中心栄養を開始

2007.7.10

発熱で入院。酵母菌による感染による敗血症

2007.7.24

ポート抜去術

 
 

退院後は外来にて点滴

2007.9.13

ポート再埋め込み術

2007.9.13

宅中心栄養(HPN)再開

フルカリック1号、フルカリック2号からフルカリック3号で夜間のみの補給も試す。

 

 

 

フルカリック2号でほぼ24時間持続点滴に戻っている状態

 

フルカリック3号にソリタT3×2でほぼ24時間時速点滴

 

2008.1.16

「小腸切除術」

腹痛嘔吐が頻繁に起こる事から、小腸造影。癒着部分が認められたため、「小腸切除術」

後腹膜に強く癒着していた部分、およそ、50センチ切除

2008.1.25

イレウスでマーゲンチューブ挿入

2008.1.28〜2.6

マーゲンチューブでは効果得られず、イレウスチューブ挿入

2008.2.22

嘔吐症状出現の為、ダブルバルーン内視鏡(小腸カメラ)検査予約

2008.3.12

ダブルバルーン内視鏡(小腸カメラ)検査の為入院、13日検査、バルーンによる拡張に期待したが拡張できず。

ダブルバルーン内視鏡検査により、バル−ン拡張が困難なこと、新たな狭窄部位が確認されたことにより、小腸バイパス術予定。

2008.3.24

「小腸バイパス術」


癒着性腸閉塞に対して、切除術、剥離術、切除術と行ってきたが、不全イレウス状態で嘔吐が継続するため、小腸バイパス術を行った。
小腸の状態の良い部分と良い部分をつなぐということ。弊害として、その間の腸が短くなる。

2008.4.10

「肺塞栓・敗血症・胸膜炎」


小腸バイパス術後は、順調な経過だったが中心栄養用のポートから血栓が肺に飛び肺塞栓という重篤な状態となった為、緊急でポート抜去。

更に感染による敗血症の高熱、肺真菌により肺に水がたまり胸膜炎となる。栄養は、抹消からの点滴及び経腸でラコールを開始。

退院後はラコール

 

2009.10.21

「小腸造影」


高カロリーのエンシュアHと夜間経鼻栄養で栄養確保してきたが、症状の改善が見られないため、小腸造影検査。
狭窄部位がみつかる。

2009.11.25

小腸狭窄に対する手術・胃ろう造設術

2009.12.16

胃ろうより初めてラコール200ml注入。退院後は胃ろうよりエンシュアHを適宜注入。経口もすすめる。

2010.9.13

胃ろうを腸ろうへ

胃ろうから小腸への排出が悪い為「経胃瘻的腸用カテーテルに交換
在宅用ポンプを使いたい為、在宅成分栄養となり薬剤をエンシュアHよりエレンタールに変更
残存小腸確認。約1m。