苗場山
 なえばやま (2145M)
2006年9月21日(木)〜22日(金)
百名山

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、四方から登山道が延びている。
 山頂は4キロ四方に及ぶ広大な高原状の台地で、大湿原に池塘が点在する山上の楽園だ。

第2リフト町営駐車場〜和田小屋〜神楽ヶ峰〜苗場山(往復)
日程
2006年9月21日(木) 晴のち曇
           〜22日(金) 晴のち曇
宿泊
苗場山自然体験交流センター
入下山
第2リフト町営駐車場(祓川コース)
山名
苗場山
山行形態
グループ(4名)・自家用車
山域
上信国境
歩行時間
7時間21分


歩行記録  
  9/21 【歩行時間;3時間46分】 9/22 【歩行時間;3時間35分】
(9/21)
第2リフト町営駐車場
9:26→9:51和田小屋10:01→10:26休憩10:31→10:50休憩10:58→11:08下ノ芝11:26→12:00中ノ芝12:35→13:12神楽ヶ峰13:28→13:45雷清水13:58→14:14休憩14:22→14:44休憩14:53→15:09苗場山15:12→15:17苗場山自然体験交流センター
(9/22)
苗場山自然体験交流センター9:14→10:17雷清水10:37→10:52神楽ヶ峰11:06→11:33中ノ芝11:55→12:21下ノ芝12:27→13:29和田小屋13:36→13:58第2リフト町営駐車場

9月21日(木) 晴のち曇
 7月終わりに計画していた鳥海山登山が雨を理由に中止になり、その計画以来の山登りとして苗場山に登る。4年前の10月に単独で苗場山に登ったが、その時は和田小屋に前泊して山頂をピストンした。今回のメンバーはYさん、Kさん、Knさんと私の4人だ。初日に苗場山山頂まで登り、山頂の苗場山自然体験交流センターに泊まる計画だ。前回登った時に是非次回は山頂に一泊したいと思ったが、今回こうして実現することとなった。山歩きは初心者となるKnさんが一緒だが、余裕を持った行程なので大丈夫だろう。
 私としてはGOLFで行きたかったが、4人で行くことになったのでYさんのノアを移動の足とする。運転して楽しい車ではないが、室内の広さを考えるとノアの方が適している。そのノアでYさんとKさんに迎えにきてもらい、Knさんを拾ってあきる野インターから圏央道に乗る。出発時間が早いので道路は順調だ。今日は日本全国晴の予報だが、北関東はずっと靄がかかったようになっていて、肝心の山々の姿がぼんやりとしか見えない。榛名山、赤城山、武尊山の姿ははっきりしない。展望が期待できないので、赤城高原SAでの休憩を止めて先を急ぐことにする。
 湯沢インターを降りてすぐの所にあるコンビニで食料の買い物を済ませ、苗場山林道に向かう。ガイドブックなどには八木沢から右折するように書かれているが、前回通りみつまたスキー場の駐車場のを通り苗場山林道に入る。今回は苗場山林道のゲートは閉まっていて、登山届けを提出することで管理人がゲートを開けてくれる。
苗場山林道のゲート(帰りに登山口側より撮影)
 前回は和田小屋に宿泊したため和田小屋まで車で上がったが、今回はその少し下のかぐらみつまたスキー場第2リフト町営駐車場に車を止める。2〜30台くらいは止まれるスペースには、7〜8台の車が止めてある。立派なトイレがあるが、水場はない。私達が身支度をしている間に、女性の単独登山者と一組のカップルが出発していった。
 トイレの脇が登山口で、入口にパノラマ案内図が立っている。登山道はすぐに車道と合流し、ひと登りで和田小屋に到着する。和田小屋前のゲレンデの中から登山道が始まり、すぐに樹林帯の中に入る。傾斜はたいしたことはないが、ぬかるみ気味の登山道で石が多いので歩きにくい。先頭のYさんのペースが少し速く、初心者のKnさんがばて気味なので休み休み登っていく。
苗場山登山道入口 和田小屋前の登山道口(五合目とある)
 傾斜が緩くなり木道が現れると、下ノ芝に到着。向かい側の稜線は雲が出ていて何も見えない。ここからの登山道は傾斜を増すが、ツガの樹林帯の中の登りは気持ちがいい。右手にテスト運行しているリフト降り場が見えると、あたりが開け中ノ芝に到着する。頭の上には青空が広がっているが、周りには雲が広がり展望がないので残念だ。
下ノ芝(雲の中に入り展望はない)
中ノ芝(青空が見えていたが、出発する時には雲の中に)
 中ノ芝からは登山道の様相が変わる。開けた笹原や灌木の草原状の地形で、傾斜も緩く気持ちよく歩くことができる。上ノ原、小松原分岐、田代(ドラゴンドラ乗り場)分岐を過ぎ、唯一の梯子の股ズリ岩を過ぎると神楽ヶ峰だ。しかし、天気は相変わらず一面曇り空、稜線も何も展望はない。
田代分岐(今年のドラゴンドラの営業時間が書かれている)
神楽ヶ峰も展望はない
 神楽ヶ峰を過ぎると正面に苗場山本峰の姿が見えるはずだが、やはり山頂は雲の中だ。しかし、あの急坂の登り返しを目の前にするとプレッシャーに弱いKさんが参ってしまうといけないので、これはこれでいいのかもしれない。雷清水で水を補給し、最後の登りに向かう。苗場山山頂には水場がないので、ここが最後の水場だ。
登山道中唯一の水場の雷清水
苗場山山頂は雲の中(見えているのは1948mピーク)
 私は経験していたが、この最後の登りは急で厳しい。特にKnさんとKさんはきついようなので、休み休みゆっくりと登る。もうつかないかなと思っていると、目の前が開けて苗場山の山頂の一角に出る。しかし、一面真っ白で、期待していた光景を見ることができない。何も見えないので、遊仙閣の裏にある山頂の標識の所で記念写真を撮り、今日の宿である苗場山自然体験交流センターに急ぐ。
苗場山山頂は遊仙閣の裏側
苗場山自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)
 苗場山自然体験交流センターは以前「苗場山頂ヒュッテ」と呼ばれていて、水洗トイレもあり、快適な山小屋だ。今日の宿泊者は6名ということで、あとの2人は駐車場を先に出発したカップルのようだ。まだ時間が早いので、外に出て缶ビールで乾杯をする。何も見えないのは残念だが、ここまで無事に登れたことに満足だ。その後ストーブが焚かれたヒュッテの食堂に場所を移し、お酒を楽しむ。
 まずまずの夕食を味わい、外に出ると星空が広がっている。一部雲がかかっているが、星の多さに驚かされる。都会に住んでいると、星空を見上げるのは登山とキャンプの時くらいだ。今朝は早かったので、早めに寝ることにする。部屋は大部屋で二層になっていてなかなか快適だ。明日は下山するだけだが、天気が晴れて目の前の高層湿原と山々の展望が楽しめるといいのだが。

9月22日(金) 晴のち曇
 5時過ぎに目を覚まして、外に出てみる。空高く雲が覆っているが、山頂一帯を見渡すことができる。湿原の向こうの稜線も、山腹は雲に覆われているが山頂は頭を出している。昨日は何も見えなかったので、この朝の幻想的な風景に感激する。山頂の山小屋に泊まって良かったと思うひとときだ。

 6時から朝食を済ませ、荷物を山小屋に預けて付近の散策をする。まず、山小屋の人から教えられたヒュッテの裏にある展望台に向かう。雲海の中に鳥甲山が浮かんでいる。天気が良ければ、妙高山から北アルプスの山々が見えるそうだ。前回はこの展望台のことに気づかず、北アルプスの稜線を見ることができなかった。(見えたかどうかわからないが。)
雲海に浮かぶ鳥甲山(ヒュッテ裏の展望台にて)
山頂高台に立つ苗場山自然体験交流センター
 次に、苗場神社を目標に、湿原の中の木道を志賀高原の岩菅山を正面に小赤沢コースに向かっていく。左手に白砂山から佐武流山の稜線を見ながらの湿原歩きだ。木道は緩く下っていて、右にカーブすると特徴的な山容の鳥甲山が見えてくる。その先の分岐の標識によると、右手に伸びる木道が小赤沢コースだ。登山地図によると正面の木道が赤倉山に続く登山道のようだが、「500メートル先木道工事中のため通行止め」とあり、真新しい標柱はビニールで隠されている。山小屋でもらった案内図によると、苗場神社は赤倉山方面にあるようだ。新しい木道を行くとすぐに苗場神社で、岩の上に真新しい小さな神社が設置されている。その先もまだ湿原と木道が続いているが、ここまでで引き返すことにする。
小赤沢コース分岐(正面が苗場神社・赤倉山コース)
苗場神社
左手から、佐流武山、岩菅山、焼額山、鳥甲山(木道中央が分岐、正面が赤倉山コース、右が小赤沢コース)
 苗場山自然体験交流センター下の分岐まで戻り、赤湯方面に向かう。しばらく下ると特徴的な湿原があり(山頂すべてが高層湿原だが)、夏は高山植物が綺麗そうな所だ。その先をさらに進むと、突然山頂が終わる。目の前は急激に落ち込んでいて、ここが山頂高層湿原の「へり」だということがわかる。登山道は急坂につけられていて、ここは登るのも下るのも遠慮したい。正面の雲海の上に谷川岳方面の稜線が浮かび、その左手には越後三山の稜線も望める。高山に来たんだと感じる展望だ。
白砂山から佐流武山への稜線と苗場山山頂の高層湿原
 苗場山山頂を堪能したので、昨日登ってきた道を戻る。紅葉にはまだ少し早かったが、十分秋の気配を感じることができた。昨日は見えなかった祓川コースへの木道周辺は、結構色づいていたのには驚いた。山頂に別れを告げ、下りにかかる。神楽ヶ峰との鞍部への下りは高度感があってすごい。昨日あれだけ苦労したのが思い出される急坂だ。雷清水で振り返ると、昨日見えなかった苗場山本峰が見える。どっしりとした山容で、こうしてみるとよくあそこまで登ったものだと自分で感心する。
祓川コースへの下りから山頂方面を振り返る
雷清水から苗場山山頂を振り返る
 神楽ヶ峰を過ぎると、登ってくる登山者とすれ違うようになる。下の方は雲海の中だったので、どのあたりまで展望が得られるか心配だったが、中ノ芝ではまだ素晴らしい展望だ。雲海の上に仙ノ倉山から谷川岳の稜線が浮かび、その左には越後三山を中心とした山々が浮かんでいる。その奥に見えるのは、至仏山、燧ヶ岳、平ヶ岳なのだろうか。ここで見納めとなるだろうが、素晴らしい展望を楽しむ。
股すり岩
谷川岳連峰が目の前に広がっている(中ノ芝にて)
 中ノ芝からの登山道は樹林帯の中の下りで、湿っていて石や木の根が非常に滑って歩きにくい。この下りになってKnさんの足の具合がどうもおかしい。無理をして皆のペースに合わせてきたようだが、この辺で限界に来てしまったようだ。Knさんはストックの用意がないので、私のストックを貸すことにする。慣れないダブルストックだが、ゆっくり下ることにする。この滑りやすい登山道では下りの方が大変かもしれない。和田小屋が見えてきた所でほっと一安心、無事駐車場まで下山することができた。
 苗場山林道で大型ダンプカーと鉢合わせしてしまい、びっくりした。幸い待避できる場所が近くにあったので、こちらがバックして離合した。和田小屋の付近で工事をしていて、大型ダンプカー2台が岩石を運び上げていたようだ。狭い林道なので注意が必要だ。
 林道の下りの最後の標識のないT字路を間違えて左折してしまい、八木沢への道に入ってしまった。この道は集落の中を通過し距離もあるので、行きに通ったみつまたスキー場の駐車場を通る方が楽だ。三国峠を越えて、猿ヶ京温泉の立ち寄り湯「まんてん星の湯」で汗を流す。最近の地方の立ち寄り湯の例に漏れず立派な施設で、快適に過ごすことができた。ここでいつものように食事もとったが、少しメニューが少ないのが残念だ。しかし、温泉、食堂(大広間)とも快適で、山の疲れを流すことができた。月夜野インターから関越道に乗り、東京に帰る。運転者が4人いても、結構遠い距離だ。
和田小屋に到着
 初日の天気ではどうなることかと思ったが、素晴らしい苗場山となった。念願通り、山頂の山小屋に泊まることができて大満足だ。苗場山は無理をすれば日帰りが可能な山だが、ゆったり1泊2日で良かったと思う。急ぎ足では見たり感じたりすることのできない多くがあると思う。しかし、こうした山歩きは贅沢かもしれない。

Camera : NIKON D70 & CANON IXY Digital 400

(9/21)
 (NOAH)   自宅            5:50         000q
       Kn宅           6:02〜6:03    006q
       圏央道あきる野IC     6:26         019q
       関越道高坂SA       6:52〜6:58    058q
       関越道湯沢IC       8:12         191q
       セブンイレブン中越湯沢神立店   8:15〜8:27    192q
       第2リフト町営駐車場    8:55         209q

第2リフト町営駐車場9:26→15:17苗場山自然体験交流センター

(9/22)
苗場山自然体験交流センター
9:14→13:58第2リフト町営駐車場

 (NOAH)   第2リフト町営駐車場   14:13         209q
       GS(湯沢町)      15:00〜15:02   234q
       まんてん星の湯      15:24〜17:05   250q
       関越道月夜野IC     17:25         266q
       関越道高坂SA      18:23〜18:28   365q
       圏央道あきる野IC    18:53         403q
       Kn宅          19:45〜19:46   416q
       自宅           20:02         423q


立ち寄り湯情報
猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」 ボディーソープ、シャンプーあり

レストラン、休憩所あり。
群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1150−1
TEL:0278−66−1126
営業時間:10時〜21時
定休日 : 第1、第3木曜日(祝日の場合は営業)
入浴料:650円(3時間)〜1,350円(一日)



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