11月6日(土) 曇のち晴
4月の十枚山に続き、静岡の安倍奥の山伏に向かう。南アルプスの白峰南嶺に続く山で、最後の2000メートル峰だ。西日影沢から登るのが昔からのメインルートだが、今回は妻が一緒なので、百畳峠からのお気楽コースを登る。
当初は井川湖畔にある井川オートキャンプ場でテント泊を予定していたが、キャンプ場の管理人と連絡が取れず県民の森のログハウス泊に変更した。県民の森にもキャンプ場があるが、この時期標高1400メートルでのテント泊は厳しいと考えた。井川オートキャンプ場の営業は今月末までとなっていたが、季節はずれにキャンプに来る人はいないのだろうか。連絡先の静岡市役所の観光課に連絡しても、管理人と連絡を取ることができなかった。市役所の担当者の話によると、この時期はファックスで受付していると言うことだ。しかし、その予約方法について公開されて無く、管理人と連絡できないので利用できないとは何ともお粗末な話しだ。静岡市が主体の第三セクターが経営しているらしいが、このようでは将来について期待できないと思う。
秋の行楽日和の週末とあって東名高速の下りは厚木IC付近を先頭に渋滞しているようなので、厚木ICから東名高速に乗ることにする。金田交差点と右折と厚木市内の国道246号線を迂回したので、意外と順調に厚木ICにたどり着くことができた。そこから先の清水IC迄の東名高速は順調だ。 |
静岡市のはずれにあるスーパーで買い物を済ませ、桜峠経由で安倍街道にはいる。カーナビの指示と同じく、安倍街道(県道27号線)は落合で右折する。案内板の井川方面は直進の県道189号線を指していて、数少ない井川・畑薙行きの路線バスはその道を通る。この道は10数年前に一度通ったことがあるが、あまりその時の記憶がない。
口坂本温泉までは所々に集落のある1.5車線の山道だが、そこから先は1車線の狭い森の中の山道となる。それにほとんど見通しが利かないので、直前まで対向車がわからない。対向車はそれほど多くないのだが、何せ道幅がないので、場所によってはすれ違いに苦労させられてしまう。なるほど県民の森へはこちらの道が近いようだが、この道はもうこりごりだ。
大日峠に出てほっとする。ここから県民の森への道は林道扱いだが、視界が開け舗装されているので、ここまでの道よりずっと快適だ。 |
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大日峠
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| 県民の森は、昭和51年の県政100年を記念して井川高原に整備された、広大なレクレーション施設だ。ブナやウラジロモミの森の中に芝生広場、フィールドアスレチック、遊歩道などが整備され、キャンプ場、ロッジ、ログハウスなどの宿泊施設がある。これらの施設は順次整備されてきたようだが、静岡に住んでいたときには関心が無く訪れたことがなかった。 |
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県民の森・管理棟
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県民の森・ログハウス
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管理棟で受付を済ませ、指定されたログハウスに移動する。ログハウスは森の中の傾斜地に配置されていて、雰囲気がとてもいい。自然保護のため車は横付けできず少し荷物を担いで運ばなければならないが、そんなことは気にならない気持ちのいい環境だ。私達が泊まるのは一番上部のログハウスだが、近くのログハウスには宿泊者はいない。平成7〜9年度に整備されたというログハウスの内部は8畳ほどの広さで、ユニットバス、キッチンが整備されている。ホットカーペットとガスファンヒーターが設置されているので、冬でも寒さ知らずだ。この設備で料金が格段に安いのは、県営のせいだろうか。
林の中に置かれた椅子とテーブルを利用しようかと思ったが、テラスにテーブルと椅子を設置することにする。後かたづけが楽で、部屋の灯りを利用できるからだ。購入したばかりのユニフレームのヒーターを利用したが、心配していたほどの冷え込みはなかった。この時期のこの標高では考えられない気候だ。この分ではテント泊もできたかもしれない。しかし、夜はホットカーペットとファンヒーターにお世話になり、寒さ知らずの快適な一夜を過ごすことができた。 |
11月7日(日) 晴のち曇
朝、目を覚ますと空は快晴だ。外に置いた温度計は6度を指していて、朝方の冷え込みもたいしたことはない。ログハウス利用は、テント泊と違い撤収が楽なのは魅力的だ。それに暖かな部屋の中で朝食をとることができる。
管理棟でチェックアウトし、勘行峰林道を山伏の登山口の百畳峠に向かう。林道といっても舗装されていて走りやすい道だ。左手に井川湖や南アルプス深南部の山々が望めるポイントがいくつかあり、井川峠や笹山の稜線への登り口もある。キャンプ場から山伏まで県民の森として整備されていて、ずっと稜線をハイキングコース(登山道)が通っているようだ。
百畳峠には未舗装だが広い駐車場が完備され、仮設トイレと手洗い用の水が用意されている。駐車場にはすでに9台の車が止めてあり、人気の山なのが伺える。通り過ぎる観光客もいるので、井川湖方面には降りられるようだ。この先井川雨畑林道に入り県境の大笹峠から山伏に登るルートもある。それだと登り25分で山伏に立てるようだ。 |
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百畳峠登山口
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牛首峠方面との分岐(向こうが百畳峠)
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| 駐車場からひと登りで笹山からの登山道に合流する。笹山方面に案内板は出ていないが、この道は牛首峠から笹山、井川峠を経て県民の森センターまで続いている。合流点から少し登ると、次に山伏小屋への分岐が現れる。11年前にはここに泊まったのだと思うと、非常に懐かしく感じる。このあたりは笹原の中の登りで、気持ちのいい山歩きだ。 |
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山伏小屋分岐(左手が山伏小屋、正面が山伏)
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西日影沢コース分岐(正面が西日影沢口)
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| 西日影沢口からの登山道と合流すると、ひと登りで笹原の開けた山伏山頂に到着する。気候がいいせいで、多くの登山者で賑わっている。 |
広々した山頂からの眺めは素晴らしい。荒川三山・赤石・聖・上河内と南アルプス南部の山々のパノラマが広がる。残雪の頃はさぞかし素晴らしい展望だろう。また、場所を移動し方向を転じると、11年前に歩いた大谷嶺から八紘嶺迄続く稜線が望める。あいにく富士山は見えないが、4月に登った十枚山の稜線も目の前に広がっている。
広い笹原の山頂はヤナギランの名所と言うことで、植生保護のため木道が敷かれていて、それ以外はロープが張られ立ち入り禁止だ。山頂部分にはベンチがないので、木道の隅の部分に腰を下ろして食事とする。風が無く日差しが暖かい本当に気持ちのいい天気だ。以前西日影沢登山口から登ったときは3時間半以上かかったが、百畳峠からだと1時間足らずで山頂に立つことができる。手軽に登れるようになったのは悪いことではないのかもしれないが、手放しに喜べない複雑な気持ちだ。 |
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山伏山頂
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七面山(左手)・大谷嶺・八紘嶺(真ん中奥)、右奥の富士山は雲の中
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聖岳・赤石岳・荒川三山・塩見岳(頭だけ)、布引岳・笊ヶ岳
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| 帰りは来た道を戻る。時間に余裕があるので山伏小屋に立ち寄る。11年ぶりの山伏小屋は、記憶通りのものだった。避難小屋としては立派なものだが、日中にじっくり観察すると痛みが目につく。トイレは冬季以外は使用禁止となっていて、百畳峠のトイレを使用するよう書いてある。しかし、ここに宿泊した場合、トイレのために百畳峠まで往復できるかは疑問だ。管理上の問題があるのだろうが、トイレについては運用の見直しが必要だと思う。 |
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山伏小屋
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百畳峠
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帰りは富士見峠経由の県道189号線を通る。富士見峠の道の駅が自家用車であふれていたのには驚いた。こんな山奥にも観光客は大挙して訪れるのだ。県道189号線も1.5車線が中心の狭い道だが、行きの道よりずっと走りやすい。しかし、休日の午後のせいで交通量は結構多い。静清バイパスは相変わらず渋滞し、東名高速も秦野中井ICすぎあたりから渋滞が始まる。横浜町田ICすぎまで渋滞しているようなので、厚木ICで降りて、そこから先は厚木市内を迂回して帰る。厚木市内は思っていたより車が少なく、順調に帰ることができた。
妻が一緒だったので、本格的な登山と言うよりハイキング程度の歩きだった。しかし、山としての山伏は素晴らしく、展望、雰囲気とも素晴らしいものだった。できることなら、山伏小屋に止まり、山伏から八紘嶺まで縦走してみたい。また、県民の森のログハウスも良かった。こちらの方もまた機会があったら利用したいが、場所的にはなかなか難しいだろう。
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CAMERA : NIKON D70
(11/6)
(GOLF GTI) 自宅 10:18 000q
東名高速厚木IC 11:28 026q
東名高速富士川SA 12:20〜44 118q
東名高速清水IC 12:56 139q
しずてつストア麻機店 13:20〜44 152q
大日峠 14:45〜50 190q
静岡県県民の森管理棟 15:06〜18 196q
県民の森ログハウス 15:24 197q
(11/7)
(GOLF GTI) 県民の森ログハウス 9:42 198q
県民の森管理棟 9:45〜50 199q
百畳峠 10:14 207q
百畳峠10:37→10:45牛首峠分岐10:48→11:08休憩11:13→11:30山伏12:22→山
伏小屋分岐12:45→12:47山伏小屋12:50→山伏小屋分岐12:52→13:05百畳峠
【歩行時間;1時間25分】
(GOLF GTI) 百畳峠 13:14 207q
県民の森センター 13:33〜46 218q
東名高速清水IC 15:21 275q
東名高速鮎沢PA 16:03〜15 350q
東名高速厚木IC 17:10 388q
堀之内 18:16〜27 416q
自宅 17:29 418q |