たまのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年12月31日(木)09時05分30秒 返信・引用
さめのかわ、といい、たまのかわ、といい意味不明ですね。
FKさんありがとうございました。
私の私見としては、「のさ」言葉のように「のかわ」言葉
などどいうものがいつかどこかではやったことがあって、
それの残存物かとも思い、諸先輩に伺った次第です。
たまのかわ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月29日(火)16時35分48秒 返信・引用
遠藤さんの【たまのかわ】、初耳です。主な辞典類にもこの語彙自体は見当たりませんが、島根県方言辞典の【たま】が、たまたま目に留まりました。

【たま】
(1) かたまり。「味噌のタマが汁の中にあって辛あ」
(2) 親玉。大将。「あいつはこの辺の乞食のタマじゃ」
(3) 骨頂。「あか嘘のタマを言うな」
石見(鹿足・美濃・益田・邇摩)出雲(大原)
「骨頂」は「愚の骨頂」の「骨頂」で、程度の最もはなはだしいこと。
「あか嘘」は、全くの嘘。

興味を引いたのは(3)の「タマ」です。
以下、全くの私的珍説です。

【たまのかわ】は、慣用句かも知れない「あか嘘のタマ」と、「嘘の皮(全くの嘘)」がくっ付いた私的、俚言的な造成語ではなかろうかと思いますが、いかがでしょう?
「嘘のタマ」に対して「タマの皮」と「タマ」の位置を逆転させることで、「タマの皮」は「嘘のタマ」の反対、即ち「全くの嘘ではない=普通。通常。当たり前」の語意を持たせたのではないでしょうか。

もうひとつは、人品・器量の見地から「あいつもいいタマだ」のように、人を嘲っていう場合の「タマ」。「皮」には「物事の真相を覆い隠しているもの」の語意がありますから、【タマの皮】は人品・器量がそれほど優れていない=そこそこ=普通=当たり前となった語意の変化。

珍説、「笑って許して」ください。
たまのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年12月27日(日)15時39分13秒 返信・引用
以前、さめのかわ、を紹介したのですが、有効なフォロー
はなかったところです。今回、たまのかわ、という言葉
を聞きました、意味は脈絡からして「あたりまえ」とい
うことのようです。何かご存知の向きはありませんか。
くゎ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月26日(土)12時44分39秒 返信・引用
「くゎ」の一般論として、全国各地に残っているだろうと、私も思います。
それが出雲限定とは、一度も書いていません。
ただ、小泉八雲に関しては出雲限定にしてもいいと思います。
なしろ出雲訛りの嫁さんが、家に帰ればいつも居るわけですから。

意見交換、ありがとうこざいました。
くゎ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月26日(土)10時25分21秒 返信・引用
私が言いたかったのは、「くゎ」は、なにも出雲限定ではなく、全国的に広く残っている古い日本語の発音だということです。

これ以上意見をかわしても、交わることがないように思えますので、本件に関するコメントは、以後差し控えます。
くゎ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月26日(土)08時03分49秒 返信・引用
そうとも読めますが、

 「クワ・カ」「グワ・ガ」及び「ヂ・ジ」「ヅ・ズ」を言い分けている地方に限り、これをかき分けても差し支えない。

ということは昭和21年以前は「か・が」音を使っていても「くゎ・ぐゎ」と書かされていたのが、今後は「か・が」と書いてもよい、ということでしょう。
すると全国的に「かいだん」派が多かったとしても、明治22年の「言海」には「くわいだん」と書くしかなかったわけで、これをもって明治の頃は「くわいだん」と発音するのが全国共通であった、と決められないと思いますが、いかがでしょうか。
くゎ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月26日(土)01時52分34秒 返信・引用
「言海」が「現代かなづかい」の注意書きによって書かれた、というのではなく、1946年当時ですら、そのような注意書きをしなければならないほど、合拗音方言が残っていたということです。

現に「くゎじ」「けんくゎ」は関東にも残っているようですし、関西でも「本願寺・ほんぐゎんじ」英文表記はhongwanji、「関西学院大学・くゎんせいがくいんだいがく」英文表記がkwansei〜で今日も生きています。

これらの拗音は、古い日本語の発音のようです。
くゎいだん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月26日(土)00時31分44秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
私は、「kwaidan」から九編ほど書き出した小冊子を持っているのですが、地名・人名以外はセリフも含めほとんど英文ですから、出雲弁はありません。
それから、1889年の「言海」が、1946年の「現代かなづかい」の注意書きに従って書かれているというのは理論的に考えて無理でないでしょうか。
くわいだん
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月26日(土)00時05分15秒 返信・引用
まつさん、「怪談」が節子さんの影響で出雲弁だとおっしゃるものですから、もしそうなら、作品の中にも出雲弁があっても不思議はないと思い、貴方がご存知なら教えてほしいとお願いしたしだいです。表題だけが出雲弁というのもいかにも不自然に思えるものですから・・・・

1986年制定の「現代仮名遣い」は、1946年の「現代かなづかい」を改定したものですが、「現代かなづかい」には次の注意書きがあったようです。

合拗音・四つ仮名の方言
「クワ・カ」「グワ・ガ」及び「ヂ・ジ」「ヅ・ズ」を言い分けている地方に限り、これをかき分けても差し支えない。

このことは、「クワ」が単に旧仮名遣いとしてだけではなく、発音としても、全国的に広く生きていたことの証しです。「言海」が機械的に旧仮名遣いを採用しただけとは思えないのです。これは、あくまでも私の推論です。

この注意書きは、「現代仮名遣い」からは消えており、今では「カ」「ガ」「ジ」「ズ」を強制されています。
くゎいだん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月25日(金)23時10分58秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。

すいません、わたしどこで「作品の中にも出雲弁がある」と書きましたでしょうか?
自分の書き込みを読み返してみましたが、表題の「怪談」について書いたつもりですが。
それから、どうして当時の発音が「くわいだん」だったとしか思えないのか、教えてください。
くわいだん
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月25日(金)21時19分23秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

私がお聞きしたいのは、八雲が本当に出雲弁の影響を受けていたのか、表題の「怪談」だけでなく、作品の中にも出雲弁があるのかどうか、です。

もしあったとしたら、どの作品で、その出雲弁をどのように英語表記していたのでしょうか?教えてください。

私には、当時の共通語が、発音、振り仮名ともに「くわいだん」だったから、としか思えないのですが・・・・
くゎいだん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月25日(金)20時00分41秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
戦前は旧仮名が当たり前ですから、明治時代に発行された辞書に「くわいだん」と書かれているのは当然だと思います。
私も先の書き込みで「明治の頃のハーンのいた時代は、「怪談」は仮名で「くゎいだん」と書くのは分かるのですが・・・」と書いています。
では、発音を「クヮイダン」とするのは明治時代では全国共通か、と思ったわけです。
整理しますと、f-kさんや金沢さんは、ハーンが「kwaidan」としたのは旧仮名の「くわいだん」からだとしておられますが、私は発音の「クヮイダン」からだと思っているのです。
金沢さんは「結局「カイダン派」が多数派で・・・」と書いておられます。私も「カイダン派」が多数派で「クヮイダン」派は少数ではないかと思います。
その少数派の「クヮイダン」が元だとすれば、これはもう松江しか考えられないと思うのです。
まあこれは、発音が元だとすればの話ですが。

「耳なし芳一」の「ほういち」は旧仮名だと「はういち」か「ほふいち」でしょうか。間違っていたらすいません。
「kwaidan」には「The Story of Mimi-Nashi-Hoich」で載っています。
聞いてください
投稿者:タビー 投稿日:2009年12月25日(金)09時36分10秒 返信・引用
先祖が出雲です。関係ない話題だけど聞いてください。
民主党ってどうなんでしょう?
子供手当て、外国人にも無制限に出すそうです。しかも本国にいる子供にまで・・・。本当かどうか確認のしようがないから不正受給し放題、これ目当ての不法入国激増。私の旦那の税金そんな事に使っておいて過去最大の国債発行なんて・・・ホント詐欺です。
何故マスコミはその事隠すんでしょう?噂どおり民主に買収されてるの?日本滅亡しそう。
心配でいたたまれないので、皆さんに知って欲しいです。
くゎいだん
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月25日(金)01時19分29秒 返信・引用
「怪談」をルビのとおりに「クヮいだん」と発音していた地域と、言い易い「カイダン」と発音していた地域とがあったものと思われます。
で、結局「カイダン派」が多数派で戦後に改定が行われたものと考えられます。
言語はなんてったって多数決ですもんね。

f-kさんのおっしゃるように「怪談」出雲弁が登場することはまず考えられず、だいいち編集者が方言発音を採用することはないと思います。
くわいだん
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月24日(木)22時33分54秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

横から口だしして、申し訳ありません。
不勉強でよく存じませんが、「怪談」をはじめとする小泉八雲の作品に、出雲弁の影響があるのでしょうか?

八雲が松江に来たのが1890年8月。1891年1月、節子と結婚。同年11月、熊本第五高校へ転出。1896年、東京帝大英文学講師。1904年9月、逝去。松江滞在は1年3カ月ほどで、「怪談」は1904年、逝去の年の作品です。

「怪談」は、「古今著聞集」その他の古典に題材を求めており、「怪談」の中の有名な「耳なし芳一」は、下関・赤間神宮が舞台。「雪女」は武蔵の国の物語です。

1889年(明治22年)発行された大槻文彦の国語辞書「言海」は、「怪談」を「くわいだん(名)バケモノバナシ。鬼話」で掲載していますので、当時の表記は、金沢さんのおっしゃる通り「クワイダン」が共通語で、出雲弁の影響ということでもないように思いますが、いかがなものでしょうか?
くゎいだん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月24日(木)20時18分8秒 返信・引用
続けて失礼します。
「蝶々」を平仮名で書けば「ちょうちょう」です。旧仮名でかけば「てふてふ」てす。ローマ字でかけば「tyoutyou」です。すべて発音は同じです。
でもこれを「tefutefu」と書いて、だれも「チョウチョウ」と発音しないと思います。
ハーンがそんな間違いをするのでしょうか?
セツさんたち松江の人が「くゎいだん」と発音していたのが、たまたま旧仮名の「くゎいだん」と同じだっただけで、ハーンは聞いた音をそのままローマ字にしたと私は思うのです。
Re: クヮ グヮ 音
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月24日(木)19時08分18秒 返信・引用
> No.4952[元記事へ]

金沢さんへのお返事です。

> ・・・これはわが国の標準読みそのものであったことは間違いありません。

 明治の頃のハーンのいた時代は、「怪談」は仮名で「くゎいだん」と書くのは分かるのですが、「クヮイダン」と発音するのが日本全国の標準というか共通語だったと言うことなのでしょうか。
訂正 ↓ 出雲人としては〜
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月23日(水)20時25分27秒 返信・引用
下記の「出雲人としては〜」の後半を「出雲人としては〜ハーンがそのままローマ字書きしたものと考えたいところですが・・・」に訂正します。
ちなみに今手許にある「怪人二十面相」では「くわいじんにじゆうめんそう」とルビがあります。

これらを「クヮイジン〜」と正直に発音してたいた地方では「クヮ」がそのまま発音に残って「方言」とされ、「カイジン〜」と訛った地方では逆に標準語となったのは歴史の皮肉としかいいようがありません。
クヮ グヮ 音
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月23日(水)19時59分18秒 返信・引用
漢字の読み発音を「ク」「クヮ」「ク」「グヮ」と区分するようになったのは漢字の渡来の古代に遡ります。このことは最古の古文書「古事記」つまり七世紀には明らかです。
詳しく触れるのは避けますが、以後わが国ではこの使い分けがなされました。
この使い分けは昭和二十時年代まで漢字のルビによって流布されて全国規模の発音区分にいたったのです。

出雲人としては出雲弁で話を聞いたハーンがそのままローマ字書きしたものと考えていたものですが・・・これはわが国の標準読みそのものであったことは間違いありません。
怪談の物語の中ではこの「クヮ」「グヮ」以外の出雲弁の要素はみあたりませんしね。
くゎいだん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月23日(水)13時34分24秒 返信・引用
金沢さん こんにちは。

ハーンは妻のセツさんたちから、怖い話を聞き集めていたそうですから、当時の松江の人たちが「怪談」を「くゎいだん」と発音していて、それを耳で聞いたままに本のタイトルの「Kwaidan」としたのではないでしょうか。
ハーンは「怪談」を英文で書いています。旧仮名遣いは日本語でかつひらがなで書いて意味があるのではと思うのですが。
きちねもち
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月23日(水)10時21分31秒 返信・引用
去る12月21日、午後5時5分から放映された「水戸黄門」(再放送)の舞台は、松江藩・玉造温泉でした。悪徳大官が、出雲地方の俗信「きつねもち」を悪用して、老舗旅館を取り潰し、美人女将を我がものにしようと画策する、という筋書きでした。

出雲弁の【きちねもち】という言葉、今ではすっかり聞かれなくなりましたが、子どもの頃、この俗信はまだ生きていて、【きちねもち】の家との縁組はもっとも忌み嫌われ、縁談に際しての【聞き合わせ(問い合わせ)】の最も重要なテーマでした。

島根県大百科事典(山陰中央新報社)には、以下の記述があります。
きつねもち 狐もち
人にとり憑く、人狐(ひとぎつね)を飼っているといわれる家。そこには眷属(けんぞく)が75匹もおり、常に主家のために働いて産を築く。主人が他人から迫害を受けたり、逆に主人が他人をねたましく思ったときには、たちまち人狐がその意を酌んで出て行って相手に憑く。それが恐ろしいので世間はこういう家に対して自然敬遠し、はては交際もしないようになる。縁組みは最も厭(いと)い、そのため種々の社会的悲劇をおこす、というのがこの俗信の要点である。

島根県方言辞典は、この語彙を方言として採用していましたので書き込んでみます。
ご検討ください。

【きちねもち】
共通語 狐もち。人にとり憑く人狐(ひとぎつね)を飼っているといわれる家。
用 例 あの え は こどもんころ きちねもち だ てて えっとたが えまんごー は しゃんこと いーもん は おらんやね なった の
用例訳 あの家は 子どもの頃  人にとり憑く、人狐(ひとぎつね)を飼っている家 だと言っていたが 今頃は そんなこと 言う人は いなくなった ね
クリックしてみて ?
投稿者:こだま 投稿日:2009年12月23日(水)05時44分23秒 返信・引用
寒くなって私のような者にはいけませんわ。突然こんなことを申し上げてすみません。ヤフーで「児玉敏郎」を検索し「語り継ぐこと」をクリックすると 私のことが載っています。数年前に取材に応じたものです。すっかりわすれていました。下の方「語り継ぐこと児玉敏郎さんのメッセージを聞く」をさらにクリックすると 音声も少しばかり出ます。最近気がついたことでして 皆さんも関心があれば見てください。
「出雲弁の泉」には 愚作の「羅生門」「万華鏡」「横田の方言カルタ」「横田弁大蛇退治の昔話」などなど載せていただいていて 感謝しています。
くゎいだん
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月23日(水)01時16分24秒 返信・引用
「怪談」のローマ字表記を「Kwaidan」としたのは方言ということではなくて、戦前の旧仮名遣いによるものです。つまり「怪談」のルビは「くわいだん(ルビ」だからです。
戦前の本では表装本はもとより岩波文庫本でもほとんどルビがふってあり「化科課・・・」は「くわ(ルビに小文字はない)」のルビが振られました。ですから「怪談 ⇒ くわいだん」であり「階段 ⇒ かいだん」「会談 ⇒ くわいだん」・・・だったんです。
これらの発音は、戦前から、東京つまり標準語では「「怪談」も「会談」も「カイダン」だあったと思われますが本でのルビだけは「くわいだん」でした。戦前の本をご覧になればすぐにわかります。
それを戦後標準発音表記に改められました。
だから今でも出雲地方だけではなくて全国各地に根強く「くゎ 音」が残っているわけです。
だらじむこ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月22日(火)20時44分50秒 返信・引用
出雲の昔話で連想するのは小泉八雲の「怪談」ですが、英語のスペルは「kaidan」ではなくて「kwaidan」(くゎいだん)だそうです。
ここにも出雲弁があるのですね。
だらじむこ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月21日(月)19時19分26秒 返信・引用
ぶわっはっはー。
おじじの「ちりんぼし」の話、笑わせてもらいました。
出雲に残る笑い話や昔話も、探せば沢山ありそうですね。
きんたまにぎー
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月21日(月)11時33分7秒 返信・引用
私も共通語の慣用句と思い込んでいましたが、日本国語大辞典等に見当たらず、日本方言辞典は島根県方言で採用していました。

遠藤さんの、「こなはあいつにきんたまにぎらいっとて、いいなりだ」=「腰ぎんちゃく」の解釈、そうかも知れませんね。
だらじむこ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年12月21日(月)07時28分36秒 返信・引用
「きんたまにぎー」は弱点を握っているという意味で共通語で使います。
もちろん良い言葉ではないのです。腰ぎんちゃく、という意味は初めて
聞きました。「握られて」いて腰ぎんちゃくにならざるを得ないという
ことですかね。であれば「こなはあいつにきんたまにぎらいとって、いいなりだ」
(腰ぎんちゃくだ)というような使い方で、結局は同じことですかね。
あさり、の話は、だらじ婿がうみばたへ使いに行って、あさり(あさりか
他の貝か定かではありません)をもらって帰途に着いたが途中で一泊した
ところ悪くなるといけないので貝を煮て、身をすてて殻だけ持ち帰った、
という話。
庭にせんちがあったところ、屋根が破れていたのでじいさんが屋根に登って
修理をしていた。そこへばあさんがせんちに入って用を足してふと上を
見ると「ちりんぼし」がぶら下がっているのを見つけ、つかんで引っ張った。
じいさんは「こらそれはおらの○○だ」。という話もありました。「きんたま
握る」思い出しました。
だらじむこ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月20日(日)19時25分5秒 返信・引用
遠藤さん こんばんは。
「だらじむすこ」だなて「だらじむこ」ですか。
まあ、どちらにしても落語の「よたろう」のような「だらじ話」が出雲にあるのですね。
アサリの貝殻の話は、私は聞いたことが無いと思うのですが、他にもいろんな話があるのでしょうね。
訂正
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月20日(日)17時37分58秒 返信・引用
【えばとー】は【えばっとー】の誤りです。お詫びして訂正いたします。
きんたまにぎー
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月20日(日)17時34分55秒 返信・引用
酒席の「酒の肴」は、上司の悪口や噂話が定番。そのうちの一つに【きんたまにぎー】がありました。

【きんたまにぎー】
こなは しゃちょうの きんたまにぎっとー けん おぜもんなし で えばとー が
( 彼は、社長の金玉握っているから、怖いものなしで 威張っているんだ)

この「金玉を握る」はどうやら出雲独特の言葉のようで、日本国語大辞典には見当たりませんでした。

ところで、日本方言大辞典はこの語意を、【きんたまをにぎる(腰ぎんちゃくになる)】(出典・島根県方言辞典)で採用していました。

私は、この語意は「相手(上司)の急所、弱点を握り、結果として優位な立場に立つ」ことであろうと思っていましたが、「腰ぎんちゃく」は思いつきませんでした。

「急所、弱点を握り、結果として優位な立場に立ち」、傍から見ると、その振る舞いが「腰ぎんちゃく」に見えるということでしょうか?

皆さんは、この言葉、使ったことはありませんか?また、どのような語意で使っていたのでしょうか?ご教示ください。
だいこつけ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年12月20日(日)09時33分1秒 返信・引用
すみません。えっしょかぶは知りません。昔はえっしょめしくったり
えっしょざけ飲む人は結構いました。
だいこつけで風呂まぜたり、浅利をもらって貝殻だけもって帰ったりする
話は「だらじむこ」のジャンルで聞いたことがあります。
えっしょかぶ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月18日(金)17時16分6秒 返信・引用
忘年会シーズンです。時節柄、思い出した方言語彙です。
ご検証、ご確認お願いいたします。

【えっしょかぶ】
共通語 一升株。(一升飲んでも平気な)酒豪
用 例 こなは えっしょかぶ だけん なんぼ のんでも しろっと しとー が
用例訳 彼は (一升飲んでも平気な)酒豪 だから いくら 飲んでも けろっと しているんだ
説 明 「株」には、「その人の持ち前となっている動作。状態。特有のくせ。独特の点。特異な点。持ち前。おかぶ」(日本国語大辞典)などの語意があるようです。
〜を
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月17日(木)08時32分35秒 返信・引用
金沢さん、おはようございます。

「〜を省き」の件。【つかをかう】は、泉辞書に【すけをかう】があったものですから、その対語として書き込んだものです。

【つか】だけに修正していただいて結構です。
格助詞  〜を 省き
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月17日(木)00時44分49秒 返信・引用
出雲弁現場での「格助詞 〜を 省き」は決定的な特徴だと思います。もちろん一般的に「〜を 省き」はありますが出雲弁では絶対的です。
出雲弁の収集
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月16日(水)22時12分29秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

「いろんな方言辞典からすでに死語になっている言葉まで集めても、かえって「出雲弁の泉」の価値を下げると思います。」

おっしゃる通りです。

私は、自分の使っていた出雲弁、または、かって聞いたことのある出雲弁を、確認するために各種方言辞典に当たっていてます。例えば、島根県方言辞典に載っている語彙には、私の知らない語彙が随分ありますが、それを泉辞書に投稿しようとは決して思いません。

私の出雲弁は、物心ついた昭和15年(1940年・当時幼稚園児)後先からの聞き覚えです。

私の文献依存に非難があるようですが、なにしろ無学だものですから、書き込みのウラをとるためには、先学の知恵を拝借するしか方法がないのです。そのため、都度、図書館に通って、老眼をこすりながら文献検証を続けている次第です。
方言 〜(を)かう
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月16日(水)20時26分52秒 返信・引用
f-kさん、金沢さん、こんばんは。

故郷の文化・出雲弁を次の世代に伝えるという意味で、ここ出雲弁の泉の持つ意義は大きいと思います。
少しでも、そのためのお手伝いができればと、私も参加させて頂いているわけですが。

ちょうど、私が出雲弁を意識し始めたのが昭和39年東京オリンピックの年からですが、f-kさんも仰っているように、当時は「とにかく東京へ、都会へ…」という思いが強く、一方で出雲弁などの方言は恥ずかしい過去のものとして忘れ去ろうとの風潮が拡がりつつありました。

昭和40年代に入り、私も、これからは標準語(当時)の時代だろうし、方言(出雲弁)を話すにしても少しでも綺麗にすべきだろうと考え、家族にも薦めました。

先日、書き込みました「普段遣い&よそ行き語使い分けの実践です。
「びんぼえしー」じゃなくて「びんぼーえしり」にしようよ。
「つぼがん」じゃなくて「つぼがに」だよ。
「まくれー」じゃない「まくれる」だよ。等々…
また、野菜の名前くらいちゃんと言おうよ。
「きーのずどんぎー」じゃなくて「キューリのずどんぎり」ね。

今にして思えば、無駄というか、してはいけないことをしてしまったわけですが、大なり小なり、当時は誰もが経験したことでしょうし、これも時代の流れなのかも知れません?!
ただ、一つだけ残念なのは、当時、もしもこういう無駄な作業をしていなかったら、今でも出雲弁の特徴がもう少し残っていただろうにと・・・。


金沢さんご提案の「すけ(を)かう」ですが、実際に使うのは「すけかー」ですから、辞書登録は、仰る通り「すけ(を)かう」が適切だと思います。

↑の「ずどんぎり」←→「ずどんぎー」のやりとりを思い出します。何年前でしたか・・・
(無題)
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月16日(水)20時16分5秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
島根県方言辞典が、明治・大正期から昭和32年ごろまでの出雲人が使っていた言葉であると確認できるのは大切なことだと思います。
で私は、「出雲弁の泉」は昭和から平成の出雲人が使っている言葉と確認出来る収集が良いと思うのです。
いろんな方言辞典からすでに死語になっている言葉まで集めても、かえって「出雲弁の泉」の価値を下げると思います。
以前にこの議論がありましたが、私の考えはずっと同じです。
主宰者の奥野さんのお考えはあると思いますが、私は私のスタンスで今後も投稿していこうと思います。
〜を
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月16日(水)19時08分38秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

「〜を」省くのは出雲弁特有なのでしょうか。
「めし くう」「かお あらう」「けつ ふく」等など、結構テレビ等でも聞くように思うのですが。
つかをかう びーどろ
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月15日(火)14時26分5秒 返信・引用
この二つとも牧野本と島根県方言辞典(広戸惇)にあるわけですから、慣例により確認されたものとみなされますね。ぜひ搭載されるよう主宰に進言します。

皆さんに考えていただきたいのですが、「すけをかう」「つかをかう」のように「○○を○○する」という場合、出雲弁での「格助詞 〜を 省き」は絶対的ですから「すけかう」「つかかう」となりますが、これでは辞書搭載になじみませんね。 ゆえに、今後は「すけ(を)かう」「つか(を)かう」という表記にしたらどうでしょうか ?
方言の時代背景
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月15日(火)11時40分39秒 返信・引用
【つかをかう】や【びーどろ】を聞いたのは、母方の祖父(明治13年<1880年>生まれ)からで、昭和15年(1940年)前後です。

この二つとも、昭和38年7月発行の島根県方言辞典に収録されているところを見ると、少なくともこの頃にはまだ、「現役」の方言であったと思われます。さらに、【つかをかう】については、平成16年8月、湖西振興機構発行の「CD−Rom・DVD版・出雲のことば」に【つか】(支え木・つっかい棒)で収録されていますから、こちらの方は「現役バリバリ」の可能性があります。この「出雲のことば」には、奥野主宰が、「出雲弁保存検討委員会」の委員のお一人として、監修に当たっておられるようです。

島根県方言辞典は、編者の広戸 惇氏(明治44年生まれ)が、昭和23年から32年頃までの10年間に収集された島根県下方言語彙と、矢富熊一郎氏(明治 26年生まれ)が、昭和10年頃から30年頃までの約20年間に収集された石見地区方言語彙の総計約2万7千語をベースに編纂されたようです。また、監修に際しては、各地に協力者を置かれたようですが、この協力者の生まれ年は、最高齢が明治25年(1892年)、最若年が大正10年(1921年)となっています。このことから、島根県方言辞典は、明治・大正期から昭和32年ごろまでの方言語彙で成り立っていると言えると思います。

昭和35年(1960年)の安保闘争や浅沼社会党委員長刺殺事件などの混迷を経て、昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催を機に、我が国は高度成長の時代へと入っていきます。同時にこの頃から、労働人口の都市部への流失、核家族化の進行、村落共同体の変容が進み、それに併せて地方文化の担い手や継承者が少なくなってしまいました。出雲弁も例外ではありません。牧野本や島根県方言辞典の収録語彙の「廃語化」の進行は避けて通れないことだと思います。

消えて行くかも知れない出雲弁を、後世のために記録、保存する泉辞書の有用性は、今後ますます高まって行くものと確信しています。
びーどろ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月14日(月)20時19分1秒 返信・引用
「びーどろ = 赤紫色、暗紫色」は、聞いたことは有りません。
牧野本の収録は、牧野氏が自身の耳で聴いた言葉を収録しておられるのでしょうかね。
もし、なにかの方言辞典などからも採集しておられるとなると、その時点ですでに死語なのか現役の言葉なのかの確認が出来ないことになります。
まあ、出雲弁であるのは間違いないと思いますが・・・。
びーどろ
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月12日(土)21時36分42秒 返信・引用
牧野本にありますね。「びーどろ = 赤紫色、暗紫色」これはさすがに聞いたことがありません。ほんに尼子さん時代かもしれませんね。
びーどろ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月12日(土)20時21分0秒 返信・引用
みなさん、【つかをかう】のご検証、ありがとうございます。
まつさんの【つっかー】は、「つか」の転化の可能性がありますね。引き続いてのご検証、よろしくお願いいたします。

ことのついでに、「あまこさんじだい」の方言をもう一つ。これも子どものころの記憶ですが、祖父は「赤紫色」を【びーどろ】と言っていたように思います。

共通語の「ビードロ」は、「(吹き)ガラスの古称」(新明解)ですが、日本国語大辞典に当たってみると、「紫色の肉状のもの(香川県)」「赤紫色(島根県)」「赤色(島根県)」「暗紫色(栃木県)」など、色彩に転化した語彙が方言区分に載っていました。

島根県の出典は島根県方言辞典で、同辞書による使用区分は、「赤紫色」が簸川・八束・大原・能義。「赤色」が出雲・八束・仁多となっていました。

この言葉、今でも使われているのでしょうか?
ご検証、よろしくお願いいたします。

【びーどろ】
共通語 赤紫色
用 例 どげした かおが びーどろ ね はれとーじ だれぞね なぐられた だか
用例訳 どうした? 顔が 赤紫色に 腫れているよ 誰かに なぐられた のか?
つか
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月11日(金)19時40分13秒 返信・引用
私の場合、つらつら思い出してみるに「つっかー」を使っていると思います。
「松の枝が下がってきたけん、つっかー かーちゃらな えけん」こんな言い方になると思います。
つか
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月11日(金)16時42分28秒 返信・引用
f-kさん、金沢さん、こんばんは。

「つか」ですが、牧野本に載っていますね。
「松の木につかする」

ちなみに、私のところでは「つか」は聞いたことがありませんが
そういう場合に使うのは「つっぱー」ですね。
「松の枝が下がってくーが、つっぱーかちゃらにゃ、えけんかいの」
つかをかう
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月10日(木)19時02分26秒 返信・引用
いやー、初めて着ましたが言葉としてはよくわかります。古語「つかふ(仕う)」からきたものではないでしょうか。つまり「つかえる = (主人に)身をささげる」ですから「つかえ = ささえ」という名詞句使用があって当然です。「つっかえ棒」といいますもんね。

それから本辞書の「すけをかう」の出雲弁現場仕様は「すけかう」ではありませんかね ?
同じく「つかかう」ではありませんでしたか ?
しかし古い言葉ですねぇ。確認されることを願います。
つかをかう
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月10日(木)16時45分38秒 返信・引用
泉辞書に【すけをかう(支柱をとりつける)】があります。
この言葉の類語で【つかをかう(orちかをかー)】という言葉を、子どものころ祖父から聞いた覚えがあります。念のため日本国語大辞典に当たってみたところ、「つか(束)」の方言区分に「支え木。つっかい棒。支柱」の語意で、島根県(出典・島根県方言辞典)が掲載されていました。

【つかをかう】は、今でも使われているのでしょうか?

【すけをかう】の「すけ」は、「すけばしら・助柱(家屋などの傾きを防ぐ支柱。すけ)」が語源で、転じて出雲では、支柱一般を指す言葉として用いられました。

一方の【つかをかう】の「つか」は、「つかばしら・束柱(梁の上、または縁側の下などに立てる短い柱)」が語源で、転じて、共通語では、短い垂直の材、短い柱を指すようですが、出雲では【支え木。つっかい棒。支柱】の語意で用いられました。

ですから、両者は同じ「支柱」ですが、【すけ】の方は、目的物を斜交いに支えるのに対し、【つか】は、垂直に、つっかい棒として、多くの場合、松や「なーその木(果物の木の総称)」の枝などの下支えに用いられました。

ご検証、よろしく願いいたします。

用 例 にわ の まちんきのえだ が さがってきたけん つ(ち)か かわな えけんじ
用例訳 庭の 松の木の枝 が 下がってきたから 支え木を しなければ いけないよ
長音 だいこつけ
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月 9日(水)22時38分30秒 返信・引用
金沢さん、わざわざ調べて頂き、ありがとうございます。
長音はなかなかに奥が深いですよね!
実は先日、私が「びんぼえしー」にこだわりましたのも、この長音の問題からでした。
出雲弁には、ら行が消えて長音化するケースと、「先生」「弁当」などのように共通語で長音化するケースでは、逆に長音が消えてしまうという面白い特徴がありますが、たまたま、この2つが同居しているのが「びんぼえしー」だったわけです。

これら訛りの変化は、より言い易い方に行くものだと思いますが、もしかして、ら行の消滅で長音が増えた分、出雲弁では、共通語の長音が消えてしまうのかな?
などと考えてみたのです。
あくまでも素人の推論ですが…。

まつさんの「だいこつけ」の話ですが、検索では↓がありました。
はっきりしませんが、確か、落語にもあったような気がしますが・・・

http://blog.goo.ne.jp/hi-sann_001/e/e8dfe54a91a93ee2da98211f81b584f8
ダイコツケ
投稿者:もりやま 投稿日:2009年12月 9日(水)22時37分26秒 返信・引用
まつさん 今晩は。
熱い湯に「ダイコツケ」、子供の頃よく祖母から聞かされました。湖陵あたりの笑い話ですかねー。他所にもあるでしょうか。

以前テレヒで、永平寺だったかはっきり記憶しませんが、修行僧をおう番組があり、食事が終わると飯椀にお茶を注ぎ「ダイコツケ」で拭くようにして飲むのを見ました。
子供の頃、私もやることがありましたが、一粒の飯粒も粗末にしない昔の作法の一つだったかもしれません。
ひー  ダイコツケ
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 9日(水)21時38分15秒 返信・引用
KENさん こんばんは。私の手許に「日本方言辞典(標準語引き)」というものがありまして、その中の「ひさしぶり」のとこを見てみました。全国40数箇所の「ひさしぶり」です。
その中で「ひー」とか「へー」「さー」「とー」とかの引っ張る訛りは16余り全体の35パーセントでした。
「さーしかぶり(三重)」「さしーことめ(岐阜)」「ひぃーてぃーぶり(大島)」「しゃーしゃかぶり(大分)」「ひーさなぶり(島根県邇摩郡)」「へーさぶり(新潟)」「へーてーぶり(八丈島)」・・・etc 以下略す。後は全部「短音系」です。
このように原則性はなく、音便の法則もわかりません。単なるゴロ合わせ説有力です。

まつさん こんばんは。ダイコツケはお笑いですね。実は我が家では毎年本物のダイコツケを作っております。というのも古志原だからできることで、我が家の地続きの畑の農家から干したのを買い付けられるからです。松江の町家では数少ない家に入りましょう。
一昨年までは50本漬け込んでいましたが今年からはアウトです。その肝心の農家が老齢化で大根が手に入らなくなり、おまけに我が家も老齢化で「おもし」がもてなくなりました。
残念なことです。
ダイコツケ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月 9日(水)19時59分6秒 返信・引用
 飯を食った後、茶碗にお茶を注いで飯粒を落としたりしながら飲みます。子供のころ、お茶が熱いと「ダイコツケ えーて まじぇくーだ。そげすーと さめーけん」とか言われたのを思い出しました。
夕御飯のときその話をすると、母親が「昔 だらず息子がおっての、風呂 ひゃーね あんまあつもんだけん『ダイコツケ よーけ もってきて ごいた』てて えったとや」と昔の笑い話をしてくれました。
昔の出雲人も生活の中に笑いを入れていたのですね。
でもこの話、どこかで聞いたような気もするのですが・・・。
ひー
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月 8日(火)23時33分47秒 返信・引用
金沢さん、f-kさん、こんばんは。

「ひー」と引っ張るのは、私も最初は強調かと考えましたが、だとすれば、延ばす地域に「ひ」と「ひー」の両方が存在しなければなりません。

この延ばしは、もしかしたら発音する時に、ゴロをよくするための緩衝材のようなものかもしれませんね?
例えば「ら行の消滅」のように何等かの法則性があるはずですが、さすがにそこまでは分かりませんが…。

ところで、蛭を「ひーる」という言い方があるんですね!
私のところでは「蛭」は単に「ひー」と延ばすだけですので、これまで、他の地域に「ひーり」や「ふ(ふぃ)ーりん」があるのが不思議でならなかったのですが、「ひーる」があるなら納得ですね。
ひー〜
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月 8日(火)18時14分41秒 返信・引用
音便の一種ではないでしょうか?
「長んなって」→「なーがんなって」。「蛭(ひる)」→「ひーる」。
雲伯方言で普通に見られる訛りの変化ではないでしょうか?
しーろん くーろん
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 8日(火)17時42分8秒 返信・引用
「ひー」で思い出すのは米子弁の「しーろんなって = 白くなって」「くーろん = 黒く」です。これはやや強調形ですね。
でも「ひーろん = 広く」はなかったような。
ひ〜
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 8日(火)17時01分18秒 返信・引用
単に「ひさに〜」が「ひさん〜」と訛ったものであることは疑えませんし、「なかあい〜」もそのとおりでしょう。
私が問いたいのは「ひー〜」と引っ張るのはなぜかということです。古語では説明つかないでしょう。
ひー〜
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月 8日(火)16時30分3秒 返信・引用
「ひーさん」の「ひー〜」は、古語の「ひさ(久)」(ひさしいこと。永く時を経ること。「万葉集17・きみが目を見ずひさならばすべなかるべし」=広辞苑)が語源で、「ひさのなかあひ(久の中間)」が訛って「ひさん なかえ」に転化したものではないでしょうか?

素人の推論です。
ひーさん
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 7日(月)20時40分57秒 返信・引用
ただ。湖西部の「ひーさん」はKENさんも間違えられたくらいに<私たち東部の者には目新しく感じられました。
「ひーさん = 久しく」を辞書搭載には賛成します。
それにしても「ひーさん」の「ひー〜}はなんでしょうか ? 強調形でしょうか ?
そっとなかえ
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 7日(月)20時30分36秒 返信・引用
まつさん こんばんは。「そっとなかえ」・・・・というよなことを言い出すとキリがなくなって奥野さんも逡巡されますよ。

ですからせめて「ちとなかえ」の対語としての「ふさんなかえ」くらいは代表として取り上げてもらいたいという皆さんのご意見であろうかと思いますけどね。
そっとなかえ
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月 7日(月)19時44分0秒 返信・引用
「ひーさんなかえ」に対して「そっとなかえ」や「ちょんぼなかえ」があります。どちらも組語になりますが、出雲弁らしい言葉ですよね。
ひーさん
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 4日(金)22時25分8秒 返信・引用
KENさん こんばんは。私も同じ疑問をもちました。いかにも仁多訛り風ですもんね。
で、牧野本をみましたら「ひーさんなかえ = 久しい間」「ひーさに = 久しく」が載っていました。西部にもあったんですよ !
ひーさん
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月 4日(金)22時05分16秒 返信・引用
みなさん、こんばんは。

まつさんの書き込みを見て、私の勘違いに気付きました。
前回、「ひーさん」を旧仁多郡で使われているかのように書きましたが、「ふぃーさん」があるということは、旧仁多郡以外にも「ひーさん」が存在する可能性が残されていますので、前言は撤回します。
旧仁多郡にお住まいの方、失礼しました。

ところで、f-kさん提出の「ふさんなかえ」ですが、全く同じ表記で牧野本に掲載されていました。
ひさん
投稿者:まつ 投稿日:2009年12月 3日(木)19時15分59秒 返信・引用
 私の場合、「ひさん」は「ふぃーさん」と発音します。
以前、「蛭」の発音を平田の友人と「"ふーりん"だ、いや"ふぃーりん"だ」と議論した話を書き込みましたが、「ひさん」は「ふぃーさん」になります。
「ふぃーさん(が)なかい」ももちろん使います。
ふさんなかえ
投稿者:金沢 投稿日:2009年12月 3日(木)18時59分10秒 返信・引用
「ひさに〜」は松江でも使いますが「ふさんなかえ」は聞きませんでした。また、たとえ使うにしても八雲と同じで「ひさんなかい」の表記になりましょう。

また小理屈になりますが。純正出雲弁に「ク活用」は存在しません。つまり「ひさしく〜」「大きく〜」「小さく〜」「遠く〜」という言い方は存在せず、すべて「〜に」という格助詞に置き換えられて使われます。「ひさニ 会わだったの ⇒ ひさん〜」「大きニなって ⇒ おおきんなって」「遠ニ見える ⇒ とおんみえー」・・・・etc

KENさんの「ひさね」の「ね」が「ん音便化」したものであるという説はそのとおりだと思います。
「ふさんなかえ」は確かに組み語ですから採否は主宰のお考え次第でしょうが、いかにも出雲弁らしい慣用句として取り上げてほしいものです。
Re: 辞書候補・ふさんなかえ
投稿者:KEN 投稿日:2009年12月 2日(水)23時58分59秒 返信・引用
先日はお騒がせしました。

f-kさん、こんばんは。
「ふさんなかえ」は、私のところでは「ひさんなかい(え)」になりますが、使います。
「ひさんがなかい(え)」とも言いますね。

ちなみに、本見出しの「ひさね」もありますが、これを使う人はかなりの高齢ではないかと思います。
で、空見出しの「ひーさん」ですが、これは旧仁多郡の採取で長音が入っていますが、一般には「ひさん」で「ひさね」の「ね」が「ん」に変化したものだと思いますが、いかがでしょうか?

また、別に「〜なかい」が登録されていますし、2つを組み合わせれば「ひ(ふ)さんなかい(え)」となりますので、処理は、おくのさんのお考えでということになるかもしれませんね。
辞書候補・ふさんなかえ
投稿者:f-k 投稿日:2009年12月 2日(水)18時20分13秒 返信・引用
同窓会での会話から拾いました。
ご検証、ご確認よろしくお願いいたします。

【ふさんなかえ】
共通語 久しく。長らく
用 例 あのさん ねは ふさんなかえ あわん が まめ だらぞね
用例訳 あの人 には 久しく 会わない が 元気 だろうね?
説 明 泉辞書【ひさね(久しく)】【ひーさん(久しく)】【えっとがなかえ(長い間)】【えっこーがなかえ(長い間)】【なげこと(長いこと)】【ながし(長い間)】等の類語,同意語です。【ふさしなかえ】とも言います。素人の私的推論ですが、「なかえ」は、「中間(ナカアヒ)」(中ほど・あいだ・ちゅうかん=広辞苑)の訛り、転化であろうと考えています。
おとす・しめー(る)
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月29日(日)10時04分2秒 返信・引用
泉辞書の【おとす】、見落としていました。失礼いたしました。

ただ、出雲弁の【おとす】は、もりやまさんご指摘の通り、「おとす」のは広く鳥獣を指すのではなく、主として家畜を指すこと。単に「殺す」のではなく、「食料として殺す」ないし「殺して料理する」ことを意味しますので、泉辞書の共通語「鳥獣などを殺す」は、いま一つシックリしないものを感じます。

野生の鳥(カモ・ノバトなど)や獣(イノシシ・ノウサギなど)は、もっぱら「さばく」を使っていたような気がいたします。

【しめー(る)】は、各辞書で以下の記述がありますが、いずれも「首をひねって殺す」意で、もりやまさんの用例のように、「ごっつぉに しめー(る)」語意はありません。

○大辞林 鶏などの首をひねって殺す
○広辞苑 くびる。絞め殺す。「鶏をしめる」
○新明解 強い力で押しつけて、絞るようにする。「鶏(とり)をしめる[首をひねって殺す]」

共通語を「ご馳走用に殺す」とすれば、泉辞書の立派な対象になり得ると思いますが、いかがなものでしょう。
おとす
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月28日(土)22時12分16秒 返信・引用
へー そんなすごいことをやっていたんですね ! これまた驚きです。
「おとす = 鳥獣などを殺す」なら本辞書にもありますから改めて載せることは難しいでしょうが、用例が「鶏を殺す」のみで、みなさんがおっしゃるような「もてなし用として」または食用として」⇒「しめる」「おとす」の雰囲気がないのは残念です。

ただ「しめる」は未搭載のようです。あげるとすれば「(鶏などを)しめる = 食用として殺す」は取り上げうると思いますが、共通語ですかね ?
おとす
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月28日(土)16時40分22秒 返信・引用
昭和20年代後半まで、秋祭り、正月などの「ごっつぉ」(ご馳走)に、我が家でも、ヤギ、ウサギ、ニワトリなどを「おとして」いました。ブタを「おとす」農家もありました。

昭和50年代の初め、鳥取県山間部・某町の支店勤務の折、年末に「一口乗らないか」と誘いをうけました。一口単位でお金を募って、ウシを「山ん中でおとして」、年末年始用の牛肉を調達するとのこと。保健所その他の目を、どのようにして潜り抜けていたのか、詳しくは教えて貰えませんでしたが、役場の人も何口か乗っていましたから、「公然の秘密」的な慣わしがあったようです。私は、薄気味悪くて、乗れませんでした。

日本国語大辞典の方言区分および日本方言大辞典には【おとす】が、「動物を殺す」(愛知県知多郡・滋賀県彦根)「動物を殺して料理する」(滋賀県蒲生郡)で掲載されています。

広辞苑の「おとす」に、『鳥獣などを殺す。「両京俚言考。鳥・獣・鶏・豚の類を殺すをおとすといふ」』が載っていますから、古くはこの語意で広く使われていたのかもしれません。
ただし、日本国語大辞典はこの語意を採用していませんでした。

【おとす】は、泉辞書の有力候補になり得ると思うのですが、いかがなものでしょうか。
家畜をおとす
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月27日(金)22時57分48秒 返信・引用
わ ! そんなことがあったのですか ! 驚きです。戦後のどさくさねぇ、それにしても !
おとす
投稿者:もりやま 投稿日:2009年11月27日(金)22時09分55秒 返信・引用
↓大家畜の牛は(馬のことはわかりませんが)全頭登録し戸籍があり、勝手に屠殺することは法律で禁じられていますが、戦後のどさくさ期には「おとす」の言葉を、ときたま聞きました。野生動物には使わないと思います。
しめる
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月27日(金)20時31分26秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。早速にありがとうございます。そうですか「しめる」なんですね。
ところで「おとす」の大家畜とはなんでしょうか ? 牛や豚は禁じられていますよね。
もしかして 熊 イノシシ ? !
にわとりを〜
投稿者:もりやま 投稿日:2009年11月27日(金)20時13分2秒 返信・引用
金沢さん 今晩は。
明日の「マチー」の「ゴッソッ」に「ニワトー」なと「シメー」か
訳 明日の祭りのご馳走に ニワトリでも〆るか
西部では「シメル」ですね。「オトス」もつかいますが、小家畜ではなく中大家畜につかいます。
以前にも話題になったような記憶があります。
にわとりを〜
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月27日(金)18時56分23秒 返信・引用
お話です。お客さんなどをもてなすときなど「鶏をシメル」「〜ツブス」「〜オトス」などは聞いたような気がします。出雲の主流はなんというのでしょうか ?
なんせ町屋では絶対に経験できなかったことなので。
Re: よそ行き
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月25日(水)00時36分55秒 返信・引用
まつさん こんばんは。

> 「"めそがに"てていーますか」と聞いて「あー"みそがに"ね、言いますよ」と言われたとして「えんや"めそがに"です」と

そういう場合は、最初から「みそがに」だったのか、それとも「めそがに→みそがに」の変化があったのかどうかを聞けばいいと思います。
今回の私のケースも、何も新しい言葉を否定したいわけではなく、その前に古い言い方があるはずでは?という指摘ですので。

また、相手に分かりやすくという意味では、「みそがに」を先に言った方がいいかも知れませんね?
以前、私が「おろつかん」を確認した時ですが、最初に「うろつかみ」を出して、後から本題に入りました。
すると、「ああ、そげそげ、ジゲでは“おろつかん”てて、えっちょーましたわ」と…。

で、単純訛りの「めそしー」ですが、最近は核家族で聞いたことがない子ども(というか、その両親)もいると思いますので、個人的にはあってもいいかな?と思ったりもしますが、どうでしょうか?
よそ行き
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月24日(火)20時33分59秒 返信・引用
KENさん こんばんは。
確かに方言のコンプレックスは若いころはありました。
今も完全に払拭はされていないかもしれませんが、もうひとつ、言っている事を相手にきちんと伝えたいという気持ちもあります。

以前「単純訛り」についての議論がありました。
「みそしる」を訛って「めそしー」と言ってもやっぱり共通語だと思いますが、「めそがに」を訛らないで「みそがに」と言っても多分ほかの所では言わないと思うので、出雲弁かどうかの確認は「みそがに」でいいかなと思う部分もあります。
たとえば他地域の人に「"めそがに"てていーますか」と聞いて「あー"みそがに"ね、言いますよ」と言われたとして「えんや"めそがに"です」と しじばーわけねもえかんだねか と思うのです。
追記
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月23日(月)19時21分46秒 返信・引用
一行書き漏らしておりました。

主催のおくのさんの決定に従いますが、泉辞書参加者の一員としてのお願いが↓の末尾の部分です。
よろしくお願いします。
よそ行き
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月23日(月)18時59分43秒 返信・引用
金沢さん、規約改定の説明、ありがとうございます。

まつさん、「よそ行き」に賛同頂き、ありがとうございます。
で、その行為は、おそらく過去にあった「方言は恥ずかしいものだ」という風潮の名残とも考えられ、なるべく綺麗な言葉を話したい!その気持ちはよく解ります。

しかし、一方で、ここ泉辞書はネット上にある関係で登録は先着順ですから、「無意識によそ行きの言い方を書く」という行為が、残念ながら、実は後々影響して来るんですよね。

提出する方も、可能な限り「普段遣い」の言葉で提出した方がより良い形になると思いますし、主催されるおくのさんも、ベストな出雲弁辞書になるよう、ご配慮をお願いしたいところです。

長々と失礼しました。
よそ行き
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月22日(日)18時19分40秒 返信・引用
KENさん こんばんは。
仰るように、普段とよそ行きの使い分けはしていますね。
また、出雲弁を発音そのままに文章化することは日常まずありません。文字化するときに無意識でよそ行きの言い方を書いているのかもしれませんね。
べったー
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月21日(土)19時19分46秒 返信・引用
f-kさん KENさん こんばんは。「べったー」は牧野本にも「べったり、べったー = 間断なく、常に、毎度」で取り上げられています。用例も「べったり夫婦喧嘩する」「べったり世話になる」です。これは方言番付でも取り上げたいくらいの代表的な出雲弁だと私も思います。
つまり【べったー】が大本ではないでしょうか ? f-kさんも、そういう意味で副見出しを提言しておられると思います。この辞書で「べった」とあるから仕方ないとお考えではありませんか ? 副見出しではなく主見出し語として「べったー」が辞書にあって副見出しとして「べった」とある方が適正であると私も考えます。

でも実際的に考えて【べったー】を副見出しにすることに大賛成です !
それにしても「べったり」という擬態語を「いつも・・・・」という副詞に使うなんて出雲弁はすばらしい !

皆さんに申し上げます。先般の規約改定で、この辞書に搭載するかどうかの決定は主宰者だけの権限になりました。運営委員会は実質的に消滅しています。ご承知ください。
べったー びんぼーえじり
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月21日(土)00時50分7秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

失礼なお尋ねにもかかわらず、早速お答えを頂きありがとうございます!
「べったー」の件、よく解りました。
「べった(ー)」は取り消し、改めて「べったー」の空見出し登録に一票を投じます。

f-kさんの加茂町では私の想像以上に言葉が綺麗になっているんですね!!もしかして町部にお住まいでしょうか?

さて、突然ですが、まつさん、こんばんは。
まつさんが「もくずがに」が話題になった時に書かれた文章の一部を拝借させてくださいね。
よろしくお願いします。
まつさんはこう書かれています。
「自分のところでは、みそがにです。発音を正解に書けば、めそがに…」。
出雲弁に限らず方言には、このように最低2つの言い方があると、私は考えています。特に郡部では…。
言い換えれば、地元で日常的に遣う「普段遣い」と、余所から来られた人に対して遣う「余所行き」、そして、その相手によってこれらを使い分けます。

f-kさんの「びんぼーえじり」は、私から見れば訛り方が少なく思えましたので、もしかして、この「余所行き」の方を使われているのではないかと考えてしまったのです。
失礼致しました。

ちなみに私のところでは、f-kさんが「びんぼーえじり」を提出された時にも申し上げました「びんぼえしー」になりますが、先日ここで、「はんど」が話題になりましたよね。
「反動(ルビは、はんどう。発音は、はんどー。出雲弁では、はんど)」
また、よく例に出しますが「先生」もそうですよね。(ルビは、せんせい。発音は、せんせー。出雲弁では、しぇんしぇ)
このように、共通語で母音の長音になるケースでは、出雲弁では延ばさない場合が多いので、「びんぼー」→「びんぼ」そして「ゆすり」の「ゆ」が「い」に変化して、更に「い」は「え」に変化、「ゆすり」の「す」は「し」に変化、最後に「り」は、ら行の消滅で消えて「びんぼえしー」。

おくのさん、金沢さん、この訛り方では空見出しにはならないのでしょうか?
再度のご検討をお願い致します。
べったー
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月20日(金)18時12分12秒 返信・引用
Kenさん、こんばんは。

【べったー】は、共通語の副詞「べったり(@表面に粘り気のあるものが付着し、容易にはがれそうもないと感じられる様子。Aそのものに全面的に依存していて、絶えずその保護を得ようとする様子。B全面が何かでおおわれていて、少しのすきまもない様子―新明解)」が出所です。この「べったり」を「毎度・終始・度々」の語意で用いるのは、日本国語大辞典の方言区分によると、島根のほか、千葉、福井、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、鳥取、岡山、徳島、香川などが挙がっています。

「べったり」の出雲訛りが【べったー】ですが、一方の【べった】は【べったー】からの再転化で、【べったべった】の成句の形で使われることはあっても、私の認識では【べった】単独で使われることはないようにお思います。日本方言大辞典を見ても、【べった】単独では無く、【べったべった】(島根県大原郡・出典・島根県方言辞典)で採用されています。

とはいえ泉辞書には、【べった】単独で、方言語彙として正式に登録されていますので、これを尊重し、新たに【べったー】の空見出し登録を希望した次第です。

そんな訳で、単独でも、重ねても使う【べったー】と、単独では使うことのない【ベった】を、【べった(−)】で一緒にする案には違和感を感じます。個人的なわがままを言えば、泉辞書の現登録語彙を【べったベった】(何時も何時も)にご修正いただいた上で、【ベったー】を空見出し追加していただくことですが、いずれにしてもこれから先は、主宰、共同制作者の皆さんのご判断に、一切を委ねます。

私の方言表記についてのご指摘。できる限り実際に使っていた発音に近いように表記するよう努めているだけで、格別、特別な表記基準を持っている訳ではありません。
【つぼがに】は「ツボガニ」でしたし、【びんぼーえじり】は「ビンボーエジリ」でした。ただし、後者については、本当にそうかと詰問されたら、「ビンボーエジー」もありかな、と迷ったりもいたします。

所詮素人の表記です。間違いがあったらご教示ください。今後ともよろしくお願いいたします。
べったー 他
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月19日(木)22時13分48秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

私のところも「べったー」が主流ですので、「べったー」の空見出し登録に賛成です。
というか、「べったー」も「べった」も元は同じ言葉だと思いますので、処理方法の一つとして「べった(ー)」もありかな?という気もしますが、どうでしょうか。

ところで、f-kさんに一度お尋ねしてみようと思いながら、失礼にあたるような気持ちもあって、今日まで遠慮しておりましたが、今回がいい機会だと思いましたので、あえてお尋ねをさせていただきます。
失礼がありましたらお許しください。

f-kさんは、今回の「べったー」の用例でも「来てごえて」「えとまっしゃえ」という具合に「い」ではなく「え」を使っていらっしゃいます。
先日の「じょこぇ」でも「じょこい」ではなく小さな「ぇ」でしたし、私の記憶では以前、椿の実を「ちばきのみ」と表記される等、発音(訛り)を忠実に表現されていたと思います。

確かに、出雲弁には「い→え」「つ→ち」の変化があります。ただ、それには地域的な面もあって、私個人としては「ごいて」「えとまっしゃい」「じょこい」「つばきのみ」でいいと考えていますが、今回はその件ではなく、せっかく訛りを大切に扱っていながら、一方で、先日「もくずがに」が話題になった時には「つぼがに」と言っていたと仰っています。
更に遡ると、「貧乏ゆすり」を表す出雲弁を「ひんぼーえじり」と表記していらっしゃいますが、「ごえた」「とまっしゃえ」「ちばき〜」と比較して、この2つの語彙は妙に綺麗過ぎませんか?

普遍的な出雲弁訛りで、50歳代以上、少なくとも60代以上の人間が言えば「つぼがに」は「つほがん」でしょうし、「びんぼーえじり」は「びんぼえじー(びんぼえしー)」「びんぼえじり」「びんぼーえじー」あたりになると思うのですが、八雲は田舎だからでしょうか・・・・
空見出し候補【べったー】
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月18日(水)18時12分53秒 返信・引用
泉辞書【べった】(何時も)に、【べったー】を空見出しで追加していただきたく、書き込みます。ご検討よろしくお願いいたします。

【べったー】何時も。毎度。終始。度々

【べったー】は、共通語の副詞「べったり」の単純訛りではありますが、語意が異なる方言です。

【べったー】は、「孫が べったー 遊びに来てごえて えとまっしゃえ」のように、この語彙単独で使ったり、「だんだん だんだん べったーべったー お世話さんね なって」のように、重ねて使ったりいたします。

対して【べった】は、泉辞書用例の通り、「べったべった だんだん」のように、重ねて使うことはありますが、この語彙単独で使うことは少ないように思います。

総じて、出雲では【べったー】が主流であろうと思います。
他に、「べったり」「べったし」のような使い方もあったように思います。
 ↓ 訂正
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月10日(火)20時40分32秒 返信・引用
「日葡辞書(にっぽじしょ) = 日 スペイン語辞書」としたのは誤り、「日ポルトガル語辞書」が正当でした。この後すぐに「日 スペイン語辞書」も作られました。
なおスペインは当時イスパニァで日本ではノビスパンとか呼ばれていたという説も。
つたれかけ 余談
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月10日(火)19時13分55秒 返信・引用
「つ」とは古語で「唾」のことです。現代でも「むしずがはしる」「かたずをのむ」←(現代仮名遣い)に残っています。「唾」も「つ 吐き」からきたものです。これらは「日葡辞書」にもあります。
KENさんの「ちたれがけ」のように「〜がけ」と連濁するのは日本語によくある現象で両者はまったく同じものです。「こころがけ」「おもいがけなく」「ゆきがけの〜」「はいりがけ」・・・etc です。
ですから【ちたれかけ】は是非搭載されるべきですし、八雲の【ちたれがけ】も併記されてしかるべきと考えます。

「日葡辞書」とは1603〜1604に宣教師によって編纂された「日スペイン語辞書」のことで記録に残る数少ない日本古語の資料とされるものです。
「関が原」のすぐ後ですね。
つたれかけ 余談
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月10日(火)18時58分3秒 返信・引用
「つ」とは古語で「唾」のことです。日葡辞書にも載っており現代も「むしずがはしる」「かたずをのむ」などに残っています。「唾 ⇒ つばき」も「つ 吐き」んらき
ちたれかけ
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 8日(日)22時25分5秒 返信・引用
なんだ ! 牧野本に「ちたれかけ = 涎賭け」で載ってますよ。
Re: ちたれかけ
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月 8日(日)19時47分39秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

「ちたれかけ」…なんとも懐かしい言葉ですね!
私のところでは「か」が濁って、「ちたれがけ」で
使っていました。
今、声に出して「ちたれかけ」と言ってみましたが
妙に言い難かったです。
やっぱり慣れでしょうね…。
ちたれかけ
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 8日(日)19時26分21秒 返信・引用
私は使ったことはありませんが言葉としては知っています。
これが載っていなかったのは驚きです。誰かが確認されるでしょう。
ちたれかけ
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月 8日(日)18時39分6秒 返信・引用
「おーてーテンプラ・・・」懐かしい響きです。あの頃は、上級生も下級生も一緒になって、徒党を組んで遊びましたが、この節の子どもは、小グループ化していて、遊び方も「お上品」で、すっかり様変わりしています。

また、【あおんばな(青洟)】や【ちたれ(唾垂れ・涎を垂れる子)】も見なくなりました。

そこで思い出した言葉。泉辞書を確認したら、載っていませんでしたので、書き込みます。ご確認よろしくお願いいたします。

【ちたれかけ】
共通語 涎(よだれ)掛け
用 例 ちたれかけ が べっしょべしょ だが かえて やだーわ
用例訳 涎掛け が びしょびしょ だよ 替えて やりなさいよ
 ↓ 訂正
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 7日(土)22時30分29秒 返信・引用
替え歌「おてーテンプラ つーなぎブーちゃん〜」でした。昭和17〜18年です。時代に間違いはありません。
余談のついでに
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 7日(土)22時22分39秒 返信・引用
厭戦歌で思い出すことがあります。私が小学5〜6年の頃、唱歌「靴がなる」の替え歌で「♪ おてーてー つーなぎぶーちゃん ノーミソーでゆーけーバリカン みんなー カタクリコンニャク コンニャクまるめてラッパー うーたーをー(歌を)うたぁえーばー(歌えば)はーらーがーへる(腹が減る)」。
明らかに厭戦歌で、当時、歌派だった私は学校にきた私服刑事(あるいは高等警察)に事情聴取された覚えがあります。

ところが戦後明らかに成長期にブルーコメッツの「ブルーシャトー」がヒットした頃に替え歌が流行りました。「♪ つきとー いずみニンニク かーこーまれテンプラ しずかにー ねむールンペン ブルーブルーブルーシャトー」なんか似てますよね。時代背景はまったく違うのに。
余談です
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 7日(土)21時13分13秒 返信・引用
「お前のとーちゃん 支那人で」で検索してみましたら「お前の とーちゃん 支那人で 一銭五厘の月給で 便所掃除も辛かろう・・・」というフレーズが出てきました。
全国的なものだったのでしょうかね。今は「支那ソバ」も禁句みたいですが。
でも「東シナ海」とはいいますね。
ありがとうございました
投稿者:洋子 投稿日:2009年11月 5日(木)23時52分22秒 返信・引用
こんばんわ。

金沢さん、f−kさん ありがとうございました。
ここの内容を全て把握しているわけでもなかったので投稿しましたが、おかげさまで納得できました。
また、私の記憶はほんの一部分だったのですね。勉強になります。
先日帰省していたので、日常的に出雲弁が出てしまい松山の地で連れにあきれられる毎日です。
年々歳と共によみがえる出雲弁!(笑)
おってがえし はんど
投稿者:KEN 投稿日:2009年11月 5日(木)21時52分59秒 返信・引用
みなさん、こんばんは。

まず、f-kさんの「おってがえし」ですが、どこかで聞いたことがあるような気がして
ずっと考えていましたが、やっと思い出しました。
昔、地区のお年寄りが使っておられるのを聞いたことがあります。
今は死語化したのか、聞かれなくなりましたが…。

次に「はんど」ですが、私のところで使うのは
「こなね、しゃんことしちょくと、あとかー、はんどがくーで」というもので
共通語的な使い方です。
「はんど、とっちゃー」という能動的な使い方は聞いたことがありません。

ここでこれ以上、あるないの議論をしても、おそらく結論は出ないと思われますので
能動的な使い方の確認が取れるのを待ってみては
いかがでしょうか?
はんど
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 5日(木)20時01分56秒 返信・引用
実は「反動とられる」は普通の日常語として使われていたのではなくて成人になってからです。
うーん つまりですね、社会人になってから「出世」とか「派閥」とか「上に にらまれる」というような社会環境のなかで使われていましたので方言とするには逡巡があるわけです。子供時代とか友達の間で使われる言葉じゃなかったもので。
普通に「仇をとられる」「意趣返しされる」なら「あったされる」で充分でしたから。

「お前のとーちゃん支那人で〜〜」聞いた覚えがあります。
はんど
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月 5日(木)19時57分15秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
私の場合は主張と言うより二十代半ばで初めて耳にして、そのまま自分自身も使うようになった言葉の体験を書いているつもりです。
正しいのか間違っているのかも分かりません。
能動的な使い方も、その当時松江の在の方で四十代から五十代の方々が使っておられましたし、もちろん受動的にも使っていて「そぎゃんこと すーと はんど とられーじ」などと言われた事もあります。
その体験と、金沢さんの「はんど」の使い方との間に違いがあるのは何でだろうと言うのが今の私の気持ちです。
f-kさんがご存じないと言う事は、やはり松江近辺でしか使われていないのでしょうかね。
えがえがなんだえ・・・・
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月 5日(木)17時56分26秒 返信・引用
ようこさん、こんばんは。
「えがえがなんだえ・・・」は、泉の「出雲地方の慣用句」に、金沢さんの慣用句が載っていますが、私の方は、少し違いました。

「えがえがなんだえ えがなんだえ お前の子だなし孫だなし」。ここまでは同じですが、この後は、以下に続きます。

・・お前の子だなし孫だなし お前のとーちゃん支那人で えっせんごりん(1銭5厘)のげっきー(月給)で 蒋介石ね雇われて 飯食って 糞こえて アッパラパーの パー

日中戦争開始前後の中国蔑視の国家政策の反映であろうと思いますが、今となれば、外交問題にも発展しかねない侮蔑的な囃し言葉でした。
太平洋戦争勃発の前後は、もっぱら【鬼畜米英】でした。

子供は、国家の真意とはかかわりなく、無邪気に時代を受け入れていました。
おってがえし
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月 5日(木)17時21分34秒 返信・引用
先に書き込んだ【おってがえし】(あだ討ち・意趣返し)、日本方言大辞典に、出典・島根県方言辞典で掲載されていました。

碁の【おってがえし】は「打って替え」ですが、「あだ討ち・意趣返し」の【おってがえし】は、日本方言大辞典は「追手返」と表記していました。

同辞書によると、@あだ討ち・意趣返し。(出雲)「おんてがえし」とも。 A恩を仇で返すこと。「おーてがえし・おんてがえし」(大原郡) B恩返し「おんてがえし」(大原郡)などが載っています。私はABは使った事がありません。

引き続いてご確認、よろしくお願いいたします。
(無題)
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月 5日(木)16時47分39秒 返信・引用
金沢さん、まつさん、こんにちは。
【はんど】は使っていませんので、コメントする立場にはありませんが、お二人のやり取りを拝見した上での私見を、以下に書き込ませていただきます。

【はんど(意趣返し・仕返し)】は、主な方言辞書に見当たらず、日本国語大辞典【反動】の方言区分にも掲載されておりませんでした。

金沢さんの【はんど】は、共通語「反動」の単純訛りとのお立場であるように感じます。その意味では、「とる」はなくて「とられる」だけとのご主張は、全くその通りだと思います。

まつさんは、共通語の語意と異なる【はんど】=(意趣返し・仕返し)とのお立場から、「とる」「とられる」両方があるとのご主張だと思います。これもその通りだと思います。

要は、【はんど】を共通語の単純訛りとみるか、それとも、共通語とは異なる語意を持つ「方言」と見るのか、にかかるものと思われます。

私は、以前にも書き込んだことがありますが、語彙は共通語と同じでも、語意の異なる使い方の言葉(私はこれを勝手に「語意方言」と名付けています)は、方言としていいように思います。先ごろ書き込んだ【ねる(寝る)】=「傾く」も語意方言の一つです。

もし、大方の皆さんのご確認が得られるものであれば、【はんど(意趣返し・仕返し)】での辞書登録をご検討いただいたらと思うのですが、いかがなものでしょう?
はんど  ようこさん
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 5日(木)01時25分37秒 返信・引用
「はんど とっちゃる」というような言い回しは聞いたことがありません。私の知っているのは「はんど とられーぞ」です。あくまでもネガティブです。KENさん どうですかいね。

ようこさん こんばんは。懐かしいですね。その子供唄は「出雲の慣用句」に載っていますよ。
中途半場な記憶
投稿者:ようこ 投稿日:2009年11月 4日(水)23時48分47秒 返信・引用
こんばんわ。
一週間前帰省しておりました時に、母や叔母との会話の中から、
「ふん!・・・・・お前の子だなし、孫だなし」
という言い方を会話の中から思い出しました。
この言い方は、相手に何かを命令?された時に反発する言い方だったかな???と。
どこかに紹介されているか、出雲弁としての言い回しのひとつなのか判断できません。
どなたかご存知ありませんか?
はんど
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月 4日(水)21時14分20秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
私は能動的な使い方もよく耳にします。
初めて耳にした頃には「こなやちゃ そぎゃんこと いーさがったか。け はんど とっちゃらな えけんな」のような言い方をよく聞きました。
「はんど とる」人が居なければ「はんど とられる」人も居ないのではないでしょうか。
はんど
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 4日(水)20時28分9秒 返信・引用
ごめんなさい「仕返し してやる」という能動形はありますね。ですが「反動」は「とられる」限定だと思います。「反動が くる : 〜がある」はごく普通の共通語ですね。
「反動 とられる」は普通にはいわないと思いますからたしかに出雲弁独特かもしれません。
f-kさんのご意見聞かせてください。
はんど
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月 4日(水)19時21分51秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
「仕返し してやる」とか「あった してやる」などの言い方はされないのですね。
これは金沢さんのお人柄からなのかもしれませんが、私は使いますし、世間一般も使うように思います。
ただ、私が言いたいのはそういうことではなくて、「〜とられる」「〜される」に限定して述べさせてもらえば、「あった される」とは言いますが「あった とられる」は言いませんよね。「仕返し される」とは言いますが「仕返し とられる」は言いませんよね。
「はんど とられる」は使うと仰られましたが「はんど される」とは言われないと思います。
つまり、「反動がある」とか「反動が来る」は聞きますが、「反動(を)とられる」は正しい日本語の使い方なのだろうかという事です。
「反動」も「とられる」も共通語ですから、「共通語なのだろうか」といいまで書いてきたのは訂正させていただいて、「はんど とられる」は全国的に正しい使い方なのか、出雲部だけなのかと思いながら、二十代半ばから使っているのです。
「そぎゃもん 全国的に 言っちょーわの」と言う事であれば「あ そうですか」で、まことに呆気ない話で申し訳ないです。
はんどとられー
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 3日(火)19時44分48秒 返信・引用
まつさん こんばんは。たしかに「はんど」「あった」「仕返し」・・・等はいってみればネガティブにしか使いませんね。つまり「〜とられる」「〜される」で結ばれることがほとんどで、「〜とってやる」「〜してやる」・・・・という風にポジィティブには使いませんね。
さて、「はんどとられる」が方言か共通語の俗語かということですが、私は「俗語」の範疇のような気がします。ですが、これには異論もあるでしょうね。
はんど とる
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月 3日(火)11時13分11秒 返信・引用
金沢さん おはようございます。
「はんど とられーぞ」は使われるのですね。
「仕返し」「反発」等は「する・される」ですし、「揚げ足」「一本」等は「とる・とられる」ですよね。逆に「仕返し とる」とか「揚げ足 する」のような言い方はしません。
で「反動」ですが、「反動 とる・とられる」の言い方がいいのか、「反動」が「仕返し」だとすると「反動 する・される」の方が良いのでは、と思ったりするのです。
この言い方は、二十代中ごろに松江の職場で聞いて「へー そんな言い方もあるのか」と思いましたが、その後私も当たり前に使うようになりました。
しかし、テレビや新聞などで「反動が来る」とか「〜の反動で・・・」と言う使い方以外で「反動を とる・とられる」はあまり聞いたり読んだりしないものですから、「共通語なのだろうか」という思いはずっとありました。
共通語なのでしょうか。
はんどとっちゃー
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 2日(月)21時01分34秒 返信・引用
私は松江ですが、「はんどがくーぞ = 仕返しされるぞ」「はんど とられーぞ」とかは使いますが「はんど とっちゃーけん = 仕返ししてやるから」というように能動的には使わなかったような気がします。
語源はもちろん「反動」ですが。
おってがえし
投稿者:まつ 投稿日:2009年11月 2日(月)20時45分35秒 返信・引用
「おってがえし」は聞いた事はありませんが、「はんど とっちゃー」はよく聞きます。
松江近辺の方がよく使われるように感じますが、何かの反動が来ると言う事だと思いますが、共通語なんでしょうかね。
まさしく、意趣返しとか仕返しの意味ですが、「反動をとる」の使い方は独特だと思います。
「反動的な態度をとる」の略なのでしょうか。または「はんど」が他の言葉なのでしょうかね。
おってがえし
投稿者:金沢 投稿日:2009年11月 2日(月)20時08分34秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。確かに「うってがえし」は囲碁の中の代表格の手筋の名ですが。
それが日常語として使われていたことは知りませんでした。しかし、言葉としてはたいへんよくわかります。その手の言葉は通常は「あったする」でしたね。
おってがえし
投稿者:f-k 投稿日:2009年11月 2日(月)17時53分55秒 返信・引用
ヘボ碁仲間の会話から。
「あら! そら、おってがえしだねか! 待ってごえた」
「碁ね 待ったは ねわや」

碁の「おってがえし(打って返し)」は、「相手の石一目を取ると、逆にその後の相手の一手で、自分の一団の石が取られてしまうこと」を言いますが、ふと、もう一つの「おってがえし」を思い出しました。
ご検証、ご確認よろしくお願いいたします。

【おってがえし】
共通語 敵討ち。意趣返し
用 例 だーね たたかれただ おまえも おとこんこだ ほえとらじね おってがえし してこえや
用例訳 誰に ぶたれたのだ お前も 男の子だ 泣いていないで かたき討ち してこいよ
お礼
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月31日(土)10時27分39秒 返信・引用
金沢さん おはようございます。
ご教示、ありがとうございます。こういうのは苦手ですが、おいおい勉強したいと思います。
でらや
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月28日(水)23時57分44秒 返信・引用
まつさん こんばんは。このページの左端の「出雲弁について」の中の「出雲の品詞」の中の「動詞の変化」にそのことが小論されています。
「上一段・下一段動詞の四段化」がそうです。
少しこむずかしい話になりますが。「でる」は「デよう デない デます デる デる時 デれば デろ」と活用されます。こうした活用語幹が「デ段 = エ段」だけのものを下一段活用といいます。「アイウエオ」の真ん中から一つ下であるところから「下一段」と呼ばれます。
これが出雲弁ですと「でラや でラん でます でる でる時 でラえがの でレや でロ」のように一つ下から活用が起こり「アウエオ」の四段活用になります。
「おきる」も「おキよう おキない おキる おキる時 おキれば おキろ」のように「キ = イ段」で上一段活用ですが、出雲弁だと「おきラや おきラん おきる おきる時 おきラえがの おきレ おきロ」となって四段活用となります。
ですから「水がデらんわ」「はや おきレ」というような傍から聞くとまことにへんてこりんな言い方になります。こうした活用は九州にもあるようで、学者の中には「一段活用」が「五段化」する途次を示しているのではないかという方もおられるようです。
まくれちょる
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月26日(月)19時17分24秒 返信・引用
たしかに標準形でも俗な言い方で「そこらあたりに ころがってないかい ?」「ころがしとけよ」・・・というような言い方がありますね。
つまり、私もKENさんと同じように微妙だと思います。
まくれちょー(る)
投稿者:KEN 投稿日:2009年10月26日(月)16時47分5秒 返信・引用
「まくれちょー(る)」は、私のところでもよく使います。
出雲弁の「まくれー(る)・まくれちょー(る」は、共通語では「転ぶ・転がっている」に当たるのでしょう。

そういう意味では「まくれちょー」は共通語のようにも思えます。
ただ、では共通語で「俺のメガネが転がっていなかった?」という表現があるかといえば、おそらくそれはないでしょう…。
その部分には出雲弁を感じますが、微妙ですよね?
う〜ん、厳密にはどうでしょうか・・・
まくれとる(ちょる)
投稿者:遠藤 投稿日:2009年10月25日(日)18時29分39秒 返信・引用
まくれる、は転ぶですが、まくれとる(ちょる)という場合は
落ちている、放置されている、という意味で使うので分けても
良いと思うのですが如何でしょうか。
めがねがみえんが、どこぞねまくれちょらしぇんかいの。
「めがねがないけど、どこかに放置されていないかね」
という感じです。
でらや
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月24日(土)19時53分36秒 返信・引用
「じょこい」は確かに耳にしますが、私はあまり使いません。
よく使うのは、「でらこい」か「でらや」です。
「でらや」の方が少し丁寧か、やさしい言い方です。
共通語で「でらこい・でらや」は聞きませんが、泉辞書の「ら」の項の「〜ら(1)」か「〜ら(2)」に該当すると思います。
じょこい
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月23日(金)20時19分43秒 返信・引用
まつさん こんばんわ。私もはじめはそのように考えたのですが、私の手許にある日本方言辞典にも、f-kさんご提示の「ず語」は九州の各地と雲伯にしかないのです。
沖縄⇒「いじゅん、いでる、いじゅり、月ばいじゅるばず(月が出るだろう)」。
熊本⇒「ぬしがじゅるばじゃなか(お前が出る場じゃないだろう)」。天草「ずい」。佐賀、福岡⇒「ずる」。佐賀⇒「ずっ」。
鳥取西伯⇒「じる(でる)」、じょい(でよう)」島根出雲⇒「じょか(でようか)」とあります。
これらは古語「いづ」が変化して残ったものと考えるのが妥当だと私は考えますね。

しかし「でょう⇒じょ」と単に訛ったものと考える方が多数派派かもしれません。
じょ
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月23日(金)19時05分45秒 返信・引用
古語からの変化なのか私はよく分かりませんが、「でよう(出よう)こい」が音韻の変化で「でょこい」→「じょこい」になったとは考えられませんか。
似た言い方で「しょこい」が有ります。「さこい」とも言いますが、「しよう こい」が変化したものと思います。
「ぺったん しょこい」のような言い方はされませんか。もちろん「ぺったん さこい」とも言います。
じょ
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月20日(火)22時12分35秒 返信・引用
f-kさん こけでよいと思います。たしかに「づ(出る)」はまことに奇妙な言葉で、私の手許にある日本方言辞典(標準語引き)でも九州各地と出雲にしかないようです。ということはかなり古語は古語でもきわめて古いものであろうと考えます。蝸牛説の証明(古語は中心より遠いほど古いとされる説)でもあろうかとうなづかされます。

古語「いづ(出づ)」からきたものとされる貴説にまったく賛成します。

余談ですが。広辞苑によると「出づ」の活用は下二段で「で で づ づる づれ づよ」です。
このことから己然形は「でづむ(ん)ば〜」となります。つまり「じょ」は一種の掛け声命令形「づよ」が訛って残ったものとも考えられますね。まったくの私見です。
じょ
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月20日(火)18時41分38秒 返信・引用
金沢さん、KENさん、ご教示ありがとうございました。

書き込みを、以下に訂正させていただきます。あらためてご検証のほど、よろしくお願いいたします。

【じょ】
共通語 出よう。出る
用 例 この店 たけばっかーで まえもん ねじ じょか
用例訳 この店は 高いばかりで 美味しいものは ないよ 出ようか
説 明 【じょ】は「じょか」=(出ようか)のほか、【じょや】(出ようや)、【じょこい】(出ようよ)などの用法があります。
じょか
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月17日(土)21時08分31秒 返信・引用
f-kさん KENさん こんばんは。
なるほど「いず」からの転訛ですか「でる」は中世以後でしょうからね。納得です。

表記は「じょかい」がこの辞書の従来ふんできた表記法でしたね。私も書くなら「じょかい」がよいと思います。
この未然形には「じょか」「じょや」「じょこい」の使い方がありますからいっそのこと文末詞は省いて「じょ = でよう」で取り上げて用例か説明で書き込んだらどうでしょうか ?
Re: じょか・じょこぇ
投稿者:KEN 投稿日:2009年10月17日(土)15時24分41秒 返信・引用
f-kさん、金沢さん、こんにちは。

「じょか」「じょこぇ」は、私のところでも使いますが
「じょこぇ」の表記は、分かり易く「じょこい」でいいように思いますが
いかがでしょうか?
「えかこい」もありますし。
じょか
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月17日(土)08時02分40秒 返信・引用
金沢さん、ご確認ありがとうございました。

日本方言大辞典にあらためて当たってみたら、【じょか】が、出典・島根県における方言の分布(1932年)で掲載されていました。

これは、同辞書の【ずる・出】動詞・出る。の項に載っており、【ずる】は、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎などで使われているようです。

また、【ずい】熊本、鹿児島。【ずっ】佐賀の方言もあるようです。

【じょか】は、鳥取県西伯郡の【じょい】出典・因伯方言考(1937年)とともに、【じる】として分類されています。

以上のことから、以下、私の素人の推論です。

【ずる】は、「いづる・出」から「い」が脱落。【じる】は、「ずる」からの転換。終止形【じる】の音便変化が【じょ】。いかがでしょうか?
じょこえ じょか
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月15日(木)22時37分22秒 返信・引用
動詞「出る」の未然形で出雲弁独特の発音だと思います。「でよう ⇒ でょぅ ⇒ じょ」となったものと考えられます。同じ「出る」の否定形「でらん」よりもなお出雲弁の面目躍如ですね。終止形ではなくとも特殊の発音として搭載されることに賛成します。

たしかに米子弁だと「じょい」になります。
じょか・じょこぇ
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月15日(木)19時24分18秒 返信・引用
二次会で立ち寄った時の会話の思い出です。
ご検証,ご確認よろしくお願いいたします。

【じょか】【じょこぇ】
共通語 【じょか】出ようか 【じょこぇ】出ようよ
用 例 A この 店、たけばっかーで まぇもん ねじ じょか?
    B そげだの じょこぇ
用例訳 A この店は 高いばかりで 美味いものは ないよ 出ようか?
    B そうだね 出ようよ

蛇足
鳥取県方言辞典には、【じょい】(出よう。出発しよう)で出ていますが、私は、【じょや】【じょこぇ】で使っていました。皆さんは、いかがでしょうか?
 訂正
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月12日(月)00時45分55秒 返信・引用
 ↓ 「下二段活用」とあしたのは「下一段活用」の誤りでした。
たてれ
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月11日(日)19時58分44秒 返信・引用
余談です。まつさんの書き込みを見て気がつきました。まさに「柱を たてれ」ですね。
共通語なら「たてる」の命令形は「たて;たてろ:たてよ」ですが出雲弁では絶対に「たてれ」「たてらせれ」です。
「水が出らん」「お前も見てみれ」出雲弁の独壇場ですね。
この特殊下二段活用は九州にもあるそうですが。
ねとー
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月11日(日)18時26分40秒 返信・引用
「もー ちょんぼ おこしぇ」は、「もー ちょんぼ たてれ」と言われていたような気もします。
子供の頃の、はでば建て の てご を思い出しながら書き込んでいます。
「はでば」は、少し寝せて建てていました。
ねとー
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月 9日(金)21時32分59秒 返信・引用
柱の傾きを言う場合、「ちょんぼし ねちょー の」のように使います。
また、ある程度の傾きを出したい場合は「もー ちょんぼ ねしぇれ」とか「もー ちょんぼ おこしぇ」と言ったりします。
「ねちょー」と「おきちょー」は対語として使います。
ねとー
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 9日(金)21時02分29秒 返信・引用
失礼しました ! 稲が台風などで地ベタに倒れ伏している様のことかと思いましたので。
単に傾くことを「ねる」というわけですね ! ごめんなさい。
ねとー
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 9日(金)20時55分0秒 返信・引用
金沢さん、私の書き方が悪いのか、「(稲が)ねる=傾く」と書き込んだ覚えはありません。もう一度読み返してください。悪いところがあれば訂正します。

「寝る」の語意の中に、出雲では、(稲が寝る、という語意の外に)「(本来、真っ直ぐに立っているものが)傾く」という語意が含まれる、と書き込んだつもりです。

これは、日本国語大辞典の方言区分にも採用されています。

金沢さんは、何をおっしゃりたいのでしょうか?

KENさん、コメントありがとうございました。【ねちょー】も出雲訛りとして在り得ます。
Re: ねとー
投稿者:KEN 投稿日:2009年10月 9日(金)19時02分38秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

「ねとー」ですが、私のところでは
「ねちょー」でよく使います。
稲がねる
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 9日(金)19時00分15秒 返信・引用
私は町屋者ですが隣に田んぼがあるという環境でしたので台風などで稲が倒れるという風景はよくわかります。まさに「稲が寝る」ですね。
ただ「(稲が)ねる = かたむく」という訳語はどうでしょうか ?
あれは単に傾いているのではなくて「倒れ伏す」が適な表現ではないでしょうか。
「傾く」であればあまりにも適用範囲が広すぎる気がします。

といっても私は言葉の確認はできませんが。
ねる
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 9日(金)10時34分46秒 返信・引用
台風一過、あちこちの田んぼで、稲が、風に押し倒されて「寝て」います。

あらためて広辞苑を見ると、「寝る」には、@ねむる A横になる B同衾する C病床に臥す D麹が成熟する E資本や商品が回転しない。市場の活気がない などが挙げられています。「稲が寝る」の場合は、Aなのでしょうか。

出雲では、この外に「本来、真っ直ぐに立っているものが、傾く」の語意が含まれると思います。
ご検証,ご確認よろしくお願いいたします。

【ねとー】
共通語 (本来、真っ直ぐに立っているものが)傾く
用 例 この はしら は ちょんぼー ねとー じ
用例訳 この 柱は 少し 傾いて いるよ
説 明 【ねとー】「寝ている」の出雲訛りです。
ねる
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 9日(金)10時34分46秒 返信・引用
台風一過、あちこちの田んぼで、稲が、風に押し倒されて「寝て」います。

あらためて広辞苑を見ると、「寝る」には、@ねむる A横になる B同衾する C病床に臥す D麹が成熟する E資本や商品が回転しない。市場の活気がない などが挙げられています。「稲が寝る」の場合は、Aなのでしょうか。

出雲では、この外に「本来、真っ直ぐに立っているものが、傾く」の語意が含まれると思います。
ご検証,ご確認よろしくお願いいたします。

【ねとー】
共通語 (本来、真っ直ぐに立っているものが)傾く
用 例 この はしら は ちょんぼー ねとー じ
用例訳 この 柱は 少し 傾いて いるよ
説 明 【ねとー】「寝ている」の出雲訛りです。
くそ〜
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 8日(木)23時10分1秒 返信・引用
たしかに広辞苑にはありませんが新明解には「くそばばあ(俗)」で取り上げられています。
たしかに「くそじじい」はありませんが、それはあまりにも俗語っぼいからではないでしょうか ? その意味では既載の「くそえそがし」は搭載するにふさわしくなとは考えます。キリがないですからね。
くそじじー・くそばばー
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 8日(木)21時03分19秒 返信・引用
金沢さんの全国区とのご指摘、その可能性を否定はいたしません。ただし、新明解、広辞苑等一般の辞書に掲載されていませんので取り上げてみました。

もし、ご指摘通りなら、泉辞書既載の【くそえそがし】(くそ忙しい)も引っかかるような気がします。

接頭語語彙として、泉辞書の仲間に入れてもいいような気がいたしますが、これ以上は主宰のご判断に委ねます。
〜くそ
投稿者:KEN 投稿日:2009年10月 8日(木)20時15分45秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

「くそじじー」「くそばばー」「くそんばーじ」
いずれも使います。
ただ、「くそばばー」の場合は「ばばー」と延ばす部分が言い難いので
「くそんばば」で使うことが多いと思います。

「くそすけ」「どべくそ」は聞いたことがないような気がします。

ところで、金沢さん。
以前にも、「てまくそ えれー」について
お話したことがありませんでしたでしょうか?
「寿司屋(出前)が てまくそえれー」。
てまくそいれる
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 8日(木)20時01分33秒 返信・引用
そういわれてみると「てまくそ いれる」だけだったのかもしれません。
「面倒なことをさせやがる !」という意味で「てまくそ かけさせる」という言い方はなかったような気がします。

「くそじじい」「くそばばあ」はドラマでも普通に出てくる全国区ではありませんか ?
〜くそ
投稿者:もりやま 投稿日:2009年10月 8日(木)19時14分23秒 返信・引用
F-Kさんの未確認語彙、【くそすけ】だけは使ったり聞いたことはありませんが、他はよく使います。【てまくそ】は日常つかっています。KENと同じ「てまくそえれー」です。

同居している孫(男の子)は、「じいちゃん」「ばあちゃん」とあまえています。小6で少し声変わりしてきました。この頃家内と、声変わりがしてきたが一二年もすると、「ぢぢ ばば」のうえに二文字をつけて口答えするぞと、苦笑しています。
くそ追加
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 8日(木)18時31分14秒 返信・引用
【どべくそ】は、最後。一番尻です。
くそ
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 8日(木)18時26分52秒 返信・引用
【てまくそ】、私も使います。

この【くそ】、接頭語として「卑しめののしる意を添える語。また、程度のはなはだしいことをののしる意」。「くそ度胸」「くそ暑い」・・・。接尾語として「他の語について、卑しめののしる意を表す語。「けったくそ」「ぼろくそ」・・・(日本国語大辞典)だそうです。

この機会に、泉辞書未掲載の次の語彙のご確認をお願いできないでしょうか。

接頭語として
【くそじじー】祖父や老年者を悪し様にいう語
【くそばばー】祖母や老女を悪し様にいう語
【くそんばーじ】くそ坊主。和尚さんを悪し様にいう語
【くそすけ】助平。好色漢

接尾語として
【どべくそ】最後。一番
てまくそ
投稿者:KEN 投稿日:2009年10月 8日(木)17時43分35秒 返信・引用
まつさん、金沢さん、ばんじまして。

「てまくそ」は、私のところでも使います。
ただ、言い回しは、金沢さんと少し違って
「てまくそ えれー(いれる)」になります。

で、遅くなりましたが、もくずがには、私のところでは
泉辞書既載の「つぼがん」です。
てまくそ
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 8日(木)16時49分35秒 返信・引用
「てまくそ」使いますよ ! たしかに「なに てまくそかけちょら !」「け てまくそかけさがーの !」あんまり良い意味では使いませんが「食堂でなかなか注文のものが出てこないときの ののしり」「たいしたことではないのに余計な手間をかけさせられるときのグチ」などで使います。確認します。

まつさん たしかに、うまのくそにはそんな感じがします。戦前の松江でも街中で馬のくそをころころ垂れ流しで馬車が歩いている光景は普通のことでした。
工作などで使う「馬糞紙」という正式名称もありましたもんね。そういえば馬糞紙は今はなくなったのでしょうか ?
まのくそ
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月 7日(水)21時00分18秒 返信・引用
「まのくそ」にしても「バフンウニ」にしても、何で馬の糞にたとえられるのか、牛の糞では駄目なのか、気になってインターネットをチョット覗いてみました。
すると、あるサイトで「牛の糞はベトベトしていて、馬の糞はコロコロしている」と書いてありました。
ふーむ、そうすると牛の糞は水中に落ちると溶け散ってしまい、馬の糞はその形態を保っているのではないか、と想像出来ます。
それで昔の人は、水中のカニやウニの丸まった形状から馬の糞を連想したので、「まのくそ」とか「バフンウニ」の名前をつけたのではと思ったのですが、どんなもんでしょうね。
てまくそ
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月 7日(水)19時45分23秒 返信・引用
「まのくそ」から連想しました。
「てまくそ」です。「け なに てまくそ えれちょーだ。」のような使い方ですが、泉辞書に「てまくそ」がありません。「もう なに 手間取っているのだ。」ぐらいの意味です。
共通語とも思われませんが、皆さんは使いませんか。
まのくそ
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月 3日(土)21時20分11秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

確かに「まのくそ を食べる」とか「まのくそ は美味い」とか聞いたら、普通の人はギョッとするでしょうね。
せめて「まのくそガニ」とか最後に「カニ」をつけると良かったのではと思います。
「馬糞ウニ」という美味しい「ウニ」もあるくらいですからね。

ところ変われば言葉やその使われ方も色々でホントに面白いですね。
まのくそ
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 3日(土)20時16分17秒 返信・引用
もりやまさん さきほど「モクズガニ」は淡水系といいましたが、これは誤りで両性ですね。ただその一生は鮎によく似ており海から川に遡上するという習性はおなじようです。
われわれ人間は「鮎」も「モクズガニ」も淡水の川から捕って食するということから私も勘違いしてしまいました。

「モクズ〜」と呼ばれる所以も産卵時「まのくそ」と呼ばれる姿からきたものと考えられます。産卵時の「まのくそ」・・・おそらく商品価値はないでしょうね。
よい勉強をさせていただきました。
まのくそ
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 3日(土)19時14分23秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。さて、モクズガニが海で捕れるということはびっくりしました。でも検索等によっても淡水系です。産卵のため海にくだるという習性はあるようですが生態系上は淡水系とされます。
有名な「上海ガニ」も同類で、日本でも休耕田などを利用して人工栽培が行われているという実態もあるようです。
「まのくそ」はなんでしょうかね。まさか幼生とも考えられず、産卵を終えた親ガニでしょうか ?
まのくそ
投稿者:もりやま 投稿日:2009年10月 2日(金)22時58分35秒 返信・引用
まつさん 今晩は。

波打ちぎわの水の中にいるのを見ると、キャップランプや松明などの薄明かりでは、茶色ぽい馬糞が漂っている様にもみえます。

「つがに」は淡水生物ではあれません。差海河口の船溜りには、あまり獲れないそうですが、船べりからカゴを下ろしています。初秋ごろ産卵ため川を下るのを狙ってです。陸地に生息ものもカニ類は全て海で産卵するそうです。例外として、山間の清流に生息する「サワガニ」だけは海と無縁と聞いています。
めそがに
投稿者:まつ 投稿日:2009年10月 2日(金)20時09分38秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。

へー、「まのくそ」ですか。初めて聞きました。
牛の糞は結構見た事はあるのですが、馬の糞はそんなに見た事が無いので「めそがに」と馬の糞がどのようにイメージが重なるのかよく分かりませんが、面白いですね。
それと、「めそがに」は淡水の生き物と思っていたのですが、海でも獲れるのですね。知りませんでした。
めじがに(ミズガニ)
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 2日(金)18時04分22秒 返信・引用
でしゃばり掲載案を訂正します。
【めじがに(ミズガニ)】
共通語 脱皮したてのずわいがに(若マツバガニ)
用 例 メジガニは 見た目はわりが くゎれんこたねじ
用例訳 (脱皮したての)若ズワイガニは 見た目は悪いが 食べ競れないこともないよ
採取者 f-k[加茂]
みずがに
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 2日(金)05時49分19秒 返信・引用
金沢さん、重ねてのお願いです。
「みずがに」の呼び名は、老、若等の個体年齢ではなく、脱皮に由来するものですから、「脱皮」を是非いれていただきたいのです。

鳥取県文化観光局のホームページは、「若松葉ガニ」を「脱皮したてのマツバガニ」としていました。

共通語 脱皮したてのマツバガニ(若マツバガニ)ではいかがでしょうか?

ご検討おねがいいたします。
みずがに
投稿者:金沢 投稿日:2009年10月 1日(木)23時01分52秒 返信・引用
f-kさん ご指摘ありがとうございます。たしかに「未成熟」としたのは不適切でした。現に売られており食べられもしたのですからね。私の体験でも甲羅はふにゃふにゃしてもいず、それらりにしっかりとしたものでした。ふにゃふにゃのヤツは商品として通用しないでしょうから。

でしゃばり掲載案を訂正します。
【めじがに(ミズガニ)】
共通語 若いずわいがに(若マツバガニ)
用 例 メジガニは 見た目はわりが くゎれんこたねじ
用例訳 若マツバガニは 見た目はわるいが 食べられないこともないよ
採取者 f-k[加茂]

もりやまさん そうですか ! バケツと火バサミねぇ、今なら地元の料亭では一匹づけで出ますよ。もっとも「アオテガニ」も以前は「そうき」で食べましたもんね。そのアオテ(ワタリガニ)もスーパーで一匹包装ですもんね。
つがに
投稿者:もりやま 投稿日:2009年10月 1日(木)19時59分15秒 返信・引用
話をぶり返すようですが。
同じ出雲でもいろんな呼び名がありますね。
湖陵でも、まつさんの仰るように、江南地区では「めそがに」、西浜地区から外園へかけての海浜部は「まのくそ(馬のくそ)」と言い、年寄りは今もそういっています。

昭和四五十年ごろまでは、夏の終わりから初秋ごろ、大雨の後の闇夜に明かりと、バケツと火バサミを持って海岸に出「まのくそ」獲りに出ました。多いときはバケツ一杯ほど取れたものです。茹でてミソだけ食べてポイです。たくさん取れるためか今ほど珍重さていませんでしたね。
みずがに
投稿者:f-k 投稿日:2009年10月 1日(木)13時21分48秒 返信・引用
金沢さん、【みずがに】掲載案、ありがとうございました。
二つばかり気懸かりなことがあります。ご検討よろしくお願いいたします。

(脱皮したばかりの)未成熟なずわいがに
○ 「未成熟」に引っかかります。
ズワイガニは、孵化後すぐは海中を漂う浮遊生活を送りますが、3〜4ヶ月後稚ガニ(3o)となって底生生活に移り、甲幅5cm未満までは1年に数回、 5cm以上は1年に1回脱皮を繰り返し、メスは10回、甲幅7〜8cm、7〜8年で親カニとなり脱皮を終えますが、オスはその後も12回まで脱皮を続け、甲幅13〜15cmまで成長するようです。オスとメスの甲幅の違いは、脱皮回数の違いのようです。
従って、【みずがに】には成長したカニも含まれる場合もあるのです。なお、2002年に「みずがに」という呼び名はイメージが悪いと、新名称を公募し、「若松葉蟹」をその後の正式なブランド名としたそうです。

以上から、共通語は「脱皮したばかりのズワイガニ。若松葉蟹」としてはいかがでしょう?

くゎれたもんだね
○ そこまで言い切れるのかどうか?
【みずがに】が以前、商品になりにくかったのは、その味覚ではなく、甲羅がブヨブヨで保存や輸送手段、さらには販路に制約があったからではなかろうかと思います。味は松葉蟹には及びませんが、オスの【みずがに】は、身もミソもそこそこ入っていますので結構いけます。今では「若松葉蟹料理」で売り出しているお店もあるほどです。

以上から「みじがに は みため は わり が くゎれんこた ねじ」程度ではいかがでしょうか?

以下、蛇足です。
日本方言大辞典は、【まつばがに】を鳥取県方言「出典・採薬使記(阿部照任・松井重康・1760年ごろ)」として採用しています。250年も前からの呼び名のようです。

岩美町・浜田商店のウエブサイトによると、【せこがに】を山陰方言として扱っています。

鳥取県方言辞典は【おやがに】を「ずわい蟹の雌。*雄は松葉蟹」で採用しています。

日本国語大辞典は、「みずがに」「せこがに」「おやがに」いずれも採用していません。
みずがに
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月30日(水)19時27分41秒 返信・引用
f-kさんの書き込みで思い出しました。
脱皮したばかりの甲羅の柔らかいずわいがにのことを「みずがに」と呼んでいたのは間違いありません。
f-kさんのいわれるとおり商品価値はきわめて低く、「なんだ めずがになんやい つまーへの」といわれるほどのものですが食べたこともあります。

余談ですが、私たちが「おやがに」と呼ぶ「ずわいがにのメス」のことを、私の行きつけの
魚屋では今頃は「せこがに」とよぶようになりました。もちろん「おやがに」でも通用しますが。

でしゃばり掲載案です。
【みずがに ⇒ めずがに】
共通語 (脱皮したばかりの)未成熟のずわいがに
用 例 めずがにはくゎれたもんだねの
用例訳 未成熟のずわいがには 食べられたものじゃないね
採取者 f-k[加茂]
ずがに
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月29日(火)19時10分36秒 返信・引用
へー 日葡辞書にもあるんですか古語なんですねぇ。「けがに」と呼ばれる意味もよくわかります。なんてったって爪に毛がぼさぼさですもんね。まつさんの「みそがに」もよくわかります。カニ全体にいえることですが「ずがに」のミソもたまりませんからね。

どなたかの確認がいただければいいのですが。
つがに・ずがに
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月29日(火)15時17分34秒 返信・引用
「つがに(津蟹)」は「名語記(1275)」に、「ずがに(頭蟹)」は「日葡辞書(1603〜04)にそれぞれ登場する「もくずがに(藻屑蟹)」の古い共通語の異称のようです。

日本国語大辞典はこれを方言としても採用しており、使用区分は次の通りですが、出雲地方は、ここには見当たりません。
<つがに>
長門・筑前・島根県石見・山口県大島・香川・高知・長崎・熊本・宮崎・鹿児島
<ずがに>
静岡・和歌山・岡山・香川・富山
(ただし、鳥取県方言辞典は、県東部方言として「ずがに」を採用しています)

日本方言大辞典の「ずがん」の項は、@固いものがぶつかるさま。「頭をずぐゎんとぶっつけて瘤が出た」出雲。(出典・島根県方言辞典) Aず蟹 としています。これだけ読むと出雲で「ずがん」=「ずがに」の可能性がなくもないのですが、Aの出典が明示されてなくて確認が出来ません。島根県方言辞典に「ずがん」は出ていません。

「もくずがに」のもう一つの異称に「けがに(毛蟹)」があります。これは、北海道名物の海生の「けがに」ではなく、淡水生の「けがに」です。
鳥取県伯耆町の日野川流域では、今でも「けがに」と呼びます。これは、広島市太田川流域でも使われているようです。

泉辞書既載の【つぼでがん】【つぼがん】(川の毛カニ)は、「もくずがに」を指していると思います。私は【つぼがに】と呼んでいました。

まつさんの【めそがに】。私は脱皮したばかりの、甲羅の柔らかいカニを「メソガニ」と呼んでいました。
隠岐では脱皮直後のカニを「びそがに」というそうです。似たような呼び名ですが、語源は解りません。

蛇足ですが、山陰から但馬のかけて、脱皮したばかりの松葉蟹を「みずがに」といいます。以前は商品とはなりませんでしたが、この節は「若松葉蟹」という名前をつけて、仰々しく店頭に並べています。かに汁には美味です。
ずがに
投稿者:まつ 投稿日:2009年 9月28日(月)20時23分43秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

実はこれ「もくずがに」について書き込もうと思っていたところです。
私が子供の頃(湖陵)は「みそがに」と言っていました。発音に忠実に書けば「めそがに」です。
他では「みそがに」の言い方は聞きません。
高津川のほうでは「つがに」と言ってませんでしたかね。時々、ローカルニュースの季節ネタで採り上げられていますよね。
ずがに
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月28日(月)20時03分24秒 返信・引用
ヤフーの今日のニュースに「もくずがに漁最盛期」とありましたので。
たしかに出雲では「もくずがに」とはいわず単に「ずがに」といっていたと思いますがいかがなものでしょうか。
「もくずがに」は鮎の捕れる川でよくとれるものとされますが、たまに宍道湖でも捕れる場合があります。「ずがに」といってましたが・・・・。
ちりをたてる
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月25日(金)17時39分20秒 返信・引用
「出雲の生活と言葉」
【こなし】(脱穀・泉辞書既載)の季節になりました。子供のころの農作業の思い出です。
書き込みに当たっては、もりやまさん(湖陵)に貴重なご助言をいただきました。ありがとうございました。

【ちりをたてー(る)】
共通語 稲穂の交じった藁屑を風で選り分ける(風選する)こと。
用 例 え かぜ だけん えまんおち ね ちりをたてー だが
用例訳 いい風だから 今のうちに 稲穂の交じった藁屑を風で選り分けるん だよ
説 明
1・「ちり(塵)を立てる」の出雲訛りで、「ちり」は、「稲穂の交じった芥」(島根県方言辞典)のことです。
2・「ちりたて」は、風上に立って、「ちり」を【いたみ(いため)】(板で作った箕。板箕。「えため」とも。泉辞書既載)に入れ、目平に挙げ、少しずつ落として風選(ふうせん)する作業です。軽い藁屑は風によって遠くに飛ばされ、重い稲穂や籾は足元に集まります。麦や豆類の選り分けにもこの方法を用いました。

子供のころ、作業小屋の片隅に、古い脱穀用具のセンバ(千歯)や麦打ち台(麦の穂を打つスノコ状の竹の台)がまだ残っていました。
大正三年(1914年)に発明された東出雲町の「サトー式稲麦扱機」が普及するまでは、稲はセンバ(千歯)で「せんば扱ぎ」し、麦は麦打ち台で脱穀し、豆類は棒切れや「よこじち(横槌)」で叩いて実を取り出していました。

その後、足踏み式の「サトー式稲麦扱機」が普及し、子供の頃には「サトー式稲麦扱機」が主流となり、稲、麦の脱穀作業は昔に比べたら随分効率的になり、楽になっていました。しかし、豆類は以前のままでした。

「サトー式稲麦扱機」で脱穀した籾と藁屑を「ちりをたてて」選り分け、更には【トーミ(唐箕)】(鼓胴内部に設けた翼車の風力で、上部の漏斗状の受入器から落下する穀粒などと夾雑物とを選別する農機具)や【マンゴク(万石)】(傾斜した金網の上を滑らせて、良質の玄米と屑米、籾等を選り分ける農機具)で選別作業を行いました。

昔の農作業は、随分と手間ひまかけていました。それだけに、子供も貴重な【てま(手間)】(労働力)でした。
ちりをたてー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月24日(木)21時34分47秒 返信・引用
もりやまさん、早速ご教示いただき、ありがとうございました。もりやまさんのご指摘に沿って、後日訂正させていただきます。

今後とも、よろしくお願いいたします。
ちりをたてー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月24日(木)21時34分47秒 返信・引用
もりやまさん、早速ご教示いただき、ありがとうございました。もりやまさんのご指摘に沿って、後日訂正させていただきます。

今後とも、よろしくお願いいたします。
ちりをたてー
投稿者:もりやま 投稿日:2009年 9月24日(木)20時27分54秒 返信・引用
F-Kさん こんばんは。
F-Kさんの書き込み全くその通りです。
差し出がましいようですが少し訂正させていただくと、
説 明 、、、、、風上に立って、えため(板箕 薄い板で作った箕)に入れ、目平に上げ少しづつ落し風選する作業です。

文中 「稲穂」の文字が四箇所ありますが、稲穂を脱穀したもだから「籾」が適切ではないでしょうか。

懐かしいですね。子供の頃脱穀機を踏む手伝いを随分やらされました。
ちりをたてる
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月24日(木)18時28分15秒 返信・引用
【こなし】(脱穀・泉辞書既載)の季節になりました。子供のころの農作業の思い出です。「出雲の生活と言葉」用に書き込みました。
もりやまさん、間違いがあったらご指摘の上、ご教示ください。ご確認よろしくお願いいたします。

【ちりをたてー(る)】
共通語 稲穂の交じった藁屑を風で選り分けること
用 例 え かぜ だけん えまんおち ね ちりをたてー だが
用例訳 いい風だから 今のうちに 稲穂の交じった藁屑を風で選り分けるん だよ
説 明 稲穂の交じった藁屑を、風上に立って、手でふるい分ける作業です。軽い藁屑は風によって遠くに飛ばされ、重い稲穂は手許に集まります。麦や豆類の選り分けにもこの方法を用いました。

子供のころ、作業小屋の片隅に、昔の脱穀用具のセンバ(千歯)や麦打ち台(麦の穂を打つスノコ状の竹の台)がまだ残っていました。
大正三年(1914年)に発明された東出雲町の「サトー式稲麦扱機」が普及するまでは、稲はセンバ(千歯)で「せんば扱ぎ」し、麦は麦打ち台で脱穀し、豆類は棒切れや「よこじち(横槌)」で叩いて実を取り出していたようです。

子供の頃には足踏み式の「サトー式稲麦扱機」が普及していて、稲、麦の脱穀作業は昔に比べたら随分楽になっていましたが、豆類は以前のままでした。

「サトー式稲麦扱機」で脱穀した籾と藁屑を「ちりをたてて」選り分け、更には【トーミ(唐箕)】(鼓胴内部に設けた翼車の風力で、上部の漏斗状の受入器から落下する穀粒などと夾雑物とを選別する農機具)や【マンゴク(万石)】(傾斜した金網の上を滑らせて、良質の玄米と屑米、籾等を選り分ける農機具)で選別作業を行いました。

昔の農作業は、随分と手間ひまかけていました。
せちなべ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月23日(水)21時09分4秒 返信・引用
「せちべ」…みなさんのところは短いんですね?!
私のところでは、間に「な」が入って
「せちなべ」で遣っています。
せちべ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月23日(水)19時41分2秒 返信・引用
使います。
【せち】(過労のため苦しい。つらい)+【へ】(屁)で、力んだときに思わず出る屁です。

出雲風土記にも、「わに」が出てきますが、この「わに」は「さめ」のことです。
出雲では、古くから「さめ」のことを「わに」といっています。
せちべ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 9月23日(水)18時49分37秒 返信・引用
あんまり、提案したくなかったのですが、なんと言いますか
「無理に力を入れておもすへ」のことです。私も知ってるし
大東では普通のことばでした。
こんなこと知ってる人いますか。
さめのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 9月23日(水)18時07分40秒 返信・引用
お騒がせしてすみません。でどこにあたってみたのですが、
「なんのことだいしらんじ、昔からそげないにいうことだ」
とのことで、ぼでくそなもんですわ。私なりに思いますのは
「うそのかわ」は多分「かわうそ」を反対に言った言葉だと
思います。鳥のうそでは「かわ」の部分が説明がつきません。
すると、さめのかわはかわさめとなりますが、やっぱなんこ
とやら、わかりません。誰か追認願います。「もとより鮫は
わになので鮫肌とかあてはまらないような気がします」
さめのかわ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 9月21日(月)11時39分8秒 返信・引用
f-kさん こんにちは。

「皮」の意味は、厚さ薄さもあると思いますが、強度もあると思います。
「首の皮一枚残して」と言った場合、まさしく薄さを強調して、薄皮一枚でギリギリと言う事だと思います。
「化けの皮を剥ぐ」の場合は、厚さ薄さよりも物事を覆い隠している「皮」の事でしょう。

「面の皮が厚い」ですが、人からとやかく言われても顔には出さないのは、本心を隠す皮が顔を覆ってるわけです。多かれ少なかれ誰でもあると思います。
さて、その皮の強度を強くするには、厚さを増すか材質をより硬いものにするか。
硬いサメの皮であれば、どのような言葉が飛んできても、すべて跳ね返しその卸し金のようなギザギザで相手の言葉をすり潰してしまうのではないか、と思ったわけです。
これはあくまでも私の想像ですから、使っておられる方に聞いたほうがいいでしょうね。

遠藤さんの提示された
 馬耳東風という意味で、「こなには、なんぼ言ったいさめのかわだけん」・・・。
のような人を「面の皮が厚い」人とは言いませんかね。
さめのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 9月20日(日)20時18分36秒 返信・引用
折をみて出所に確認してみます。
さめはだ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月20日(日)19時41分42秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

サメの皮を擬した用語に「鮫肌」があります。サメの皮は、厚いと言うイメージより、ザラザラしたイメージが強いので、面の皮が厚い=サメの皮には、少し無理があるように思いますが、いかがでしょう?
さめ・うそのかわ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 9月20日(日)19時22分10秒 返信・引用
遠藤さん f-kさん こんばんは。

「嘘の皮」も薄ければすぐ剥がれて化けの皮が剥がされてしまいますが、サメの皮ほど頑丈であればなかなか剥げない。
何を言われても動じないのは「面の皮が厚い」とも言いますが、「面の皮」が「サメの皮」なら直の事ですよね。
その様な意味で「こなは サメのかわ だけん 〜」と言ったのでは、と私は思います。
これを最初に言い出した人の言葉のセンスは、なかなかいいんじゃないでしょうか。
さめ・うそのかわ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月20日(日)17時56分48秒 返信・引用
遠藤さん、こんばんは。

「嘘の皮」の用例は、近松門左衛門の人形浄瑠璃「井筒業平河内通」(1720年)に見えるようですので、結構、古い慣用句のようです。

大辞林は、【嘘】と【鷽】をかけたものとしています。

一方、日本語俗語辞書は、【嘘】は【川獺(かわうそ)】の「ウソ」、【皮】は【川獺】の「カワ」にかけたもの。また、「化けの皮」にみられるように、皮は薄っぺらい、中のもの[真実]を覆い隠すといった意味に通じる、と述べています。

サメの皮は、刀剣の柄や装飾用に、あるいは、物を磨くのに用いる「さめやすり」や料理の「おろしがね」代用になりますので、ひょっとすると、これら業界の隠語なのかも知れません。少なくとも、サメの皮には「薄っぺら」なイメージはありませんから、「嘘の皮」とは別物ではないでしょうか?
さめ・うそのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 9月20日(日)16時10分23秒 返信・引用
FKさんこんにちは。「うそのかわ」のかわの部分はなんなのでしょうか
さめのかわ、との共通点があるかもしれないですね。それほど古い言葉
では無いのかもしれないですね。
さめ・うそのかわ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月20日(日)09時34分25秒 返信・引用
「さめのかわ」」は、日本国語大辞典その他、主要な辞書にも見当たりませんでした。

「うそのかわ」は、嘘(うそ)と鳥の鷽(うそ)とをかけた共通語の慣用句で、新明解にも載っています。
Re: さめのかわ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 9月19日(土)19時21分50秒 返信・引用
> No.4789[元記事へ]

遠藤さん こんばんは。

「さめのかわ」は聞いたことはありませんが、「うそのかわ」は聞いた事があります。発音的には「おそのかわ」ですが。

「こなは もう じぇったえね 飲まん だことの えっちょったねかーね、"おそのかわ"。えまのき のんじょらっさーわ。」

「まったくの 嘘だ」ぐらいの意味だと思います。
こーじくな
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月19日(土)11時42分10秒 返信・引用
f-kさん、早速ありがとうございます。

私のところでの「こーじくな」の意味は鳥取県に近く、「几帳面(過ぎる)」「厳格」あたりがピッタリ来ます。
要するに、基本通り、しきたり通りでないと気に入らない人のことです。

他に、このような意味で「こーじくな」を遣っているという方はいらっしゃいませんか?
確認をよろしくお願いします。


遠藤さんの「さめのかわ」は、残念ながら分かりません。
さめのかわ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 9月19日(土)08時10分40秒 返信・引用
馬耳東風という意味で、「こなには、なんぼ言ったいさめのかわだけん」
というように使っている人がいます。私は使ったことはありません。
誰か確認できますか、普通の辞書にはないようでした。
こーじくな・追加
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月19日(土)00時48分0秒 返信・引用
KENさん、鳥取県方言辞典(森下喜一編・1999年)の掲載を追記します。

【こーじくな】(形動)
丁寧な。入念な。厳格な。窮屈な(鳥・倉・岩・八・気・東・日)
[例] あの人は、こーじくなけー 話が長くなって好かん(東)。
*知ったかぶりに理屈をぐじぐじだらだら並べ立てる人を「こーじくな人」という。(大栄町)
こーじくな
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月18日(金)23時39分10秒 返信・引用
KENさん、こんばんは。
【こーじくな】の辞書掲載状況は、以下の通りです。

島根県方言辞典
1・けちん坊(能義)
2・頑固な。強情な。気むずかしい(出雲全部)
3・しつこい。執拗な(那賀)
4・困っている時に更にいじめる(出雲)

日本方言大辞典(カッコ内出典)
1・きちょうめんなさま。綿密なさま・鳥取県東部(因幡・伯耆方言集録)
2・頑固なさま。強情なさま。また、そのこと・出雲(島根県に於ける方言の分布)
3・執拗なさま。しつこいさま・出雲・石見(島根県方言辞典。邑智郡誌)
4・吝嗇なさま・能義(島根県方言辞典)
こーじくな
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月18日(金)22時02分29秒 返信・引用
f-kさん、金沢さん、こんばんは。

「こーじくな」は使いますが、私のところでは微妙に訳が違うんですよね。
「こなは、こーじくなことばっかー、いーけんのー」
この場合、「しきたり通りね、せにゃえけん」とか、「やーかたが、おかし」など、かて(固い)ことを言う。あるいは、こみちかし(小難しい)ことを言う。
という意味になります。

f-kさん、島根県方言事典には、そのあたりの記載がありませんでしょうか?
こーじくな
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月17日(木)22時09分4秒 返信・引用
「こーじくな」はさすがに聞いたことがありません。たしかに「業突く」からきているのでしょうが。
KENさんが ご存知なのかも。

「すりきり棒」はこっちで勝手に作った用語で正式名がわからなかったもんで。
こーじくな
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月17日(木)20時54分43秒 返信・引用
【えちがぇな】の類語に、形容動詞の【こーじくな】があります。

【こーじくな】
共通語 頑固な。強情な。また、その様
用 例 こなは こーじくな おとこ で えけん が
用例訳 彼は 頑固な 男で だめ なんだよ

「こーじく」は、「業突(ごうつく)―張り」(強情で人に従わないこと。ひどく欲張りでがんこなこと)から来ているのでしょうか?

ご確認よろしくお願いいたします。
とぼ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月17日(木)19時46分39秒 返信・引用
失礼しました。見過ごしていました。

蛇足ですが、「すりきり棒」という語彙は、大辞林や広辞苑には見当たりません。ただし、ウエブ検索で「すりきり棒」がでてきますので、これも方言なのでしょうか?

いずれにしろ【とぼ】は取り下げます。
とぼ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月17日(木)18時50分9秒 返信・引用
「とぼ = すりきり棒」は既載ですよ。
とぼにも使いようがあったみたいで店側ではできるだけ「でめ」がでないようにしていたということを当時聞いた覚えがあります。これは金本さんでした。
とぼ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月17日(木)13時51分29秒 返信・引用
【えちがぇな】の語源「一概」の「概」は、「斗掻(とかき)」の意で、枡(ます)の縁をならす短い棒のこと。枡で物を量るときに量に過不足がないように、平らにかきならす意から言うそうです(日本国語大辞典)。「ますかき(枡掻)」とも言います。

昔、これを【とぼ】と言っていました。

【とぼ】
共通語 枡で物を量るときに、枡の上を平らに掻く丸い棒。ますかき(枡掻)
用 例 こんや こめえなえこ の たーら こしらえーけん えっとまーし と とぼ よいしとかな えけんじ
用例訳 今夜 米担会の 俵 作るから 一斗枡と ますかき(を) 用意しておかなければ いけないよ
説 明 1・【こめえなえこ】泉・「出雲の生活と言葉」参照
    2・【たーら】「俵」の出雲訛り
    3・【えっとまーし】「一斗枡」の出雲訛り
    4・島根県方言辞典は、漢字表記に「斗棒」を当てています。

ご確認よろしくお願いいたします。
えちがぇな
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月17日(木)08時39分21秒 返信・引用
金沢さん、【えちがぇな】ご確認ありがとうございました。
えちがえな
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月16日(水)18時40分14秒 返信・引用
使います。「こなもえちがえなけんの = あいつも頑固だからね」今でも使いますよ。
語源もおっしゃるとおり「一概な」であることは間違いありません。形容動詞ですね。
えちがぇな
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月11日(金)12時21分50秒 返信・引用
女房との口喧嘩のあと、ふと思い出した言葉です。
古い共通語の「一概」+「〜な」の出雲訛りで、泉辞書【きこ(頑固)】の類語です。

【えちがぇな】
共通語 頑固・強情・一方的なさま。人の言うことを聞かないさま。
用 例 こなは えちがぇな けん いーだぇたら ふとの いーこと なんかぇ きかへん が
用例訳 彼は頑固だから 言い出したら 人の言うことなんか聞かないよ
説 明 「えちがぇだ」の形で、名詞形で使うこともありました。

日本国語大辞典「一概」は、次の通りです。
1・おしなべて同一に扱うこと。すべてをひっくるめるさま
2・(「一概に」の形で副詞として用いる)細かい区別をしないで。おしなべて
3・まったくそう思い込むこと。また、そのさま。自分の意志を立て通すこと。強情なこと。がんこなこと。

広辞苑もほぼ同じ記述ですが、新明解は副詞の「一概に」しか採用していません。今日では「一概に」の副詞形が共通語の主流となっているからだと思われます。

そのせいかどうか、日本国語大辞典は【いちがい】を「強情なこと。頑固なこと」等の語意で方言区分に採用しています。

島根県方言辞典、鳥取県方言辞典も【いちがい】【いちがいな】【いちがいもの】等で採用しています。

ご検討、ご確認、よろしくお願いいたします。
かまう
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月 8日(火)19時18分43秒 返信・引用
要するに出雲弁において「お客さんをするからかまわな(もてなさなければ)いけん」「大事なお客さんをかまう(もてなす)」のような能動的な使い方があるのであれば是としますが、そのような用法は聞いたことがありません。その意味からは「島根県方言辞典」の記述には錯誤があるのではありませんか ?

あくまでも「かまってごすなや」というようにもてなされる側からの「遠慮する」というような用法しかないのではありませんか ?
ま、みなさんが「かまう = もてなす」という言い方があるといわれるなら別に固執はしませんが、私としては反対です。主宰におまかせします。
「おかまい」と「かまう」
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月 8日(火)14時56分59秒 返信・引用
書き込みの動機は泉辞書【かまう】の同音異語意語彙に興味があったからです。

金沢さんご指摘の慣用句の出自は名詞「おかまひ・御構、御搆」で、その語意は@もてなし。饗応 A心にかけること。とんじゃく。遠慮 B手落ち。罪。とが。違法 C江戸時代の刑罰の一つ D江戸時代、特定の職業につくことを禁ずること E囲い。範囲[以上日本国語大辞典]とされます。

この項の方言区分には「おかまいなすって」「おかまいなさんせ」その他の方言語彙が載っていますが出雲関連は見当たりません。実際、出雲では、「おかまい云々」の方言は使われていないと思います。

【かまう】は、動詞の古語「かまふ・構」の方言化で、日本国語大辞典には、泉辞書【かまう(1)】(触る。操作する)に対応する語意に「@あることに、特に心を向ける状態にある、特に関心を持つ気持ちをいう。関係を持つ。関係がある。周知する。また、拘る。気を使う。干渉する」「A(関係を持った結果)さしさわる。さしつかえる」などが、泉辞書【かまう(2)】(からかう)に対応する語意に「その対象をからかったり傷つけたりする。相手にしてふざける」などが載っています。

【かまう(3)】(造作する)は、一種の謙遜語で、造作をわざと軽んじて【かまう(1)】を援用したものであろうと思います。

今回書き込んだ【かまう(4)】は、「相手としてあしらう。相手になる。また、無用の働きかけをする。また、酒食などでもてなす」が該当すると思います。

泉新ルールでは、新明解基準は廃止されましたので、深入りは避けますが、新明解基準で言うなら、【かまう(2)】(からかう)がむしろ該当すると思います。
新明解「かまう」には、A面白半分に、迷惑がられるようなことを相手にする。「若い娘と見ればすぐかまうくせがある」が載っています。

島根県方言辞典の【かまう】は次の通りです。
1・からかう。嘲弄する。愚弄する (出雲、石見、隠岐全部)
2・なぶる。いじめる (出雲、石見、隠岐全部)
3・もてなす。接待する (石見全部、出雲・出雲・大原、隠岐)
4・傷口を乱暴して悪くする (益田・真砂)
5・さわる。触れる。いじくる (石見、出雲・大原、隠岐)
6・造作する (石見、出雲・簸川・出雲・大原)
7・愛する。可愛がる (石見)
かまー(う)
投稿者:おざさ 投稿日:2009年 9月 8日(火)12時44分50秒 返信・引用
ふと思ったんですが、、
「どうぞ、おかまいなく」の「おかまい」は“お気遣い”という意味で、KENさんの用例にある「おかまい」は“おもてなし”という意味ではないですかね。
かまう
投稿者:金沢 投稿日:2009年 9月 7日(月)22時17分48秒 返信・引用
「かまう」には「接待する」の意はないのかもしれませんが、慣用句としての「おかまい」が新明解に載っています。
この「おかまい」は主として「反語式の否定形」つまり「おかまいくださいますな」「かまってごしなはーな」という風に使われているように思われます。ドラマでも小説でもこの使いかたはあるようです。
したがって「かまってください = 接待してください」「お客をかまう = お客を接待する」という風には使われず、もっぱら上記の否定形式だけです。
私には共通語に思えますが。
かまー(う)
投稿者:おざさ 投稿日:2009年 9月 7日(月)20時01分47秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。
「かまー(う)」は私らのところでも使います。
ひとつ気になったのは「どうぞ、おかまいなく」がもてなしを遠慮するときの共通語と思われること。でも、「(お)かまい」(名詞)で使うことはあっても、「かまう」(動詞)で使われることはなさそうだし、ぜひ方言語彙に追加されるといいですね。
かまー(う)
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月 7日(月)17時27分10秒 返信・引用
KENさん、【かまう】のご確認ありがとうございました。

ご指摘の通り、辞書登録は【かまー(う)】が妥当なのかも知れません。

KENさんの、逆の用例、ピッタシです。
かまー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月 7日(月)10時15分59秒 返信・引用
f-kさん、こんにちは。

「かまー(う)」使います。
逆の立場から言えば、
「まーじ、おかまえ(い)も、しませ(ん)で…」となります。
かまう
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月 6日(日)20時33分22秒 返信・引用
泉辞書登録済み【かまう】の4番目の方言語彙です。
ご確認、よろしくお願いいたします。

【かまう[4]】
共通語 もてなす。接待する
用 例 おばば そげん かまわっしゃーな かおみ ね よっただけだ けん じき えのー けん
用例訳 おばあさん そんなに おもてなし しないでよ 顔見に 立ち寄っただけだから すぐに 帰る(失礼する)から
かまう
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月 6日(日)20時33分22秒 返信・引用
泉辞書登録済み【かまう】の4番目の方言語彙です。
ご確認、よろしくお願いいたします。

【かまう[4]】
共通語 もてなす。接待する
用 例 おばば そげん かまわっしゃーな かおみ ね よっただけだ けん じき えのー けん
用例訳 おばあさん そんなに おもてなし しないでよ 顔見に 立ち寄っただけだから すぐに 帰る(失礼する)から
Re: (実が) いる
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月 4日(金)20時17分20秒 返信・引用
Takizawaさん、初めまして。

情報ありがとうございます。
そちらでは、食べ頃を過ぎた状態を「実がいる」と言うんですね。
こちらでは、食べ頃になる(熟す)ことを「実がいる」というふうに使います。

食べ頃を過ぎた場合は、一般的には「実がえーすぎた(実がいり過ぎた)」ですし、別の言い方では「よーね、実がえってしまって…(完全に、実がいってしまって…」→「熟れ過ぎてしまって…」などと、持って回った言い方をするときもあります。
言葉は奥が深いですよね。

この度は、ありがとうございました。
Re: (実が) いる
投稿者:Takizawa 投稿日:2009年 9月 4日(金)04時26分24秒 返信・引用
> No.4766[元記事へ]

Takizawaさんへのお返事です。

> KENさんへのお返事です。
>
> > 続けて、すみません。
> >
> > 「実がいる」について、数カ所問い合わせてみました。
> >
> > 静岡県  年寄りが使うのを聞いたことがある。
> > 広島県  米、豆類、野菜果物などで使う。
> >
> > 某全国紙松江支局  記事には使わないが、日常では聞くことがあるし
> >           自分でも使う。
> >
> > 金沢さんが最初に書かれている、広辞苑には載っているが、新明解にはない。
> > 及び、今日の問い合わせの結果を総合すると、どうやら「(実が)いる」は
> > 純粋な共通語としては存在せず、農業用語(?)的な感じで使われているようです。
> > いつだったか、「かんらん(キャベツ)」が話題になり、一般には使われていないが
> > 種物業界では現在も使われている。という結果だったように記憶していますが
> > 今回の「(実が)いる」も同じようなケースではないでしょうか?


長野県、松本出身ですが私の両親はトウモロコシが食べ頃をすぎて硬くなることを「実がいる」と言っていました。 既に両親はこの世にいません。
> >
> > いずれにしても、もう少し分布状況が解るといいですね。
> > どなたか、よろしくお願いします。
Re: (実が) いる
投稿者:Takizawa 投稿日:2009年 9月 4日(金)04時23分3秒 返信・引用
> No.4675[元記事へ]

KENさんへのお返事です。

> 続けて、すみません。
>
> 「実がいる」について、数カ所問い合わせてみました。
>
> 静岡県  年寄りが使うのを聞いたことがある。
> 広島県  米、豆類、野菜果物などで使う。
>
> 某全国紙松江支局  記事には使わないが、日常では聞くことがあるし
>           自分でも使う。
>
> 金沢さんが最初に書かれている、広辞苑には載っているが、新明解にはない。
> 及び、今日の問い合わせの結果を総合すると、どうやら「(実が)いる」は
> 純粋な共通語としては存在せず、農業用語(?)的な感じで使われているようです。
> いつだったか、「かんらん(キャベツ)」が話題になり、一般には使われていないが
> 種物業界では現在も使われている。という結果だったように記憶していますが
> 今回の「(実が)いる」も同じようなケースではないでしょうか?
>
> いずれにしても、もう少し分布状況が解るといいですね。
> どなたか、よろしくお願いします。
Re: はー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 9月 3日(木)19時52分11秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

私のところでは、短く「は」で使っていました。
ただ、使うのはかなりの年配者でしょうが。
「は、戻ってや」等。
はー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 9月 3日(木)12時27分32秒 返信・引用
泉辞書【もーはい】(最早)の同意語、【はー】は、出雲では使われないのでしょうか?
【はー】は、短く【は】という場合もあったと思います。

【はー】
共通語 もう。最早。
用 例 はー くって や
用例訳 もう 食べたの

書き込みに当たって島根県方言辞典を調べたら、この語彙は石見方言として扱われ、使用区分に出雲部は見当たりませんでした。
【はー】(早や)も早や。既に。「ハー戻ったか」石見・全部

鳥取県方言辞典は【はー】{副}早(はや)。もう。すでに。とし、方言区分を特定していませんので、県下で広く使われている語彙として扱っています。

この語彙、子供の頃から使っていたのか、社会人になって、石見や鳥取の方々と交流するようになってから使うようになったのか、自信が持てなくなってしまいました。
おおもんじ おおもじ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月31日(月)18時18分31秒 返信・引用
私は知りませんでしたが f-kさんの説明をみて初めてわかりました。
たぶんこれは業界用語というか全国的にそう呼ばれているものと考えられます。
私見ですが「学問の神様 天神」が発祥でその後各神社でも呼ばれるようになったものかもしれません。出雲方言としてあげるのはどうかと思います。
おおもじ・おおもんじ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月29日(土)22時49分31秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
未確認語彙にあったのですね。気がつきませんでした。
私が聞いた方の話では、各町内に小さな神社があって毎年お祭りがあり「その世話で忙しい。子供の絵を「おおもんじ」に飾ったりするけど、自分も子供の頃に描かされた。わしゃ絵が嫌いでね。」といった話をしました。
その祭りも、何日かおきに順番に各町内が祭りをして一夏で一巡する、等の話を聞き、同じ出雲でもそれぞれにいろんな風習があるなと思いました。

そうすると、これは未確認語彙を確認した事になるのでしょうかね。
おおもじ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月29日(土)22時29分45秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。
私も使ったことは無いのですが、泉の未確認語彙には以前から載っていますし、私が引用した「明治大正の出雲」でも用例があります。
また、まつさん自身も旧出雲市の方からお聞きになったとのこと。

この語彙が、出雲市、松江市に存在していたことは、紛れも無い事実ですから、折角の機会だから辞書登録のご検討を希望したものです。

格別、登録に拘って入る訳ではありません。
おおもじ・おおもんじ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月29日(土)21時52分53秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
方言かどうか私は分かりませんが、日本国語大辞典をはじめ各種の国語辞典に「おおもじ・おおもんじ」が子供の絵や習字の展示の意味として載っていないのであれば、出雲だけの方言としての使われ方なのか、又は、全国的に各地でも使われているのに、各種国語辞書に採り上げられていないのであれば、辞書の編纂の漏れと言う事になると思います。
出雲ではこの言葉がどのぐらいのエリアで使われているのでしょうかね。
少なくとも私は、今まで知らない言葉でした。
おおもじ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月28日(金)23時35分48秒 返信・引用
【おおもじ・大文字】は、日本国語大辞典の記述は以下の通りで、奉納する墨書や、子供の絵画・習字の展示等の語意は採用していません。

1・普通より大きな文字。おおもんじ
2・大きく字を書いた凧。字凧
3・欧文の字体の一つ

また、どの辞書にも、方言としての採用はありません。

とは言え、この言葉が存在すること自体は、厳然たる事実です。
これから先は、共同制作者の皆さん、ないし主宰のご判断にかかると思いますが、【おおもじ・おおもんじ】=「お祭りなどでの子供の絵や習字の展示会」として、方言としての採用を検討しても良いのではなかろうかと思います。いかがなものでしょうか?
おおもんじ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月28日(金)19時02分51秒 返信・引用 編集済
金沢さん KENさん f-kさん 詳しい検証や思い出話をありがとうございます。
日常会話の中で普通に使われている言葉でも無いのでしょうかね。
絵も飾るようになったのは近年の事なのでしょうか。
私は京都の「大文字焼き」を、つい連想してしまいました。
おおもじ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月28日(金)00時03分16秒 返信・引用
「薫風や 大文字(おおもじ)を吹く 神の杜(もり)」

「松山の天神さん」で親しまれている松山市・井手神社の社境内にある正岡子規の句碑です。

神社境内には天満宮が祭ってあり、明治の頃は、旧暦6月25日(今は7月24〜25日)、賑やかに天神祭りが行われ、人々は、天神さんにあやかろうと、競ってお祭り当日に大きな墨書を奉納し、これを「大文字(おおもじ)」と言ったそうです。子規も能筆だったようですから、あるいは自分が奉納した墨書であったのかも知れません。

太田柿葉氏の「明治大正の出雲」(渡部印刷)の「天神祭り」の項に以下の記述があります。

「・・・・7月24日の天満宮例祭には、・・・・(中略)何しろ当時は境内が市内随一の歓楽地とあって社前には露天、湖岸には飲食店が軒を並べ、向う側の寄席には講談、浮かれ節、幻灯などが絶えず開演したので、市内の老若男女は一日に一度は必ずここへ散歩したものでした。まして夏祭には子供の大文字や大人の生花盆栽などが仮小屋に陳列され、また軽業、動物園,曲芸団、ぬけ首、人魚、のぞき眼鏡などの旅興行がわんさと詰めかけて、ジンタや人寄せの銅鑼声で境内は割れんばかりでした。(以下略)」

【大文字】は、天満宮の「業界用語」のような気がしないでもありません。
おおもじ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月27日(木)20時07分13秒 返信・引用
KENさん わざわざ恐れ入りました。そうですか「おおもじ」でしたか。
広辞苑にはそういう意味では載ってませんから方言でしょうか。
どなたか明らかにしてくれませんか ?
おおもじ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月27日(木)18時06分43秒 返信・引用
金沢さん、ばんじまして。

早速ありがとうございます。
その後、白潟天満宮社務所に問い合わせてみました。
松江では、「おおもじ」というそうです。
文字の大きな作品だから…とのことでした。
おおもんじ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月27日(木)17時28分3秒 返信・引用
KENさん 天神さんに小学校の習字が展示されていたことは間違いありませんが、名称はしりません。なにしろあそこは白潟小学校の校区で、私は白潟とは敵対していた雑賀小の人間だったこともありわからないのです。
「しらかた シラミ !」「雑賀 ぞうきん !」でいいあったものです。
天神さん以外のときにあの辺りを通ること自体がかなり勇気のいることでした。
そんな思い出ならあるのですが。
ふてんづら
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月27日(木)15時16分48秒 返信・引用
まつさん、こんにちは。

「ふてんべ」の件、ありがとうございます。
語源が「ふてる」だというのはほぼ間違いないと思いますが、問題は、私が「膨れっ面をしている→太っている」という変化を知らないからのことでして。

ところで、もしかしたら「ふてんづら」も出雲弁ではないかと思いますが、どうでしょうか?

金沢さん、こんにちは。

まつさんの「おおもんじ」ですが、松江の天神さんにも、確か何か特別な言い方があったような気がしますが、なにせ昔のことで失念、金沢さんに伺ってみようと思いましたが、ご存知ないとのことで残念です。
おおもんじ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月27日(木)12時00分19秒 返信・引用
たしかに松江でも天神さんのお祭りに小学生の習字がずらりと並べてありました。
あれを「おおもんじ」というのかどうかは知りませんでしたが懐かしいです。
おおもんじ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月26日(水)22時41分2秒 返信・引用
旧出雲市の方から聞いたのですが、夏祭り等の時に子供の描いた絵や習字などまとめて展示してあるのを「おおもんじ(大文字)」と言うそうです。
確かに以前から祭りの時などに、子供の絵などを周りをモールで飾ったりしてあるのは見ていましたが、あれを「おおもんじ」と言うとは知りませんでした。
そもそもそんな名前があるとは、思ってもいませんでした。
「おおもんじ」は出雲弁なのでしょうか、共通語なのでしょうか。
または、他では違った名称があるのでしょうか。
ふてんべ
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月26日(水)19時51分47秒 返信・引用
KENさんこんばんは。
「ふてんべ」は初耳ですが「はぶてる(ー」は普通に使っています。
元の言葉が「ふてる(ー)」で、その変形として「はぶてる」や「ふてんべ」があるのではというKENさんの意見は説得力があると思います。
共通語(?)の「ふてる」も「ふて寝」もありますが「ふてー野郎だ」のような言い方もあります。これは「図太い」から来ているのでしょうかね。
ふてんべ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月26日(水)13時06分46秒 返信・引用
「ふてんべ」を顔のこととして使うのは、私のところだけでしょうか?

少し説明しておきたいと思います。
「ふてんべ」関連の言葉では、泉辞書に「ふてご(叱られて、すねている子供)」と、強調形の「はぶてる(すねる、ふて腐れる)」(当方提出)があります。
基本形は、よく「ふて寝」と言ったりしますが、「ふてる(ー)」でしょう。

今回のような「ふてん〜」の形では「ふてんづら」がありますよね。
直訳すれば不満顔、平たく言えば膨れっ面。「こな、なにきげんがわりやー、えつも、ふてんづらして、ござーがのー」

ここから変化して「ふてんべ(いつも膨れっ面をしている(ように見える)人)」。
言ってみれば顔が太っている人ということになりますが、顔だけ太っているというのも不自然な話で、確かに、結局は全身太っている人ということになるのでしょう…。

しかし、元の意味の方で使っている私は、「ふてんべ」と聞くと、体つきではなく顔つきを思い浮かべてしまいます。
「ふてんべ」を「膨れっ面」の方の意味で使っている地域は、他にはありませんでしょうか?
よろしくお願いします。
訂正
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月25日(火)20時34分51秒 返信・引用
もりやまさん、失礼しました。
漢字ではなく平仮名でしたね。
すみません。
ふてんべ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月25日(火)19時41分11秒 返信・引用
森山さん、f-kさん、こんばんは。

「ふてんべ」は、私のところでも使いますが
意味は、単に太っていることではなく
頬が膨らんでいる人を指します。
身体というより顔ですね。
みなさんのところではいかがでしょうか?
訂正
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月25日(火)12時50分49秒 返信・引用
「【ふてんべ】は【ふとんぼ】と言っていた〜」は、「【ふてんべ】は【ふてんぼ】と言っていた〜」の誤りです。

お詫びして訂正いたします。
いーきり
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月25日(火)12時41分19秒 返信・引用
子守関連で思い出しました。ご確認よろしくお願いいたします。

泉辞書既載の【いーきる(肌に食い込む)】は、この類語ではなかろうかと思われます。

【いーきり】
共通語 太った幼児の手首や足首にできるくびれ
用 例 よもよも こげん よー ふとって てねも あしねも まげな いーきり が できとー がね
用例訳 よくもまー こんなによく太って 手にも足にも 見事な くびれが出来ているよね

語源は、素人判断ですが、古語の【ゆいきる・結切・ユヒキル】(他動詞・ある物を結んで、その結び目をつけて分かつ・日葡辞書1603〜04・登載)ではなかろうかと思います。
ねね・ふてんべ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月25日(火)12時37分46秒 返信・引用
もりやまさん、【ねね】のご確認ありがとうございました。

【ふてんべ】は【ふとんぼ】とも言っていたように思います。使いました。
ねね
投稿者:もりやま 投稿日:2009年 8月25日(火)08時51分34秒 返信・引用
F-Kさん 金沢さん今日は。
今も西部では 「子守をする」=「ねねしー」と言っています。子供の頃裕福な家に「ねねさん」さんがおられるところがありました。なお「ねんね」は幼児語で「眠る」に使います。

候補
【(卑)ふてんべ】
共通語 肥満体 今風に言えばメタボ
候補になるでしょうか。
ねね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月23日(日)22時13分38秒 返信・引用
手元の全国方言辞典には「子守女」は大別して「あね系」と「ねー系」「その他」があります。
東日本は「あんにゃ」「あねま」・・・が多いのに対して西日本には「ねんね」「ねねもる」「ねんこ」が多くみられます。その中で「ねね」は島根県簸川だけです。
「ねねする」は実在したものと考えられます。どなたか確認されるとよいのですが。
ねね
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月21日(金)21時57分6秒 返信・引用
 郷里の法要の席で、「ねね すー(する)」という言葉を、久々に聞きました。

「ねね すー(る)」は、子どもの頃、「子守をする」という意味で使っていましたが、その席では、「おばば の ねね すー(る)」という言い方で、どちらかといえば「世話をやく」「面倒をみる」という語意で使われており、使われ方の変化に驚きました。

みなさんの地方では、如何でしょうか?

【ねね すー(る)】
共通語 子守をする
用 例 こめこ の ねね ちゃんと しー だじ ね
用例訳 小さい子の 子守 ちゃんと しなさいよ
説 明 子守に雇われている女の子を【ねねさん】と呼んでいた。泉辞書既済の【ねねし(しつこい)】とは、全くの別語。
にばんね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月19日(水)21時06分35秒 返信・引用
でしゃばり掲載案 訂正します。
【にばんね(二番寝)】
共通語 二度寝
用 例 けさ にばんねしたら け たいぎでえけんわ
用例訳 今朝 二度寝したら もう けだるくていけないよ
採取者 金沢[松江]

f-kさん 「小夜ぎぬた」はきわめて詩的な表現で、貧乏な家で夜なべ仕事に機を織る情景ですね。引用された俳句を私なりに読み取ると。「夜なべ仕事で機を織っていたら、つい眠り込んでしまった、ふと目が覚めたけども、ああ機を織らなければと思いつつ、つい二度寝した心ではトントンと機を織りながら」となります。
ここで取り上げられているのは夜なべ仕事です。普通なら寝るべき時間を〜。

ちなみに「にばんね」を朝のことと限定しておられるのは KENさん おざささん も同様で我が家限定ではありませんよ。
にばんかぜ
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)21時03分0秒 返信・引用
KENさん、ご確認ありがとうございました。
辞書候補として、以下、書き込みます。

【にばんかぜ】
共通語 二番風邪。再度ひいた風邪。二度目の風邪
用 例 A あとごろ おら にばんかぜ ふいて の おぜめね あった じ
    B にばんかぜ は よけ えらぇ けん の
用例訳 A 先ごろ俺は、二度目の風邪を引いてね ひどい目に あったよ
    B 二度目の風邪は 余計に 大変だからね
二番寝
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)20時02分0秒 返信・引用
しつこくて、申し訳けありません。

日本国語大辞典の用例「二番寝や心でおがむ小夜きぬた」の「小夜砧」は、「夜うつ砧」のことです。どうしても、【朝】限定とは思われません。

お返しします。「朝限定」は、金沢さんご一家限定ではありませんか?

これ以上は、コメント差し控えます。主宰のご判断に委ねます。
にばんね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月19日(水)19時50分5秒 返信・引用
「二度寝」は慣用句です。「人が普通に夜寝て朝目覚める」ことに対するもので、昼寝などには用いられなかったと私は思いますね。
このことは「二度寝」で検索してみてください。すべて朝のことで説明されます。

「今日 二度寝してさ〜 = 今朝 二度寝してさ〜」だと確信します。
f-kさんの昼寝の「二番寝」はご一家限定ではありませんか ?
にばんね
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)19時28分45秒 返信・引用
金沢さん、「二番寝」を、「昼寝の場合は言わない」というのは、根拠があるのでしょうか?私の場合は、使っていました。
にばんね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月19日(水)18時59分54秒 返信・引用
確かに「二度寝」はどのような場合にも起こりえますが、たとえば昼寝の場合はいわないでしょう。慣用句としては「昼寝」ではなくて日常の朝起き時にかぎるでしょう。
だからあえて「朝の〜」とした次第です。「昼寝」や「転寝」との混同が起きないようにです。
二番寝
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)18時53分46秒 返信・引用
KENさん、こんばんは。

二番寝の失敗は、【ふーね(昼寝)】の時でした。うとうとして、何かの拍子に目を覚まされて、それからの二番寝、予定時間をはるかにオーバーで、こっぴどく叱られました。

私の経験では、【朝】に限定するのは問題があるように思っただけです。皆さんが、【朝】限定を支持されるのであれば、特に、拘るものではありません。
二番寝
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)18時53分46秒 返信・引用
KENさん、こんばんは。

二番寝の失敗は、【ふーね(昼寝)】の時でした。うとうとして、何かの拍子に目を覚まされて、それからの二番寝、予定時間をはるかにオーバーで、こっぴどく叱られました。

私の経験では、【朝】に限定するのは問題があるように思っただけです。皆さんが、【朝】限定を支持されるのであれば、特に、拘るものではありません。
にばんかぜ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月19日(水)18時16分23秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。
「にばんかぜ」は、私のところでも使います。

「にばんね」の訳語の「朝」の件、通常は問題ないと思われますが、確かに夜勤の人だと不自然になりますね・・・
訳語を「予定する起床時間より僅かに早く目が覚めたものの、再び寝ること」としてはいかがでしょうか?
一度目が覚めて再び寝る…では、単に夜中にトイレに起きても、「にばんね」になってしまいますし。
にばん〜
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)11時49分12秒 返信・引用
【にばんね】関連で、以下を書き込みます。ご確認お願いいたします。

【にばんかぜ】二番風邪
再度ひいた風邪。二度目の風邪

以下、日本国語大辞典に当っていたときに目に留まったものです。私は使ったことがありませんが、ご存知の方、いらっしゃるのでしょうか?

【にばんしょーぐゎつ】二月一日。
簸川郡。出典・島根県方言辞典。

【にばんれ】二番礼。正月のはじめに親許に帰り、その月の終り頃にまた行くこと。
出雲市。出典・島根県方言辞典。
にばんね
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月19日(水)11時26分30秒 返信・引用
私も使っていましたが、共通語を「朝の二度寝」と、「朝」に特定する必要があるのでしょうか?
気になって、日本国語大辞典に当ってみたら、以下の記載がありました。

二番寝
一度目をさまして、ふたたび寝ること。またね。二度寝。

用例に、俳諧・八番日記・文政三年(1820)八月「二番寝や 心でおがむ 小夜きぬた」。俳諧・文政句帳・文政五年(1822)四月「二番寝の 堤を枕や 行行(ぎょうぎょう)し」が挙がっていました。

ただし、すでに古語の類ですので、日本方言大辞典には「二番寝」が、山形、愛媛の方言として採用されていました。
にばんね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月18日(火)19時19分50秒 返信・引用
KENさん おざささん ありがとうございます。おざささんヒヤリングまでしていただいて恐れ入ります。そこで新明解を見てみましたら「二度寝」がありました ! もちろん「二番寝」はありません。
でしゃばり掲載案です。
【にばんね(二番寝)】
共通語 朝の二度寝
用 例 けさ にばんねしたら け たいぎでいけんわ
用例訳 今朝 二度寝したら もう(余計に)けだるくていけないよ
採取者 金沢[松江]
にばんね
投稿者:おざさ 投稿日:2009年 8月18日(火)17時35分24秒 返信・引用
金沢さん、こんにちは。
「にばんね」は今でも普通に使います。
二番寝で何度痛い目を見たことか。
そのたびに「いや〜、にばんねしてしまって・・・ (^^ゞ 」
ちなみに、ヒアリングの結果「にどね」は日本の各地で使うようです。
にばんね
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月18日(火)17時21分6秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。
「にばんね」使います。
子どもの頃どころか、私は大人になってからも使ってました。
予定の時間より早く目が覚めて、そのまま起きてしまうのも何だし…。
という時に、もう一度寝ることですよね。
でも、これをやると、次に起きた時に余計に疲れが残って、後が大変です。
「けさ、にばんねしたら、け、たいぎでえけんわ」。
にばんね
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月17日(月)19時42分11秒 返信・引用
子供のころ、朝 起きてから またスグに寝入ることを二番寝といっていました。
皆さんのところではどういっておられましたか ? 本か何かで「二度寝」は聞いたか見たかした気がしますが。
ちなみに「二番寝」も「二度寝」も広辞苑にはないようです。
登録完了
投稿者:おくの 投稿日:2009年 8月13日(木)14時09分34秒 返信・引用
先日提示した更新案を登録しましたのでご覧ください。

では、では、m(__)m
天狗下駄
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月13日(木)00時39分30秒 返信・引用
まつさんが履かれた一本歯の下駄を天狗下駄と呼びます。子供のころに見た漫画に登場する天狗は、決まってこの一本歯下駄を履いていました。

山道を歩くのに都合が良いようで、山伏などが愛用していたようです。今日でも、バランス感覚を養う目的や、腰痛の緩和のために愛用する人があるようです。

歯の高さは、普通三寸(一寸は約3・03cm)から四寸。高いものは五寸から、最高八寸まであるようです。
ぼくー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月12日(水)23時16分23秒 返信・引用
KENさん、【ぼくー】でいいのではないでしょうか。【ぼくー(り)】が泉辞書には多く見られますが・・・・
Re: ひょーぼくー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月12日(水)22時09分7秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

早速お調べ頂き、ありがとうございます。
「ひょーぼくり」があるのですね!
私のところでは、ら行の消滅で「ぼくり→ぼくー」になりますので、発音のまま提案、提出しますが、みなさんは「ぼくー→ぼくり」だからと、あえて修正して提出される場合があるのでしょうかね?
ひょーぼくー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月12日(水)21時51分35秒 返信・引用
KENさん、こんばんは。

島根県方言辞典は、以下の通りです。鳥取県方言辞典には、見当たりません。

【ひょーぶくり】(日和木履)駒下駄。日和下駄。大原・安来・能義
【ひょーぼくり】簸川・出雲・大原
【ひよりぶくり】石見(美都・益田)・飯石・簸川・出雲・大原・仁多
【ひょっげた】隠岐(黒木・海士)
〜い ひょーぼくー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月12日(水)21時01分21秒 返信・引用
みなさん、こんばんは。

まつさんの「〜い」は、昔、かなりの高齢のお爺さんが使われるのを聞いたことがあります。
「かてきて、ごいたい」「かせて、ごいたい」等々。
ちなみに、私のところでは、まつさんの言い回しとはちょっと違って、「ぎーにーが、なんなったけん、かてきて、ごいたい」となります。


f-kさんにお尋ねしますが、「たかぼくー」より高さが少し低い「ひょーぼくー(日和ぼくり)」は、方言事典に載っていますでしょうか?
〜い
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月12日(水)20時32分25秒 返信・引用
f-kさん 金沢さん こんばんは。
今回の書き込みは、親との会話の中から気がついたので書きました。
あまり違和感も無く、すっと聞けましたので、家族内では以前からその言葉で遣り取りをしていたように思います。
皆さんはありまり耳にされない使い方なのでしょうかね。

下駄の話で思い出したのは、歯が差し替えの出来る下駄で一本歯の下駄を履いた記憶があります。
家にあったのか、近所にあったのを履いたのか記憶が定かではありませんが、昔は一本歯の下駄も履かれていたのですね。
かっぽり
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月12日(水)19時32分19秒 返信・引用
失礼しました。辞書候補は取り下げます。

【かっこ】=「都合」は、「格好」=体裁、の転用であろうと思います。格好が悪い→体裁が悪い→都合がつかない、という、出雲流の言い回しではないでしょうか。

普通に使っていました。
文末詞 〜い
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月12日(水)19時29分42秒 返信・引用
まつさんご提示の「〜ごしたい」の「〜い」は初耳でした。
f-kさんのご説明のとおり、一般的に使う「おや そうかい(え)」「これで どうだい」「どんな もんだい」・・・・etc などの「軽く同調を促す」「疑問を表す」「念を押す」などに用いる文末詞としての「〜い」が出雲弁にもあったんですね。確認はできませんが存在することに疑いははさめません。どなたか確認されるとよいのですが。
f-kさんによる石見弁の「〜い」が地理的な関係で伝わっているのかもしれませんね。

余談ですが既載の出雲弁「えっちょうらい(一張羅)」の「〜い」はこれとはまったく別物で説明のつかない不思議な「〜い」です。
かっぽり
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月12日(水)19時04分43秒 返信・引用
f-kさん 「かっぽり」は既載ですよ。私も勘違いしてましたけど。
そうですね「かっこ」は駒下駄に限らず幼女用の一般語でしたよね。

「都合がつかない = かっこがつかない」は私は聞いたことがありません。
かっぽり
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月12日(水)16時58分49秒 返信・引用
金沢さんご指摘の通り、島根県方言辞典、鳥取県方言辞典とも、【かっぽり】を「ぽっくり」の方言として採用していましたので、辞書候補として書き込みます。

【かっぽり】
共通語 ぽっくり。女の子用の駒下駄。
用 例 え きもん きて かわえげな かっぽり はえて どこへ えかっしゃら
用例訳 いい着物 着て 可愛いい (幼女用の)駒下駄 履いて どこへ 行くの
説 明 駒下駄の底は楕円形。他に【かっぽれ】【かっぽ】などとも言った。

蛇足
泉辞書既載の【かっこ】([幼]下駄)は、幼児が履く下駄一般を指して使っていたと思いますが、広辞苑の【かっこ】は「(幼児語)駒下駄」とし、「紅緒のかっこ」の用例を挙げています。

島根県方言辞典には、以下の【かっこ】も載っています。この中で三番目の「都合」の【かっこ】は普通に使っていました。

【かっこ】(かるこ。縄で編んだ中形のもっこ・簸川)
【かっこ】(幼児語・大根漬け・仁多・能義)
【かっこ】(都合・「それはこっちとしては一寸カッコがわるい」飯石・簸川・八束・大原)
〜い(え)
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月12日(水)13時30分11秒 返信・引用
まつさんの【〜い(え)】、私は使ったことがありませんが、石見系方言の混じる、ご当地特有の言葉ではないでしょうか?

日本方言大辞典の「い[助]文末にあって念を押す気持ちを添えたり、疑問の意を表したりする終助詞」の項に、島根県石見の「やんがて わしも 行くい」が紹介されています。

島根県方言辞典には「終助詞のジ・ゼ・デに当る」として、「やんがて わしも行くィ」「お前があんまりからかうからィ」(美濃・益田・那賀)の用例が載っています。

一方、日本方言大辞典の「終助詞え」の項は、@意味を強める A疑問を表す B命令や勧誘を表す、等々の用例が載っていますが、出雲関連は見あたりません。

鳥取県方言辞典は、日本方言大辞典同様、「え[助] か。疑問を表す」として、「いつ 行くえ(鳥取)」「田植え しなるかえ(鳥取)」「長芋堀り しなるかえ(東伯)」の用例を載せています。

まつさんの用例から推し量ると、どうやらこちらの「〜え」ではなく、石見系の「〜い」ではなかろうかと思いますが、いかがなものでしょうか。
〜たい(え)
投稿者:まつ 投稿日:2009年 8月11日(火)20時43分1秒 返信・引用
どうも、ひさびさです。
今回の書き込みは「〜たい(え)」です。
例えば「ぎーにー(牛乳)が なーなったけん、買ってきて ごいたい(え)」です。
「買ってきて ごいた」では命令口調に近く、最後に「〜い」を付けるのは「〜してください」の「〜い」が残った感じで、少し丁寧に相手にお願いする感じがあります。

以前「〜さい」を書き込みました。これも「何々、してごっさい」のように少し丁寧な感じがあって、家族内で使うケースが多いと書きました。

「〜たい」も、同じように近しい間での丁寧な言い方だと思いますが、皆さんは使われませんか。
ぽっくり かっぽ(り) かっこ 
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月11日(火)00時12分43秒 返信・引用
要するに下駄には大別して二通りのものがあり、「差し歯」のもの、「くりぬいて作る連歯のもの。ただくりぬいて作るものには「駒下駄」「連歯下駄」とがあって松江ではどちらも下駄か、幼女には「かっぽ」でしたね。ただし雨降り用の高下駄のみを「たかぼくり」と言っていただけです。
その他の下駄はNさんの言われる日和下駄 ⇒ 略して「ひよー(り)」といっていたと思います。

「ぽっくり」も「かっこ」も広辞苑には「幼女用の駒下駄」のこととして載っていますね。
新明解にはどちらもありません。方言だと思います。
「あーんら かわいげな かっぽちゃん履いて〜」。
幼女用語の【かっぽり】【ぽっくり】は【かっこ(既載)】とともに方言だと思われます。確認できます。
高木履
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月10日(月)22時32分19秒 返信・引用
奥野さんの「木履=材を刳りぬいて作った歯が無いもの」を拝見して、ひょっとすると「ぽっくり」との混同があるのではなかろうかと思いました。

「ぽっくり」は、女児用の下駄で、製法は「駒下駄(台も歯も一つの材で作った下駄)」の変形で、、台の底を抉り、後部を丸くし、前部を前のめりにして、多くの場合、黒または、朱の漆を塗って仕上げます。

この「ぽっくり」を単に「ぼくー」と言っていたような気がしないでもありません。

鳥取県方言辞典には【ぼくり】が載っていて、「足駄。高い歯の下駄(米子・気高・西伯)」としています。島根県方言辞典には【ぼくり】は載っていませんが、同じ雲伯方言圏ですので、参考になると思います。
高木履
投稿者:おくの 投稿日:2009年 8月10日(月)21時27分5秒 返信・引用
中学校に入学したら、カランコロンと10数センチも高い高木履通学、小学校の短靴とは違い、少し大人に近づいた気持ちになり中学生になった誇りでもありました。でも、土の道や舗装道路はよかったのですが、砂利道では足を取られ苦労した覚えがあります。そうした誇りもつかの間、中2の頃にはズックになったような気がします。
不確かな私の記憶では・・・
下駄:材を刳りぬいて作った短い歯のもの
木履:材を刳りぬいて作った歯が無いもの
高木履:材を刳りぬいて作った歯が無いものに差し歯を入れで高くした履き物
だったような・・・

半世紀も前のはなしです。
高木履
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月10日(月)20時03分56秒 返信・引用
先に述べましたように、木履と下駄はちがうものであるということは
私の幼少の頃、亡母から指摘されたことであって、それを混用すること
は私にとっては極めてつらいものがありますが、大東以外ではそうなっ
ていたとすれば、これも致し方ないとは存じます。先に提案された金沢
さんの裁量、もちろん奥野さんのご判断にお任せするものではありますが、
下駄と木履を区別している地域もあることはどこかに書き加えていただ
ければ幸いです。
たかぼくー
******* ここまで ************

たかぼくー
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月10日(月)16時53分15秒 返信・引用
ありがとうございました。

でしゃばり掲載案です。
【たかぼくー(り)】
共通語 高下駄
用 例 雨だけん たかぼくーでえかっしゃいよ
用例訳 雨だから 高下駄で行きなさいよ
採取者 金沢[松江]
高木履
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月10日(月)15時52分17秒 返信・引用
金沢さん、ごもっともです。以下に訂正いたします。

【たかぼくー(り)】
共通語 高下駄
高木履
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月10日(月)15時26分40秒 返信・引用
f-kさん 私のいいたいのは標準語訳のことです。「高下駄」ではいけませんか ?
「高木履」では単なる訛りですし一般的ではないように思いますから。
高木履
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月10日(月)15時05分11秒 返信・引用
金沢さん、【たかぼくー(り)】に訂正します。
ぼくー 下駄
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月10日(月)13時32分14秒 返信・引用
私の経験では「木履」と「下駄」に明確な区分はなく、私たちが学校通学に使っていたものは「さし歯」でしたが下駄と呼んでいました。いわゆる下駄履き登校です。
女の成人が履く「連歯」も「差し歯」も単に「ひより」と呼ばれていたように思います。
ただし雨や雪の日に履く、より足の高いものまたは「つまかわ(爪皮)」のついたものは「ぼくり」と呼んでいたように思います。

f-kさん ↓ で示された訳語で「たかぼくー = 高木履」は「たかぼくー(り) = 高下駄」の間違いではありませんか ?
高木履
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月 9日(日)23時49分6秒 返信・引用
遠藤さん、こんばんは。

【たかぼくー】は「高木履」の出雲訛りですが、出雲では一般的に「高下駄」を指しているのではないでしょうか?共通語「高木履」の語意を「高下駄」に特定しておいた方が理解しやすいのではと思い、書き込んだ次第です。

「高木履」は、広辞苑、新明解には載っていませんが、大辞林は「高木履=高下駄。高足駄」で採用しています。

「木履」は、広辞苑では@下駄。足駄 Aぽっくり(少女用の下駄)で載っています。大辞林もほぼ同じです。

こうしてみると、共通語では「木履」「下駄」が同意語として扱われているようです。

しかし、出雲では、遠藤さんご指摘の通り、差し歯で作る高い歯の下駄が「ぼくー・木履」。材を刳りぬいて作った短い歯のものが「げた・下駄」と、両者を区別していたのかも知れません。ただし、これも厳格な区別ではなく、時と場合によっては「ぼくー・木履」と「げた・下駄」を混用していたようにも思います。

島根県方言辞典には、【たかぼこり】高木履。雨降りにはく高下駄(斐川・出雲・八束・仁多・能義)【たかぶくり】(仁多・隠岐黒木)【たかぼくり】(斐川・出雲)で掲載されていました。
高木履
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月 9日(日)20時56分51秒 返信・引用
こんばんわ
FKさんに質問です。高木履が出雲では高下駄をいうというのは
何か根拠があるのでしょうか。私の体験では木履と下駄は区別
してました。
たこ・たかぼくー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月 9日(日)14時11分23秒 返信・引用
KENさん、こんにちは。

【たこ】は、貴説による【たこがつく】(下駄の歯の間に雪が挟まったさま。または、その雪)に賛成です。

【たかぼくー】の共通語は「高木履(出雲では高下駄を指す)」に訂正した方が良さそうです。いかがなものでしょう?
ひー  たこ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月 9日(日)10時54分18秒 返信・引用
みなさん、こんにちは。

おくのさん、「ひー」の修正ありがとうございました。

f-kさん、「たこ」を確認して頂き、ありがとうございます。
ただ、訳を“高下駄の歯につく雪”としますと
「たこがついて、えけん」を訳したときに
「高下駄の歯につく雪がついて、いけない」となりますので
登録は「たこがつく」とした方がいいのではないでしょうか?

また、確かに冬に履く下駄は高下駄ですが、今の時代
普通に下駄でいいように思いますが、いかがでしょう?
例えば、「下駄の歯と歯の間に雪が挟まった状態、
また、その雪」で、どんなものでしょう?
たこ・たかぼくー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月 8日(土)22時35分24秒 返信・引用
たこ、たかぼくーとも使いました。確認いたします。辞書登録を希望します。

【たこ】
共通語 高下駄の歯につく雪

【たかぼくー】
共通語 高木履
たかぼくー
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月 8日(土)21時45分7秒 返信・引用
はっきりとは覚えてないのですが、たかぼくーという
ことばはあったと思います。また、現物として差し歯の
たかい木履はありました。というか私は買ったことがあ
りますので知ってます。男下駄のようなものですが、歯
を差し替えることができるようになってます。これを
たかぼくーといったと思います。
格助詞 〜に(ね) たかぼくー
投稿者:金沢 投稿日:2009年 8月 8日(土)17時48分28秒 返信・引用
 ↓ 用例の「〜ねばっかー〜」の「〜ね」は「〜に〜」ですから確実に格助詞です。
つまり、この「〜に」には「かかる かからない」とつづけられ、肯定にも否定にもつながりますので格助詞以外のなにものでもありません。


遠藤さん ありがとうございます。つまり「たかぼくー(り)」という言葉が使われていたのでしょうか ?
おっしゃるとおり、すげ歯の高いもので雨の日雪の日に履いたものです。
「下駄歯に雪がはさがる」 ! なつかしいです。小学生の低学年の頃、登校の時は転び転び泣きながら歩きました。私たちは「下駄に雪がはさがって〜」と言っていましたが・・・。
掲載案修正
投稿者:おくの 投稿日:2009年 8月 6日(木)20時45分55秒 返信・引用
皆さん。御意見をお寄せいただきありがとうございました。
下記のようにしたいと思いますがいかがでしょうか。

○遠藤さん。【ねじればし】の用例をありがとうございました。

○【ひー】、【かかる〔5〕】については掲載案を修正しました。

○【ふゆ】は未確認語彙に移動します。

<追伸>
【かかる〔5〕】の用例に「おじじはおとんぼ ね ばっかーかかってだ が」とありますがここに登場する「ね」は格助詞でないとすれば何者でしょうかね?
ふゆ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月 6日(木)17時42分6秒 返信・引用
遠藤さん、こんばんは。

「ふゆ」の件、ありがとうございます。
逆に、私は「スベリヒユ」を食べたことがありません。

下駄の歯に雪が挟まるのは、私のところでは
「たこがつく」と言います。
(たこのアクセントは平板)
あれは厄介ですよね。
ぼくり、げた
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月 6日(木)09時22分48秒 返信・引用
中学生の頃、下駄を買いましたところ、歯を差し替える
ことができるものだったので、母親にそれは下駄ではない木履
だ、と指摘されました。従いまして、木履と下駄の違いはあった
と思います。もっとも下駄も木履も少なくなりました。水周りが
改善されたためでしょうか。
下駄の歯に雪が詰まることをなんとか言いましたが忘れました。
ねじればし
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月 6日(木)09時17分5秒 返信・引用
おはようございます。ねじればしの用例を考えました。
用例
このこははやね箸つかーこと覚えたかともっちょたら、しらんまね
ねじればしになっちょたじ。
用例訳
この子は早くから箸使いを覚えたと思っていたのに、知らないうちに
箸を交差させて使うようになってたよ。
ふゆ
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 8月 5日(水)23時18分4秒 返信・引用
書き込みが遅くなりすみません。
私が提案した「ふゆ」はすべりひゆです。すべりふゆとなったのは
書き間違いでした。そもそもうちのはではイヌビユなど食いません。
イヌビユもまいげなだども、まだ食ってみてません。
Re: ひー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月 4日(火)18時06分37秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

今回の掲載案についての私のお願いは、↓に書き込んでいますが
ご指摘の解説文については、何分私の文章ではありませんので
作者の遠藤さんに、再度の確認をお願いしたところです。

また、f-kさんご指摘のように、解説文がスベリヒユのものであった場合
いささか僭越ですが、「ふゆ=スベリヒユ」として
新規登録(提出)の提案をさせて頂きました。
ひー
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月 4日(火)14時14分49秒 返信・引用
KENさん、こんにちは。

【ひー】=イヌビユとすると、解説欄にある「乾燥させて蕨のようにして食べる」もイヌビユを指すのでしょうか?

これは、スベリヒユの食べ方ではないでしょうか?
ひー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月 4日(火)12時55分2秒 返信・引用
f-kさん、こんにちは。

横からになりますが…
ご指摘の通り、「ひー=スベリフユ」は誤りで、昨年10月から11月にかけて
この掲示板上で再検証が行われた結果が「ひー=イヌビユ」です。
そして今回、おくのさんより提示されたのが修正掲載案であったわけですが
残念ながら、一部に未修正の部分がありましたので
再修正をお願いしたところです。

ちなみに、この掲示板↓の検索窓に「イヌビユ」と入れて
実行してみてください。当時の書き込みの一覧が表示されます。
検索窓には既に何かの文字が入っていますが
それは消してください。
泉辞書更新案
投稿者:f-k 投稿日:2009年 8月 3日(月)21時59分45秒 返信・引用
奥野さん、更新案のご提示、ありがとうございました。
以下について、ご配慮いただきたく、お願いいたします。

【かかる(5)】
共通語 庇う。贔屓する。保護する。
用 例 おじじは おとんぼ ね ばっかー かかって だ が
用例訳 おじいさんは、末っ子ばかりを(贔屓して)かばって いるんだ よ

【ひー】
共通語が「イヌビユ」に修正されましたが、用例訳では「スベリフユは草だけれども、案外おいしいものだよ」となっています。「スベリフユ」という和名植物は見当たりませんので、おそらくこれは「スベリヒユ」の誤りであろうと思われます。

また、解説欄には「・・・乾燥させて蕨のようにして食べる・・」とありますので、これは「イヌビユ」ではなく「スベリヒユ」のことではなかろうかと思われます。

【ひー】が「イヌビユ」なのか、「スベリヒユ」なのか、再検証する必要があるのではないでしょうか?
Re: 泉辞書更新案
投稿者:KEN 投稿日:2009年 8月 3日(月)17時34分58秒 返信・引用
おくのさん、こんばんは。

「もっそ」の登録、ありがとうございます。

お願いしたいのは・・・
「ぼーきた」は他に「ばーきた」とも言います。
それと、訛りの面から「びんぼえしー」を採用して頂けると
ありがたいのですが、いかがでしょうか?

また「ひー」では、共通語は「イヌビユ」に修正してありますが
用例訳が以前のままですので、よろしくお願いします。

で、遠藤さん。
解説の「ふゆ」の件ですが、過日のやり取りで
「イヌビユ」ではなく、あくまでも「スベリヒユ」と
いうことでしたよね?当時、確認された方もいらっしゃいましたし
いっそ、「ふゆ=スベリヒユ」で新規登録するというのは
どんなものでしょうか?
泉辞書更新案
投稿者:おくの 投稿日:2009年 8月 2日(日)19時18分14秒 返信・引用
○皆さん。こんばんは。いつもお世話になっています。

下記URLに更新案を掲載しましたので、不都合な箇所があれば8月10日までに掲示板に書き込み又は奥野宛にメールをお願いします。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~izumobenn/izumo/jisho/aaa_new.htm

○森山さん。遠藤さん。下記出雲弁に用例をお願いいたします。

【みょうりん】
共通語   〔魚〕ウナギの幼魚
用例
用例訳
採取者   森山[湖陵]


【ねじればし】
共通語   箸を交差させて使うこと
用例
用例訳
採取者   遠藤[大東]

では、では、よろしくお願いいたしますm(__)m
 ↓ 訂正
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月31日(金)16時59分32秒 返信・引用
訂正です ↓ 後段の「たか足駄、たか下駄」は載ってはいるが「日和ぼくり」は載っていない。は誤り。

「たか足駄、たか下駄」はのっているが「たかぼくり」は載っていない。
 ↑ が正等です。
ひょーぼくー たかぼくー
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月31日(金)16時51分50秒 返信・引用
思い出しました ! 「ひょーぼくー(日和ぼくり)」ありましたね ! 略して「ひよー」ともいっていました。
そこで考えたのですが。「たかぼくー」も「ひよーぼくー」も方言ではないかと。
広辞苑によると「木履(ぼくり)」とは下駄、足駄のこと、雨の日に履くのは「たかげた」「たかあしだ」が載っています。
つまり「木履」は木製の履物の総称で古い言い方。「足駄」も古い言い方で「すげ歯」のもののこと、近代になってからは通称として「下駄」といわれていた。
また「日より下駄」は載ってはいるが「ひよりぼくり」は載っていてない。
「たか足駄、たか下駄」は載ってはいるが「日和ぼくり」は載っていない。

古い言い方の残った「たかぼくー(高木履)」「ひょーぼくー(日和木履)」は方言である。

いかがなものでしょうか ?

ちなみに、雨や雪の日に履く「たかぼくー」には「爪皮(つまかわ)がついていましたよね。
Re: 下駄と木履
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月30日(木)22時31分26秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

私が幼いころは、まだ寝間着は着物で文字通りの「ふもーとし(紐落とし)」をしました。
下駄については直接に知っているというより、後から聞いて知っているいう感じが強いと思います。
当然、下駄と木履は違いますし、「たかぼくー」に対しては「ひょーぼくー(ひよりぼくり=日和下駄)」がありますよね。

「ぼんごのげた」「まつーごのひょーぼくー」「しょーぐゎつごのたかぼくー」などという表現もあったようです。
「ぼん」は盆、「まつー」は秋祭りですね。
下駄と木履
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月29日(水)20時45分40秒 返信・引用
また したじ話しですが。私も中学の頃、橋南の幸町から竪町〜大橋を通って城山の大手前を横切って赤山まで通学しました。通学はまさしく下駄で靴は履いたことがありませんでした。この下駄はいわゆる差し歯の足駄で、連歯のものではありません。

そこで問題は下駄と木履(ぼくり)の使い分けがあったのかどうかについてです。
雨の日などに履く高足駄は「たかぼくー(高木履)」と呼びこれは差し歯ものです。
それに対し、たとえば天神さんのお祭りに浴衣がけで行く場合は連歯の下駄で「げた」と呼んでいました。女の子の履く駒下駄は刳りものの「ぽっくりさん(木履)」でしたね。
一枚の原材料から作る「木履系」と差し歯系の「下駄」・・・使い分けがありましたでしょうか ? ま、ほとんどの方が下駄の時代じゃないでしょうからわかりませんわね。
話の種です。
実が いる(えー)
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月25日(土)23時34分49秒 返信・引用
KENさん こんばんは。そうですか専門用語ねぇ。「今年は 稲の実がよくいってる」というように使われていたのかもしれませんね。つまり「実がいる」は広辞苑にも載っていて、唱歌にもなっていることから、あるいは明治には標準語だったのかもしれませんが、今の民間では死語となっているのかもしれませんね。
「ことしゃ よー 実が えっちょーとまえの」いやなんとなく方言のような気がします。
Re: とんどさん
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月25日(土)19時47分56秒 返信・引用
ぴろくんさん、金沢さん、こんばんは。

八雲も「とんどさん」ですが、金沢さんの仰る通り、信仰や祭りなどに関する事柄には
敬称の「さん」が付くようですね。

泉辞書の「くじくう」を見てみてください。解説として拙文が載っていますが
これは熊野大社の神事で、毎年10月15日に行われる「亀太夫(かめだゆう)神事」のことで
地元では「くず(じ)くーさん」と呼んでいます。

また、間もなくお盆が来ますが、私のところでは各自お寺に「盆礼」に行きますが
その時のあいさつが「まーじ、え、ぼんさんで、ござえまして・・・」と始まります。

その他、竹内神社は「たけう(お)っつぁん」、松江市秋鹿町と八雲町別所に残っている
大餅神事は「おおもっつぁん」等々、いくつかありますよね。


金沢さん、↓の「実がいる」の補足ですが、静岡で聞いた相手は米の卸、
広島は農産物加工と、いずれも農業に関係のある方たちです。
おそらく、一般の方はご存知ないと思われます・・・。
とんどさん
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月25日(土)17時14分56秒 返信・引用
ぴろくんさん こんにちは。お祭りや聖なる信仰の対象を「〜さん」づけで呼ぶ慣わしは全国的にあると思います。私の知る範囲では「京都の祇園さん」大阪の「愛染さん」
恐れ山の「イタコさん」・・・・・etc で、「とんど」を「とんどさん」と愛称付けで呼ぶのも全国的にあろうと考えられます。「天神さん」もおそらく全国的でしょう。

ただおっしゃるように出雲弁では「〜さん」は特殊に使われているとも考えます。
「君さん」「なにさん」・・・・etc ですね。
とんどさん
投稿者:ぴろくん 投稿日:2009年 7月25日(土)10時36分11秒 返信・引用
話の途中ですみません。おじゃまします。

全国的なんだとおもうけど、
島根だけ(どの辺かは不明)「とんどさん」と呼ぶと思います。
とんどさん、出雲の言葉なのですか?
なぜ「さん」づけ?
実がいる
投稿者:もりやま 投稿日:2009年 7月23日(木)20時35分5秒 返信・引用
金沢さん KENさん今晩は。
西部でも、豆類やトウモロコシなどが熟れることを“みがいる又はみがはいる”と使っています。共通語では無いんですね。専門用語で「登熟」と言っていた記憶があり、広辞苑で確認しようとしましたがありませんでした。
(実が)いる
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月23日(木)20時30分36秒 返信・引用
KENさん こんばんは。いろいろとありがとうございました。
ほんとですね、その他の検索でも「稲に実が入っている」「〜実がよく入っている」という表現がほとんどで、「実がいる」という表現はありませんね。
分布がわかるとよいのですが・・・。

f-kさん なんかデータはないでしょうか ?
(実が) いる
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月23日(木)18時34分23秒 返信・引用
続けて、すみません。

「実がいる」について、数カ所問い合わせてみました。

静岡県  年寄りが使うのを聞いたことがある。
広島県  米、豆類、野菜果物などで使う。

某全国紙松江支局  記事には使わないが、日常では聞くことがあるし
          自分でも使う。

金沢さんが最初に書かれている、広辞苑には載っているが、新明解にはない。
及び、今日の問い合わせの結果を総合すると、どうやら「(実が)いる」は
純粋な共通語としては存在せず、農業用語(?)的な感じで使われているようです。
いつだったか、「かんらん(キャベツ)」が話題になり、一般には使われていないが
種物業界では現在も使われている。という結果だったように記憶していますが
今回の「(実が)いる」も同じようなケースではないでしょうか?

いずれにしても、もう少し分布状況が解るといいですね。
どなたか、よろしくお願いします。
Re: (実が) いる
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月22日(水)23時17分23秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

「実がいる」を共通語でどう言うのか・・・
金沢さんもお書きになっているように、熟す、熟れるではないかと思いますが、どうでしょうね?

ところで、「稲に実がいる」で検索してみてくださいませんか。
明治43年に発表された文部省唱歌「いなかの四季」がヒットするはずです。
確かに、当時はあった表現ですが、今は、う〜ん・・・
(実が) いる
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月22日(水)22時35分28秒 返信・引用
では 共通語の世界では 米や豆の実が熟して大きくなっていることを どういうのでしょうかね ? そこんとこが 悩ましいところですね。
Re: (実が) いる
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月21日(火)19時58分44秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

私には古語がどうだとか、分布がどうだとか、難しいことは解りませんが
(実が)「えー(る)」は立派な出雲弁だと思います。
そして、おそらく「みいり=筋肉痛」の語源ではなかろうかと考えています。

(豆などに)「さ、まんだ、わけじ、もっと、実がえってから、とらにゃ」
(実が) いる
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月20日(月)21時45分1秒 返信・引用
広辞苑によると「いる」の意味に「穀類などの実が熟する・育つ・入る」とあります。
新明解にはこの手の意味では載っていません。

米や豆などの「実がいる(ー)」放送などでは聞いたことがありません。もしかして穀類などの「(実が) える(ー)」は、古語の残ったものでないでしょうか。
どなたか分布などで明らかにしていただけませんか ?
「今日の ワレットは えらい実がえっちょーが 皮がかての」。
Re: かやごぎー
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月20日(月)17時36分14秒 返信・引用
遠藤さん、こんにちは。

私のところでは「かやこぎー」ですが、残念ながら「眼の細い(人)」の意味では使いませんね。
ところで、確かこの件で以前にも書き込みされたことがありましたよね?
私の記憶違いならすみません。

ちなみに、目が細いといえば、私のところでは「えとみたえな目」で
「こな、えとみたえな目してござーが、あーで、めえーだらか」
という具合に使います。
(糸みたいな目)
かやごぎー
投稿者:遠藤 投稿日:2009年 7月18日(土)07時53分54秒 返信・引用
この間、葦の葉で切れそうになって「かやごきー」ということを
思い出したのですが、泉辞書には「小さな切り傷」という意味が
掲載されていますが、大東のあたりではもうひとつの裏の意味が
あります。「眼の細い(人)」のことです。他所ではどうですか。
蛇足、葦ではなかなか切れないですね。
へいりん  へーろん
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月17日(金)22時40分48秒 返信・引用
ぴろくんさん、金沢さん、こんばんは。

まず、金沢さん、「蛭」は松江では「へーろん」なんですね!
八雲は「ひる」の出雲弁訛り(ら行の消滅)で「ひー」になるだけですので
「へーろん」に新鮮な驚きを感じました。
言葉は、本当に奥が深いですね。


ぴろくんさんは、「へいりん」と書かれていますよね。
でも、このうちの「へい」は母音が重なります(「hei」)ので
「i」は発音しないで、「he」の「e」を延ばす「母音の長音」になるケースで
読み(発音)は、共通語でも「へー」となります。
従って、特に出雲弁(方言)として表記する場合は「へーりん」とした方が
いいように思います。
金沢さんも「へーろん」「ふーりん」と書いておられます。
年号の「平成」も仮名表記では「へいせい」ですが、読みは「へーせー」ですよね・・・
へーろん ふーりん
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月13日(月)16時42分8秒 返信・引用
出雲なら「ふーりん」のはずですが「へいりん」だったのですね ? ま、ところによっては少しづつ違うんでしょうね。
Re: ひる
投稿者:ぴろくん 投稿日:2009年 7月13日(月)15時19分39秒 返信・引用
> No.4665[元記事へ]

金沢さんこんにちは。

出雲です。「へいりん」「ふうりん」どっちともいうのですかね。
どっっちかよくわからなかったです。父方、母方で呼び名が違うので両方言っていたかもしれないですね。
ちなみに、斐伊川沿いと市内です。
ひる
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月13日(月)14時21分36秒 返信・引用
ぴろくんさん こんにちは。
「蛭」は松江では「へーろん」出雲市などの湖西部では「ふーりん」です。
ひろさんは松江におられたんですか ?
虫の話題
投稿者:ぴろくん 投稿日:2009年 7月13日(月)06時16分5秒 返信・引用
はじめまして、かな。

「虫」の話題で。
へこきむしって関西ではかめむしをさします。

本題ですが、
「ヒル」(蛭)のこと
なんて呼んでますか。
「へいりん」ってよんでませんでしたか?
あてやこ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 9日(木)23時02分17秒 返信・引用
おざささん こんばんは。40代はもちろん 戦前派じゃないと知らないでしょうね。
「三丁目の夕日」の頃(昭和30年代)にも、もう滅んでいたんじゃないでしょうか ?

そういえば「あてやこ」が載っていませんね。ラムネンタマや胡桃、どんぐりを使った遊びで、主として「ほんこ」の遊びでしたが。
ラケネンタマのは、普通のタマが一カ、周りに線があるのが二カ、タマの中に螺旋模様の入ったのが三カ、三センチくらいの大きいのが五カでした。
どんぐりの場合は。普通のどんぐりが一カ、丸いのが二カ、マテバが三カ、クルミは五カです。
1〜5カが単位です。一カで五カのものをとる場合は五回あてなければ取れません。つまり一カで五カでは勝負になりません。
「あてやこ」これも戦前派でしょうね。それも町家でないとおわかりにならないかもです。
くぎたて
投稿者:おざさ 投稿日:2009年 7月 9日(木)19時55分41秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。
私らの世代はちょうど、昔ながらの遊びがなくなっていく境目くらいの時期に幼少時代を送っているのではないでしょうか。そのため、知ってはいても遊んだ経験量が乏しい。そのことが忘却の理由なのかもしれません。おそらく現在40代半ば以下の方々はほとんどが、そのような遊びがあったことさえも知らない世代なのでは、と思ったりします。
くぎたて
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 7日(火)17時30分50秒 返信・引用
おざささん こんにちは。はは お忘れですか ! 無理もないですよね。
二人で勝負する遊びです。お互いが釘を地面に投げ立てて線を引くのですが、どちらかが線の出口をふさがれた状態にされた方が負けてす。線がクロスするような引き方はできません。つまり、オンザラインに釘を立てた方が勝ちという単純な遊びです。
地面を使った遊びのなくなった今の子供たちには死語ならぬ死戯ですね。
くぎたて
投稿者:おざさ 投稿日:2009年 7月 7日(火)12時11分56秒 返信・引用
金沢さん、こんにちは。
小学生の頃に学校のグラウンドでやったことがあります。でも「釘を交互に立てて直線を引き」までは記憶にあるんですが、その先がいまひとつ思い出せないでいます。
くぎたて
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 5日(日)13時54分35秒 返信・引用
「くぎたて(釘立て)」は子供の遊びです。お互いに五寸釘をもって地面に投げ立ててする遊びです。いわゆる陣地取りではなくて、釘を交互に立てて直線を引き、相手の出口をふさぐ勝負です。
この遊びは全国的にあるようですが広辞苑には載っていません。
遊んだご記憶はありませか ?
蟻地獄  
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 3日(金)17時46分19秒 返信・引用
あらま ! そうでしたか ほんとだ ! これはお騒がせでしたね。
広戸本では「テテッポ」「カカッポ」も出雲湖西部にあるように書かれていますがこれはどなたもご存知ないですかね。

話は変わりますけど「コメツキムシ」っていますよね。あれはコメツキムシ科で本当の呼称でした。なんか面白い虫のお話はありませんかね。
かっぽりさん ・ こもこもさん
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月 3日(金)17時21分23秒 返信・引用
金沢さん、ばんじまして。

蟻地獄に関しては、確か、以前にもここで議論があったような気がして
泉辞書を確認してみたら、やはり、ありました。
「かっぽり」は「かっぽりさん」で、そして「こもこもさん」も登録済みです。

「かっぽりさん」は、採取者が2名になっていますので
おそらく未確認語彙であったものが後日、確認されたのではないかと・・・
ちなみに、「こもこもさん」は当方の採取でした・・・。

これは余談ですが、私のところで「かっぽり」といいますと
女の子用の駒下駄(泉辞書登録済み)の意味になります。
何回も書いていますが、言葉とは本当に奥の深いものですね!!
蟻地獄 こもこもさん
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 3日(金)06時59分57秒 返信・引用
KENさん おはようございます。
広戸本によると松江近辺は「コモコモ」が一般的のようです。大庭では「コモコモ」法吉では「コモコモサン」とあります。これも砂に潜るというその態様からつけられた呼称でしょう。
広戸先生はかなり細かく調査点を作って調べておられるようです。昭和20年代の調査のようですから、当時島大の助教授であったとき学生を動因して調べられたのでしょうか。

 ↓ のでしゃばり掲載案は各地の呼称が出揃ったところで改めて書くことにします。
かっぽ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 2日(木)22時29分0秒 返信・引用
「カッポ」「カッポー」は全国的にあってもっとも普遍的です。お隣の大田も「カッポ」です。広戸先生によると「カッポ」「ハッコ」は虫の動作からきているのではないか、全国分布からみても一番古い言い方ではないかといっておられます。「かっぽじる」かもしれませんね。踊りの「カッポレ」とは直接の関係ないでしょうね。

でしゃばり掲載案です。用例は直してください。
【かっぽり(ー)】
共通語 《虫》蟻地獄
用 例 きてみれや かっぽりがおーで
用例訳 来てみろよ 蟻地獄がいるよ
採取者 まつ[湖陵]
Re: 蟻地獄
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月 2日(木)22時27分55秒 返信・引用
金沢さん、まつさん、こんばんは。

八雲は「こもこもさん」ですね。子どものころ、蟻地獄の穴を見つけると
「こもこもさん、こもこもさん、おちん、おらっしゃーかね、めじくんね、えかっしゃったかね」
と言いながら、穴の底を掘って遊んだものです。
あとで、また元の穴に返しておきましたが・・・

って、今思うと、蟻地獄には申し訳ないことをしたと思いますが・・・


まつさんのは、穴ですから「かっぽじって」の方でしょうかね?
いや、根拠はありません。私の直感です。
蟻地獄
投稿者:まつ 投稿日:2009年 7月 2日(木)21時08分37秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

子供の頃は、蟻地獄を「かっぽり」と言っていました。
うっかり八兵衛が啖呵をきって「耳の穴 かっぽじって よく聞きやがれ」の「かっぽじる」とどこかで繋がっているのでしょうか。それとも雷門助六の「かっぽれ」となにか関係があるのでしょうか。
他の地域で「かっぽり」と言っている所はありませんかね?
蟻地獄
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 2日(木)20時21分26秒 返信・引用
広戸 惇先生の「出雲方言とその周辺」では「蟻地獄」について実に多くの呼称が出てきます。松江の私の場合は正直に「ありじごく」でしたが。床机山の大仏さん下にいつもいって遊んだものです。
同誌からその呼び名を引用しますので、思い出されたら書き込んでください。
コモコモ[松江・御津] コテコテ[宍道] テテッポーまたはカカッポー[出雲・大社・平田・三刀屋・大原・仁多] ハッコまたはハーコ[隠岐]・・・まだありますが大方の呼び名です。
てまくそ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 2日(木)09時43分8秒 返信・引用
ああ そうでした ! 「てま かける」はほとんどなくて「てま とる」「てま いれる」が普通でした。
でしゃばり掲載案です。
【てまくそ】
共通語 (あまりよい意味ではなく)手間
用 例 えらい てまくそえれーのー わぁごいちち(五つ)まんだかえねー !
用例訳 えらく時間がかかるねぇ わりご五つ まだできないのかい !
採取者 金沢[松江]
てまえれー ・ てまとー


投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月 1日(水)23時16分16秒 返信・引用
続けてすみません。

「てまくそえれー」で思い出しましたが、単に「てま」でも後に来るのは「えれー」ですよね。
また、逆に「てまをかけた」場合は「てまとー」(てまをとる)。

例えば、家を訪ねて何かのアンケートをお願いした場合。
頼まれた方は、「まーじ、てまえれて、すんませんね」で
頼んだ方は、「えんや、こっちこそ、てまとーましてね」となりますが
これも出雲弁でしょうかね?
Re: てまくそ
投稿者:KEN 投稿日:2009年 7月 1日(水)21時58分16秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

「てまくそ」、使います。
ただ、私のところでは「てまくそかけー」ではなくて、「てまくそえれー」です。

「ソバや」の用例、思わず笑ってしまいました!
てまくそ
投稿者:金沢 投稿日:2009年 7月 1日(水)20時23分29秒 返信・引用
あんまりよい意味には使いません。
大工 ⇒ 「あしこは てまくそかけーわりにゃ 仕事がざまくなけんの」
ソバや ⇒ 「まんだかいの てまくそかけさがーのー そば粉買いにいっちょーだねかや ワリゴいちち(五つ) まんだかえねー」。

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ふうせん虫 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月30日(火)22時13分9秒 返信・引用
KENさん それは同じ虫ですね。でもコップを使った紙持ち上げ遊びをしたことないんですか ? もちろん虫にとっては遊びじゃなくて底にしがみついて藻を食べる習性のようですけど。
その姿や態様から「風船虫」とか「飛行機虫」とか言われていると思いますね。
風船も飛行機も現代の物ですから古来からの言葉じゃありまんわね。
おそらく全国的な俗称だと思います。辞書搭載には値しませんね。


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Re: ふうせん虫 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月30日(火)19時41分15秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

「ふうせん虫」で検索すると、いくつかヒットしますね!
「コミズムシ」の別名として辞書にも載っているようです。

ちなみに、写真を見ましたが、私は「ひこうき虫」と言っていたような記憶があります。
あの羽根か、手か、髭か、触覚のような2つの器官の形から「飛行機」を
連想したのでしょう・・・。
また、私は沈めた紙を持ち上げるシーンは見たことがありませんが
深さのある器に水を入れて、この虫を入れると、浮いたり沈んだり
水中を上下に動いていました。
多分、同じ虫でしょうね?


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ふうせん虫 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月29日(月)20時22分11秒 返信・引用
前掲した「風船虫」、どなたからも反応がありませんが、もしかして宍道湖にしかいない虫なのでしょうか ? 小さな(5〜8ミリ)羽虫で、コップに水を入れ、紙を一センチ角に切ったものをその水の中に沈めます。そこへその虫を入れると底に潜ってその底に沈んでいる紙につかまって水面までゆらゆらと持ち上げる習性があります。

夏になると家の電灯に向かってカナブンなどとともに集まります。
ご存知ないですかね ?


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たんぼ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月27日(土)21時00分37秒 返信・引用
町屋では「めのは(わかめ)」は子供のオヤツでもありました。
調味してある昨今と違って当時のめのははとても塩辛く、特に筋の部分は食べられたものではありませんでした。そこでメノハを田んぼになぞらえて筋の部分を畦と呼んでいました。
「おかか たんぼが なんなったわー もっとごしない」松江の町屋だけの俗語だったのでしょうか ?


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〜なかい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月27日(土)16時27分13秒 返信・引用
KENさん こんにちは。「なかさや ⇒ なかさい ⇒ なかい(え)」いや ほんとにそかもしれませんよ。古語で「さや = 間」ですもんね。


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Re: なかさえ てねもはれねも 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月27日(土)15時33分10秒 返信・引用
おざささん、こんにちは。
「なかさえ」の確認がとれてよかったですね!!

私のところは、どちらかといえば山間部に入りますので、家と家の間の路地
といったものはほとんどなく、「なかさえ(い)」という言葉は知りませんが
なぜか、「なか・・・」という響きが気になっていました。

で、

金沢さん、こんにちは。
もしかしたら「なかさえ(い)」は、登録済み「〜なかい」の語源かもしれませんね?
登録語の用例にある「遊んじょーなかい」や、「飯く(ー)なかい」「明けなかい」
「ちとなかい」などの「〜なかい(間、内)」です。


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なかさえ 投稿者:おざさ 投稿日:2009年 6月27日(土)14時44分55秒 返信・引用
金沢さん、奥野さん、ありがとうございました。
用例もぴったりですよ。
思わず小さい頃の思い出がよみがえってきました(^^ゞ


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ふうせんむし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月27日(土)14時13分52秒 返信・引用
私の実家は宍道湖半でしたから夏になるといろいろな虫が飛び込んできました。
そのなかに「風船虫」というヤツがいてコップにいれてよく遊んだものです。
広辞苑には「風船虫 = カメムシ目 ミズムシ科 ミズムシ」とあります。
「ふうせん虫」は「ミズムシ」の俗称としての共通語ですかね ?


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なかさえ てねもはれねも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月27日(土)13時45分24秒 返信・引用
奥野さん お手数をおかけしました。「なかさい」は「間、すきま」の意味で用いられているということですね。益田で「中心地」の意で使われているのは「家の密集地」というほどの意でしょう。島根県方言辞典(広戸惇ほか監修)でも取り上げられていますから確認されます。

でしゃばり掲載案です。用例は勝手に作りましたがおざささん適当に直してください。
【なかさえ】
共通語 家と家との間、路地
用 例 こらこら あげね なかさえで遊ぶだねが
用例訳 こらこら そんなに 路地で遊ぶんじゃないよ
採取者 おざさ[鹿島]

【てねもはれねも】
共通語 (着物で)よくもわるくも
用 例 おらの よそえきは てねもはれねも これえちまいだがね
用例訳 私の(着物の)よそ行きは 良くも悪くも これ一枚なんだよ
説 明 わが国古来からの慣用句「褻(け)にも晴れにも」からきたもの。「褻(け)」は中国語では肌着の意。「けにも〜」から「てにも〜」と変韻する例は全国各地でみられる。
採取者 f-k[加茂]  【てんねもはれねも】KEN[八雲]


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なかさい 投稿者:おくの 投稿日:2009年 6月27日(土)10時52分59秒 返信・引用
金沢さん。遅くなり申し訳ありません。

なか・さい【中−】方言

1.まん中。中央。中心地。島根県益田市
 ◇(なかさや)島根県益田市
 ◇(なかしゃあじ)鳥取県西伯郡「背のなかしゃーじが痛い」
2.間。中間。中程。新潟県佐渡、富山県、福井県大飯郡、岐阜県飛騨「話のなかさいへ入る」
 ◇(なかさ)新潟県「本のなかさへはさめておいた」
 ◇(なかせ)山形県東田川郡・飽海郡、新潟県佐渡
 ◇(なかっせ)山梨県
3.すきま。福井県大飯都
4.家と家との間。建物と建物との間。
 ◇(なかしや)福井県、三国(路地)
 ◇(なかしら)滋賀県伊香郡
5.食事と食事との間。食間。岐阜県飛騨
 ◇(ひとなかさい)〔一なかさい〕岐阜県郡上郡「石垣積むにひとなかさいかかる」
6.昼食後の一休み。岐阜県郡上郡

です。


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ろ も ろーちき 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月25日(木)23時16分1秒 返信・引用
そもそも「ろーちき(ろーつき)」については私見がありまして。
そのむかし土地そのものが財産であったころ「ろく = りく」といっていた。ここから「ろくでなし」「ろくなものじゃない」「俸禄(中世)」・・・となりました。
つまり「ろく」は「陸」のこと。
「ろくつき」とは「ろくがつきる」こと。出雲弁て「ク音」は消えますから「ろくつき ⇒ ろーつき ⇒ ろーちき」つまり「置き場もないほどに〜」の意であろうと確信しています。
「ろも ろーちき」は「陸の強調系」ではないかと推定できます。

岡田鹿之助氏は「ろーつき = 狼藉 説」を採っておられますが、あの頃は言語学という分野が確率されいてたない大正時代、多くの人がおちいりやすい「漢字語言論」をとられた結果で同調できません。
いや言葉は奥が深くて面白いものです。私もこの歳になってとてつもない勉強をさせていただきましたよ。


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Re: てにもはれにも 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月25日(木)22時33分20秒 返信・引用
金沢さん、ありがとうございます。

全国各地での「てんにもはれにも」の変化形を見ていて、ふと思い出した語彙があります。
以前、東出雲町の方から提出された「ろ、もろつき」です。
最初は何だろうと思いましたが、やがて、出雲弁には数多くある「たくさん」を意味する
「ろもろーちき」ではないかと思い当たりました。
八雲では「ろも、ろーちき」。
一部、かなりの高齢者になれば、「ろーも、ろーちき」もあり
また、八雲ではあまり聞きませんが、当然のこととして「ろも、ろちき」もあるでしょう。

当時も、その提出された方と、こういう話をしましたが、
その方曰く、「私が聞くと、“ろ”と“も”の間に引っ掛かりがあるので、
やっぱり書くとすれば、「ろ、もろつき」ですね」と・・・。

う〜ん、言葉とは、本当に面白いものですね!!


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てにもはれにも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月25日(木)20時44分21秒 返信・引用
KENさん こんばんは。そうですね「言葉の黄金率」みたいなものがある ! 卓見です。
漢語の「四文字熟語」がその最たるものでしょう。「われなべ に とじぶた」「まごにも いしょう」・・・etc  いずれにせよ言葉が伝播してゆく過程で、より言いやすい語調に変化してゆくことはあると思います。
「て系」についてはf-kさん提示の分布(国語大辞典)にも「てんにもはれにも(島根)」「てんにゃもはんにも(岐阜)」「てーにもはれにも(富山)」「てーもはれも(鹿児島)」てーもはりゃーも(佐賀)」「てーんはれん・てんはれん(熊本)」「てーむはれーむ(壱岐)」たくさんあります。
これをもってして元になる語が「褻にも晴れにも」とは違うものとは誰もいえないでしょ
う。

でしゃばり掲載案です。

【〜だに(ね)】
共通語 〜のに、〜なのに
用 例 あーんら 買い食いは えけんだにー
用例訳 あーら 買い食いは いけないのにー
採取者 金沢[松江]

奥野さん 国語大辞典の【なかさい】見ていただけませんか。


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Re: てにもはれにも 論証 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月25日(木)18時38分0秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

私の「てんねもはれねも」についてご意見を頂き、ありがとうございます。
「ん」が入る件では、実は以前にも一回、牧野本掲載語彙の確認時に
「しーらぼのさきばしり」(道理の分からない者が先頭に立つこと)で、同様のことがありました。
平田では「しーらぼのさきばしり」のようですが、八雲では「しーらんぼのさきばしー」で
やはり「ん」が入ります。

話を戻して、日頃「てんねも(にも)〜」だけを使っている私は
「てねも(にも)〜」を聞いた(読んだ)時に、まず“語呂が悪いな〜”と感じました。
「語呂が悪い」、言い換えると「言葉の座りが悪い」ということでしょう。
仮に「手ねも歯ねも」で3音ずつなら座りがいいですが、「てにも晴れにも」のように
3音+4音では、どうも前半の3音の落ち着きが悪いのです。
出雲弁では「まだ」が「まんだ」になるように、先日も書きましたが
言葉は、より言い易い(しっくりする)方に変化して行くものだと思います。

なお、「てんねもはれねも」は八雲だけではなく、おそらく他の地域にもあるはずだと
考えていますが、みなさん、いかがでしょうか?


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てにもはれにも 論証 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月24日(水)20時32分31秒 返信・引用
慣用句辞典に「褻(け)にも晴れにも」があり出典も「中華若木詩抄(朝倉尚1996)、「浮世風呂(式亭三馬)で明らか。広辞苑、大辞林にも取り上げられいることからも「褻にも晴れにも」はオーソライズされた慣用句であることに疑いはありませんね。

問題はなぜ「てにも〜」「てにもはらにも〜」として散在しているかですが。伝播してゆく過程で音韻の変化や意味も少しづつ変容してくることもまたよくあることです。
現に鳥取では「どこを探しても〜」ですし広島では「後にも先にも、いつでも、良くも悪くも・・・」です。
このように意味さえも変化しますがよくみてみると原義のバリェーションにすぎません。
八雲における「てんにもはれにも」も伝播による変化であることもまた疑えません。

このようなものは「一字たりとも違ってはならぬ」という泉憲法を多少柔軟に斟酌して論証として確定されることを望みます。


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なかさや 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月22日(月)23時37分46秒 返信・引用
f-kさん ありがとうございます。
やっぱり ! 日本方言辞典の「さかさえ」は、おざささんの誤植または書き間違い説が有力ですね。
私の日本方言辞典(佐藤亮一 監修)は分布も示してあり、決していい加減なものではありませんが、これは間違いであろうと思います。
念のために国語大辞典で確認されれば確定しますよ。
奥野さ〜ん ! お願いします。

で、これはまったくの私見ですが。益田の「なかさや = 中心地」から類推するに語源は「なかさや」であろうかと考えられます。
「さや」は漢字で充てると「鞘」ですが完全に和語で「間、隙間」の意があります。「〜をとる」「〜をかせぐ」の「さや」です。


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なかさえ 投稿者:f-k 投稿日:2009年 6月22日(月)21時38分54秒 返信・引用
金沢さんご指示の件、島根県方言辞典は以下の通りです。

【なかさえ】
(1)間(八束)(2)建物の間(八束)(3)家と家との間の狭い路地(八束)

【なかさい】【なかさや】
中央、中心地(益田・真砂)


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なかさい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月22日(月)19時24分59秒 返信・引用
ほんとですね ! 「なかさい = 間」どうもこれだと思われます。「さかさい」ではヒットもしませんもんね。ほんとに誤植かもしれませんよ。
国語大辞典の「なかさい」を奥野さんに見てもらいましょうや。

f-kさん 島根方言辞典に「なかさえ(い)」はありませんかね。


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なかさい 投稿者:おざさ 投稿日:2009年 6月22日(月)17時29分7秒 返信・引用
金沢さん、こんにちは。
ネットで「なかさい」という方言を検索すると次のようなのが出てきます。
・富山県の方言 ・・・ 人と人のあいだ
・新潟県の方言 ・・・ あいだ
両方ともこちらの「なかさえ」と類義語のようですね。


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なかさえ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月20日(土)22時12分55秒 返信・引用
そうですか、誤植ではなくても他の地域での呼び方かもしれませんね。

奥野さん 国語大辞典の「なかさい」みていただけませんか ?


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なかさえ 投稿者:おざさ 投稿日:2009年 6月20日(土)21時31分49秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。
「建物と建物の間や、そこの狭い路地(島根県八束郡)」 意味はまったくこのとおりですが、こちらでは「さかさえ」とは言わないですね。私自身は、建物と建物の中間だから「“なか”さえ」なんだろうと思っていました。
日本方言辞典のほうが誤植なのでは・・・ ヾ(^^;)


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なかさえ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月20日(土)20時55分4秒 返信・引用
おざささん こんばんは。
「なかさえ」もちろん初耳ですが。磯釣りに行く際、漁村の町並みはよく通りましたよ。
どこもよく似ていて、海に向かって下りの土地にぎっしりと家が並んでいますよね。
国語大辞典の方言区分に「なかさい」が二つもありますが、私は見出し号しかないので内容はわかりません。

ただ手許にある日本方言辞典の「路地」という項目に「さかさえ = 建物と建物の間や、そこの狭い路地(島根県八束郡)」とあります。「さかさえ」の間違いではありませんよね。


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なかさえ 投稿者:おざさ 投稿日:2009年 6月19日(金)12時40分36秒 返信・引用
ご無沙汰しています。
先日小学校の同窓会があったんですが、気心の知れた仲間で話をしていると昔懐かしい言葉がポンポン飛び交いますね。今回はそんな言葉の中からひとつアップします。
【なかさえ】というのは家と家の間の狭い隙間のことです。
私の地元はほんの二、三百メートル四方ほどの土地に二百軒近い家が密集しているので、町中がなかさえだらけです。子供時分にはなかさえを通って近道したり、かくれんぼしたりで、ずいぶん叱られた記憶があります(^^ゞ


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Re: 〜だに 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月18日(木)22時54分1秒 返信・引用
金沢さん、みなさん、こんばんは。

このところ、ほとんど金沢さんと私の2名で書き込みしていますが
同じ確認でも、一人より複数の方がより説得力が出ると思いますので
みなさんも、ご存知の出雲弁があれば、どうか書き込みをお願いしますm(__)m

「〜だに」は、私のところでは「〜だね」になることが多いですが、使います。
男性なら、「しゃん(あぎゃん)こと せな(にゃ) えだねのー」
女性なら、「しゃん(あぎゃん)こと せな(にゃ) えだね(に)ね」

勿論、「えけんだねのー」もあります。


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〜だに 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月17日(水)22時54分23秒 返信・引用
「しゃんこと せな えだに = そんなことしなきゃいいのに」「あんらー 買い食いは えけんだにー = あらー 買い食いは いけないのに」この「〜だに」はなんでしょうか ?
古語の「〜だに」は「〜さえ」「せめて〜だけでも」の意で用いられ「〜のに」の意はありません。
おそらく「〜だのに」「〜なのに」の混用か誤用かと思いますが。
出雲弁には厳然と存在しました。
東北系のドラマなどだは聞いたことがあるような気もします。
「〜えだに」「えけんだにぃ」使いませんでしたか ?


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えこんすー(る) 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月16日(火)22時51分13秒 返信・引用
そうですね「えこんする(いい子にする)」がわかりやすいし現場に合いますね。
でしゃばり掲載案です。
【えこんする(ー)】
共通語 (幼児の)身なりをととのえる
用 例 あんらま 帯がとけかけちょーがね ささ きない おばさんが えこんしてあげーけん
用例訳 あらま 帯がほどけかけてるよ さ おいで おばさんが 直してあげるから
説 明 これはあくまでも対幼児語である。いい子悪い子の意味ではなくて外見的な身なりを整える意味で用いられる。したがって「〜してあげる、〜してもらう」の連用形で用いられるのが普通である。
採取者 金沢[松江]


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えこんすー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月15日(月)23時14分50秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

「えこんすー(る)」、使います。
この場合、「えこすー(る)」より「えこんすー(る)」で登録した方が
いいような気がしますが、どんなものでしょう?
本来の「良い子」の意味は、内面的、外面的の両面からみた総合点であるはずなのに
髪の乱れや衣服の乱れ、言い換えれば外面的な部分を整えることで「良い子にする」というところに
まさに、出雲弁(方言)を感じます。

もりやまさん、こんばんは。
つばめの鳴き声、初めて知りました。面白いですね!
「たきな」があったんですね。
私は、もう随分口にしていませんが、懐かしく味を思い出しました。


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鳴き声 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 6月15日(月)20時52分28秒 返信・引用
みなさん 今晩は。
鳴き声で思い出しました。当地だけか、何処でも呼ばれているかは分かりません。
ツバメの鳴き声
【つち(泥だったかも知れません)くって もしくって くちゃしーび】
訳 土食って 虫食って 口は渋い
子供の頃祖母から聞いたものです。

先日 遊びがてら、国道五四号線を南下し頓原道の駅に立ち寄りました。野菜売り場で蕗の並んでいる所の小振りな蕗を取ってみると、なんと以前話題になった「たき菜」とラベルが付いていました。葉が除いてあるので蕗と見間違えるほどよく似ています。
店員さんに調理方法聞き、キンピラ風で食べました。生まれて初めて食べましたが、なんとも言えない歯ざわり、これが山菜かと思うほど美味しいものでした。
店員さんの言われるには間もなく終わりだそうです。


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えこ(に)する 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月14日(日)22時46分41秒 返信・引用
「えこ = 良い子」はもちろん既載ですが。
「えこする(ー)」「えこんする(ー)」は(子供の)服装や髪を整える、という意味で用いられます。
「あんらま そこ 帯がとけかけちょーがね ささ きない おばさんが えこんしてあげーけん」= 「あらま 帯がほどけかけてるよ さ おいで おばさんが(帯を)よい具合に直してあげるから」。

KENさん シャレまじりでありがとうございます。
でしゃばり掲載案です。
【〜ましょぞ】
共通語 (推測の)〜でしよう、〜ましょう
用 例 あんらま こげに ばくたいに 子供やちが よろこんましょぞね だんだん
用例訳 あらまあ こんなにたくさん(頂いて) 子供たちが(さぞ)喜ぶことでしょう ありがとうございます
採取者 金沢[松江]


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Re: 〜ましょぞ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月14日(日)20時42分41秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

【〜ましょぞ】
「そら、おまえさん、いいましょぞね」
もとい、間違いなく言います。

で、余談になりますが、BSS山陰放送のIアナの天気予報は
「明日は晴れましょう…」


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〜ましょぞ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月14日(日)19時41分19秒 返信・引用
既載の「〜ますだわね」も独特ですが「〜ましょぞ」という言い方もありますね。
もちろん古形の「〜ましょうぞ」ですが現代語ではありません。
たいていは「〜ましょぞね」「〜ましょぞや」と「〜ね、〜や」で結ばれると思います。
「ま、こげに たいそなもん 子供やちがが さぞ よろこんましょぞね」。
どんなものでしょうか ?


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ててっぽっぽ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月13日(土)16時22分29秒 返信・引用
そうですか ! 私は勘違いしてたようで。山鳩と梟をごっちゃ混ぜにしていました。
前にもこの話お聞きしたことありましたよね。思い出しました。納得です。
考えてみれば私がいつも聞いていた鳴き声は間違いなく山鳩です。

ほととぎすの本当の鳴き声は「てっぺんかけたか」などと悠長なものじゃなくておっしゃるように「きょきゃ系」であることは物の本で見たことがあります。
「鳴いて血を吐くほととぎす」ですもんね。


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Re: ててっぽっぽ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月13日(土)10時59分2秒 返信・引用
金沢さん、お早うございます。

すみません、昨夜書き込まれたのを見過ごしていました。

> 「ぽぽっぽっぽぅ」と聞こえるあの鳴き声はどちらですか ?

多分、それは山鳩だと思います。
「ぽぽっぽっぽぅ」→「ててっぽっぽ」で、音が合いますよね。
(実際には「ててっぽっぽ」というより、「ててーっぽっぽ」と微妙に伸びるはずですが)

ちなみに、時鳥の鳴き声は私のところでは「トッキョ、キョカキョク(特許許可局)」ですが
実際には「キョッキョ、キョキョキョキョ」なんでしょうね…。
しかし、それが「特許許可局」と聞こえなくもない!ということで
うまく当てはめたのだと思います。

なお、「よずく」は、私のところでは「のりつけほーせ、はやことほーせ」です。


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ててっぽっぽ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月13日(土)00時34分7秒 返信・引用
あそうですか ! 「ててっぽっぽ」は山鳩のこと ! 鳴き声とは違うんですね。ところで「よずく(梟)」と「山鳩」は違いますよね。ではあの私たちには「ぽぽっぽっぽぅ」と聞こえるあの鳴き声はどちらですか ? 町屋の私にはさっぱりわかりませんが。

前出の広戸先生の「出雲方言とその周辺」では「ててっぽっぽ かかっぽっぽ」は「蟻地獄」の呼称としてかなり長い記述がありますけどね。


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Re: 辞書候補・鳴き声3題 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月12日(金)23時53分10秒 返信・引用
すみません。訂正があります。

> > 【ててっぽっぽかかっぽっぽ】
> > 共通語 山鳩の鳴き声
>
> 私のところでは、単に「ててっぽっぽ」と言っています。

「ててっぽっぽ」は、山鳩の出雲弁での名前で
鳴き声は、「ててーっぽっぽ、ててーっぽっぽ」です。

ようこさん、こんばんは。
ようこさんは、空豆が「へーまめ」でしたか!

話が余計にこんがらがりそうで、先日は書き込みしませんでしたが
実は、私のところでは「実エンドウ」を「へまめ」と呼んでいます。
「へーまめ」と「へまめ」の発音、おそらく実際にはそんなに違いはなくて
感覚的なものだとは思いますが、「先生(せんせー)」が「しぇんしぇ」になるのと一緒で
長音が消えるので、表記するなら「へまめ」です。


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よずく の鳴き声 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月12日(金)23時49分6秒 返信・引用
よずくの鳴き声については、広戸惇先生の「出雲方言とその周辺」に詳しい叙述があります。その中で、よずくが鳴くと「のりつけほーせ」天気が良いから「糊をつけて干せ」というんだよと母からよく聞かされた。また「そろっとこーか」ともいって、いい子をしなさい、と脅されもした。とあります。範囲は大社、平田、田儀、頓原、宍道、能義郡、仁多郡〜およそ出雲一円です。
絶対的な書証として確認されます。

ほととぎすの「てっぺんかけたか」はおそらく全国的に分布があると思われます。

「ててっぽっぽ」はKENさんによる既載ですが「かかっぽっぽ」もありますか ? KENさん。


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Re: 辞書候補・鳴き声3題 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月12日(金)23時28分24秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

> 【てっぺんかけたか】
> 共通語 ほととぎす(時鳥)の鳴き声

ほととぎすの鳴き声はいくつかあるようで、「てっぺんかけたか」も勿論ありますが
私のところでは「トッキョ、キョカキョク」(特許許可局)の方が一般的なようです。

> 【ててっぽっぽかかっぽっぽ】
> 共通語 山鳩の鳴き声

私のところでは、単に「ててっぽっぽ」と言っています。
以上、確認にならなくて、すみません。


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そろっと・・・ 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 6月12日(金)23時26分50秒 返信・引用
こんばんわ。
皆さんの書き込みを まぜくって しまうかもしれませんが。。。。

f-kさんの【てれちけほーせ そろっとこーか】というのは、私の小さいときは 【そろっとこーか】だけで脅かされてました。
早く寝ないと そろっとこーか って 連れて行かれるよ と。

あと、なつまめというのはピンときませんでした。
空豆はやはり へーまめ と表現するのが一番しっくりいく私です。


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辞書候補・鳴き声3題 投稿者:f-k 投稿日:2009年 6月12日(金)21時40分19秒 返信・引用
鳥の鳴き声にも方言があるように思います。
子どもの頃の記憶です。皆さんの地方ではいかがでしょうか?

【てれちけほーせ そろっとこーか】
共通語 ふくろう(梟)の鳴き声
用 例 よじく が てれちけほーせ そろっとこーか てて えっとーじ
用例訳 梟が 「てれちけほーせ そろっとこーか」と言ってるよ
説 明 子どものころ、この鳴き真似で、年寄りによく脅かされました。「照りつけ乾せ そーっと来ようか」なのでしょうか?
【よじく】(ふくろう)【そろっと】(そーっと、静かに)以上辞書掲載済み

【てっぺんかけたか】
共通語 ほととぎす(時鳥)の鳴き声
用 例 ほととぎし は てっぺんかけたか てて えっとー わや
用例訳 ほととぎすは 「てっぺんかけたか」と 言っているんだよ
説 明 「天辺駈けたか」なのでしょうか?

【ててっぽっぽかかっぽっぽ】
共通語 山鳩の鳴き声
用 例 はと は ててっぽっぽかかっぽっぽ てて ほえーわや
用例訳 山鳩は 「ててっぽっぽかかっぽっぽ」 と 鳴くんだよ


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どこそこ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月12日(金)19時54分11秒 返信・引用
KENさん こんばんは あらま「百笑市」なんてもんがあーますかね。ま、郷土色豊かということで勘弁してください。
「どこそこ 涼しんなーましたね」は「なんとなく〜」の方がしっくりですね。ま、漢東さんの顔も立てて使わせてください。「どこそこ しゃんとこっさえてあーね」は「あそこもここも〜」ともいえるでしょうが、「平準的なものと比べてみても〜」とも取れます。
ま、そこが曖昧表現でもあるところでしょうか。


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Re: どこそこ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月12日(金)19時30分8秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。
辞書的な考察、ありがとうございます。

> 「どこそこそうでも朝晩涼しんなぁましたが(どうやらそれでも、朝晩涼しくなりましたこと)」

この用例は面白いですね!
私のところでは聞いたことがない言い回しです。
まさに、朝晩涼しくなったのが、「どこそこ」に含まれる部分ですから
この場合、あえて「どこそこ」を使わなくてもいいような気がします。
強いて使うなら、「朝晩は涼しんなーし、日はみちかんなーし、どこそこ、秋らしんなったの」
言い回しは複雑ですが、この方が意味がはっきりしますよね?

前述の「どこそこ似ている」も、今回の「どこそこ」も、確かに訳語は
「どうやら」でも「どことなく、なんとなく」でも十分通用しますが
では、これはどうでしょう?

建て売り住宅を見に行って、「どこそこ、しゃんと、こっさえてあーの」と言ったとします。
この場合は、「ここもあそこも(いろいろなところが)、しっかり作ってあるね」
となるのでしょうね?

金沢さん、こんばんは。
熊野大社近くの野菜市「百笑(ひゃくしょう)市」では、「なつまめ」の札がついていますよ。


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なつまめ どこそこ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月12日(金)19時00分13秒 返信・引用
KENさん f-kさん ありがとうございました。
「なつまめ」はやっぱり方言なんですね。考えてみれば「なつまめ」なんて表示は新聞でも店頭でも見たことありませんもんね。
「どこそこ」はもともとが曖昧表現ですから使われる意味の幅も広いでしょうね。

例によってでしゃばり掲載案です。

【なつまめ】
共通語 そらまめ
用 例 やっぱ なつまめはわかてこぺこぺしたやなやつが まいの
用例訳 やっぱり そらまめは 若くてしわがよったようなのが うまいね
採取者 金沢[松江]

【どこそこ】
共通語 《副》どこか、なんとなく、どうやら
用 例 @ そげいや なくなられた おおだんさんに どこそこ似ちょらいますね
用例訳 @そういえば なくなられた大旦那さんに なんとなく似ておられますね
用 例 Aこのごら 朝晩 どこそこ涼しんなーましたね
用例訳 Aこのごろは 朝晩がどうやら涼しくなりましたね
採取者 金沢[松江]


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なつまめ 投稿者:f-k 投稿日:2009年 6月12日(金)12時40分56秒 返信・引用
遅まきながら【なつまめ】の文献検証です。

日本国語大辞典は「そらまめ(空豆)」の異称。季(語)・夏」とし、その上で方言区分に@そらまめ Aえんどう Bだいず Cなつめ などを挙げています。
島根県は「そらまめ」(出典・島根県下訛音方言一覧・1931年)で出ています。

一方、手許の「俳句歳時記(平凡社)」は、「五月豆(ごがつまめ)、早生豆(わせまめ)など大豆の早生種の総称」とし、「地方によっては、そら豆のことを【なつまめ】ということもある」と述べています。

個人的には、俳句歳時記の説を採りたい気分です。


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どこそこ 投稿者:f-k 投稿日:2009年 6月12日(金)12時37分34秒 返信・引用
日本国語大辞典の方言区分には、「どことなく。なんとなく。」(愛知県)と「どうやら」(島根県・出雲)が掲載されています。

島根県の出典は「出雲の方言」(漢東種一郎・1961年)で、日本方言大辞典には、同書から次の用例が載っています。

「どこそこそうでも朝晩涼しんなぁましたが(どうやらそれでも、朝晩涼しくなりましたこと)」

この用例をみる限り、「どこそこ=どうやら」でも「どこそこ=どことなく。なんとなく」でも通用しそうな感じがします。

加茂でも使っていましたが、KENさんほど強い意味では使っていませんでした。どうやら、どことなく、なんとなく、そんな曖昧さでいいのではないでしょうか?


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Re: どこそこ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月11日(木)22時10分13秒 返信・引用
「どこそこ」は使います。というか、私自身もよく言われます。
私の父は若くして亡くなりましたが、生前の父を知っている人達から
「どこそこ、よ、似ちょってだがのー」という具合に・・・。
ただ、共通語訳は、金沢さん提示の「なんとなく、どことなく」よりは
似ている度合いがもう少し高いのではないかと感じています。

元々、場所を指す言葉だからでしょうか、言う方も少なくとも「どこ」と「そこ」の
2箇所以上は似ているところがある!と考え、また言われる方も「どこか似ているところが
いくつかあるんだろうな?」と思いながら聞いている・・・という具合に。
まあ、このうまく共通語に訳せないところが方言のいいところでもあるのですが。
金沢さん、この点、いかがでしょうか?


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どこそこ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月10日(水)19時55分26秒 返信・引用
広辞苑 大辞林 などでは「どこそこ」は不特定の場所代名詞であげられています。
「どこそこ の だれそれ」という風にです。

ところが出雲弁としての「どこそこ」は副詞として使われていませんか ?
「どこそこ = なんとなく、どことなく」です。
「そげいや なくなられた おおだんさんに どこそこ にちょられますね」。
いかがでしょうか ?


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なつまめ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 7日(日)01時19分48秒 返信・引用
KENさん こんばんは。そうでしたか ! 八雲でも「なつまめ」ですか。
確かに検索すると幾分のヒットはありますね。で、多くのサイトでは「なつまめ は そらまめ のこと」とする記述にしばしば遭遇します。
実は手元の「日本方言辞典」では実に100以上の呼び名があります。島根は「へーまめ」です。ですがそれらの中に「なつまめ」がないのです。
でも検索すると、たとえば茨城その他で「なつまめ」が出てきます。
どうも方言の匂いが濃厚です。少なくとも松江のスーパーなどでは「そらまめ」の表示ですから。
どなたか国語大辞典を見ていただけませんか ?


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Re: なつまめ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月 6日(土)23時25分58秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

私ももっぱら「なつまめ」で、「へーまめ」はここで初めて知りました。
解明などという大それたことは、とても私には出来ませんが、私なりの考えを少しばかり・・・

まず、「夏豆」で検索してみますと、いくつかのサイトがヒットしますが
そんなに数は多くないようです。
また、現在進行形で情報が更新されているサイトの検索を得意(?)とする
googleでのヒット数が少なく、話題の新旧より、その話題を取り上げている
サイトの検索を得意とするYahoo!では、それなりにヒットするという状況から考えて
「なつまめ」は、それほどメジャーな呼び名ではないと思われます。
したがって、私は「なつまめ」は出雲弁である!に一票投じたいと思います。


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なつまめ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 5日(金)21時45分50秒 返信・引用
今が旬の「なつまめ = そらまめ」は出雲では「へーまめ」が一般的なようですが、松江では戦前から「なつまめ」といい「へーまめ」はここで初めて知りました。
広辞苑には「なつまめ(夏豆)は そらまめ の別称」とだけあります。新明解にはもちろんなく国語大辞典では「なつまめ」は方言区分になっています。

「なつまめ」は方言じゃありませんかね。どなたか解明していただけませんか ?


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〜なかーめぞ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 5日(金)01時23分10秒 返信・引用
そうでした ! 同じ意味で「〜あーめぞ」も使いますね。
日本語の奇妙な使い方「あるかどうか = ないかどうか」ですね。
ありがとうございました。

例によってでしゃばり掲載案です。
【〜なかーめぞ】
共通語 〜ないだろうよ
用 例 えまんごーになって こらえてごせは なかーめぞや
用例訳 いまになって 許してくれは ないだろうよ
説 明 古形の「なかるまいぞ」からきたもの。まったく同じ意味で「あーめぞ = あるまいぞ」も多用される。
採取者 金沢[松江]  【〜あーめぞ】まつ[湖陵]


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Re: 〜なかーめぞ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 6月 3日(水)22時04分4秒 返信・引用
> No.4595[元記事へ]

金沢さん こんばんは。

「あーめぞ」→「あるまいぞ」も使います。
「しゃんこた あーめぞ」→「そんなことは 無いだろう」


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〜なかーめぞ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 3日(水)21時34分30秒 返信・引用
「〜なかーめぞ = 〜ないだろうよ」言い回しの類でしょうか。一般には使われないと思いましたので。古形の「〜なかるまいぞ」からきたものと思います。必ず「〜ぞ」で結ばれます。

「えまごろんなって こらえてごせは なかーめぞや」=「今になって 許してくれは ないだろうよ」。


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け ⇒ て 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 2日(火)16時48分7秒 返信・引用
KENさん 「てばてばし」がありますか ! 「け ⇒ て」の一例ですね !
たしかに言葉が伝播してゆく間に「言いやすい発音に化ける」ということはあるかもしれませんね。少なくとも出雲人には「け」より「て」の方が口が半開きで言いやすいかもですね。


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Re: け 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月 2日(火)10時45分16秒 返信・引用
まつさん、こんにちは。

早速ありがとうございますm(__)m
そうでしたか!本で読んで「ケの日」を知っておられたんですね♪
別に謝って頂くことではありません。私が知らなかっただけですから(>_<)

ちなみに、「てねもはれねも(てんねもはれねも)」の意味ですが、私も
まつさんと同じように、普段の日と晴れの日程度の落差ではなく、もっと大きな
極端に言えば、結婚式に行くにも、葬式に行くにも同じ着物・・・
という具合に考えていました。

なお、金沢さんが仰っていた「言葉の変化」についてですが
確かに、言葉がどう変化して行ったのか、その変化の過程や法則を後から見つけるのは
おそらく不可能だと思います。
ただ一つだけ言えるのは、言葉は、簡単でより言い易い方に変化して行くものでは
ないでしょうか?


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け 投稿者:ま 投稿日:2009年 6月 2日(火)07時47分7秒 返信・引用
KENさん おはようございます。
以前、郷土料理か何かの食物に関する本を読んだとき、「ハレの日の食べ物」とか「ハレ」に対する語が「ケ」と書いてあって憶えていました。
ただ「ケ」の意味が「ハレ」に対するものなので、もう少しネガティブに「目出度くなくて忌むような日」と思っていましたが、今回インターネットで「日常」の意味である事と「褻」と書くと知りました。
本で知っているだけで、会話の中で聞いたことはありません。
その程度ですが、驚かせてすみません。


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けにもはれにも 投稿者:KEN 投稿日:2009年 6月 1日(月)23時32分50秒 返信・引用
「けにもはれにも」&「てにもはれにも(てねもはれねも)」で盛り上がっていますね!
「てんねもはれねも」しか知らなかった私は、「てねも〜」があったり
また、元は「けにも〜」ではなかったか?とか、とにかく驚くことのみです。

また、もう一つ驚いたのは、「てねもはれねも(てにもはれにも)」が提出されて間もなく
まつさんが「ハレの日」「ケの日」が思い浮かびました!
と書き込みされたことです。
まつさんは、以前から「ケの日」をご存知だったのでしょうか?

「け → て」の変化で、今、私が思い浮かべるのは、極端に派手だという意味の「けばけばしい」。
牧野本にも載っていますが、これが出雲弁で「てばてばしー」。
(私のところでは、てばてばし)の例があります。


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け 投稿者:金沢 投稿日:2009年 6月 1日(月)22時26分13秒 返信・引用
まつさん こんばんは。「褻(け)」から「けにもはれにも〜」という慣用句が生まれていたことは明らかです。「褻」には「人に見せられないもの、肌着」の意味があったのですから。
それが伝播してゆく過程で「てにも〜」と変わっていったと考えられますね。
言葉の伝播は口でいい耳で聞いて伝わるわけですから、「け ⇒ て」の変韻説をとるとすれば「なぜ て が普段着なの ?」ということを考える必要はなくなりますね、と言いたかったんです。
発生の根源が「褻(け) = 粗末な着物」それが単に「て〜」に発音が変わっただけですもんね。

で、考えるのですが。「褻(け)」なんてよく遣ったものですよね。昔の「学」とは漢語がどれくらい読めるか遣えるのかだったのですね。当時の勉強といえば四書五経が始まりだったのでしょうから。


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ハレとケ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 6月 1日(月)20時17分40秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
「け(褻)」が「普段着」の意味にまでは成っていないのではないですか。
「けぎ」「けぎもん」はそれぞれ「褻着」「褻着物」となると思いますから、「普段のまたは日常の、着物」となります。
ですから「け」は普段とか日常の意味以外は無いと思います。

「て」についても「労働する人」からさらに「仕事着」まで解釈を拡げるのはどうかなと思います。


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変韻 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月31日(日)21時05分39秒 返信・引用
語源に深入りは望みませんが。なぜ「け ⇒ て = 普段着」かは私にもわかりません。本来的に、言葉が伝播してゆく過程で変韻することに理由や法則などなく、実際にどう伝わっていったかということだけです。推定するしかありません。

確かに「褻」という難しい漢字がなぜ普段着の意にまで用いられるようになったか不思議ではあります。よほどの漢語通が使ったのかもしれませんね。
「け ⇒ て」への変韻の実例がないのも私の弱みでもあります。

ただ問題はわが出雲においては「てにもはれにも」といわれている事実は疑いようもありません。確認も KENさんの「てんねもはれにも」と同語であることもまた疑えませんが少し違うのが問題になっていることです。
私もこれは「てんににもはれにも」とダブったものと思いますが、実証主義の本ページの憲法にひっかかっているだけです・・・。なんとかなりませんかね。


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けにもはれにも 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月31日(日)19時38分53秒 返信・引用
日本国語大辞典の先生方が認めて居られる【けにもはれにも】が本命ではあろうと、私も思います。しかし、その場合、なぜ出雲だけではなく全国各地で「け」から「て」への転化があったのか。なぜ「けにもはれにも」の方言分布が少ないのか、の疑問が私には残ります。しかも、石見、鳥取の「けにもはれにも」の語意は、一義的には「どこを探しても」です。

各地で「普段着と晴れ着」の形容句があって、それを漢字に学のある方が、「け」と「ハレ」の語意から、「てねもはれねも」の語源と看做したのではないのか、そんな感想を持ちます。

普段着に「け」のつく語彙が多いとの金沢さんのご指摘、それは漢字の「け」から生じているものと思われ、当然といえば当然だろうと思います。

ただ、「て」が普段着を表す、との明確な証明が見つからないのが、私的迷説の決定的弱点です。


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けにもはれにも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月31日(日)18時51分1秒 返信・引用
広辞苑に「褻(け) = 公でないこと、よそ行きではないこと」という字が載っており引例に「けにもはれにも = 普段にも晴ればれしいときにも」とあります。国語大辞典もでどこは同じでしょう。
この「褻」という字は中国語辞典では「@ なれなれしい Aみだらな Bかろんずる、侮る C他人の目に触れさせないもの・肌着」とあります。
いずれにせよ「晴れ着と普段着」の使い分けに用いられたものと考えられます。
つまり「けにもはれにも」が一番の大本ではなかったか、ということです。
それが伝播してゆく中で変韻して「てにもはれにも」「てにもはらにも」・・・になったと考えられます。
まつさんの 変韻説は有力ですね。


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て と け 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月30日(土)21時34分20秒 返信・引用
「てにも〜」の「て」が普段着をさすものであればと手許にある「日本方言辞典(標準語引き)をみてみました。
「普段着」の項で約70語の中で「て〜」というもみのはなく、逆に「け〜」は次のとおりです。「けぎ(山口)」「けぎもん(熊本天草)」「けない・けなぎ(香川)」「けないぎ(新潟佐渡)」でした。シェアは少ないですが、まつさんの「け説」も一理ありますね。


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てねもはれねも 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月30日(土)20時19分49秒 返信・引用
へぇー、「ケにもハレにも」という言い方も実際にあるんですね。ビックリしました。
単なる思いつきでしたので、否定されても別にかまいません。

音韻の変化を考えたとき「て」→「け」の変化と「け」→「て」の変化では、どちらが可能性としてあるのでしょうか。


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(無題) 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月30日(土)19時35分58秒 返信・引用
てねもはれねも
島根県方言辞典は、次の語を載せていました。

【てにもはれにも】出雲(飯石・大原)、石見(美濃・益田)
【てんにもはれにも】出雲(全部)、石見(益田・邑智・邇摩・大田)

日本国語大辞典の「てにも腹にも」の項の方言区分は以下を載せていました。
【てにもはらにも】=福岡、【てにもはれにも】=富山、石川、島根、広島、香川、【てーにもはれにも】=富山、【てんにもはれにも】=島根、【てんにもはんにも】=岐阜、【てんもはりゃんも】=熊本、【てーもはりゃーも】=佐賀、【てーもはれも】=鹿児島、【てーむはれーむ】=壱岐、【てーんはれん・てんはれん】=熊本

日本国語大辞典は、この語句を、まつさんの推理通り、「褻(け)にも晴れにも」(平常にも晴れ<公の儀式や祝い事>のときにも)の転としています。
しかし、もしそうなら、【けにもはれにも】の方言がたくさんあって良さそうなものですが、【けにもはれにも】=島根・石見、鳥取、山口、【けえにもはれにも】=対馬、【けえもはれも】=長崎、【けともはれとも】=香川と、前述の【てにも〜】に比べると、うんと少ないのです。

まつさんのご見解を否定するものではありませんが、以下、私的迷説です。

「てね(に)も」の「て」は「手(労働する人)」。「はれね(に)も」の「はれ」は、「晴れ」の語意の一つ「晴れ着」。通して、「仕事着(普段着)にも晴れ着にも」=「一つしかない」ではなかろうか?
Kenさんの【てんね(に)も〜】は、「手に〜」を出雲弁では「てん〜」と訛りますが、この「てん」に語調を整えるために「〜ね(に)」を重ねたものではなかろうかと考えました。いかがなものでしょうか。

ちなみに、石見弁の【けにもはれにも】(鹿足・美濃・益田)の語意は、「@どこを探しても Aこれ一つしかない」。鳥取は「どこを探しても」となっていました。


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てにもはれにも 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月30日(土)19時16分47秒 返信・引用
こんばんは。
「てにもはれにも」は初めて聞いた言葉です。
勝手に連想したのですが、「ハレの日」とか「ケの日」が思い浮かびました。
「ハレの門出」のような言い方もします。
インターネットで「ハレとケ」で検索すると、「ハレ」→「非日常」「ケ」→「日常」のような説明があります。
もしかして関連があるのでは、と勝手に想像しています。
「ケにもハレにも」の言い方が変化したのでは・・・と、強引ですかね。


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 ↓ 訂正 てにもはれにも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月30日(土)18時07分59秒 返信・引用
間違い訂正てす。「天気でも晴れでも〜」はありませんわね。

これは「てねもはれねも = てにもはれにも」と同じでしょう。どなたか確認をしていただけるといいのですが。


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てんねもはれにも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月30日(土)14時53分59秒 返信・引用
これは一種の対語による強調ですね。つまり「箸にも棒にも〜」の類のようにみえます。国語大辞典にも「てにもはらにも」がありますから「手にも腹にも」ともとれますし、KENさんの場合は「天(気)にも晴れにも」ともとれます。
検索ではなかなかヒットしません。
同じ出雲だからf-kさんとKENさんのは同じものでしょう。どなたかもうお一人確認がとれればいいのですが。


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Re: 辞書候補【てねもはれねも】 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月29日(金)21時59分55秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

「てねもはれねも」ですが、私のところでは「て」の後に「ん」が入って
「てんねもはれねも」で使っていました。
「てんねもはれねも、これ、えちまい」・・・まさに私のよそえきです(汗)


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てにもはれにも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月29日(金)16時59分57秒 返信・引用
いやー 聞いたこともないのですが。国語大辞典の方言区分欄に「てにもはれにも」が二つ、「てにもはらにも = てにもはれにも」とあります。
私は表題部しかないのでこれ以上はわかりません。おついでに「手にも腹にも」「てにもはれにも」の分布を調べていただけませんかね。


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辞書候補【てねもはれねも】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月29日(金)08時00分33秒 返信・引用
【て】から、亡祖母の使っていた言葉を思い出しました。ご確認、よろしくお願いいたします。

【てねもはれねも】or【てにもはれにも】
共通語 「ただ一つしかない」の意の形容句。良くも悪くも。後にも先にも
用 例 おらの よそえき は てねもはれねも これ えちまえ だが ね
用例訳 私の余所行き(着物)は 良くも悪くも これ一枚 なんだよ


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て 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月27日(水)13時56分57秒 返信・引用
f-kさんの「て」の考え方にまったく賛成です。
考え方がもっとも一般的でしょう。「手のもの」の「て」です。「てがまわる = (犯罪者を)手配して追い詰める」・・・etc たくさんありますね。


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「手」の語意 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月26日(火)22時45分25秒 返信・引用
日本国語大辞典の「手」の語意から、素人判断で次のように解釈してみました。
【てがない】の「手」
仕事をする力。労力。また、仕事をする人。人手。「手を貸す」「手が足らぬ」etc
【てでま】の「手」
従えて自分の支配、監督の下にある人々。「手の者」「手下」etc


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てがない 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月26日(火)22時25分11秒 返信・引用
語源はどうでもいいのですが。
「てがない」を「手家内」とする重箱読みはどんなものでしょうか ? 「かなう = ととのえる、まかなう」の活用で「手がなう = 自分の手の内でまかなう」とした方が説明できると思うのですがどんなものでしょうか ?
いずれにしても 一連の農家用語は ぜひ取り上げてほしいと思いますね。


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まいご 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月26日(火)14時59分42秒 返信・引用
そうでした ! 「まいご」は標準語でした ! 取り下げます。


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まいご 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月26日(火)14時26分13秒 返信・引用
金沢さん、松江には、共通語とは別の【まいご】があるのでしょうか?
新明解は「まいご・迷子」、広辞苑は「まいご・迷子(マヨヒゴの約)」で掲載していますが・・・・。


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【てがない】【てでま】【でばー】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月26日(火)14時14分10秒 返信・引用
【てがない】
わださかさん、こんにちは。
【てがない】(自家の労働力)、「手家内でしょうか? 使いました。隣町・大東町の友人も使うと言っていました。確認いたします。

一方、斐川町出身の女房は知らないといいます。加茂、大東地方特有の方言なのでしょうか? そういえば、島根県方言辞典にも載っていません。是非、泉辞書に採用していただきたいと願っています。

【てでま】
もりやまさん、こんにちは。
加茂では【てがない】が一般的でした。泉辞書の【てでま】は、「自分の労力」となっていますが、「家内うちの労働力」にも使うのですね。日本方言大辞典も@自分の手間 A自家の労働力 の二つを採用していますので、泉辞書にも「家内うちの労働力」を追加すると良いですね。

【てばー】
泉辞書の【てばる】と同系統の方言のようですね。
日本国語大辞典によると、これらは共通語の【てっぱる】の訛りのようです。広辞苑にも【てっぱる(手っ張る)】【てばる(手張る)】で載っていますが、日本方言大辞典の【てっぱる(手張)】の項を見ると、島根県関係では次の語彙が載っていました。

【てっぱちょる】拮抗する。匹敵する。ちょうどつりあう。(能義・大原。出典・島根県に於ける方言の分布・1932年)
【てっぱっちょう】手が塞がる。(出雲。出典・出雲の方言・1961年)
【でばる】仕事の量などが多すぎて手にあまる。時間内に終わらずに長引く。てこずる。手間がかかって困る。(出雲・隠岐。出典・島根県方言辞典)

もりやまさんの【てばー】「(時間内に)仕事が終わらない」も、泉辞書に是非載せていただきたいと思いました。


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まいご 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月25日(月)22時09分51秒 返信・引用
「まいご」⇒「迷い子」のことです。載っていないようなので。
松江風に「まいご」と書かせていただきます。「まえご」とは書けません。
「まよいご」とは死んでも言えませんでした。


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てでま 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 5月24日(日)19時19分49秒 返信・引用
わださかさん 今晩は。
昔の農村の集落は一種の共同体で、機械化されていませんので農作業(主に田植)などは【てがわり】が多かったですね。
【てがない】ですが、湖陵あたりの言葉で喋ってみると↓になります。
「明日の田植えは、‘てでま’では‘てばーけん’となー(隣り)と‘てがわー(り)’さなえけん」
【てでま】
共通語  家内うちの労働力
【てばー】
共通語  仕事が終わらない


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「てがわり」から 投稿者:わださか 投稿日:2009年 5月24日(日)11時13分30秒 返信・引用
久しぶりに書き込みます。
既載の「てがわり」は「(労働の)お返し」とされてます。つまり、田植えなど作業のと
きにお互いに手伝いあって能率的に仕事を済ませる方法です。この方法として「てがわり」という言い方を使うこともあるように思います。
さて、では、一家の労働力のみで行うことはどう言うでしょうか。加茂では「てがない」で
するといいます。これは未掲載ですがいかがでしょうか。
すが、


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じかばき 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月23日(土)20時09分35秒 返信・引用
ありましたよ「じかばき」 ! 普段履きにおろすことですね。「こーも だいぶ歯がちびちょーけん じかばき にすーか」いいますね。遠出には使わずに家の周りでだけ履く履物のことです。確認できます。


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辞書候補【じかばき】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月22日(金)20時54分11秒 返信・引用
【じかばし】からの連想です。

【じかばき】
共通語  普段に履く(粗末な)履物
用 例  おらの じかばき が めえんが だれぞ はえて おらん かや?
用例訳  俺の 普段履きが 見当たらないが 誰かが 履いているのではないのか?

祖父母が使っていた「じかばき」は、「普段に履く(粗末な)履物」でした。他所行き用の上等の履物を使い古すと「じかばき」に格下げして使っていました。

一方、新明解は、「じかばき・直履(靴などを素足に履くこと)」としています。広辞苑は「じかばき・直穿き・直履き(@素足で履物をはくこと A畳表のつかない下駄)」としています。

日本国語大辞典は「直穿 @下着・足袋などをつけないで、素足に直接はくこと。また、そのもの A(素足に直接はく意で)ふだんにはく下駄。表のつかない下駄」とし、方言区分に「常用のげた」(島根・新潟・大阪・奈良・香川)を挙げていて、祖父母が使っていた語意を採用していました。

今では「じかばき」といえば「素足で履物をはくこと」が主流で、私も普段はその語意で使っていますが、出雲弁の「普段履き=じかばき」、ご確認よろしくお願いいたします。


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じかばし 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月22日(金)19時53分8秒 返信・引用
まつさん、ご確認ありがとうございました。
金沢さん、そのような経緯があったのですね。これから先は、奥野主宰のご判断に期待いたします。

島根、広島方言が、どうして全国区になったのか、興味があります。おそらく、名物料理にまつわる食べ方,箸の使い方等が伝播したものと思いますが、残念ながら手許にその検証資料がありません。

先のnhkドラマで、「だんだん」が、案外、近い将来「おーきに」同様、全国区になるのかも知れませんね。


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じかばし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月21日(木)20時52分57秒 返信・引用
実は以前「じかばし」を提示しました。たしかに辞書には載っていませんもんね。
ところがおりしも「冬のソナタ」からいわゆる「韓流ブーム」が沸き起こったさなかで、NHKの「クローズアップ現代」で取り上げられました。キャスターはおなじみの国谷裕子(くにやひろこ)。その中で国谷氏は、よい意味での文化交流について語られ、お互いの文化を尊重しながらというテーマの引例として「韓国では じかばし が当たり前である・・・」といわれました。 国谷氏といえば文学者ではないけども国際経済の専門家、著書もみ多く菊池寛章も受賞しておられるほどの知識人です。その方が、それもNHKでこともなげに「じかばし」を使われたことはショックでした。
たしかにどの辞書にも載ってはいないが、言葉としては標準語でもあろうかとただちにこの欄で「じかばし」は取り下げましたが。


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じかばし 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月21日(木)19時56分9秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
「じかばし」の言い方は普段使います。
共通語ではないんですね。知りませんでした。
でも、インターネットで「じかばし」または「直箸」で検索すると結構あります。
しかし、泉辞書に登録については、別に反対ではありません。


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辞書候補【じかばし】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月21日(木)12時58分38秒 返信・引用
【あごつき】から思いついた言葉です。

食事のマナー等では「じかばし・直箸」という言葉をよく見聞きしますので、共通語かと思っていましたが、広辞苑や大辞林に見当たりません。念のため日本国語大辞典に当って見たら島根県・広島県の方言語彙として載っていました。日本方言大事典も採用していました。辞書候補として書き込んでみます。ご確認お願いいたします。

【じかばし】<共通語か>
共通語  盛り合わせのお菜を、菜箸を使わずに、自分の箸で直接取ること。直箸
用 例  さえばし やなんかや ちかわでも じかばし で えけん じぎせじね くってごしなぇ
用例訳  菜箸なんぞ使わなくても、自分の箸で直接取ってよいので、遠慮せずに 食べてください


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Re: 【あごつき】 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月20日(水)10時19分11秒 返信・引用
f-kさん、お早うございます。

「あごつける」ですが、これは牧野本に掲載されていた語彙を私が確認した記憶があります。
当時はそこまで考えていませんでしたが、確かに、ご指摘のとおり
「あごつき」と名詞の形でも使いますね。

出雲弁の泉では、提出された語彙について他の地域でも使う(使っていた)かどうかで
確認しますので、こういうケースは他にもあるかもしれませんね?
なお、「かききり」も私のところにもありますが、発音は「かっきー」になります。


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あごつき 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月19日(火)21時24分8秒 返信・引用
もりやまさん、早速のご回答、ありがとうございました。

【あごつき】ですが、共通語の類似語に「アゴアシツキ・顎足つき(食事と交通費を相手側が用意すること)」があり、新明解も採用しています。出雲弁では「足」がなくて、「顎」だけなのが面白いところです。


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かききり 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 5月19日(火)20時59分40秒 返信・引用
F-Kさん 今晩は。
仰るように、登録の「かききり」の意味は誤解されますね。語意は「食事の付かない雇い入れ」が正解です。奥野さんにお願いして訂正していただきます。
「アゴツキ」とは面白い、初めて聞いたことばです。

昭和三十年代ぐらいまで、農村では人を雇うと昼食を出すのが普通でした。都合で用意出来ないときは、弁当持参で来てもらい「かききり賃金」をはらいます。農作業でも大工さんなど職人さんでも同じです。賃金が二本立てでした。


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【かききり】と【あごつき】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月19日(火)11時38分33秒 返信・引用
斐川町農業協同組合史を何気なく開いていたら、「協定労賃」の項が眼に留まりました。例えば昭和42年、1・耕転、2・藁切り、3・刈り取り・脱穀・もみすり・4・その他と、作業ごとの労賃が定められている中で、「その他 1日 農繁期(カキキリ)男1,000円 女800円。ただし、田植えは男女とも1,000円」とありました。

「カキキリ」は食事の付かない雇い入れ(雇い人)で、この反対(食事付き)が「アゴツキ」です。

泉辞書の【かききり】は、【ちんなしかききり】の類似語として登録されており、語意は「食事なしの労働」となっています。【あごつき】での登録はなく、【あごつける】「(雇い人に賃金の他に)食事を出す」で載っています。

泉辞書の【かききり】が【ちんなしかききり】「お金を貰わず手弁当で(ボランテア)」の類似語で採用されたため、「食事なしの労働」となったものと思われますが、このままだと「食事なし、賃金なしの労働」と誤解されるのではないでしょうか?

また、【あごつき】は、【かききり】同様、雇用条件を表す用語ですので、【あごつける】とは別に、これ単独でも登録する方が良いのではないでしょうか?

差し出がましい質問で失礼かも知れませんが、ご採取者のもりやまさん、KENさんのご意見をお聞かせください。


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女郎 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月17日(日)17時31分14秒 返信・引用
「おじょろうさん」が蔑称であることは間違いありませんね。「お上品」「おひとよし」・・・etc の類ですね。
国語大辞典の「上郎 ⇒ 女郎説」は疑問です。漢語の「女郎」が伝来し位の高い女(または 優れた女)の呼称として用いられたもののそこから「上藹」という言葉に転化したものと考えた方が自然だと思います。「上郎」「上藹」はわが国の造語ではないでしょうか。
でないと「女郎」という漢語の始末がつきませんね。


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Re: おじょろさん 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月17日(日)16時01分39秒 返信・引用
f-kさん、こんにちは。
詳しく調べて頂いて、ありがとうございますm(__)m

なるほど!「おじょろさん」も「ひめさん」も蔑称だったわけですね。
納得です!!

ただ、匂い除けのおまじないの「おじょろさん、おじょろさん」は、明らかにやさしく
呼びかけますので、ある意味での煽てであることは間違いないと思うのですが・・・


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訂正 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月17日(日)14時00分16秒 返信・引用
下記の書き込み、一部に転換できない語がありました。

4行目【おじょろさん(お上さん)】は(お上臈さん)の旧字体です。
11行目、日本国語大辞典の「上」「女」は、「上臈」「女臈」の旧字体です。

おわびして、追加補記します。


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おじょろさん 投稿者:f-k 投稿日:2009年 5月17日(日)13時51分20秒 返信・引用
KENさん、こんにちは。

お尋ねの【おじょろさん】、使ったことはなく、もっぱら【はっとじ】でした。もりやまさんの【オガ】は、聞いたことがあります。

KENさんの、カメムシを【おひめさん】【おじょろさん(お上さん)】と上流女性並みに煽てて、臭いを防止するとの説、興味深く拝見していますが、私はむしろ逆で、【おひめさん】【おじょろさん】ともに、近世から遊女,娼妓の呼称となった「女郎」の意で、あの悪臭を蔑んで、名付けたものだと考えています。日本国語大辞典に「じょろうまむし(女郎蝮)」という方言語彙が載っており、「心のねじけた人。陰険な人。また、人にへつらう者」(名古屋市)としていますが、これも「女郎」の負のイメージで出来た方言であろうと思いました。
(日本国語大辞典は、「女郎」は、「上」から「女」「上郎」に転じ、さらに「女郎」になったもの、としています)

【おじょろさん】は、長野の【じょろーむし(女郎虫)】系の方言で、新潟、群馬、兵庫等で使われているようですが、島根県方言辞典の【おじょろさん】は、「(幼語)非常に臭い虫。忌み詞」としています。また、鳥取方言辞典(1950年刊)も【じょろむし】を採用していますし、さらに、鳥取県方言辞典(1999年刊)には、【ひめ(姫)】を「女郎。女のこと」で挙げていますので、【おひめさん】=「お女郎さん」であろうと思います。
広辞苑の「ひめ(姫)」も、女子の美称、貴人の娘のほか、「(近世上方で)遊女、娼妓」を挙げています。

【はっとーじ】【はっとじ】は、岡山、広島県の中国山地寄りでも使われているようですが、これも「女郎」絡みではなかろうかと勝手に想像しています。というのも、島根県方言辞典のもう一つの【おじょろさん】は「裾長の着流し(出雲・簸川・仁多・能義)」とし、もう一つの【はっとーじ】は「作業中尻をはし折らないで、そのまま仕事をするもの(仁多)」としていますので、女郎のだらしない姿がイメージできるからです。

もりやまさんの【オガ】は、茨城、千葉の【おーがむし(青香虫)】系の方言であろうと思われますが、他に、静岡、山梨、滋賀、奈良、徳島、香川等に類似の方言があるようです。
中部、近畿圏の方言語彙が湖陵方面に残るのは、これも銀山の影響なのでしょうか?

日本方言大事典の索引でカメムシの方言を数えたら74語が載っていました。身近で、厭な虫だけに、呼び名も様々のようです。


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Re: おじょろさん 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月17日(日)11時53分54秒 返信・引用
もりやまさん、こんにちは。

「おじょろさん」を使われていたとのこと、早速ありがとうございます。
「オガ」は、私は初めて聞きましたが、いろいろな呼び名がありますね。
「おじょろさん、おじょろさん」等、匂い除けのおまじないのような言葉があれば
また教えてください。


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おじょろさん 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 5月16日(土)19時51分5秒 返信・引用
KENさん 今晩は。
「おじょろさん」以前はよく聞きましたが、「おじょーさん」と呼ぶのは聞いたことがありません。この頃は年寄りは「オガ」、若い者は「カメムシ」であまり聞かれなくなりました。

以前、広瀬の孫が泊りに来たとき「ハットーズが居るー」と大声あげるので行ってみると「オガ」でした。初めて聞いた言葉です。家の孫や近所子供は「クサムシ」と言っています。


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Re: 女郎 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月16日(土)18時21分40秒 返信・引用
金沢さん、ありがとうございますm(__)m

>「@ 男のように才学を備えている女 A 少女」とあります。

前者であれば、鳥取県の「ひめさん」に通じるものがあったのですが・・・

「カメムシ」を考える上で忘れてはならないのは、「おじょろさん」と“お、さん”を付けて
丁寧な呼び方をする一方で、「へこきむし」などと、かなり侮蔑的な名前で呼ぶことも
あるということだと思います。

突然ですが、もりやまさん、f-kさんは、「おじょろさん、おじょろさん」
または、「おじょーさん、おじょーさん」の呼びかけをご存知でしょうか?

そして、まつさんにお聞きしますが、例の呼び掛けとは別に、カメムシを「おじょーさん」と
呼ばれることがありますか?
「ことしゃ、なんでだい、おじょーさんが、よけ、おーがのー」などと・・・。


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女郎 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月16日(土)17時16分12秒 返信・引用
KENさんのお尋ねなので。「女郎」は明らかに漢語です。中日辞典によると「@ 男のように才学を備えている女 A 少女」とあります。ただし宮廷の官職名であったかどうかは定かではありませんが。
それが日本にわたって、おそらく江戸時代には、いわゆる卑しい職業をもつ女の総称として用いられるようになったと推定されます。


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Re: はっとじ 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月16日(土)12時43分0秒 返信・引用
まつさん、こんにちは。

なるほど!そういうことでしたか・・・
「はっと すー」は、いつだったか、ここの掲示板に提出され、確認の後登録されたと記憶しています。
ちなみに、私のところでは聞いたことがありません。

一方「はっとじ」ですが、私のところでも「はっとじ」と短いですが、正しくは「はっとーじ」。
いや、「はっとうじ」の方が正確かもしれませんね?
漢字にすれば、どうなるんでしょう?
「八頭児」・・・う〜ん、よく解りません(^_^;)


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はっとじ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月16日(土)09時24分52秒 返信・引用
もともとの話は、「はっと すー」でした。
「通せんぼ すー」と言う意味だそうで、旧出雲市と旧平田市の人は知っておられたのですが、私は初めて聞く言葉でした。
柵とかの意味も有るそうで「はっと が してあった」→「柵がしてあった」のようにも使うそうです。
その時、私が「はっとじ なら しっちょーたども」と言った事から、佐田の方の「おじょうさん おじょうさん」の話が出てきたのです。
早速「はっとすー」を出雲弁の泉に書き込もうと思って泉の辞書で調べると、既に登録済みでした。
それで「おじょうさん おじょうさん」の方を書き込んだのです。

「はっとすー」の「はっと」は、時代劇などでよく耳にする「御法度」から来ているように思います。
もしかして「はっとじ」の「はっと」も「御法度」から来ているのでは。
嫌な臭いのするものを「通せんぼ」するとか、「柵」をして寄って来ないようにする、そんな意味があるのではと、又いつもの勝手な想像をしているところです。


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お女郎さん? 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月15日(金)23時03分19秒 返信・引用
カメムシについては、確か数年前、おくのさんが日本全国の呼名が列挙してある
サイトを紹介されたことがあり、しばらくの間、カメムシ談義をしたと記憶していますが
まつさんは覚えていらっしゃいますか?
その時にも、私が「おじょろさん、おじょろさん」の呪文(?)について
書いたような気もしますが、はっきりしません・・・

さて、その「おじょろさん」ですが、金沢さんにお聞きします。
現在、「女郎」といえば、その筋((^^;))の女性を指しますが、古語での意味は
“地位の高い女性”ではありませんか?
カメムシは、毎年出没する害虫で一種の風物詩ですから、これまでに何回となく
ラジオ番組等での話題となっています。
先日、まつさんが提示された「おじょー(ろ)さん、おじょー(ろ)さん」の呼びかけも
それらの場に登場しています。

「おじょろさん」を漢字で表せば、多分「お女郎さん」になると思います。
そして、女郎の古語での意味が「地位の高い女性」であるならば、それは、私が例示した
鳥取県での呼び名「姫さん」にも通じ、匂いが強烈で嫌な虫「カメムシ」を奉って
匂いを出さないように、お願いをしているのではないでしょうか?


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〜さー 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月14日(木)14時19分4秒 返信・引用
ご確認いただいたようなので 例によって でしゃばり掲載案です。
【〜さー】
共通語 〜される、〜なさる
用 例 あんまー せわやかさーけん けんぺきもでーわね
用例訳 あんまり 根つめてされるから 疲れもでるよ
説 明 既載の【〜はー】と同じ。
採取者 金沢[松江]

おじょろさん系はまったくわかりません。【へこきむし】のことですかね。


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Re: おじょろ 他 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月13日(水)21時00分30秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

まつさんが聞かれた「おじょうさん おじょうさん」ですが、多分「ら行の消滅」で
「おじょろさん」の「ろ」が消えて、「おじょーさん」になったものだと思いますが
いかがでしょうか?
私のところでは「おじょろさん」とはっきり発音しますが、地域によっては
「おじょーさん」になる可能性があると思います。

あと、私が知っているのは、確か鳥取県の旧日南町の方だったと記憶していますが
カメムシを「ひめさん」と言い、「ひめさん、ひめさん、ええにょば、こにょば」と
言いながら触ると匂いがしないと、話しておられたのを聞いたことがあります。


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おじょろ 他 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月13日(水)20時16分9秒 返信・引用
KENさん こんばんは。
私の書きたかった事は、まさに拾い読みのとおりです。
私が聞いたのは佐田の方で、「おじょうさん おじょうさん」と言うとの事でしたが、聞き間違いかもしれません。
面白いなと思って書き込んだのですが、出雲部だけの風習なのか全国的にあるのかは分かりませんが、私は初耳でした。

「〜さい」は、言われてみれば親とか家族の中で使うケースが多いように思います。


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〜さい 〜さー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 5月12日(火)22時34分47秒 返信・引用
まつさん、金沢さん、こんばんは。

「やらさい」「えかさい」は、私のところにもあります。
ただ、使うのは高齢の親子あたりに限定されますが・・・。
例えば、息子が父親に「おまえ、やらさい」とか、「おまえ、えかさい」というように使います。
一般的には、「しちょかさい」「えきちょかさい」でしょうね。

金沢さんの「さー」も勿論使います。
あ、そういえば、先日、私を呼んで頂いたようですが
みなさんのご意見でまとまっていたみたいですし、スペルが違っていたので
失礼してしまいましたm(__)m

まつさん、削除依頼をされている「おじょろさん」の件ですが
読める部分を拾い読みしました(^^;)
私もところでも、カメムシを「おじょろさん」と言います。
(「はっとじ」とも言いますが)
そして、カメムシに触る時に「おじょろさん、おじょろさん」と囁くように言いながら触ると
匂いがしないという言い伝えがあります。
子どもの頃にはよくやりましたが、成功するのは7、80%くらいでしょうか・・・
こういう答えでいいのでしょうか?


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〜さー 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月12日(火)21時52分28秒 返信・引用
まつさん こんばんは 「やらさい」「えかさい」というような使い方は松江にはありませんが、「〜さー」という言い方はありますね。
「あんま 世話やかさーけん けんべきもでーわね」「あそこの だんさん 毎日なやに パチンコに えかさーけん おかっつぁんも えたしことだわの」。

「〜さー = 〜なさる」この場合は明らかに「〜っさー」ではありません。
登録できませんかね。


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「にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう」放映 投稿者:米子出身の関西人 投稿日:2009年 5月12日(火)20時09分10秒 返信・引用
「にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう」http://asahi.co.jp/shizen/で、島根県が取り上げられる番組は、BSS山陰放送は5月16日(土曜)14:00〜に時間変更となりました。
関西・関東では既に放映されています。
内容は見てのお楽しみで!!


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〜さい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月11日(月)21時00分34秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
「つ行」にあったんですね。見落としていました。
ただ、私の場合、小さい「っ」を入れないで使う場合も結構あります。
例えば、「わが すいたやね やらさい」→「自分の好きなようにやりなさい」とか「傘 もって えかさい」→「傘を持つて行きなさい」の様にです。
このような使い方はしませんかね。
もちろん、小さい「っ」を入れても使います。


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〜さい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月 8日(金)17時11分44秒 返信・引用
そうですね「〜ごっさい」もありますねぇ。「〜しゃい」と「〜さい」の逆転は言葉の上では当然起こりうる現象です。地域または家庭の中でもおこると思います。
現実に出雲弁現場でわれわれが聞いても違和感はありませんもんね。

ということでこの辞書では「〜っしゃい」「〜っさい」で取り上げられていますからこれでよいと思いますね。


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〜さい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月 7日(木)20時28分8秒 返信・引用
ちょっと言葉足らずで、「ちゃんと さっしゃい」が「ちゃんと しゃっさい」になるのは、言葉がひっくり返っているのではと思った、と言う事を書きたかったです。


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〜さい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月 7日(木)20時23分15秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
私の書き込みの「ちゃんと しっさい」は、「〜しゃっさい」の変化形のようでもあります。「ちゃんと しゃっさい」でもあまり違和感は無く、"ありかな"と思います。
これは、言葉がひっくり返る変化のやつで、「なまがし(生菓子)」が「ながまし」と言ったりするのと同じではないでしょうか。

「〜さい」の使い方で、金沢さんは「ちょっこ てごして ごっさい」→「ちょっと 手伝ってよ」のような言い方はされませんか。
又は「てごして ごしない」になるのでしょうか。


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〜さい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月 7日(木)15時21分12秒 返信・引用
ようこさん こんにちは。「〜みっさい」は「お前も いきてみっさい」というように「〜みなされ」の訛りだと思いますが、ようこさんの言われる「〜しゃっさい」はありそうですが松江では聞かれません。あくまでも「〜さっしゃい」のようです。
簸川では逆転して「〜しゃっさい」になるのですかねぇ。ひっくり返っても別におかしくはありませんけど。
松江の場合だとどうも「〜みっさい」しか思い当たりません。「えきて みっさい」「みてみっさい」・・・・。ようこさんの「〜まっさい」は聞いたことがあるような。
どなたか「〜さい」の用例思い出してくださいよ。


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出雲そば 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月 6日(水)00時07分43秒 返信・引用
米子の関西人さん こんばんは へぇー 伯父さんが ソバ通なんだ ! 見させてもらいますよ。


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テレビ放送 投稿者:米子出身の関西人 投稿日:2009年 5月 4日(月)22時24分17秒 返信・引用
ご無沙汰しています。
テレビ朝日放送系列(山陰ではBSS山陰放送)で「にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう」http://asahi.co.jp/shizen/で、島根県が取り上げられます。
全国では5月10日9:30〜10:00の放送ですが、BSS山陰放送は5月16日(土曜)10:15〜10:45です。
出演はTAKE2の東貴博さん。
放送内容は農業・漁業と文化・祭・行事をテーマに。
因みに私の伯父が出雲そばのソムリエとして、出演します。
多くの出雲の方も出演するそうで、出雲弁を楽しみにしています。


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ねじん 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 5月 4日(月)21時14分51秒 返信・引用
畑にいて、芋なんか食べるねずみはなんていうのですか。
やまねじん、ではないし、のねじんでもないし。なんか
いいかたがありますか。小さい、すばしこいやつでした。


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わーやい 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 5月 4日(月)18時42分38秒 返信・引用
そういわれれば、発音は、わーやい、に近いですね。
私の提案は、慣用的に「案外に良い」までを含めて
わーやいなこと、ということです。
やまうさぎは方言というほどのことはないとも思い
ますが、他に野を山ということがありますかねえ。


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わーやい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月 4日(月)17時00分24秒 返信・引用
松江だと「わーやい = 案外な、以外に」になります。「案外に良いこと」を略して「わーやいなこと」とはいいますが。「わーあい」とは言いませんね。
ただし これは 既載されていますけど。


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やまうさぎ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月 4日(月)11時02分4秒 返信・引用
遠藤さん こんにちは。
「やまうさぎ」は言ってました。発音は「やまおさぎ」に近いです。
家で飼っているウサギは「いえうさぎ」と言ってませんでしたかね。ちょっとうろ覚えですが・・・。
「わーあい」も言いますね。発音は私の場合「わーやい」に近いです。


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わーあいなこと 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 5月 4日(月)08時57分0秒 返信・引用
「割合に良いこと」というときの慣用的短縮表現ですが、
「こなに聞いてみ、わーあいなこというかもしぇっんじ」というように
使います。この場合の「わーあい」のアクセントは中国語で言うと、
「わー」が三声、「あい」が軽声です。
もっと短縮して、単に「わり」ということもあります。「わりなこといーじ」
とか「わりの」(わりとよいのう)などと使います。アクセントはわにあります。


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やまうさぎ 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 5月 4日(月)08時35分45秒 返信・引用
山の本をよんでたところ、「のうさぎ」のことを東北では
「やまうさぎ」と呼ぶ、とたいそうに書いたものがあった
ので、出雲でも「やまうさぎ」だねの、と思いました。


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〜さい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月 4日(月)08時22分38秒 返信・引用
ようこさん おはようございます。

私の場合「〜して ごさっしゃい」と言ってます。
これも例えば「てごして ごっさい」や「てごして ごさっしゃい」どちらも言いますが、後の方が丁寧な言い方として使っています。
同じように「ほら みっさい」も「ほら みさっしゃい」で丁寧な感じになって、どちらも使っています。
「〜まっしゃい」も使いますが、「そげだと まっしゃい」のような使い方もします。


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〜さい 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 5月 3日(日)22時42分36秒 返信・引用
おじゃまします。

「〜しゃい」としての使い方が多いように思います。
金沢さんの例の 「ほら みっしゃい」 というのは、斐川では 「ほら、まっしゃい」として使うと思いますが。。。
「〜さい」の用例として考えてみたのですが
「〜して ごしゃっさい」 と言うように さい の前に 「しゃっ」も一緒に使ったような記憶がありますがいかがでしょうか。


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〜さい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 5月 3日(日)21時06分45秒 返信・引用
そういわれてみると使い分けがあるのかもしれませんね。
ただ、松江では「ねまらっさい」はなく「ねまらっしゃい」ですし「ちゃんとさっさい」もいわないような気がしますが。
はっきりしているのは「ほら みっさい」です。「ほら みっしゃい」とは絶対にいいませんね。これしか思いつきませんが。
いずれも「〜なさる、〜なされ」が元でしようが。石見弁の代表的な言い方「〜いきんさい」「〜いっちゃんさい」との混交圏として湖陵が位置しているゆえかもしれませんね。
KRNさんのご意見が伺いたいものです。


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〜さい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 5月 3日(日)20時10分43秒 返信・引用
泉辞書には「〜しゃい」で登録ですが、「〜さい」がどうも載ってないようです。
結構使いますけどね。
用例の「ねまらっしゃい」も、私の場合「ねまらっさい」と言う事が多いです。
「ちゃんとしっさい」のような言い方もしますが、これを「ちゃんとしっしゃい」はあまり聞きません。
「ちゃんとさっしゃい」が多分皆さんが使っておられるでしょうし、私もこの場合は「ちゃんとさっさい」はあまり使わないような気もします。
この使い分けは、皆さんどうされていますか。というより「〜さい」はあまり使われないのでしょうか?。


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あんのー 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月25日(土)00時33分40秒 返信・引用
なるほどアクセントで考えると「あのノー」ですね。頭にアクセントがつくことは絶対にありませんから「あんノー」ですね。
ご支持いただいたようなので、またでしゃばり掲載案です。
【あんのー(お)】
共通語 《感》あのねぇ、あのなぁ
用 例 あんのー えことえってかえちゃらか
用例訳 あのねぇ いいこと 教えてやろうか
説 明 「あのね」「あのな」系の言葉は出雲弁では必ず「あん〜」と訛る。中でも「あののぉ」という用法は出雲弁独特で「あんのー(語尾アクセント)」と「強調」「念押し」「言い聞かせ」などの際に多用される。ほとんどその言葉自体に意味はなく感動詞的に用いられる。


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Re: あんのー あんなー あんねー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月24日(金)23時10分57秒 返信・引用
「あののー(あんのー)」は、先日も最初に書きましたが、先頭に来る「のー(う)」は
この「あののー(う)」が短くなったものではないでしょうかね?
登録されるべきと考えます。

ところで、先日の「よーい、よおい」の時に書きました長音部分の言い直し(言い重ね)ですが
その後、八雲の人の話し方を注意深く聞きましたが、八雲には言葉をゆっくりと力強く
話す人が多いので、母音を言い直しているように聞こえるのかもしれません?
ちなみに、この「のー」こそ「のお」と言い直しているような・・・
「のー」を元の発音の「のう」と書けば、出雲弁の「う→お」でまさに「のお」になるのですが・・・


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↓追加 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月24日(金)19時29分59秒 返信・引用
↓追加します。
「そげだ のー」「あげだ のー」「まー のー」等など。


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のー 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月24日(金)19時27分12秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

仰るように普段の生活でよく使う言い方で、日常の色々な場面が思い浮かびます。
他にも「そーで のー」「だども のー」の様にも使います。


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あんのー あんなー あんねー 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月24日(金)18時32分45秒 返信・引用
感動詞「のー」で思い出しましたが出雲弁で多用される「あんのー あんなー あんねー」が掲載されていませんね。代表的な出雲弁であろうと思います

語源は「あののう」「あのなぁ」「あのねぇ」で単純訛りといえばそうですが「あののう」という言い方は特殊ですから「あんのー = あのなぁ」で搭載して「あんなー」「あんねー」は説明の中で付言すればいいと思いますが、いかがでしょうか ?


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ラジオ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月23日(木)18時22分35秒 返信・引用
SYOUさん せっかくのご案内ですが うちの ラゾーはめげちょって さいくになーませんわ だれんぞ 聞いてごしない !


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NHKラジオ深夜便 投稿者:SYOU 投稿日:2009年 4月22日(水)23時32分5秒 返信・引用
22日23:15からNHKラジオ深夜便で、「ないとエッセー私の母語“出雲弁”」と題し、旧平田市出身の絵本・童話作家の長谷川摂子さんが登場します。


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のう 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 4月20日(月)22時10分34秒 返信・引用
呼びかけの際に、のう、ということはあります。
アクセントの話題が出てましたが、出雲弁の特徴として
アクセントをあとにおく、もしくはアクセントなし、という
傾向があると思います。
じてんしゃは出雲弁ではアクセントなしですが、標準語では
じテんしゃですね。木は出雲弁ではきですが標準語ではキです。
女性の名前も三文字で子がつく名前の多くは、標準語では最初に
アクセントがきますが、出雲では二番目です。


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のー (のう) 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月20日(月)18時00分50秒 返信・引用
確かに「のー」は取り上げられてはいますが、私のいいたいのは「がいな のう = 大きいねえ」のように文末詞的に使うのではなくて、あまり意味のない「のー、のの」のように感動詞的に使われる「のう」のことです。「ねぇ」「なぁ」と同じようにです。
この「のう」は広辞苑にも感動詞としてあげられてはいますが、時代劇にはよく出てくるものの、ドラマやその他、現代ではあまり聞かれないのではないかと考えたからです。

SYOUさん こんにちは。そんな番組がありましたか !
茶碗の使い分けは確かに独特で「めし茶碗」「しーのみ茶碗(汁飲み茶碗)」「ちゃ茶碗」でした。「おずぃじ」はまさにそうですね。


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雑感 投稿者:SYOU 投稿日:2009年 4月20日(月)16時02分32秒 返信・引用
先日の日本テレビ放送系「ひみつのケンミンショー」で出雲地方がとりあげられてましたね。
出雲地方の湯飲み茶碗はお猪口サイズ。
煎茶を飲む時、小さな茶碗で飲むことを取り上げてました。
何回も注いで飲む。
でも番茶は大きな湯のみでと使い分けてる。
普段の生活が、他の地方の方には不思議に思われる、出雲は独特な文化圏があるのでしょうね。

旧能義郡広瀬町では、爺さん婆さんを「おじじ・おばば」と言いますね。
「おじじ」と言うより「おづぃじ」的に聞こえます。
これも独特な文化圏なのでしょうかね。


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Re: のー (のう) 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月18日(土)21時50分44秒 返信・引用
「の(ー)[1]:ねぇ」の登録はありますね。

「あののー(あんのー)」「そーでのー」「のー」「の、の」・・・
確かに結構使いましたね。

さて、「よおい」について、出雲市在住の人と須佐出身の人の2名に確認してみましたが
出雲の人は知らない。
須佐出身の人は、平田に居る時に聞いて知っているという返事でした。
どうも、平田、斐川までで、それより西の地域にはないみたいですね・・・

私が提出して確認されず、未確認語彙集に登録されている語彙はいくつかありますが
例えば、「きのこくま」とか「ひんどー(る)」などが知られていなくても
「そうか」で納得出来ますが、正直、この「よおい」は不思議です。
飯のよおい、仕事のよおい、祭りのよおい、外出のよおい、明日のよおい・・・
まさに日常的に使っていましたので、出雲弁としてはメジャーな存在だと思っていましたが
使われていない地域もあったんですね?!
また、逆にそれらの地域では普通に「用意(ようい)」を使われていたんですね。
う〜ん、これも不思議です(^^;)
「よおい」なんですよねぇ、やっぱり・・・。


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のー (のう) 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月18日(土)19時51分55秒 返信・引用
出雲弁には「のー」という男言葉の感動詞があると思いませんか ?
共通語の「ねぇ」「なぁ」と同じで「念押し」「同意を求める」「言い聞かす」などの意味で「お前はねぇ」「お前なぁ」の「ねー」「なー」と同じ意味なのですが。

それが一人歩きして「のー」「のの」と使っているような感じです。
「のー おまえやち 聞いたかや〜」「のの えことおっせちゃらか」というようにです。子供時代や高校時代をおもいだしてみると「なぁ」や「ねぇ」よりも「のー」を多用していたように思うのですが。


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Re: 供養 苦労 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月16日(木)23時19分7秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

「ごくろさん」はともかく、八雲には「おまえも くろ したの」はありませんね。
先日出ました「よーい→よい」もそうですが、2音では座りが悪くて
出雲弁のリズムになりませんし・・・
思うに、出雲弁のもう一つの変化である「ら行の消滅」、こちらで長音になった音は
普通の延ばしですが、今回話題になっているような共通語の母音の長音の場合は
あえて母音を強めに発音しているような気がします。
使い分けでしょうかね・・・


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供養 苦労 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月16日(木)22時11分8秒 返信・引用
ふと考えたのですが。「苦労」も「供養」もアクセント辞典では「クろー」「クよー」です。ところが出雲弁では「くロー」「くヨー」ですね。
特に「くろー」を「くろ」でいういう場合は明らかに「お前も くロ したの」「そらまた ごくロさんでした」で語尾にアクセントです。
KENさんのいわれるのは、さらに語尾に「母音系のアクセント」がつくといっておられるのですか ? 「くろお」「くよお」「くよお」と書くくらいにです。


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月16日(木)21時15分34秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

「よおい」で、私が思い浮かべるのは、1が準備で、嫁入り道具(の準備)は2です。
まつさんは、確か職場の関係で木次とか大東、松江の方とも触れ合っておられたと
記憶していますが、違いましたっけ?
で、仮にそうだったとして、これまでに一度も「準備の意味での“よおい”」を
聞かれたことがありませんか?

先日来ここで、大東、加茂、斐川での使用確認が取れ、牧野本の平田と私の八雲を加えて
かなりの地域で使われていたということを実感したところですが
う〜ん、「よおい」はそんなに珍しい言葉なんでしょうか?

金沢さん、「いヌ」が共通語のアクセントだったんですね!
私もびっくりです・・・


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月16日(木)20時07分8秒 返信・引用
やっぱり気になるのですが、「用意」から「嫁入り道具」又はその準備をイメージされるのは出雲では普通の事なのでしょうか。
「ようい」と「よおい」とは別の言葉で、「よおい」と言えば「嫁入り道具(の準備)」の事だというのであれば、そうかなと思うのですが、「用意(ようい 又は よおい)」を聞いて「嫁入り道具(の準備)」を、一番目か二番目に思い浮かぶのは、私の場合はありません。
出雲でもこの使い方は分かれるのではないかと思うのですが、どうでしょう。


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アクセント 母音の言い直し 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月16日(木)17時52分27秒 返信・引用
私も「犬」は「イぬ」であろうと今日まで信じていました。「犬畜生」を「いヌチクショー」「犬猫にも劣る」「犬公方」・・・を「いヌ〜}とするのは連音の慣用であろうとね。
で、早速アクセント辞典をみてみますと、なんと「いヌ」が共通語のアクセントです !
これには少し驚かされました。そういわれてみると出雲弁の「えのする = 告げ口をする」の語源「いぬする」は「えノすー」ではありますが。

「苦労」の標準アクセントは「クろー」ですが出雲では「くろー」と平坦調ですよね。むしろ「おまえも くろ したの」とも言えるくらいにね。「そらごくろさんだったの」ともいいますし。でも「供養」は松江でも「くよ」にはなりません、あくまでも「くよー」で、標準の「クよー」とは反対に「くヨー」ですかね。
それが八雲では「くろお」「くよお」ですか。「母音の言い直し、いい重ね」ねぇ。またまた難問を ! これは課題ですね。考えてみましょう。


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言い直し 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月16日(木)15時41分38秒 返信・引用
みなさん、こんにちは。

昨日の「くろオ」ですが、「オ」をカタカナで表記したために
アクセントを指すと思われる可能性がありますので
「言い直し」…いや、ここでは書き直しをしたいと思います。

話題の中心「よおい」が「用意(ようい)」の変化したものであるとすれば
それがまさに「お」の言い直しですが、この変化が他にもあるのではないか?
というのが、私の昨日の書き込みの主旨です。
例えば、「くろお」「くよお」のように・・・

共通語で母音の長音になる場合、出雲弁では長音の部分が消えてしまうケースがあります。
(例えば「先生→せんせ」とか、f-kさんの「用意→よい」等々)
「よい」は、以前加茂町出身の方が使われるのを私も聞いたことがありますが
八雲町にはありません。この場合、もしかして「よい」では意味が通じにくくなるので
無意識のうちに「yooi」と「ぉ」を言い直すのではないかと考えたわけです。
と考えて来て、そういえば「よおい」ほど顕著ではないにしても
「くろお」「くよお」もそうかなぁ?
という気がして来たのです。
あくまで私見ですが、どうでしょうね?


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Re: アクセント 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月15日(水)23時01分27秒 返信・引用
金沢さん、まつさん、早速ありがとうございます。

さて、まつさんの「イぬ」と「いヌ」ですが、私は、一般的には共通語が「イぬ」で、方言が「いヌ」だと思っていますが、勿論、例外もあるでしょうね?

で、↓で私が書いていたのは、母音が重なるために前の音を伸ばして発音する「母音の長音」になるケースのことです。
(「母音の長音」で検索して頂ければいくつかヒットするはずです)

「用意(ようい)」もそうですし、「苦労(くろう)」も振り仮名には「う」がありますが、それぞれ「youi」「kurou」で母音が重なりますよね。
ですから、読みは「よーい」「くろー」となります。
護摩供養の「供養(くよう)」も同じ、今ではカタカナ表記が多い「ローソク」も漢字では「蝋燭(ろうそく)」で、読みは「ろーそく」・・・
また、「う」だけではなく、「先生(せんせい)」→「せんせー」や、曹洞宗の本山「永平寺(えいへいじ)」→「えーへーじ」などの「い」もありますが、特に、ここでは「〜う」を取り上げたわけです。
「用意(ようい)」の読みは「よーい」で、出雲弁では「よおい」になるケースがあるので、その説明になりはしないかと思った次第です。


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アクセント 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月15日(水)21時38分58秒 返信・引用
KENさん こんばんは。
「苦労」ですか。「くろオ」は「オ」が上がるのですよね。私は「くロー」ですかね。
「くろオ」は「黒尾」とも聞こえます。例えば猫が何匹かいて「あの尻尾の黒い奴」の意味で「あの"黒尾"」と言う場合は「くろオ」と言うと思います。

アクセントの違いは、全国の方言を比較すると当然違います。
出雲でも地域でそれなりに違うのではないのかなと割りと簡単に考えているのですが、どんなもんでしょうか。
「犬」でも「イぬ」と「いヌ」に分かれますが、それが何でかは私は分かりません。
KENさんの仰りたい事と違っていたら、すいません。


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よおい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月15日(水)21時14分27秒 返信・引用
KENさん こんばんは たしかにあの時は「KENさん そりゃないじゃないの ?」というような感じでいいましたよね。牧野本を見過ごしてしまって申し訳ありませんでした。
掲載案を訂正します。

【よおい】
共通語 「用意」のアクセント
用 例 あした もってえくもんは よおいしてあーかや
用例訳 明日 持って行くものは 用意してあるのかい
説 明 これはあくまでも「用意」のアクセントである。日本語における「用意」のアクセントは「高平平」であるのに対して出雲弁での「用意」は「平高平」で用いられる場合がある。
採取者 KEN[八雲]

まつさん こんばんは。新明解アクセント辞典ではアクセントのかかる音節に上線を引いて示されています。「ヨーイ」は三音節ですが、はじめの「ヨ」だけに上線がきます。
「容易」は「ヨーイ」で後の二音節「ーイ」に上線がきます。
つまりつぶさにみたわけではありませんが日本語の場合のアクセントは「平高」の二区分つまりアクセントのあるなしであらわされているようです。「低」はありませんね。
「ありがた迷惑」は「アリガタメイワク」八音節の中の「リガタメ」に上線です。


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月15日(水)21時03分4秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

先ほどは時間をかけて書き込んだために、まつさんの書き込みがあることに気が付きませんでした。
失礼しました。

で、アクセントといえばそうですが、私が思うに「用意→よおい」の場合は「yo-i」と「ぉ」を伸ばすのではなく「yooi」と「ぉ」を言い直しているのだと思います。勿論、それが結果的にアクセントが強くなることではありますが。
まつさんは「苦労(くろう)」のアクセントはどうされてますか?私の出雲弁アクセントでは「くろオ」に近いかな?という感じです。

先日、f-kさんが「よおい」の他に「よい」もあると仰っていましたが、実は「苦労」も出雲弁発音では「くろ」に近いものになります。
「よーい」「くろー」こういった母音の長音になる言葉の場合、多分、より分かりやすくするために出雲弁では自然に母音を言い直す形があるような気がしますが、いかがでしょうか?


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よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月15日(水)19時55分9秒 返信・引用
金沢さん、「よおい」では大変お世話になりました。

なお、提出からの一連の流れのご説明を頂きましたが、結論としてはほぼその通りですが、あえて、一部補足説明を加えさせて頂きます。
「よおい」は、提出から間もなく牧野本に記載があることが判明しましたが、当時、出雲弁の泉の参加者の間での確認が取れず、金沢さんをして「奇異だ!」と仰る程の珍しさからか、未確認語彙集にも、また保留語としても登録がなされないまま今日に至った語彙です。

また、掲載案用例の表現が提出したものと微妙に違いますので、訂正をよろしくお願いします。
用 例 あした もってえくもんは よおいしてあーかや。
用例訳 明日 持って行くものは 用意してあるのかい。


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月15日(水)19時51分13秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
"古いアクセントの表記もある"となっていたので「用意」もアクセントの変化が時代と共に変わっているのかなと思ったのですが、期待はずれでしたね。
当然、時の流れと共に発音もアクセントも変わって行くもので、その原因は色々有るのでしょうけど、私はよく分かりません。
「よおい」のアクセントが出雲にあるのも、なんででしょうね、不思議ですね。
アクセントから出雲弁に迫っていくのは、今まであまり無かったように思いますが、これも面白いですね。

ひとつお尋ねしますが、アクセント辞典ではアクセントの表記が「高 平 低」の三段階で表してあるのですか。それとも、「高 低」の二段階ですか?。


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よおい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月15日(水)14時16分48秒 返信・引用
新明解日本語アクセント辞典を入手しました。それによると「用意」のアクセントはf-kさんご指摘のとおり「高平平」でした。まったく私の勝手な推測で誤りを冒してしまい申し訳ありません。お断りして訂正します。「よーいドン」とは違い「ヨーいする」が正しいアクセントです。
なお漢語の「用」のビンイン表記は私の勝手な推測ではなくて「yong」の「o」にアクセント記号がつきます。ここでは書けないので説明によるしかないのですが。
したがって「用意 = yongy」でも「o にアクセント記号です。推測ですがこの場合の「〜g」は発音は聞こえないもので「よオい」に近いものと考えますけど。

まつさん この「アクセント辞典」では「用意 ⇒ よオい」の変転の経緯は説明がありませんでした。
でしゃばり掲載案を訂正します。
【よおい】
共通語 用意のアクセント
用 例 あした もってえくもんは よおいしたかや ?
用例訳 明日 もってゆくものは 用意したのかい ?
これは用意のアクセントが主題である。日本語における「用意」のアクセントは「よーい = 高平平」となるのに対し出雲弁では「よおい = 平高平」というアクセントがある。
採取者 KEN[八雲]


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よおいのアクセント 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月12日(日)19時25分32秒 返信・引用
まつさん こんばんは。
アクセント辞書は持っていません。

インターネットのgoo辞書によれば、「用意」のアクセントは、「よ」に在るようで(出典・大辞林)、金沢さんの標記法をお借りすると、「高・平・平」となり、金沢さんの「平・平・低」とは異なる見解を採っています。


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アクセント辞典 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月12日(日)00時19分43秒 返信・引用
まつさん どうも アクセント辞典 ! そんなものがありますねぇ。早速「新明解日本語アクセント辞典」を買いましたよ。アマゾンですから明々後日くらいには着くでしょう。結果は報告します。


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月11日(土)21時21分2秒 返信・引用
「アクセント」でインターネット検索をしてみましたが「日本語アクセント辞典」なる辞書もあるようですね。
私は持っていませんし、見た事もありません。
その中に「用意」はどのように書いてあるのでしょうね。
『昔は「よおい」と発音していた』なんぞと書いてあると面白いのですが。
F-Kさんは、お持ちではありませんか?。


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よおい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 9日(木)19時37分45秒 返信・引用
「よおい」の主眼はあくまでもアクセントです。これは以前からのKENさんの提示でした。
以前は「よおい」は聞いたことがないものだったので見過ごされてきたのです。
ですがここにいたって牧野本がしかり、遠藤さんの確認がしかりで確定したものとしたものです。ですから私の場合は「用意」が嫁入りの支度であろうが戦の準備であろうが関係はありません。しかし「嫁入り支度をする」を「〜用意する」とするのは標準語的な言い回しの範疇であるとは考えます。

でしゃばり掲載案を訂正します。
【よおい】
共通語 用意のアクセント
用 例 あした もってえくもんは よおいしたかや ?
用例訳 明日 もって行くものは 用意したのか ?
説 明 これはあくまでも用意のアクセントである。「用意」は通常「ようい」または「よーい」でアクセントは「平平低」であるが、出雲弁では「よおい」と「平高低」で用いられる地域がある。
採取者 KEN[八雲]


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月 8日(水)19時57分36秒 返信・引用
ようこさん こんばんは。
世間の付き合いの中には見栄があって、「嫁入り道具」もかつては見栄の張り合いだったのではないでしょうかね。
私も、今はほとんど無いと思いますが「〜嫁にはやるな〜」はその大変さを極端に表現した言い回しだと思います。
今あるとすれば、さしずめ「農家の長男には嫁にやるな」ですかね。
これもお嫁さんの親御さんからみれば、心配の種でしょう。
http://た



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よおいするorよおいすー 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 8日(水)19時40分18秒 返信・引用
金沢さんの次のご指摘。ごもっともだと思います。

「用意」という名詞に「準備する」という意味はありませんよ。あくまでも「準備」「支度」です。

だからこそ私は、【よおいする】またはKENさんの【よおいすー】にした方が良いと思った次第です。「よおい」は「用意」の転化ではなかろうかとは思いますが、そうと決め付けていいのかどうかは今もって確信が持てません。だから私は、【よおいする】or【よおいすー】をそのまま出雲弁としての辞書登録語彙とし、その語意を1・準備すること 2・嫁入り道具を整えること にしたらいかがかと思った次第です。

アクセントの件に関しては、「説明」として付記すれば足りるのではないでしょうか?

この言葉を使っていた者の実感として、【よおいする】or【よおいすー】は「用意する」ではなくて「準備する」or「嫁入り道具を整える」です。


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 8日(水)18時39分45秒 返信・引用
みなさん、こんばんは。

「よおい」なのか、「よおいすー(る)」で登録した方がいいのか、正直言って私にはよく解りません。
(泉辞書では「〜する」を採用されていますが、私は提出時点では発音そのままに「〜すー」と表記します)

ただ、嫁入り道具に関しては、f-kさんの訳「嫁入り道具を整えること」に賛成です。
今回、「よおい」を提出した時、あえて私は「嫁入り道具については疑問符です」と断り書きを加えましたが、それは必ずしも「よおい=嫁入り道具」ではないだろう?という疑問があったからです。
例えば、「あすこにゃ、よおいが出来たげな」と言った場合、特に田舎では、どこの家に娘さんがいて、いつ結婚するのか等の情報が常に伝わっているので、あえて「嫁入り道具」と言わなくても暗黙のうちに了解!という風潮があり、日常会話では単に省略されている可能性があるのでは?と考えるからです。
その意味で「嫁入り道具を整える」は、まさにピッタリの訳語のような気がします。
その場合は当然「よおいすー」になるはずで、あくまでも私見ですが。


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よおい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 8日(水)15時40分15秒 返信・引用
「よおい」は名詞ですよね。それを「用意する」という「〜する動詞」にして搭載するのですか ? 「用意が買われた」というような使い方もあるのに。

私の主眼点はあくまでもアクセントです。「用意」はどう見ても「平平低」なのに出雲弁では「平高低」のアクセントの言い方がある。これに着目しただけです。
アクセントも方言か ? 「雨」を「あメ」というか「アめ」というかもそうでキリはありませんけど、この「用意」はちょっと特殊だと考えたからです。

「用意」という名詞に「準備する」という意味はありませんよ。あくまでも「準備」「支度」です。
観点が違いますね。アクセントまで取り上げるな、ということであれば論点は変わりますけど。


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よオい 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 4月 8日(水)13時17分34秒 返信・引用
私は斐川から嫁入り道具(わずかな)を自分で よオい して遠くの地に嫁ぎました。
牧野本のあるらしい言い回しはあたらないと考えます(あくまでも私の主観です)。
f-kさんのおっしゃる語意に賛成です。単に用意ではなく、準備することがいいように思います。

しかし・・・
>斐川や平田からは「嫁はもらっても嫁にはやるな」
とのこと、なんかすごく寂しい気がしてます。 そんなことないのになぁ・・・と。
勿論今ではちがうでしょうけどね。


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「よおい」の語意 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 8日(水)03時23分3秒 返信・引用
語源に話が集中してしまいましたが、私の場合の語意(共通語訳)は、1・準備すること 2・嫁入り道具を整えること です。
金沢さんの「用意のこと」には違和感があります。

2の場合は、ご近所への嫁入り道具のお披露目の席等で「え よおい が できました ね」等の形で使われていたと思います。
皆さんの地方では使いませんでしたか?

私見ですが、辞書登録の場合は、成句の【よおいする】が良いのではと思います。


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よオい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 8日(水)01時24分3秒 返信・引用
「よオい」は松江の私でも正直にいって奇異なアクセントです。
ですが、八雲にこのアクセントが現にあり、遠藤さんからも確認があり、また牧野本でも「よおい」と書かれているからには出雲弁の中に存在していることは明らかではありませんか ?
「用意」も「支度」も名詞です。
「用意が買われたげな」も「用意(の品)が買われたげな」のことですよね。このような省略法はよくあることで「用意ができた」「支度をした」と置き換えればなんてことはないはずです。使い方として少し変わっているだけです。
「評判を買った」も「評判(のよいこと)を買った(得た)」、「飯にいかこい」も「飯(を食べに)いかこい」「こんにちは(良い日ですね)」・・・・etc このような省略はゴマンとありますよ。

ここは語源はともかくも「よオい(用意 = 支度、準備)」という普通にはないアクセントが出雲弁にあることは明らかです。
KENさんの提唱と牧野本で確認されますから取り上げるべきと考えます。少し説明は要しますけどね。

でしゃばって掲載案を。
【よおい】
共通語 用意のこと
用 例 あした もってえくもんは よおいしてあーかや ?
用例訳 明日 もってゆくものは 用意してあるのか ?
説 明 ここで使われているのは単に「用意」そのものではあるが、出雲弁では通常のように「よーい、ようい」とはアクセントせず「よおい」という言い方がある。
採取者 KEN[八雲]


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 5日(日)22時21分51秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。

「よおい」はなかなかに奥が深い言葉のようで、私が提出してからも話がかなり膨らんで来ています。
そこで、もう一度整理してみます。

まず、私は「よおい」の語源は「装い」ではないかと考え、今回提出しましたが、
f-kさんより、「よおい」と「よい」があり、それらを使い分けているとの書き込みを頂きました。
また、金沢さんより、中国から日本に「用意」が伝わった時は「よオい」ではなかっただろうか?とのご意見を頂きました。

まとめてみると、
 ・「よそおい」→「よおい」の変化。
 ・「よそおい」→「よおい」と、「ようい(用意)」→「よい」の2通りの変化。
 ・「よおい」→「ようい(用意)」の変化。
この3つの変化が考えられるのではないでしょうか?

なお、牧野本の「よおい」の一義の用例として、「近々婚礼でよオいが買われたげな」が載っていますが、私のところでは、この言い回しは聞いたことがありません。
あくまでも準備の意味での、「よおいが出来たげな」ならありますが・・・


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月 5日(日)20時25分59秒 返信・引用
KENさん こんばんは。
「よおい」が「用意(ようい)」の語源につながっているのではないか、とのKENさんの考えは興味ある発想だと思います。
でも、私は牧野本の「嫁入り道具」にちょっと興味を引かれました。
人の一生には色んな節目があり、それに対する用意(準備)があります。
赤ちゃんが生まれる、入学する、卒業する、結婚する、そして、やがて自分自身がこの世からお別れする、そのつど色んな用意があり、どれも大事です。
その中で牧野本では、言い換えれば平田では「嫁入り道具」が「用意」の一番に来るのか、一番頭を悩ませるのか、と思いました。
かつて、斐川や平田からは「嫁はもらっても嫁にはやるな」と聞いたことがあります。
嫁入りの仕度が派手だからです。
今はその様な事は無いと思いますが、「用意」→「嫁入り道具」の発想はかつてのその様な風習が背景にあるのかなと思ったしだいです。
http://た



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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 5日(日)15時21分19秒 返信・引用
まつさん、こんにちは。

急に話題を振ったりして、すみません。
まつさんは、日頃から語源等について熱心に考えていらっしゃいますので、ご意見が聞いてみたかったのです。
よろしくお願いします。

「よおい」は、みなさんが普通に使われる「用意(ようい)」と全く同じで、別の意味合いはありません。
逆に言えば、「よーい」と発音するのは運動会の「ヨーイ・ドン」だけで、準備を意味する場合は全て「よおい」と発音します。
「食事のよおい」「仕事のよおい」「外出のよおい」・・・

ただ、↓にも書いておきましたが、牧野本(平田)では嫁入り道具の意味が一義で、準備は2義になるようです。


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よおい 投稿者:まつ 投稿日:2009年 4月 5日(日)13時19分5秒 返信・引用
KENさん みなさんこんにちは。
「よおい」は使いませんし、聞いたことがないか又は聞いていたとしても記憶にはありません。
KENさんの使われる「よおい」は、「用意(ようい)」と意味も使い方も全く同じですか。それとも何か違った意味を含んで使われているのですか。


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よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 4日(土)19時31分43秒 返信・引用
金沢さん、こんばんは。

なるほど!「戦のよおいは・・・」ですか。
「戦のよーいは・・・」より言葉に数倍重みがある感じですね!!!
ただ、そうなると、旧松江市にも「よおい」が残っていてもいいのかもしれませんね?

f-kさんの「よい」「よおい」の使い分けの件もありますし、「よおい」はなかなかに複雑な語彙ですね?!
突然ですが、まつさん、何かご意見はありませんか?
(突然出て来て、仕切ったりしてすみません(^^;))


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訂正 ↓ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 4日(土)18時50分41秒 返信・引用
「北京」のビンイン表記は「Beijing」です。訂正します。


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よオい 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 4日(土)18時39分45秒 返信・引用
KENさん 失礼しました。文字化けってなんの現象ですかね ?
さて「よオい」ですがなかなか難しい問題です。「よそおい」が「よい」になるとはちょっと考えにくいということから視点を変えて考えてみました。また「飯をよそう」は確かに「よそほふ」でしょうが、これは標準語ですね。
ここは素直に「用意」で考えて見ます。例によって中日辞典です。「用」は?音(ビンイン)で「yong」でアクセントは「よオん」です。したがって「用意」は「yongy」で「よオんジィ」です。ただし意味は「意を用いる」「気を配る」・・・で「準備」の意はありません。
それにまた中日辞典にあるからといって漢語とは限らず「国字(和製漢字語)」かもしれません。ただ「用心」は出典が論語で確実に漢語です。「yongoxin」で「よオんずぃん」です。
漢語の大方は和語風のアクセントになりますが、この「用」だけはアクセントも「よオ」で伝えられた可能性も否定できません。
「ものども 出陣じゃ よオいは よいか !」ではなかったかということです。
やや 苦し紛れですがこんな観点で考えた次第です。

「?音(ビンイン)」とは四声ともいわれる難しい中国語の発音表記のために開発された表記法のことで、アルファベットと記号であらわされます。「北京」の国際表記はかつては「Peking」でしたが北京オリンピックでは「Bpijing」でしたよね。あれがビンインです。ご参考までに書き添えます。


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文字化け 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 4日(土)17時16分59秒 返信・引用
 ↓ すごい 文字化け 奥野さーん 消してください !


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よオい 投稿者:署g 投稿日:2009年 4月 4日(土)17時14分58秒 返信・引用
KENさん こんにちは。仝よオい々のはなかなかしいですね。で、こんなことを深えてみました。
これを殆岷に仝喘吭々だと深えてみます。嶄晩看灸にも仝喘吭々はありますが、吭龍には仝筺垢箸・任呂覆・△△・泙任癲湖弔鯏笋襦后櫃鯤垢Α垢覆匹緑沈躓弔覆發里任后
ですから仝喘吭々は忽忖(才h忖)の辛嬬來も里毒个譴泙擦鵝
暴がいうのはアクセントです。仝喘々咄は憧咄(ビンイン)では仝yong々ですがアクセントは仝o々につきます。つまり仝喘吭々のビンイン燕は仝yongy々でアクセントは仝よオんじぃ々です。
hとして苧らかなのは仝喘伉々です。竃灸は。アクセントは仝よオんずぃん々でこれは苧らかです。
つまり仝喘々がhとして擦錣辰燭箸C海離▲・札鵐箸・个辰燭里任呂覆い・ ということです。噸宥のhは局栖瘁に才にアクセントが笋錣襪里任垢・袴智癲垢任呂修里泙擦錣辰討@◆犬發里匹癲ヽじゃ よオい はよいか々などと聞われてきたのではないかという夘です。それがアクセントとして竃柩に火った ? ということです。
仝よそおい々が仝よい々に笋錣襪海箸砲碗を湖じましたので。

仝喘吭々がhか忽忖かどなたか苧らかにしてくれませんか ?

仝憧咄(ビンイン)々とは膨蕗と各されるな嶄忽の咄を燕すためにされた咄催のことで、アルファベットと催のみ栽わせから撹り羨ちます。
仝臼奨々の咄燕はかっては仝Peking々でしたが臼奨オリンピックでられたように壓は仝Beijing々でしたね。これがビンイン燕です。


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よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 4日(土)16時47分0秒 返信・引用
みなさん、こんにちは。

金沢さん、別に私はクレームをつけているわけではありませんので、ご安心ください。
ただ、「よおい」提出当時にはどなたもご存知の方がいらっしゃらなくて、ここに来て急に確認が取れ、しかも広い範囲で使われていたことが解り、言葉とは面白いものだな!とつくづく感じているところです。
そこで、ちょっと当時を振り返ってみたというだけのことですので、どうか悪しからずm(__)m

f-kさん、私も最初は「よーい」の変化だろうと思っていましたが、「装い」の訳語を見てから、もしかして?と思い始めました。
仮に、「用意」→「よおい」であるのなら、「よーい」という発音からではなく、「用意」の読みである「ようい」からの変化かもしれませんよね?
だとすれば、「youi」で「う→お」の出雲弁の変化になりますが・・・


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装う 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 4日(土)16時42分56秒 返信・引用
先の書き込みに追加します。

動詞の【よそう・よそふ(装・粧)】は、島根県方言辞典で【よそう】(食器に飯を盛る・石見・益田・那賀・邑智・邇摩)で掲載しています。

この【よそう】は、出雲でも普通に使っていると思います。


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【よおい】【よそおい】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 4日(土)11時40分33秒 返信・引用
KENさんの「装い」語源説、興味深く拝見しました。

確かに、「用意」の出雲訛りは【よい】の方が自然で、【よおい】への変化は特異な訛り方です。日本国語大辞典の「用意」には、方言区分の掲載はありませんが、<なまり>の項に、ヨイ・ヨエ(鳥取)、ヨーヨ(石川)を挙げていました。

その意味で「装い」説に興味を惹かれていますが、この説を採るためには、次の事がらについての検証が必要ではないでしょうか?

@ 【よそおい(装・粧)】の名詞形には、他に【よそい(装・粧)】(動詞「よそう」の連用形の名詞化)がありますが、「よそい」はなぜ方言化しなかったのか?
A 【よそおい(装・粧)】の歴史的仮名遣いは「よそほひ」です。この言葉、753年ごろの文献(仏足石歌)に「与曽保比」と見える古い言葉のようです。
B [yosooi]の変化だとすると、なぜ「S」が脱落したのか?他のそのような用例があるのかどうか?

私自身、【よおい】は「用意」の出雲訛りであろうと単純に考えていましたが、そうとも言い切れない厄介な代物のようです。


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 3日(金)23時50分26秒 返信・引用
遠藤さん、こんばんは。

大東でも「よおい」が使われていたと知り、ますます味方を得た思いです!
ありがとうございます。

さて、発音に関してですが、私がこの語彙を提出した当時、みなさんから「“用意”の発音“よーい”を“よおい”と表しているのではないか?」と言われたものです。
で、“お”にアクセントが来て「よオい」ですと説明して、やっと信じて貰えたといういきさつがありました。
金沢さん、そうでしたよね?

f-kさんが仰っている、「用意」(ようい)が「よい」に変化するのは、「先生(せんせい)」(母音の長音で、読みは「せんせー」)が「しぇんしぇ」と縮まるのと一緒で、出雲弁の特徴の一つだと思います。
でも、「よおい」に変化するのは難しいような気がします。
むしろ、私は「装い」(yosooi)と、母音の「ぉ」が連続しているために「よおい」に変化して行ったと考える方が自然ではないかと考えるのですが、金沢さん、f-kさん、いかがなものでしょうか?


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よおい 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 4月 3日(金)22時28分2秒 返信・引用
大東でも、「よおい」といってました。
ただ、私は単に「用意」の出雲弁的なアクセントによるもので
そもそもの語源から「装い」によるなどと大げさなもんだとは
思いません。


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Re: よおい 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 3日(金)18時21分15秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

f-kさんの「よい」で思い出しましたが、以前、加茂町出身の方がその「よい」を使っておられたように記憶しています。
ただ、既に故人となられて確認が取れないのが残念です。
加茂町及び斐川町で「よおい」が使われていたとのこと、力強い味方を得た思いがします。
ありがとうございます。

仰るように、末尾の「い」は「え」と区別が付きにくいところですが、個人的にはやはり表記は「よおい」でいいように思いますが、いかがでしょうか?

なお、前回も書き込みましたが、とある辞書の「装い」の訳の中に、一義ではないものの“準備”の意味もあるようで、語源はこの「装い」ではないかと考える次第です。
夫婦でどこかへ出掛ける場合、どうしても化粧や着替えに女性の方が余計に時間が掛かるものです。
「おら、ちょっこー、田みてくーけん、おまえ、そのなかいね、よおいしちょいたよ」
このケースでの「よおい」は、まさに“装い”ですよね。


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よおい 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 3日(金)11時50分29秒 返信・引用
KENさん、こんにちは。

使いました。斐川町出身の女房も使ったと言っています。
共通語の【ようい・用意】は「よ」にアクセントがありますが、私の【よおい】はおおむねフラットです。ただし、語尾の「い」は、出雲弁特有の「イ」と「エ」の中間で、かつ、明瞭に発音しないものですから、聞きようによっては、KENさんご指摘のように、「お」にアクセントがあるように聞こえるのかも知れません。

これとは別に、【ようい・用意】を、「よい が 出来たら 出掛けー じ」のように、【よい】でも使ってもいました。

【よおい】と【よい】をどのように使い分けしていたのか、思い出しながら今、思案中です。


○--------------------------------------------------------------------------------
よおい(よオい) 投稿者:KEN 投稿日:2009年 4月 2日(木)23時47分53秒 返信・引用
書き込みが止まっていたような気がして覗いたら、「よんべけ」で盛り上がっていますね!
私も「広い意味での昨夜の疲れ」だと思います。

さて、これまでにも何度か話題に乗せましたが、確認が取れなかった「よおい」です。
みなさんは、準備をすることを「用意(よーい)」と言われますか?
少なくとも、私はつい最近まで「よおい」(“お”にアクセントで、よオい)と言っておりました。
いや、我が家の中では今でも「よおい」です(笑)

牧野本には掲載されており、1.「嫁入り道具」2.「準備」とされています。
私のところでは、嫁入り道具に限定するのは疑問符ですが、先に書いたように「準備」の意味では日常的に使っています。
「よーい」と発音するのは、それこそ運動会でのスタートの合図の「ヨーイ、ドン」くらいです。
みなさんは、「よおい」は使われませんか?
f-kさん、お考えを述べて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。

「あした、もってえくもんは、よおいして、あーかや」


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よんべけ 投稿者:f-k 投稿日:2009年 4月 2日(木)23時11分54秒 返信・引用
私も金沢さん同様、異説ではなく、真説だと思います。

この言葉、自分のことでは自虐的、自嘲的に、相手に対しては嘲笑的、からかい気味に使うと思いますが、この場合の疲れの原因は、房事、もしくは二日酔いに限定され、夜なべ作業など、純粋な夜間労働による疲労の場合は、使わないと思います。

広辞苑も、【ゆうべけ(昨夜気)】(昨夜の疲れの残っていること。房事や酒酔いについていう)と疲れの原因を限定しています。


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よんべけ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 4月 2日(木)18時18分33秒 返信・引用
こだまさん こんばんは。「よんべけ = 昨夜のアレ」というのは異説ではないと思います
よ。もっと大まかな意味で「昨夜の疲れ ⇒ いかれたさま」でいいのではありませんか ? 私でもそのような意味でも使いますね。


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よんべけ  投稿者:こだま 投稿日:2009年 4月 2日(木)05時39分35秒 返信・引用
これは異説だと思いますので反論を。
よんべけ というのは 昨夜の疲れ 勿論二日酔いも入りますが こちらでは
いわゆる あれ? のことを指し 特に新婚夫婦が よくそうだったのでは
と からかわれるのに使っていたように 記憶していましたけど ?


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よんべけ  投稿者:こだま 投稿日:2009年 4月 2日(木)05時39分20秒 返信・引用
これは異説だと思いますので反論を。
よんべけ というのは 昨夜の疲れ 勿論二日酔いも入りますが こちらでは
いわゆる あれ? のことを指し 特に新婚夫婦が よくそうだったのでは
と からかわれるのに使っていたように 記憶していましたけど ?


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むこて 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月29日(日)01時10分46秒 返信・引用
遠藤さんの用例を拝見していて思いついた推論です。

用例のように、対峙する二つの集団があった場合、「こっち側」=「味方」の集団に対して「あっち側」の集団=「相手方」ですので、もともとの語意は「あっち側・向う側」であったが、それが「相手方」に転化したのではなかろうか?

「明日剣道の試合があーじ」「そーで、むこて(あっち)はどこのがっこかい」
「だーと喧嘩しただ。むこて(あっち)はだーだ」


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隠岐の海 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月28日(土)22時07分58秒 返信・引用
隠岐の海、10敗してました。来月は十両陥落です。
巻き返しを期待してます。むこてが強すぎたのでしょう。


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ドラマ だんだん よんべけ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月28日(土)17時46分53秒 返信・引用
とうとう終わりましたね。しかしこのドラマ、よくぞここまでといえるくらいに出雲弁を取り上げてくれました。「〜ごしない」「〜けん」「〜だがね」「〜だら」名詞としては「だらくそ」も出ました。そして今日の「よんべけばっかーだけん」で終わりました。
出雲人としては、ほんに「だんだん」といいたいと思います。


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むこて 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月27日(金)14時41分48秒 返信・引用
松江では大橋川を挟んで南側と北側のことをお互いに「むこまち」と呼びあいます。
それと同じデンで「むこどなり」があって「むこて」がないわけはありませんよね。「向こう側」の意で当然ありえる言葉です。
f-kさんの記憶は正しいと思います。


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むこて 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月27日(金)10時12分54秒 返信・引用
遠藤さんの【むこて】、確信が持てませんが、母方の祖父が使っていたように思います。
ただし、語意は「相手方」ではなく「向こう側」です。
母の実家は、加茂町北大西の赤川の堤防近くにありましたので、赤川を挟んだ向こう側の部落、南大西を指して【むこて】と言っていたように、ぼんやりと記憶しています。

念のため、日本方言大辞典(小学館)に当ってみたところ、【むこて】(向手)「向うの方。向こう側。香川県」で掲載されていましたが、山陰関係は見当たりませんでした。

蛇足ながら、この「向手」という言葉は、日本国語大辞典にも見当たりません。
「後ろ手」「横手」「右手」「左手」と、方向を表す日本語は沢山あるのに、「向手」が無いのはなんとも不思議な感じがいたします。


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ばんついちょー 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月27日(金)09時39分12秒 返信・引用
この共通語訳で、KENさんの「張り付いて見張る」と遠藤さんの「見張り番につく」とでは、語意が異なるように思います。

「張り付いて見張る」の場合、見張るのは、人であったり、カラスであったりさまざまですし、また、「見張り役」として見張る場合もあればそうでない場合もあり、見張り方も、集団を代表する場合もあれば各個バラバラの場合もあります。なによりも「張り付いて」の部分が「ばんついちょー」の説明には不可欠です。

「見張り番につく」場合は、荷物の見張り役のように、人が、集団を代表して、「見張り役」につくことを指すように思えます。

遠藤さんの「見張り番につく」は、KENさんの「張り付いて見張る」に包括されるとは思いますが、どうしても区別する必要があれば、@張り付いて見張る A見張り番につくを併記する必要があるように思います。

個人的には、この言葉を使うのは、ゴミ袋を狙ってカラスが「ばんついちょー」場合や、子どもが祭りの夜店の周りで、フロフロしながら「ばんついちょー」場合などが多いものですから、KENさん説を採りたいのですが、遠藤さんの荷物の見張り番にも使うこともままありますから、この二つの併記でも良いのかなとも思います。


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ばんついちょー 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月26日(木)23時46分34秒 返信・引用
了解です。ばんついちょーのほうがいいですね。
慣用句として「見張り番につく」を「ばんついちょー」
と言う、ということにしましょう。
ところで、前に提案した「むこて」は誰もご存じないのですか。
相手方という意味なんですが。
「明日剣道の試合があーじ」「そーで、むこてはどこのがっこかい」
「だーと喧嘩しただ。むこてはだーだ」というように言ってましたが。


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ばんついちょー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月26日(木)22時35分5秒 返信・引用
f-kさん、こんばんは。

なるほど!!
そういえば、「ばんついちょー」は現在進行形ですね・・・
よく判りました。私はどうも説明が下手でして(^^;)
ありがとうございました。

遠藤さん、「ばんついちょって」と「ばんついちょー」。
どうやら言葉は同じで、時間の経過だけが問題のようですが
その点いかがでしょうか?
辞書登録されるといいのですが。


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ばんついちょー 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月26日(木)15時15分10秒 返信・引用
KENさん、こんにちは。

KENさんの【ばんついちょー】or【ばんついとー】は使いましたが、遠藤さんの(荷物の)【ばんついちょってごいた】は使わなかったように思います。この二つは別物のような気がします。

【ばんついちょー】or【ばんついとー】は、KENさんの共通語訳でいう「張り付いて見張る様」が、「現に進行している状態」である場合に用いますので、遠藤さんの用例の場合は【ばんしとってごいた】となり、その状態が進行した後に【こな が ばんついちょー が】となるように思いますが、いかがなものでしょうか?

見張り、警護の語意での「番をする」は、日本国語大辞典によると、虎明本狂言・鞍馬参(室町末〜)、浮世草紙・西鶴諸国はなし(1685年)などに見える古い用法のようです。
また、「番につく」の用例は見当たりませんが、「順番によって行う勤め。当番につく」が語意になるものと思います。
いずれにしても、今日では、これらの用法はあまり一般的ではありませんから、出雲弁として扱って一向に差し支えないように思います。

ただし、もし辞書登録するのであれば、【ばんつく】ではなく、慣用句としての【ばんついちょー】or【ばんついとー】が妥当だと思いますが、いかがでしょうか?


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ばんついちょー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月26日(木)11時20分54秒 返信・引用
遠藤さん、金沢さん、こんにちは!

同じところで堂々巡りしているようですので、まとめます。
遠藤さんの荷物の一件は、「ばんついちょってごいた」を「ばんしちょってごいた」に置き換えることが出来ます。
そして、この2つの言い方は場面に応じて使い分けることが出来ます。
「ばんしちょって」は普通に見張ること。そして「ばんついちょって」は強調した言い方で「ついて(くっついて)番する」、言い換えれば「よりしっかり番(を)する」でしょうか。

f-kさん、この辺りいかがでしょうか?
「〜 が、ばんついちょーさがって 〜」こういう言い方を聞かれたことはありませんか?

一方、「番をする」という表現、これは方言には(出雲弁にも)ありますが、共通語にはありませんよね。
「火の番をする」「水の番をする」、もっと簡単に「留守番をする」
何か目的が付かないと「見張りをする」という意味にはなりません。
ちなみに簡単な辞典、例えば学研の国語辞典には「番」は載っていません。「番人」「番小屋」「番犬」等でやっと登場します。
「便所に行くから(荷物を)見ていてくれ」…これが共通語での言い方で、「番をしていてくれ」とは・・・・う〜ん・・・・


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ばんつく 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月26日(木)01時02分11秒 返信・引用
遠藤さん こんばんわ。ご提示の例文 @こそ格助詞「〜に」だと思いますが。「番についていてくれよ」ですね。つまり例文@もA文型としては同じものでしょう。
格助詞「〜を」の場合は「番をする」「番をはる」は言えても「番をつく」という言い方はないのではありませんか ?
したがって私はこの場合の「ばんつく」は「〜に」という格助詞が省かれたものだと思いますね。
私が問題にしたのはまさにこのことです。格助詞「〜に」の省略形としてこういう言い方があるのなら方言とされるのに別に異議を唱える気はありません。


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ばんつく 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月25日(水)21時25分11秒 返信・引用
金沢さんこんばんわ。私やKENさんの疑問はそういうことではないのです。
泉辞書には翻訳がついています。そこで、例文として以下をあげた場合、
翻訳はどうなるかということです。
例文
便所へいってくーけん、荷物のばんついちょってごいた。
翻訳1
便所へ行ってくるから、荷物の見張りをしていてくれ。
翻訳2
便所へ行ってくるから、荷物の見張り役になっていてくれ。
金沢さんの意見では翻訳2のほうだと思いますが、私は翻訳1
のほうだと思います。おそらくKENさんも翻訳1でしょう。


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ばんつく 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月25日(水)19時07分21秒 返信・引用
「ばんつく」が「番につく」であろうが「番をつく」であろうがいずれも格助詞「〜を」「〜に」の違いだけですから「格助詞を省く」という意味ではおんなじですね。普通には「番つく」という言い方はないわけだから方言だとされることに異議はありません。
ただ標準的には「番につく」「番をする」だろうとは思いますが。


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ばんつく 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月24日(火)23時34分35秒 返信・引用
あまり深く考えないで、ばんつく、とは番をつく、だと思ったのですが
ばんにつく、ですか。を、を省略することはままありますが、「に」を
省略することはあまりないような気がしますし、KENさんのおっしゃるように
番につくの番は「役割」、「職責」をいうのであってそれだけで「見張り」
という意味はないですね。見張りの番といわないと意味がよくわかりません。
ただ、そういう風に細分化しないで、そのへんは全て了解済みで「ばんつく」
=「みはりのやくめにつく」という言い回しとも考えられますので、それは
それで方言かとも思います。


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ばんつく 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月24日(火)16時44分50秒 返信・引用
昨日の書き込みは、状況の説明に便利だったので警察と犯人との関係を例えにしましたが
不都合がありましたら削除してください。

私が言いたいのは、共通語での「番につく」という言い方が実際にあるのかどうかが
ちょっと疑問でしたので・・・
ガードマンが寝ずの番をする場合、寝ずの番という業務に就くのであり
また、農家が当番制で米の倉庫の見張り番をするのは、その役目に就くのであって
両者ともに「番に就く」わけではないように思います。

で、出雲弁の「ばんつく」ですが、この意味は“張り付いて見張る”ですから
単に「番につく」のとは明らかに違うような気がします。
金沢さん、そして「ばんをつく」の提出者である遠藤さん、またその他のみなさん
私は、「ばんつく」は出雲弁だと思うのですが、いかがなものでしょうか?


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Re: ばんついちょー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月23日(月)18時43分22秒 返信・引用
> 「けーさつが、ばんしちょーけん、そとへでーな」となりますが。

すみません。
ミスタイプがありましたので訂正します。
「けーさつが、ばんついちょーけん、そとへでーな」


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ばんついちょー 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月23日(月)18時38分29秒 返信・引用
金沢さん、さっそくありがとうございます。

仰るように、「ばんつく」が「番につく」で共通語であったとします。
で、一体どういうケースで使われるのでしょうか?
出雲弁では「ばんついちょー」という形で使う場合が多いと思いますが
例えは悪いかもしれませんが、刑事ドラマで、犯人の可能性がある人物の自宅を
張り込み捜査している。まさに、それが出雲弁での「ばんついちょー」ですが
「おまえ、どこそこの番につけ!」と刑事が言うでしょうか?
一方、犯人側が「警察が番についているから・・・」と言うでしょうか?

共通語では「警察が張っているから、外へ出るな」とか
「警察がうろついているから、外へ出るな」が一般的な台詞でしょうか・・・
出雲弁なら、まさに、「けーさつが、ばんしちょーけん、そとへでーな」となりますが。


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ばんつく たかばなし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月22日(日)21時12分28秒 返信・引用
「ばんつく」は「番につく」の略語ではないでしょうか ?
「番をつく」という言い方は普通はしないのではありませんかね。「番につく」なら標準語的な使い方ではないでしょうか ? 「番をつく」という言い方があるのなら出雲弁では「ばんつく」にはなるのでしょうが。

「たかばなし」は言葉としてはよくわかりますが、松江では聞いたことがありません。


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ばんつく 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月22日(日)21時04分23秒 返信・引用
ばんつく
http://{



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ばんつく 投稿者:KEN 投稿日:2009年 3月22日(日)20時52分13秒 返信・引用
みなさん、お久しぶりです。

遠藤さんの「ばんつく」は、私のところでも使いますが
ちょっとニュアンスが違います。
荷物の番を誰かに頼む時は、単に「ばんしちょってごいた」。
「ばんついちょー」は、あまりいい場面では使いませんね。
えけじばーじが、ばんついちょって、わりことすー(る)
(野菜の)種を蒔くと、からすが、ばんついちょって、ほぜくー(る)
ねこが、ばんついちょー ・・・
えのが、ばんついちょー ・・・
等々。

それから、少し前に話題に上っていた「おおばなし」ですが
私のところでは「たかばなし」で使います。(訳は同じ)
辞書登録済みの「たかあろき」の「たか」でしょうね・・・。
みなさんのところで、「たかばなし」は使われませんか?


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相撲 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月20日(金)09時00分39秒 返信・引用
相撲の小説は「渾身」川上健夫でした。思い出しました。


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ばんをつく 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月19日(木)23時27分53秒 返信・引用
この手で方言かどうかはなんともいえませんが、「ばんをつく」
です。つまり「番をする」のことを「番をつく」というということです。
例をあげますと。ちょっこ便所へ行ってくーけん、荷物のばんついちょって
ごいた。という言い回しです。
隠岐の海頑張ってほしいですね。隠岐の相撲の小説がありました。最近のもの
です。タイトル忘れました。面白かったです。誰かタイトル知ってるかたいませんか。


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だんだん 投稿者:ブースカ 投稿日:2009年 3月18日(水)22時49分0秒 返信・引用
いよいよNHKドラマ「だんだん」の最終回が…
島根が舞台で、出雲弁も多くの方に知れてよかったです。

隠岐の海が肩の故障で、1勝3敗となりました。
未来の横綱候補、大器なので無理をせず、頑張ってほしいです。


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むこて 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月17日(火)22時27分26秒 返信・引用
こんばんは、久しぶりです。
むこて、というのは「向こう手」のことだと思いますが、
相手方という意味で使ってました。みなさんどうですか。
さて、いかや、という言葉は古語で使われてますね。高校の
頃、教科書に「いかや」というのが出てたのを思い出しました。
意味はいかこいです。


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刀自 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月14日(土)15時03分36秒 返信・引用
「刀自」という珍しい言葉が出ましたの遊び半分で調べてみました。
「刀自」が老女の尊称として用いられていたのは確かですが「刀と女 ?」いったいなんであろうかと。
これはどうも漢字渡来後にわが国での誤用から生まれた言葉のようです。つまり、婦人の「婦」の漢字の古語が「負」であったことから、それが多分わが国で分解されて誤用されたものと思われます。漢字源(角倉書店)には「負」が誤用されたもの、としか書いてありませんが、本家の中国で誤用が起きたとは考えにくいことから「わが国での誤用」は私の推測です。
その「負 ⇒ 刀自」がわが国の朝廷などで女官の称号として用いられるようになり、やがては身分の高い老婦人などに対する尊称として用いられるようになった、ということでしょう。
ちなみに「刀自」をビンインで表記すると「dao zi」で音韻的には「トジ」で間違いありません。


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動詞の活用 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月14日(土)14時30分22秒 返信・引用
ようこさん お久しぶりですね。おっしゃる気持ちはわからなくもありませんが、ある動詞の活用や過去形まで書くとするとたいへんな量になってしまいます。ですからこのページでは基本となる現在終止形でのみ取り上げることになっているのです。
したがって終止形の「えのる(ー)」が一つだけで、未然系や否定形の「えなこい」「えなん」連用形の「えに ます」連体形「えのる とき」仮定形「えな よからがや」命令形「えね」は割愛されることになります。過去形の「えんだ」についても同じことです。

ただしきわめて特殊な使い方、たとえば、むかし金本さんが提示された「電気がえのる = 電気が消える」は取りあげてありますし、「えんでごせ = 帰ってくれ」「えんじゃった = 帰られた」というような面白い組み合わせ語は取り上げてもよいと思います。


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Re: え にまつわる・・・ 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 3月14日(土)03時03分6秒 返信・引用
> No.4430[元記事へ]

すみませんm(__)m
えのる(1)に用例がのっていました。
他に、補足として、「えんだ」=帰った、「えなこい」「えなや」=帰りましょう、「えんじゃった」=帰られた などはいかがでしょうか? ということで。。。。


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え にまつわる・・・ 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 3月14日(土)00時42分45秒 返信・引用
出雲弁辞書内に、「えのる」=帰る というのは載っていますが、言い回しの違いは紹介されていませんよね。
「えのる」のほかに、「えのー」という言い方があり、「えんだ」=帰った、「えなこい」「えなや」=帰りましょう、「えんじゃった」=帰られた
というように言うと思いますが、どうでしょう。

それと、
「えかこい」(主に男性の言い方)「えかや」(男女共通)=行きましょう というのも紹介されていないようですが・・・・。

連れも8年松江に暮らしておりましたので、我が家は四国にいながら出雲弁の世界から抜け切れません。
会話していて、ふっと出るのでその都度話題に事欠かず、今夜も気になって書き込んでみました。m(__)m


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とんじんばなし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月13日(金)23時23分48秒 返信・引用
勝部正郊氏はなるほど当地方の民俗学の泰斗ですが、言語学者ではありません。
勝部氏もまた 多くの素人がおちいりやすい「漢字発音の落とし穴」にはまっておられるのだと思いますね。

「刀自」あるいは「頓痴」はとても支持することはできません。
私の「唐人」の方が正しいのではないでしょうか。ま、これも仮説ではありますけど。


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【とんじんばなし】の語源 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月13日(金)10時53分36秒 返信・引用
金沢さんの「唐人」説。「わけのわからない呪文のような たわけ話」からとのこと。しかし、霊媒人の口調は、死んだ身内の口調そのままだというので、依頼人は涙を流して聞くという風景も少なくなかったといいますから、「わけのわからない呪文のようなもの」とは言い切れないように思いますが、いかがなものでしょう?

勝部正郊氏(山陰民俗学会理事)は、島根県大百科事典(山陰中央新報社刊)の「とんじばなし」の項で、「・・・・語源については必ずしも明らかではないが、老女を意味する<刀自(とじ)>ということばと無縁ではなかろうという説が強い」と述べておられます。

霊媒人はすべて女性で、普段は普通の生活をしていて、依頼があれば口寄せをしたといいますから、<刀自(とじ)>説もかなり有力ではなかろうかと思いますが、いかがなものでしょうか?

同事典には「1981年(昭和56年)現在でもまだこれはなくなっていない」と記載されています。


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とんじんばなし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月13日(金)00時15分28秒 返信・引用
松江では「とじばなし」ですが、この語源について話したことがあります。
これはおそらく「唐人話」が訛ったものと考えられます。つまり「わけのわからない呪文のような たわけ話」というほどのことじゃないでしょうか。

もりやまさん そんな事件がありましたか ? 海の事故でしたか ?


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とんじんばなし 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 3月12日(木)20時45分40秒 返信・引用
大変失礼しました。既済でしたね。先日、不明者の捜索に三日ほど加わり、昔の話が出て思わず書き込んでしまいました。


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とんぢんばなし 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月12日(木)20時32分16秒 返信・引用
もりやまさん、こんばんは。
使いました。

泉辞書には【とんじんばなし(祈祷師による死者の霊寄せ語り)】で載っていました。


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とんぢんばなし 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 3月12日(木)20時20分52秒 返信・引用
とんち話ではありません。
以前(昭和三十年ごろ位まで)、行方不明者がでたり、戦死した肉親の最後の様子が知りたい親や子、また身近な親族が不慮の事故や急病で亡くなると、命日や法事などに、宗派に関係なく祈祷所のようなところへ【おがみ】にゆく風習がありました。『おがん』でもらうと、暫く祈りか祈祷があり、呪術師(老婆が多かったそうです)が死者に代わり、死に様や、言い残したことを語ったそうです。
このようなことは、今でも日本いや世界中あり、珍しいことではないでしょう。
呪術師から死者の声を聞くことを、当地では【とんじんばなし】といいます。聞かれたことはございませんか。


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漢字の【らんでん】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月 6日(金)19時26分24秒 返信・引用
もう一つ、「螺鈿(らでん)」が変化して、【らんでん】というようです。螺鈿細工の武具に坂田の金時が使った「螺鈿鎖(らんでんぐさり)」があるようですが、これも「駄々をこねる」とは縁遠い感じがします。

日本方言大辞典で似たような語彙を拾った結果が、以下の通りです。

【らんでー】人を愛してむつまじくすること(関東田舎辺)
【らんてー】「らんてーがない」体裁が悪い(島根県隠岐島)
【らんば】締りのない様。不始末な様(島根県隠岐島)

【らんでん】漢字説、検証が難しいように思いますが、いかがなものでしょう?


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漢字の【らんでん】 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月 5日(木)21時38分30秒 返信・引用
もし漢字から来ているとすると、候補の一つが「藍田」ですが・・・・・
この言葉と「駄々をこねる」との結びつきが今一つ、分りません。

・藍田玉を生ず(らんでんたまをしょうず)[=出だす] 藍田(陝西省藍田県)の地から美しい玉が産出されたということで、名門の家に賢い子が生まれたことを讃える言葉。父と子を共に褒(ほ)めて言う。 故事:「三国志−呉志・諸葛恪伝」「孫権見而奇之、謂瑾曰、藍田生玉、真不虚也」 孫権が、諸葛恪(かく)の優れた才能を褒めて、その父の瑾(きん・子瑜=亮の兄)に言った言葉。


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華蔵寺 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 3月 5日(木)20時24分12秒 返信・引用
金沢さん 今晩は。
「はなくらじ」です。開山当時からか、中途から変わったのかは私たちではわかりません。


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華蔵寺  らんでん 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月 5日(木)18時52分11秒 返信・引用
もりやま さん こんばんは。そうですか 華蔵寺は「けぞうじ」と読むんですかね ?
そういう 歴史があったんですねぇ。それで石見との交流もあったとされる説に一票です。

ただ、私が問題とするのは人数です。石見銀山で仮に20万人もの人口があったとするのなら、とても地元だけでまかなえる数じゃありませんね。そこで尾張や駿州、遠州などから犯罪者かなにかを大勢送り込んだのではないか、そのために「らんごく」が伝播されたのではなかろうか、とする仮説をたててみたものです。

「らんでん」を漢語もしくは漢字語とされる まつさんの説はあたっていると思います。
そこで中日辞典でひいてみました。「乱}「亂」でみたのですが「らんでん」に比定されるような言葉はありませんでした。これは現代の中日辞典ですから本家の中国でも死語化しているのかもしれません。
あるいは「亂田」がありはしないかと期待はしたのですが。


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華蔵寺 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 3月 5日(木)08時32分17秒 返信・引用
昨夜書き込みました華蔵谷の奥には、天台宗の古刹華蔵寺があり、男女和合の寺として有名です。言い伝えによれば、数十の僧坊や末寺があり、僧兵もいて、東の鰐淵寺と並び称されるほどだったそうです。今は海岸近くに、無住の小さな末寺があるぐらいですが、参道脇には、苔むした僧坊の跡らしき石垣が数多く残っおり、往時の繁栄が偲ばれます。近隣の末寺の多くが、石州より広まった浄土真宗に改宗したといわれていますから、石見の門徒と交流が盛んで、当地の方言が石見の方言とクロスしているのは、金沢さんの仰る、石見銀山とともに影響していやせんかと、今勝手に想像しています。


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亜炭 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 3月 4日(水)21時58分9秒 返信・引用
まつさん 今晩は。
戦争末期ごろ、亜炭は江南でも採掘されていました。後谷の下の某家の脇に坑口があり、大池の貯水塔の地下あたりへ坑道があったそうです。どれぐらいの期間採掘されたかは分かりませんが、馬車数台で江南駅へ運ばれ、貨車で送り出されていました。なんでも良質石炭と混ぜて燃やしたそうです。亜炭はごく浅い地層にあり、後谷辺の工事現場などでは、薄い炭層が出ていることがあります。
多伎町久村の赤松谷の西、華蔵谷には、日立の久村鉱山があり、大々的に砂鉄を採掘していて、選鉱場跡が残っています。


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亜炭 投稿者:まつ 投稿日:2009年 3月 4日(水)20時49分18秒 返信・引用
夕飯を食べながらTVを見ていました。
NHKの番組で、全国で突然に穴ぼこが出来て家が沈む、と言う内容の番組でした。
その原因が「亜炭(あたん)」を掘った後が雨水の浸食などで陥没すると言う内容で、父親がそのTVを見ながら「そげいわ このあたーでも あたん をさがいて 掘ったが たいしてでだった。多岐の あかまつ から あたんを だしょったの」と言っていました。
「あたん」など初めて聞きますし、多岐のあかまつが何処ら辺りかもよく分かりませんが、出雲弁とは関係ないですが、全国的なニュースが身近に関連している内容でもあったので、とりあえず書き込んでみました。


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らんでん 投稿者:まつ 投稿日:2009年 3月 2日(月)19時44分6秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。
父親(大正15年生まれ)に聞いてみましたが「らんでん」も「らんごく」も「知らん」と言っていました。
元が漢語の言葉のようですが、同じ地域でも階層の違いで使う言葉に違いがあるのではないかと思ったりしています。
上の学校に行こうと思えば、頭の良し悪しもですが、家の経済状態が大きく左右します。
そこで学んだ、例えば漢語なりが、その階層の付き合いの範囲で流行ったとして、地域的な広がりも当然それなりにありますから、確認も取れて出雲弁として残るということも考えられます。
しかし、そこら辺と付き合いの無い者にとっては、知らない言葉になります。
言葉の分布にはその様な背景もあるのかしらんと思ったりしています。


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おおばなし 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 3月 1日(日)21時31分41秒 返信・引用
久しぶりですが、おおばなし、というのは使いますね。大きな声で
話をするというよりは、長話ですね。もちろんこばなしを長話して
いてもおおばなしとは言わないと思いますので、むしろ「傍若無人に
長話する」という意味合いだと思います。近所のおかつあんらが井戸端
会議している時などに使ったような覚えがあります。
えとしこいて、えとしからげて、は両方とも使いました。こいては関西弁
ぽいですね。わたしはこえてより、こいてだと思いますが。


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えとしこえて 投稿者:金沢 投稿日:2009年 3月 1日(日)19時19分9秒 返信・引用
松江でも使います。慣用句だと思いますね。用例もぴったしです。
松江の場合は「〜からげて」より「〜こえて」が普通だと思いますね。なお、この場合は松江でも「〜こいて」とは書けません。「〜こえて」です。


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えとしこえて 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月 1日(日)17時54分57秒 返信・引用
【えとしからげて】から【えとしこえて】を思い出しました。皆さんは使いません?

【えとしこえて〜】
共通語 いい歳をして〜
用 例 こな げだめ が えとしこえて まんだ わからん かや
用例訳 あのゲダ(外道)めが いい歳をして まだ 解らない のか
説 明 【えとしからげて】(登録済み)の類語。
【げだ】(登録済み)外道。人を罵る言い方

「こえて」は「屁をこく」の「こく」で、「する」の卑語だと思います。


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からげる 投稿者:f-k 投稿日:2009年 3月 1日(日)06時47分9秒 返信・引用
ようこさん、ご確認ありがとうございました。

「からげる」の用法に、【えとしからげて】がありました。泉辞書登録済みです。

「えんだ」「えなえた」「えんじゃった」「えんでごしゃ え」。これらの「えんだ語」、是非にも、残しておきたいものです。


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えんだ 投稿者:ようこ 投稿日:2009年 2月28日(土)23時40分29秒 返信・引用
ご無沙汰ですm(__)m

「しーからげ」 「おおばなし」 両方とも斐川でも使っているはずです。

「えなえた」とか「えんじゃった」も使いますね 「帰られた」という意味で。
それらを丁寧な言い方とすれば、「えんだ」というのは自分のこととしても使うでしょうし
陰口を話している内容のなかに、「えんでごしゃ え」(帰ってくれれば いい」という言い方もすると思いますがいかがでしょう。

ちょっと思い出したので投稿してみました。


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からげる 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月28日(土)19時40分17秒 返信・引用
F-kさん 今晩は。
↓の用例 的確な答えですねー。「しーからげ」からきていますか。


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からげる 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月28日(土)19時25分57秒 返信・引用
ああ「えなえた = 帰られた」でしたか、私は「ええなえた = 言いなさった」と勘違いしてました。
f-kさんの「そそくさと〜」がぴったしですね。「尻からげ」そのとおりだと思います。


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からげる 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月28日(土)18時00分29秒 返信・引用
出雲弁で、そそくさと帰る様を「しーからげ(尻からげ) して えんじゃった わ」などと言います。「おおばなし からげて」は、「おおばなしを するほどしておいて ソソクサと えなえた」というように理解しますが、いかがなものでしょう?

【おおばなし】、もりやまさんの地方でも使うのですね。確認が取れてうれしく思います。


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からげる 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月28日(土)17時11分27秒 返信・引用
もりやまさん こんにちは 広辞苑によると「からげる」には@ものを束ねて縛るA着物のすそを捲り上げる、の二つの意味があります。古語の「からぐ」もだいたい同じです。

ただ、慣用句的に「なにかをひっさげて〜くる」⇒「なにかを おっぱじめる」などを「〜からげて〜」と使うことがありそうな気がしますね。つまり「おじじが また おおばなしを おっぱじめたわ」というようにです。
適切な用例を思いつけませんが、たとえば「山から 小僧が 冬をからげてやってきた」というような言い方もあるかな、という感じです。

「おおばなし からげて ええなえた」に違和感はありませんね。


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おおばなし 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月28日(土)15時48分58秒 返信・引用
金沢さん 今日は。
当地では「おおげさ」「ながばなし」両方の意味を兼ねて、もう一言付加え、使ったり聞いたりします。
用例 となーの お爺が【おおばなし】『からげ』てえなえた
となります。『からげて』何気なく使っていますが、強調語でしょうか。


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おおばなし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月27日(金)20時28分44秒 返信・引用
言葉は知りませんけど「おおげさにいう」という意味合いでならわからないでもありませんが「長話」の意で使うのであれば方言だと思いますね。
どなたか確認されるとよいのですが。


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方言?or共通語? 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月27日(金)19時31分45秒 返信・引用
【おおばなし】
共通語 声高に盛んに話し込むこと。長話をすること
用 例 おじじ が また となーの おばば と おおばなし しとって だじ
用例訳 お爺さんが、また、お隣のお婆さんと 声高に長々と、話し込んで いるよ

広辞苑の「おおばなし(大話)」は、「民間説話の一類。多く男女の秘事などを語って語り手、聴き手共に大笑するもの」としています。新明解には記載がありません。

日本国語大辞典は、「@盛んに話し込むこと。長話をすること。また、その話。A大げさな内容の笑話。とくに男女のみだらな話を大げさに語り合って大笑いするもの」とし、方言区分に広島県比婆郡の「長話」を挙げています。

どうやら今日では、日本国語大辞典の@の語意は失われて、Aの語意が、広辞苑に生きているようです。新明解には,語彙自体が掲載されていません。

我が家では、【おおばなし】を今でも使っていますし、昨夜も孫の携帯を使った【おおばなし】に文句をついたばかりです。

方言?or共通語?
皆さんに、ご検証をお願いいたします。


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らんでん 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月27日(金)19時05分25秒 返信・引用
もりやまさん 「らんでん」をいろいろ調べてみましたがわかりませんでした。
もちろん広辞苑にも国語大辞典の方言区分にもありません。手許の「日本方言辞典(標準語引き)」で「さわぐ」「だだをこねる」「わがまま」等でもあたってみましたがみあたりません。どなたかはっきりさせていただくとよいのですが。


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らんごく 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月26日(木)20時33分2秒 返信・引用
まつさん 今晩は。
「らんでん」「らんごく」どちらも知っています。
生まれ育った江南地区で「らんでん」を覚え、西地区の人が知っておられたとなると、現住所へ移り「らんごく」も使うようになったのか、もともと江南地区も両方使っていたかは全く分かりません。
私の頭にある意味は「駄々をこねる」です。


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らんごく 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月26日(木)19時52分1秒 返信・引用
驚きましたね、広辞苑にあるとはね。
f-kさんの国語大辞典の引例をみて、私も日本方言辞典(標準語引き)の「おおさわぎ」を見みました。
その中の「らんごく系」の言葉は「らっぴらんごく(静岡県泰原郡)」「らんごーく(静岡県○○郡)」「らんごく(静岡県志太郡)(愛知県北設楽郡)(和歌山 県西牟縷郡 東牟縷郡) (島根県八束郡 隠岐島)」・・・・・もちろん「おおはえぐん(島根県仁多郡)」「おおはえごん(島根県出雲)」もあります。
私のいいたいのは、非常に沢山ある「おおさわぎ」の中で「らんごく系」が伝播の法則からいうと出雲部のみにいきなり飛び離れた形で存在する、ということです。
そこで石見銀山という仮説をたててみたものです。

ちなみにこの日本方言辞典の出雲の「らんごくする」はf-kさんの「島根方言辞典」が出展であることは用例が同じであることからも推察できます。


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らんごく 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月26日(木)19時46分17秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
諸文献からの詳しい検証をありがとうございます。
泉辞書への搭載案は私が纏めたものではありませんので、用法や用例が実際に使っている人の感覚と合っているのかどうかは、元々知らない言葉ですので何ともいえません。

子供が「買って 買って」と言うとき、「駄々をこねる」と見るか「大騒ぎ」と見るか、各自の言葉の感覚の違いもあるのかもしれません。


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らんごく 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月26日(木)13時22分34秒 返信・引用
【らんごく】は、古い共通語のようで、広辞苑は「(らっぴらんごくの略)乱暴。また、乱雑であるさま」とし、日本国語大辞典は「(らっぴらんごくの略)らんぴらんがい(乱飛乱外)に同じ」としています。

この言葉が、金沢さんご指摘の通り、愛知県東部、三河地方を中心に各地で方言化し、日本国語大辞典の方言区分によると、その語意が次のように分化しているようです。
1・乱れているさま。取り散らかしているさま。片付けないさま。(長野・静岡・愛知)
2・さんざんなさま。だいなし。(愛知)
3・混乱すること。大騒ぎ。大慌て。(静岡・愛知・和歌山・島根)
4・乱暴なさま。(和歌山・静岡)

島根県方言辞典の【らんごくする】の用例は「家中、ランゴクして 探えた」で、「大慌て」「大騒ぎ」が語意となっています。使用区分は出雲(八束)・隠岐(西ノ島・五箇所)です。
また、島根県方言辞典には【らんごくう】「大層あわてる」出雲(簸川・江南)が載っています。

こうしてみると、泉辞書の【らんごくする】=「駄々をこねる」は、語源から見ても、各地方言から見ても、非常に珍しい用法であろうと思います。「乱暴」「乱雑」「大慌て」「大騒ぎ」などの語意からさらに転化し、「駄々をこねる」になったものなのでしょうか。


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らんごく 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月25日(水)21時17分46秒 返信・引用
「らんごく」での経緯を思い出しながら書きますと、最初にもりやまさんから「らんでん」が提起され、聞いた事が無かったので、もりやまさんと同じ西浜地区の方に電話をして聞いたのがそもそもの話です。
その時の話は「『らんでん』のぉー・・・。あんまー聞かんが『らんごく』なら言ったりすーの」との返事で、この「らんごく」も初耳でした。
使い方は「あんまー らんごく すーだない」のように使うとの話でした。
「らんでん」が「らんごく」の変化なのか、または別の言葉なのかは分かりません。どちらも私の知らない言葉ですから。
もりやまさんは「らんごく」は聞かれたことはありませんか。


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(無題) 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月22日(日)12時42分1秒 返信・引用
金沢さん こんにちは。
「らんごくする」を聞いたのは西浜地区の方からです。
旧湖陵町は西浜地区と江南地区があります。
西浜地区はかつて行商を生業とする人が多く、このことも他県からの言葉が入ってくる一つの要因かなと思います。


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江南地区 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月21日(土)22時33分56秒 返信・引用
f-kさんの 江南地区の言語混交圏説にまったく賛成します。
以前 まつさんから「らんごくする」が提示されたときにも書いたのですが、この「らんごくする」は日本中部地方に多く分布している言葉です。で、考えたのですがこれは石見銀山が関係しているのではないかと。

つまり一時は20万人もの人口を数えたともいわれる石見銀山の人足たちの多くは、大久保長安が遠州浜松や名古屋あたりからつれてきたのではないかということです。
また江南地区は三瓶山という境界に近いことから言語的にも石見圏との混交圏にあたる
考えられます。「くさらかし」もその一例だと推測できますね。


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いわしがも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月21日(土)22時10分54秒 返信・引用
訂正します。 ↓ で「日本方言辞典で「かもめ」の第一番目に「いわしどり = 島根県簸川」と書いてあるとしたのは書き違いで、「いわしがも」島根県簸川でした。訂正します。

ちなみに三番目以降は「うばみ(島根県益田)」「うみどり(福岡県)」「うみねこ(岩手県気仙郡・九戸)」「うんどり(奄美大島)」「おきあい(香川県)」「おきどり(高知県)」「おきのとり(静岡県)」・・・・・etc


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くさらかし 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月21日(土)13時32分21秒 返信・引用
もりやまさん、新情報ありがとうございました。
【くさらかし】は島根県方言辞典に載っていましたが、使用区分は全部が石見地区となっていました。

【くさらかし】(腐らかし)@鰯の生を樽の中に入れ腐らせて肥料としたもの。魚肥。石見(美濃・益田・那賀)A肥桶の大きいもの。石見(益田真砂)

とはいえ、ご当地で使われていた訳ですから、これも出雲弁の辞書候補として、どなたかの確認が取れれば良いのですが・・・・・。

それにしてもご当地は、石見系語彙が多いように思われます。地理的に出雲弁と石見弁がクロスしているのでしょうね。


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お礼 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月21日(土)12時51分27秒 返信・引用
みなさん 今日は。
金沢さん 用例有難う御座いました。
【えわしがも】これだけ多数の方からいろいろ調べたり、話題を提供して頂き面白かったですね。辞書に登録していただければ、候補として提案した私も【いわしがも】も大変嬉しく思います。

F-kさん 今日は。
【ほしか】が話題になったついでに似たようなものをもう一つ。

【くさらかし】
共通語 魚肥(液状)
イワシの大漁のとき、運悪く雨で「ほしか」にならないときは、そのまま大きな桶にぶち込み腐らしたもので、ずごい悪臭のする代物だったそうです。
子供の頃大きな桶があり、これは「くさらかし」を入れる桶だったといっていました。
私ごとですが、祖母の生家は酢の醸造元でしたが子供の頃(明治二十年代)は商売屋で、なかでも重要な扱い品目が肥やしで、恵鞆方面へ船で仕入れにいったそうです。その肥やしが【ほしか】と【くさらかし】です。
【くさらかし】は液肥で薄めて使うと、大変よく効く肥料だったそうです・
以下私の推測ですが、液状ですので扱い難く、沿岸近辺や水運の良いの所だけで、「ほしか」ほど流通しなかったではないでしょうか。


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乾鰯 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 2月21日(土)09時39分46秒 返信・引用
千葉県外房では鰯がたくさんとれるので、これを干して
乾鰯(ほしか)として肥料にかつて使っていた(江戸時代)
という話を聞いたことがあります。これを金肥といい、
人糞などとは区別していたようです。


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いわしがも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月20日(金)23時14分52秒 返信・引用
小学館「日本方言辞典 佐藤亮一 監」はNHKでも紹介された名著ですが、その中の「かもめ」をひいてみました。
分布の第一番に「いわしどり 島根県簸川」とあり、二番目が f-kさんの「いわしどり 長崎県の五島」です。その他の分布は割愛しますが「いわしどり」は確実に存在しますから、語源はともかく本辞書にはぜひ取り上げるべきと考えます。


これはあくまでも掲載案ですが。
【いわしがも】
共通語 かもめ、うみねこ
用 例 いわしがもは どげだいくゎれたもんだねど
用例訳 かもめは どうにも食べられたものじゃないよ
採取者 もりやま[湖陵]

用例がまずかったら もりやまさんが 直してください。


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ほしか 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月17日(火)20時25分37秒 返信・引用
f-kさん こばんは。
代掻きに餌を啄ばみに来るウミネコは、ミミズやカエル、オケラ等の生ものを食べていました。
乾きものも食べるとすると「ほしか」は たいした ごっつぉ ですよね。
イワシ(ほしか)を食べに来るカモで「いわしがも」は大いにありうると思います。
あれこれ考えるのは面白いですね。

「ほしか」も初めて聞く言葉で、泉の掲示板でいろいろ知らなかった言葉に出会えるのも、また、楽しみです。


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ほしか 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月16日(月)17時15分24秒 返信・引用
ほしか で思い出したことあります。なんかの本で見たのですが「生類哀れみの令」で当時幕府の施設に集めた犬に「一日 米三合、味噌?匁 ほしか三合」を与えたとあります。
広辞苑には「ほしか = いわし または鰊のの干したもの」とあります。
「ほしか = 小魚のほしたもの」という名称は江戸時代にはあったということでしょう。


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ほしか 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月16日(月)14時49分57秒 返信・引用
もりやまさん、貴重な情報、ありがとうございました。

早速、島根県方言辞典に当ってみたら、【ほしか】=塩をしないで干した鰯。肥料とする乾鰯。石見(美都・益田・那賀・邑智・邇摩)出雲(八束)で載っていました。方言辞典に注意深く当ったつもりですが気がつきませんでした。

こうなると【いわしがも】は、「ほしか=イワシ」を食べに来る「カモメ=カモ」説も捨てたものではないと思えて来ました。田植えのころに来るカモメは、留鳥の「ウミネコ」ですから、ご当地では【いわしがも】=「カモメ」=「ウミネコ」と認識されるようになったのでしょう。

また、【ほしか】の使用が石見に多いのも気懸かりです。
【いわしがも】=石見系語彙では?との私の想像が、余計に膨らんでまいります。


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追記 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月16日(月)13時00分46秒 返信・引用
書き忘れました。
食用を「田作り」と言うのは近年のことで、材料も調理したものも【からんま】と言うのが昔も今も一般的です。


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ほしか 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月16日(月)12時15分8秒 返信・引用
F-kさん 今日は。
当地方の稲作でも、化学肥料が普及するまでの重要な肥やしの一つが「田作り」ただったそうです。肥料用は【ほしか】と言い、「田作り」と同じ生の小鰯を干したものです。肥料用ですので、砂浜に直接広げて干したもので、砂があり食用にはならかかったそうです。
当地には「田作り」の言葉は残っておらず【ほしか】として残りおり、子供の頃よく聞きました。
前に本辞書に登録していただいたので開いて見たら、【ほしか】を例えにしたものを採用していただきました。

名詞にすると
【ほしか】
共通語 田作り 魚肥
となります。


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いわしがも 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月15日(日)22時10分43秒 返信・引用
まつさん、こんばんは。
水田地帯で【いわしがも】が使われていることについては、最初は「田作り」を食べに来る鳥だからと思いました。「田作り」は、5月の田植えの頃、盛んに取れる「イワシ」のことで、田作りの立派な肥料とされました。この乾燥品が【からんま】の材料となり、【からんま】の別名を「たづくり」とも言います。

しかし、石見方言(益田・三保)には【たつくり(田作り)】という言葉が残っているようですので、「田作り」が行われていたことが解りますが、簸川、八束で行われていたかどうかの確証は得られませんでした。

そこで、石見の「鰯見」や五島の「鰯鳥」の用例に惹かれ、「鳥山説」に傾いた次第です。
私には【いわしがも】は石見系の言葉のように思えるのですが、使用地域をもう少し検証しなければなんとも言えません。

余談ですが、白鳥(古語で「くくひ・鵠」)を食べることは、記紀にも載っており、秀吉の大茶会のご馳走にも「美肉」として供されたようで、食べる習慣は古くからあったようです。
白鳥を食べるくらいですから、カモメも猟の対象になっていたことは容易に想像できます。
美味い、不味いは別にして・・・・・


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いわしがも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月15日(日)21時50分0秒 返信・引用
確かにいわしは世に言う下魚でしょうね。ですが味という点になると もりやまさんのおっしゃるとおりうまい魚の方に入ると思いますね。そのことを一番よく知っていたのは漁師さんではなかったでしょうか。鯛と鰯ではどちらが旨いか、と問われれば私は鰯をあげたいと思います。
鯛がランクの上位とされているのは姿形がよいのと、日本人好みの「あっさりした味」が珍重されているからでしょう。「アンチョビ = かたくちいわしの塩漬け」が「西洋の味の素」とされる所以も味がよいからでしょう。
「とりやま説」は置くとしても「まずい説」はどんなものでしょうか。


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エワシ 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月15日(日)19時22分59秒 返信・引用
みなさん 今晩は。
いやー 諸説ありますがどれも説得力がありますね。

話をまぜくるようですが。
子供の頃の食生活は貧しく、魚が食卓にでるのは珍しく、たまに出る魚でもイワシは小骨が多く子供には不人気でした。文句を言うとこんな話をしました。
満州国奉天のS館(昭和史の中で、満州国の要人や、日本軍の高級将校などが交渉の場として出入りした高級料亭として載っていることがある)のご主人T氏が、奥様の実家がある当地え来られると、どんなご馳走よりイワシを所望され、こんな旨いものは無いと言われたそうです。
釣りをしている頃漁から帰り、先輩漁師と釣ってきた魚のサシミ食べながら、サシミでなにが一番旨いかと言う話になったら、先輩は「おまえちゃエワシをバカねしちょが、エワシのしこえた(イワシの頭をつかみ指二本で尾の方へ身をしこく)やつが一番だ」と言っていました。
エワシの名誉ために書き込みましたが、私の頭の中は今も「安めのサカナ」です。


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いわしがも 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月15日(日)18時40分29秒 返信・引用
f-kさん こんばんは。
私も「鳥山説」が自然な発想だと思います。
しかし、もりやまさんの書き込み(水田地帯で「いわしがも」と言い、海浜部で「かも」と言う)から考えて「不味い鴨」説を思いついたわけです。
f-kさんは、この点(水田地帯でだけ「いわしがも」と言う)についてはどう思われますか。
水田地帯だけかどうかについては、もう少し使用地域を調べないと分からない、とは以前にも書き込みましたが。
私自身は「いわしがも」は初めて聞く言葉です。


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いわしがも 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月15日(日)11時46分0秒 返信・引用
まつさんの「不味い鴨」説、「イワシ」の語源からすると採り得る説だと思います。
イワシの語源は、@死に易い魚でヨワシ(弱)の転 A賎しい魚でイヤシの転 Bイワシ(祝)の義 などがあるようですが、Aの「イヤシ説」を採れば、「不味い鴨説」も肯けます。

一方で、金沢さんの鳥山説も否定できないと思います。
石見方言(那賀)で、「海岸の小丘に立って沖の魚群を見張る人」のことを【いわしみ(鰯見)】と言うようですが、ここでは「イワシ=魚群」で使われています。
また、長崎県五島では「カモメ(鴎)」を【イワシドリ(鰯鳥)】と呼ぶようですが、「いわしどり」をウエブ検索すると、沢山の船釣りの写真に混じって、沖合いに乱舞するカモメの写真に「いわし鳥」の説明を付して載せていました。

【いわしがも】の使用地域をもう少し詳しく検証する必要があるのかも知れませんが、私は鳥山説に一票です。


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いわしがも 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月14日(土)20時39分9秒 返信・引用
猟師さんの話から考えると、昔は えろんげ な鳥を撃ち落して食べていたと言う事なのでしょうかね。
冬の渡り鳥の代表の白鳥も、昔の人は獲って食べたんじゃないかと、田圃で落穂を啄ばんでいる白鳥を見ながらふと思ったりします。

もし、肉の味が不味いから「いわしがも」と言ったのが当たっているとすれば、出雲弁から昔の食文化も垣間見えると言う事ですが、どうなんでしょうね。


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いわしがも 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月12日(木)23時00分10秒 返信・引用
まつさん 今晩は。
興味ある発想ですね。
旨いもの例えに‘鴨のあじ’がすると言います。現在はありませんが、蛋白源の少なかった昔は、ひょとしたら‘いわしがも’も食用にしたかもしれませんね。 猟師さんが言うには、海鳥は臭くて食えたものではないといっていました。あの‘青首’も渡ってきた直後は魚匂さがあり、しばらく陸地で落穂などを啄ばないと旨くならないと聞いています。
漁師さんは、海鳥は豊漁の使いとして大切にするので、勿論食べません。‘青首’は聞いてみないと分かりませんがね。


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いわしがも 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月12日(木)19時53分23秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。
鴨の味は「青首」が えっち まい と聞いた事があります。
私も「いわしがも」の「いわし〜」は、食べた時の味の違いを言っているのではないかなと思いました。
魚で言えば一般的に鯛が一番で、鰯は最下位あたりにランクされるのではないか。
昔の人は野鳥を獲って食していたと考えると、ウミネコは味が非常に劣るので、魚のランクの一番下の「イワシ」に例えて「いわしがも」と言ったのではないか。
でないと、「とりやま」などあまり生活に関係ない水田地帯の人が「いわしがも」と言い、生活を左右するぐらい大事な「とりやま」に関係のある漁師さん達が「かも」としか言わないのは、どう考えても「とりやま」から連想された「いわしがも」と考えるのは、ちょっと違うかもしれない、と思ったしだいです。
「いわしがも」の呼称の分布など、もう少し検証しないとハッキリした事は言えないとは思いますが。


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かも 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月11日(水)22時05分23秒 返信・引用
「かも」にこだわってごめんなさい。
若いころ、知り合いに猟師さんがおり、冬場に鴨を貰うことがあり二種類いました。
猟師さんから聞いた種類です。
*「まがも」「青首」とも言い、首周辺が青くて綺麗な鴨
*「こがも」青首に比べて小型 毛色は黒っぽい 「一年中おーけん(留鳥)まんねぞ(不味い)」
どちらも脂こくあまり好きではありませんでした。
猟師さんはカモメ類を「かも」とは言わないので、漁師さんがカモメ類を「かも」言っているのが不思議でした。
それにしてもF-Kに調べていただいた語源興味深く読ませていただきました。
まさに由来辞典のとおり代掻き田や、沖で出会うカモメ類の大群の鳴き声は、うるそく喧しいものです。


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あまなんば・からなんば 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月11日(水)19時23分36秒 返信・引用
泉辞書に既載でした。
取り下げます。


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あまなんば・からなんば 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月11日(水)18時50分28秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
「いわしがも」が「とりやま」を連想するのは分かりますが、水田地域で「いわしがも」と言い、肝心の漁師さんは「かも」と言っておられるのは、なんか違うような気もします。
私は「いわしがも」は知りませんでした。

話し変わって、唐辛子・鷹の爪などは普通「なんば」と言っていますが、同じ形状で辛くないのは「あまなんば」と言っています。
特に「ししとう」の場合を「あまなんば」と言います。
泉辞書にはピーマンのこととなっていますが、私の場合ピーマンを「あまなんば」とは言いません。
便宜上、辛いのを「からなんば」辛くないのを「あまなんば」と言っています。
これは従来の出雲弁として正しいのかどうか分かりませんが、他の人と話していて理解してもらえていますし聞き返された事はありません。
皆さんは日常この言い方をされませんか。


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いわしがも 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月10日(火)14時29分40秒 返信・引用
カモメやウミネコを「いわしがも」と呼ばれるのは納得できます。おそらく、「とりやま」を作る鳥をひっくるめてそう呼んだのではないでしょうか。あきらかに方言ですね。


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えわしがも 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月 9日(月)20時12分48秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。
早速のご回答、ありがとうございました。

海浜部の漁師さんがカモメ類を含めて「カモ」と呼んでいるとのお話、興味深く伺いました。

「語源由来辞典」によると、「カモ」の語源の一説に『地方によっては「カモ」を「カモメ」と呼び、「カモメ」を「カモ」と呼ぶ地方もあることから、古くは「カモ」と「カモメ」の区別が曖昧であったとの見方があり、(「カモ」の語源は)「カモメ」と同源で、「かま(囂=かまびすしい=やかましい)」とも考えられる』があるそうですので、ご当地の用法はこれにピッタリです。

出雲弁は、奥が深いのですね。


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え(い)わしがも 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 9日(月)19時12分52秒 返信・引用
F-Kさん 今晩は。

いろいろ調べていただき有難うございます。はっきりしたことは分かりませんが、当地でウミネコを【い(え)わしがも】と呼んでいるのは水田地帯で、海浜部の漁師さんはカモメ類をひっくるめて、ただ「かも」と言っています。
私が沖でワカナの引き釣りを始めたころ、先輩の漁師さんが「カモがつけ(居る)ちょうとこへ行け」と教えられました。漁師さんからウミネコや他のカモメ類も個別の呼び名を聞いたことはありません。


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いわしがも 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月 9日(月)11時35分30秒 返信・引用
もりやまさん こんにちは。

島根県方言辞典には【えわしがも(鰯鴨)】(鴎)(簸川、八束)で載っていました。他に【かご】(八束)【かごめ】(隠岐)などの呼び名もあるようです。

ところで、島根県方言辞典にはウミネコを特定した呼び名は見当たらず、どうやらカモメ科の鳥の総称を【えわしがも】としているようにも見えますが、もりやまさんの地方では、ウミネコが【いわしがも】で、他のカモメには別の呼び名があるのでしょうか?

カモメ科のうち、カモメ、ユリカモメ、シロカモメ、セグロカモメの4種は冬場に日本に渡ってくる渡り鳥で、同じ仲間のウミネコだけが年中いる留鳥のようです。
田植えの頃に飛来するのであれば、留鳥のウミネコしか考えられませんので、それが【いわしがも】であれば、冬場にいる他のカモメの呼び名もあるのではと思い、お伺いした次第です。


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いわしがも 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 8日(日)23時03分46秒 返信・引用
そうでした。テイラーで代掻きしていると、邪魔になるような、ほんの2〜3mまで近ずいてエサを漁りました。
近年ウミネコの田圃への飛来が少ないのは、素人の憶測ですが、以前は六月中旬が代掻きの最盛期、この頃は五月上旬です。この五月はまだ子育てには早く、六月は子育ての真っ最中で、容易にエサの取れる水田へ大挙飛来したとおもいます。

ところで子供のころは、年寄りや大人で「ウミネコ」とよぶ人はいませんでした。
【いわしがも】といっていましたが、これが出雲だけの呼び名かどうかは分かりません。
かもめ

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しろならし 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月 8日(日)19時07分48秒 返信・引用
あのトンボのようなものは「しろならし」と言っていたのですね。
トラクターの前はテーラーでしたが、田圃のコーナーや機械の折り返しの所はどうしても凸凹が出来るので「しろならし」で平らにしていました。
テーラーの前は牛が主役でしたが、子供の頃の風景でかすかに憶えています。
しろかきの田にウミネコが飛んできて餌を漁っていたのも記憶にありますが、最近はあまり見ませんね。


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からさお 投稿者:f-k 投稿日:2009年 2月 8日(日)08時46分39秒 返信・引用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(からさお から転送)
移動: ナビゲーション, 検索

唐棹唐棹(からさお:殻竿とも)は日本の農具の一種。唐竿、連枷、くるりなどとも呼称する。長い竹のさおに、回転する短い棒がつけてある。このさおを持ち、むしろの上に広げられている穀物を短い棒を回転させながらたたき、脱穀した。このような脱穀方法を千歯扱きなどの「梳き」に対して「打穀」と呼んだ。

この唐棹は稲や麦だけでなく他の作物にも幅広く利用できたので、日本だけでなく、世界各国に数多く似たようなものがある。


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からさお 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月 8日(日)01時48分6秒 返信・引用
あれは「からさお」というんですか。もちろん昔の映画やドラマでおなじみの道具ですね。
ですが広辞苑にはありませんし、大辞典にも載っていません。共通語ではないのかもしれませんよ。どなたか明らかにしてくれませんかね。
「しろならし」というものはグランドで使う「トンボ」と同じもののようですね。


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無題 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 8日(日)00時46分20秒 返信・引用
先程までNHKBSで「七人の侍」観ていました。
画面で、昔使っていた農具が出てきて懐かしくなりました。
【からおし】 終戦前後ごろまでは大抵の農家にはあった
辞書に登録済み
【からさお】
四五尺の棒の先に、二尺位の金具が回転するように付けてあり、棒を上下させた反動で金具を回転させ、麦や豆の脱穀に使う。昭和四十年ごろまで西浜地区には使うひとがいました。以前本欄に出ていたような記憶があるので辞書を見ましたが、共通語なのか登録してありません。
【しろならし】
代掻き後の部分的な高低差を均す道具。野球場でグランド整備員がもっているT字型のものと同じです。たしかトンボと言っているとおもいます。この頃はトラックターでの代掻きですが、今も使われているのを見かけます。


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ならず ごめん 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月 7日(土)20時19分35秒 返信・引用
もりやまさん こんばんは。
「ならず ごめん」 残念ながら聞いた事はありません。
しかし、初めて聞いたとしても、すぐに意味は分かる言葉ですね。
「たなづく」は、おもわず聞き返してしまいましたから、ちょっと分かり難い言葉ですね。
どちらも造語の様な気もするのですが、どうでしょう。

遠藤さんの「たかだかな」もはじめて聞く言葉です。
「高々な」と、高価なものの「高」を重ねて言っているのでしょうかね。
これも造語の様な気もするのですが、たとえ誰かの造語だとしても、多くの出雲人が使うように成れば立派な出雲弁です。
新しく出来た出雲弁があってもいいのでは、とも思います。


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たなずく 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 7日(土)19時39分40秒 返信・引用
残念ながら聞いた記憶がありません・
まつさんとは同じ町内、まつさんは三部地区、家内の出も同じです。私は二部地区の生まれ、棒一本の違いですが、家内と日常喋っていると、共に師範級のずーずー弁ですが、語尾やアクセントが少し異なることがよくあります。お互いに自分が正しい出雲弁だと‘きこ’をはりあっています。

まつさん 今晩は。
先日書き込みました候補【ならず ごめん】聞かれたことはありませんか。私が聞いた相手の方は同じ七十才台ですが、私と違い博識のある三部の住人です。


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たかだかな 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 2月 7日(土)19時33分55秒 返信・引用
いろいろな提案がある中で申し訳ないです。
「たかだかな」というのを思い出しましたので忘れないうちに
提案します。
立派な、か高価な、かわかりませんが、たかだかなもんを頂戴
しまして、などと言ってました。辞書に無いようですが、もし
あれば取り下げます。


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たなずく 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月 7日(土)17時40分9秒 返信・引用
聞いたことはありませんが、おっしゃるように「棚がつきる」だろうと思いますね。
古語辞典、日本大辞典方言部、牧野本、各辞書〜 には見当たりませんでしたけど。
もりやまさんが ご存知かもしれませんね。


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たなづく 投稿者:まつ 投稿日:2009年 2月 6日(金)21時07分35秒 返信・引用
今日の夕食時の話です。
父親が「たねえもが たなづいて しまって かーてこな えけん」と。
「たなづいて」が分からなかったので聞くと、「なーなって」の意味だと言う。
そこで考えるに、物が無くなる事は「底をつく」で「底づく」との言い回しがあるかはよく分からないが、「棚をつく」で「棚づく」かなと思ったしだいです。
で、インターネットで「棚づく」を調べたが、出てきません。
「たなづく」または「たなづいて」の言葉を聞かれた事はありませんか?


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〜なさんせ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月 5日(木)19時08分35秒 返信・引用
つまり「〜なさいませ」の訛ったもので既載の「〜なはんせ」と同語です。
使いますよね。本来なら「〜なさんす = 〜なさいます」という終始系で搭載すべきでしょうが用例が思い当たりません。命令形の「〜なさんせ」で提案します。
「はよ おかえんなさんせ = 早く お帰りなさいませ」。

「こちらさんは こないだ結婚なさんしたげねしてね」というような使い方があれば「〜なさんす」という終止形で搭載すべきですが・・・。


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安来節家元四代目渡部お糸さん 投稿者:ブースカ 投稿日:2009年 2月 4日(水)22時36分52秒 返信・引用
今夜(4日)日本テレビ系(関西では読売テレビ)「笑ってコラえて・日本列島ちょっと昔の旅」では安来節家元四代目渡部お糸さんが紹介されていました。

【日本テレビのホームページから一部引用】
四代目を襲名した薮内和子さんは、なんと現役バスガイド(日の丸自動車・米子営業所)から家元になった方です。
バスガイドだった彼女を安来節の頂点へ導いた四人の師匠との出会い、ブラジルでの2回の公演、出雲高校吹奏楽部演奏会でのエピソード等など。
関西在住なので、テレビなどで島根県の話題が出ると父(安来出身)母(出雲出身)と一緒に食い入る様に見ています。


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ならず ごめん 投稿者:金沢 投稿日:2009年 2月 2日(月)23時17分44秒 返信・引用
いや 聞いたことはありませんが。言葉としては大変よくわかります。
「できない」を古語風に「ならず」としたものですね。牧野本にはありませんが、慣用句だと思います。どなたか確認をしていただけるとよいのですが。


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訂正 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 2日(月)22時47分3秒 返信・引用
【ならず ごめん】
共通語 力量不足 に訂正します


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候補 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 2月 2日(月)19時45分17秒 返信・引用
久し振りに聞きました。
【ならず ごめんね】
共通語 精いっぱい
用 例 大役ですが ならず ごめんね頑張ります
用例訳 大役ですが 精いっぱい頑張ります 謙遜した言葉
どなたか聞かれたことはありませか。


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隠岐の海 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 1月31日(土)12時42分37秒 返信・引用
テレビや全国版の新聞でも取り上げられてました。私も
見ました。背が高くて筋肉質で強くなりそうです。山本山
と対照的です。小結ぐらいには早く上がって、上を狙って
ほしいですね


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隠岐の海 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月28日(水)21時50分49秒 返信・引用
隠岐の海 よかったですねぇ ! これからは十両の取り組みから 観ることになりそうです。


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(無題) 投稿者:ブースカ 投稿日:2009年 1月28日(水)21時18分32秒 返信・引用
金沢様> 隠岐出身の福岡が正式に十両昇進しました。
四股名も隠岐の海に改名。
島根の星☆〜〜〜となってほしいです。

一方で、出雲市平田町出身の「前の花」(和泉実さん)が引退しました。
平成6年5月入門のベテラン、ご苦労様でした。


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奈良に出雲ソバ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月26日(月)21時16分30秒 返信・引用
ブースカさん こんばんは へーぇ そうですか ! 奈良にね〜。驚きましたね これも だんだん効果なんですかねぇ。
たしかに朝ドラ「だんだん」は目イッパイに出雲弁が取り入れられていますし、地元としてもたいへんにありがたいことです。
初場所は隠岐の 福岡 の活躍もあって目を引きました。最近はNHKでも夕方に地元力士の活躍を見せてくれるので助かります。


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奈良にも 投稿者:ブースカ 投稿日:2009年 1月25日(日)00時03分1秒 返信・引用
奈良に出雲そばの店が出来きました。
お店の名前は「だんだん」
ご主人は大東町出身だそうです。
奈良に店を出して約半年。
ざいごの味の煮物や、そばの味も出雲でした。
店には「出雲かるた」や「出雲弁」の方言テープが流れてました。
奈良にも出雲弁の拠点ができたようでうれしいです。


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大社釣り 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月23日(金)23時48分48秒 返信・引用
そうでしたか、確かに大社釣りは道糸だけを潮に乗せて送り出すという、もっとも古典的な技法です。機械化した今日の釣りとは対極にあるものです。餌なれした今のグレに通用しないかもしれませんね。
写真があれば貴重な映像になるでしょう。


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大社釣り 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月23日(金)19時55分5秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
「大社釣り」の話を聞いた方は、最新の仕掛けで釣果を目指す釣りと言うより「あの『大社釣り』をやって みょだねか」という感じでされていたようです。
だいぶ昔の話で、道具や仕掛けも「さがしゃ まんだ あーか もっしぇん」と言っておられましたので、もしあれば写真にでも撮らせてもらおうかと思っています。


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大社釣り 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月22日(木)22時41分32秒 返信・引用
わぁっ まつさん なつかしい話を。五十代後半で 大社釣りしてた方がいたんですか ? ! それはたぶん 最後の年代の方でしょうね。
そうです あれは短い竿で よま糸は濡らして という話は聞いたことがあります。
今のスピニングリールが出る前、つまり横転リールが出た頃にも大社釣りは すでに 古典手的な技法になっていたと思います。
あの踊るような竿さばきは 忘れられません。


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大社釣り 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月22日(木)20時33分25秒 返信・引用
以前、「大社釣り」を登録していただきましたが、今日、大社の方で釣りの好きな五十代後半の方と話をしました。
実際に「大社釣り」をしていた方で「ラインは絹糸に柿渋をぬって造っていた。竿の長さは一間半だった」という話でした。
しかし、リールが使われるようになってからは「大社釣り」をする人は居なくなったそうです。
以前に聞いた人は同じ大社の方でしたが、ラインはよま糸で、水に濡らして重くして使っていた、と聞きました。
仕掛けを色々工夫して各々が「大社釣り」をしていたのでしょうね。


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〜しさがる 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月20日(火)20時14分0秒 返信・引用
こだまさん こんばんは。
知り合いもあまり居ない町に来て、このような言葉を投げかけられるのは、結構つらいものがありますね。
それでホームシックになったりもします。
「〜しさがって」は、奥出雲ではあまり使われませんか?。
同じような表現をするとき、普段はどのような言い方をされますか。
それとも、あまり相手を侮蔑するようなことは言わないということなのでしょうか。

ところで、この度の雪はいかがでしたか。
ニュースでは倒木やビニールハウスの倒壊など被害が出ているようですが、お体をお大事に。


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〜しさがる 投稿者:こだま 投稿日:2009年 1月20日(火)17時13分59秒 返信・引用
若い頃 仁多から松江でくらすようになって 気にかかった言葉
のひとつが「〜しさがる」という言葉でした。結局相手を侮蔑して
いるのだな それにしても 里の方でもこんな言葉づかいもするのだな
と 妙に感心したものでした。
「こなやつが あげなことをしさがーだけん 気に食わんわの」


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〜さがる 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月19日(月)21時40分20秒 返信・引用
あらま ほんとですね 取り下げです。


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〜さがる 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月19日(月)21時30分9秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。
泉辞書に「〜さがる」で登録済みです。
金沢さんの採取になっていますよ。


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〜しさがる(ー) 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月19日(月)20時42分21秒 返信・引用
まつさん ありがとうございます。そうですね「〜しさる」は、やや丁寧がかった言葉ですから「〜しなさる」のつづまったものかもしれませんね。

で、気づいたのですが「〜しさがる(ー)」はどうも今まで登場していませんね。やや罵倒的な場合に使います。共通語の「〜しやがる」と同じですね。

あくまでも搭載案ですが。
【〜しさる(ー)】【〜しっさる(ー)】この場合は末尾の「〜る」が発音されることはない。
共通語 〜しなさる、(丁寧語としての)〜される
用 例 あんまー きばって しさーけん えたしんなーわね
用例訳 あんまり がんばってされるから くたびれもでますよ
採取者 金沢〔松江〕
<方言辞典には罵語>

【〜しさがる(ー)】この場合末尾の「〜る」が発音されることはない。
共通語 〜しやがる
用 例 だーだかいな きゃんことしさがって !
用例訳 誰だ こんなことしやがって !
採取者 松尾[湖陵]


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しさー 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月19日(月)19時30分34秒 返信・引用
「〜しさる(ー)」「〜しっさー(る)」は使います。
「し なさる」の縮まったのかなと思いますが、どうでしょう。
目下に対して、または罵倒する場合は「し さがって」となります。
「け えらんこと し さがって」などのように。
共通語だったら「〜しやがって」ですかね。


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〜しさー 〜しっさー 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月19日(月)19時01分30秒 返信・引用
「〜さっしやる」という言い方は典型的な出雲弁ですが、同じ意味で「〜しさる(ー)」「〜しっさー(る)」という言い方が松江ではありました。
「ほらけ あんまーなこと しさーけん えたしんなーわね」⇒「ほらね あんまりなことされるから くたびれもでますよ」「あしこの だんさん パチンコばっかしっさーけん 夫婦仲もわるんなーわね」。この「しさる しっさー」は少し目上か同等のくらいの人をさして言う場合に使います。
大人が子供などに対しては使いません。
「〜しさる(ー)」「〜しっさー(る)」=「〜される」 使いませんでしたか ?


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新ルール 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月19日(月)07時35分2秒 返信・引用
金沢さん、私は、出来るだけ多くの出雲弁を幅広く登載していただきたいという立場でお願いしているだけで、このことによって、泉辞書の整合性云々に話を広げるつもりは毛頭ありません。
新ルールでは、金沢さんのご見解はご見解として、最終的には主宰が決定される訳ですから、その結果を素直に受け入れるだけだと思います。

私もイ段→エ段クラスの変化は理解しているつもりですが、今回の「ビラ」→「ベラ」の転化が、どのような法則性に基づくものなのか、それが泉辞書の訛り基準にどのように抵触するものなのか、正直、本当に解りませんでした。今後、勉強させていただきます。


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訛り 単純訛り 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月18日(日)18時30分51秒 返信・引用
「単純訛り」というのは出雲弁の一般的な法則性に基づく訛りのことであって、そういうもの、たとえば「中舌母音」「二重母音}のようなもので、論文でまとめられており、すべての言葉で発生し、いちいち辞書搭載するのは量的に莫大となってわずらわしいものをいいます。
「イ段 ⇒ エ段」のようなもののことです。

わかっていますよ、それらもすべて方言として搭載すべき、とされるf-kさんのご意見は。
たしかに当辞書に整合性はありません。でも仕方ないと私は思いますね。


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だんびら 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月18日(日)17時37分17秒 返信・引用
副見出しでも結構です。私は、訛り自体が方言という認識ですので、是非確認していただき、採用をお願いしたいと願っています。泉辞書の単純訛りとか、普通の訛りという判断基準は、今もって十分に飲み込めていません。
頭が悪くて申し訳ありません。


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だんびら 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月18日(日)17時09分43秒 返信・引用
もとは「だんびら」でしょうが訛って「だんべら」でしたけど。普通の訛りだと思いますけど。略して「だんべ」とはいいますが「だんび」とはいいませんでした。
副見出しで ということですか ?


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だんべら・だんびら 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月18日(日)15時08分30秒 返信・引用
金沢さん、【だんべら】は登録済みですが、【だんびら】は見当たりません。
どなたかご確認お願いできないでしょうか?


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えふ だんべら 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月18日(日)14時10分8秒 返信・引用
おや 今岡さんの頃には「荷札」になっていましたか ? そうですか 昭和40年代にはエフはすでに死語になっていたということでしょうか。
たしかに、昔は、細い糸金といえばエフが一番身近にあったものといえますね。
f-kさんがヒューズの代わりに使われたというのもうなずけます。でも、今ならたいへんなことになりますね。

「だんべら」で搭載済みです。さすがに松江でも「だんべら」と訛っていました。

f-k さん 刀のダンベラ説はまったくいただけませんね。貴説のタヒラヒロ説に一票です。
「からんま(カラウマ)」は確かに「ごまめ、たづくり」とするのが一般的と思います。
検索でみても「片口イワシ」のことです。ただ厳密にいえば「ごまめ」は材料のこと、「からうま、たづくり」は調理法といえましょうか。
同じような食物で瀬戸内海の「いかなご」はありますけど、これは「いかなごの釘煮」と区分されており「ごまめ、たづくり」とは一線を画します。


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えふ・チッキ 投稿者:いまおか 投稿日:2009年 1月18日(日)13時29分53秒 返信・引用
金沢さん、私が37−8年前関西の学校に通っていた頃、長い休みが始まると最寄の国鉄吹田駅まで荷物を持っていき、田舎に送る荷物の手続きをしましたが、その折には既に「荷札」と言っていた(親は「えふ」と言っていました)ように記憶しています。薄い紙で上側が赤色で茶色の堅い穴が空いており細い、それこそ「糸がね」が通しておりましたね。「ちっき」は手荷物扱いで使われていました。今や宅配全盛の世になり、荷物を縄やビニル紐を掛ける必要もなくなり、これ等は殆ど「死語」に近くなってきましたね。


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語源2題 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月18日(日)10時10分35秒 返信・引用
気になっていた言葉の語源を探ってみました。

【だんべ】【だんべら】【だんびら】
この言葉は、出雲、伯耆地方に限られた方言のようですが、日本国語大辞典は「だんびら・段平」(刀身の幅の広いこと。また、その刀)の方言区分に掲載していました。
ぼたん雪に、幅広の刀「だんびら」をイメージしたものでしょうか?もしこれが、本当に語源だとすると、出雲人の言語感覚の豊かさに驚ろかされます。
しかし、個人的には少し違和感があります。「だんびら」は、「タヒラヒロ・平広」の転(大言海)、「ダダビロ・徒広」の転(竹田出雲集・日本古典全書)などの説があるようなので、むしろこちらが本命で、タヒラヒロorダダビロ→ダンビラ→ダンベラ→ダンベと転化したものではないかと思いますが、いかがなものでしょうか?

なお、泉辞書には【だんびら】は採用されていませんが、使われていたように思います。島根県方言辞典、鳥取県方言辞典ともに掲載されています。どなたかご確認いただけないでしょうか。

【からんま】
お正月の定番料理【からんま】。日本方言大辞典は【からうま】(辛くうまく煮るところから。ごまめ。田作り。出典・出雲方言考1927年)と、【からんま】(辛甘。小さい干鰯を辛く、甘く煮たもの。正月の料理として出す。出典・島根県方言辞典)を載せていました。
鹿島町の海産物商・カネタ高橋商店さんのホームページの「社長のコラム」では、「甘辛旨煮」説を採っておられます。
「辛旨」「辛甘」「甘辛旨煮」。どれも一理あって特定するのが難しいのですが、共通項の「辛」「甘」には納得しました。

ところで、泉辞書の【からんま】の共通語は「小さい干魚を甘辛く煮た物(お節料理)」となっていますが、一般的な共通語は「たづくり・田作り」ではないでしょうか?

日本国語大辞典の「たづくり」は、「小さい片口鰯を素干しにした乾物を炒って醤油、砂糖、みりんを煮詰め甘辛くした汁をからめたもの。正月用の祝肴に用いる。ごまめ。」としています。
なお、島根県方言辞典は、【たつくり】(乾鰯を油にかけて鍋でいり焼きしたもの)を石見方言として掲載していますし、米子、境港地方では今日でも【からんま】のほか、【たつくり(田作)】も広く使われ、鳥取県方言辞典にも採用されています。


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エフ チッキ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月17日(土)22時36分42秒 返信・引用
「えふ」は江戸時代の公家武家の輸送に用いた木札の名残。「チッキ」はまさにチェックの訛り、と 広辞苑にはあります。ともに国鉄用語です。今はないですかね ?

大辞典ではまさに「さこ(廻)」と当てられています。


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さこ 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月17日(土)22時34分20秒 返信・引用
泉辞書に【さこだ】(谷間の田)で登録済みの「さこ」で、加茂町には「廻田・さこだ」という地名もあります。

広辞苑には、「さこ・谷・迫(関西・九州地方などで)谷の行きづまり、または谷。せこ」で載っています。方言に間違いないと思います。確認できます。


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はら・さこ 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 1月17日(土)21時37分4秒 返信・引用
はら・さこ、私は知りませんが、地名ではまさに大原郡とか
大東と加茂の境界付近に西廻(にしざこ)というところがあるので、その言葉
はあったと思います。確認されればいいですね。
えふ、とか、ちっき、の語源を聞いたことがありますが、ちっき
はチェックのことですが、えふは忘れました。


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はら・さこ 投稿者:いまおか 投稿日:2009年 1月17日(土)21時09分56秒 返信・引用
まつさん、こんばんわ。「はら・さこ」ってあまり聞かれませんか?「はら」が水に浸かった、とか、「さこ」は手刈りさないけんでエライ。当に仰るとおりの地形を意味します。はらは今ではどんどん区画整理され、大規模な田になっていますが、さこはいつまでたっても
狭くて、畝っていて、段差もあって、機械化が困難な山間の田圃です。(棚田もこの一種でしょう。)


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えふ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月17日(土)20時29分6秒 返信・引用
荷札の「えふ」は今でも使われていますかね ? 戦前から戦後にかけては確かに標準語的に使いましたけど。最近はあまり聞かないような ?
国鉄には「チッキ」というのもありました。今は昔ですかね。


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はら・さこ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月17日(土)20時12分15秒 返信・引用
「はら」は、例えば三瓶山の「西の原」「東の原」とか「関ヶ原」のように地名としては分かりますが、開けた所を「はら」というふうな使い方は、私はあまりしません。
「はらっぱ」はテレビなどで聞く共通語です。

「さこ」は、これはもう初めて知った言葉で、今まで谷の意味で「さこ」を使ったことも聞いた事もありません。
や ほんね 出雲弁は奥が深いですね。


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はら さこ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月17日(土)19時36分17秒 返信・引用
「はら」とか「さこ」とかは方言か死語でしょう。
日本国語大辞典には「はら ?」も「さこ = 谷」も方言区分にあがっていますよ。


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磁器製の電灯傘 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月17日(土)19時28分39秒 返信・引用
ありましたよ電灯の傘ねぇ。直線の三角形のね。たまに壊れることがありました。
テンパール(商品名)のヒューズはとびましたねぇ。針金を使ったんですか おぞやおぞや。

しかし、あの戸車をご存知の方がいるとはね。あれは昭和後期になると鉄製がしゅりゅうでしたが。


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はら・さこ 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月17日(土)19時24分13秒 返信・引用
いまおかさん こんばんは。

「はら」「さこ」の言い方は知りませんでした。
泉辞書には「さこだ」→「谷間の田」が載っています。

「はら」は開けた所、「さこ」は谷あいの狭い所のような意味なんでしょうかね。
これは出雲弁になるのでしょうか、それとも共通語でしょうか?。


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戸車 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月17日(土)19時01分11秒 返信・引用
金沢さん こんばんは。

磁器製の戸車は覚えています。
私の子供の頃は、金属製かプラスチック製もあったかの頃ですが、磁器製が壊れて取り替える頃の時代だと思います。
交換修理で取り外した磁器製の戸車は子供のかっこうの遊び道具で、転がして遊んでいたのを憶えています。


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磁器の戸車 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月17日(土)14時58分8秒 返信・引用
金沢さん、【げんか(玄関)】の頑丈な引き戸は木製戸車でしたが、縁側の引き戸は磁器製でした。

他に、電球のソケットも磁器でしたし、また、正式な名前が思い出せませんが、今で言うテンパール(分電盤)も磁器製でした。その中に、今日のブレーカーの役割を果たす【ひーじ】(ヒューズの出雲訛り。鉛と錫の合金で作った線。ある強さ以上の電流が流れると溶けて、電気回路を断つ役割をする)が入っていて、突然停電になると「ひーじが飛んだ ひーじが飛んだ」と、真っ先に【ひーじ】の点検に走ったものでした。

農繁期など、電気をたくさん使うときに、頻繁に【ひーじ】が飛ぶのが煩わしくて、【ひーじ】の代わりに【えふ】(荷札)の針金を使うことがありました。ただし、これは違法で、「さんしくしょ(散宿所・配電会社の出先)ね みちかーと しかられーじね」と注意を受けたものでした。


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とぐるま 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月17日(土)13時19分50秒 返信・引用
思い出話です。戸口で思い出しました。「戸車」のことです。
戦前は終戦前の物資不足ではない昭和十年代前半の話です。
納屋などの戸口の板戸の戸車が金属製のヤツではなくて白い磁器製のものだった頃がありました。直径が4〜5センチのものでしたが。ご存知ありませんわね。


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はで・すけをかう 投稿者:いまおか 投稿日:2009年 1月17日(土)12時21分52秒 返信・引用
確かに、コンバインやハーベスタが幅を利かし始めたこの頃では、はで場もだんだん少なくなってきましたね。とくに「はら(原)」にはすくなくなり、「さこ(廻)」で残っているくらいでしょうか(機械を入れるのが難しいため)。まつさんや遠藤さんの仰るように、子供は専ら「投げ役」で、親の手元まで届かなかった時は妙に悔しかったのを覚えています。はでの材料となる杉と竹のことを「はで木」、収納してある小屋を「はで木小屋」といっていますね、今も。以前は10段以上もあった高さも現在はあまり見かけないでしょう?


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はで 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 1月17日(土)08時28分8秒 返信・引用
はでに稲をかけるときに上に登ってかけるものと、下から投げ上げる
ものに分かれて作業をしたのを覚えています。大人が上で子供などは
下でした。投げるときに稲束の稲穂側をひねっておいて、その回転を
利用して推進力をつけて投げると良く飛びましたですね。コンバイン
が出て最近ははでを作ることはないですね。また、出雲のはでは独特で
壁を作るので交通の見通しが悪くなったことも事実です。


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すけをかう 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月16日(金)21時02分17秒 返信・引用
「すけをかう」は懐かしい言葉で、「はでば」を思い出しました。
今は、田んぼは人に作って貰っていますが、おやじが百姓をしていた頃はずっと「てご」をしていました。
「はでば」を造るときに支柱を立てるのを「すけをかう」と言っていました。

私は、稲を「はでば」に掛けるとき下から稲束を投げ上げるのが好きで、言っちゃあなんですが、上手でした。フン(鼻息)
掛け手の手元めがけてピシャッと投げるのが楽しかったですね。


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取り消し 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 1月16日(金)20時06分35秒 返信・引用
先程の書き込み、登録済みでした。取り消します


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すけー(る) 投稿者:もりやま 投稿日:2009年 1月16日(金)20時02分26秒 返信・引用
すけをかう=支柱をつける で思い出しました。
以前の宴会は酒を強いられ、飲めない私などは大変困りました。どうしても杯を受けなけねばならない時など、隣にいける人がいるとその人に飲んでもらい杯を空にして受けます。
こんな場合“すけー(る)”と言いましたね。
【すけー】
用 例
「おらが‘すけ’ちゃーわ 一杯受けらっしゃい」

せんをする 使いますが、ビンや徳利の蓋の意味に使います。戸締り=しん と言い以前書き込み未確認語彙になりました。


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すけをかう 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月16日(金)13時13分0秒 返信・引用
戸締りをすることを「せんをかう」というのはあります。
広辞苑 ⇒ 「支う(かう)」の「つっかえ棒をかう」「支えをかう」のことだと思われます。
この泉辞書の「すけかう = 支柱をつける」と同じですね。これは古語で日葡辞書(16世紀)にも「カウバリヲカウ」とある、とあります。
それが「戸締り」の意で用いられているのだと思います。


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せん(を)する 投稿者:おざさ 投稿日:2009年 1月16日(金)12時42分22秒 返信・引用
私のところでは「せんをかう」という言い方もしていました。
たとえば「泥棒が入らんやにせんかちょかんといけんで!」。


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せん(を)する 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月14日(水)17時12分14秒 返信・引用
なるほどねぇ。「せん(を)する」ですか。たしかに「錠、鍵」などの道具名ではなくて「戸締り」にした方が方言らしいです。「自転車にせんしちょけよ」とまではいいませんもんね。賛成です。


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せん(を)する 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月14日(水)14時34分17秒 返信・引用
【はまえか】【おしにわ】に触発されて、【せんする】または【せんをする】という言葉を思い出しました。「戸締りをする」という意味です。【はまえか】【おしにわ】に続く【げんか】(玄関)の戸締りや、縁側の雨戸の戸締りに使っていました。

泉辞書には【せん(2)】(錠、鍵)で載っていますが、用例は「戸口のせんしたかや」となっていますので、この用例と同じ使い方です。

昔の戸口の戸締りは、錠や鍵の他に、開き戸の「閂(かんぬき)」、引き戸の「心張り棒(つっかい棒)」が一般的ですが、この他に引き戸の「栓(せん)」方式もあったように思います。

「栓(せん)」方式は、引き戸の下部枠に設けた木製の「栓(せん)」を、戸締りをするときにスライドさせて、敷居側にあらかじめ設けた穴に入れ、引き戸を固定するやり方です。

我が家の子どもの頃の【げんか】は、潜り戸付きの木製の頑丈な引き戸と、腰板付きの障子戸の二重構造でしたが、その戸締りは、本体の引き戸は母屋側の柱に留め金で繋ぎ錠を掛け、潜り戸は引き戸本体に「栓(せん)」で固定しました。縁側の雨戸も木製引き戸で、これも「栓(せん)」で固定しました。
木製引き戸がガラス戸に替わり、敷居がレールに替わり、戸締り用具が便利な金具に替わった後も、「戸締り」=「せん(を)する」という成句で使っていたものと思います。

泉辞書の【せん】を【せん(を)する】という成句に、共通語訳を「戸締りをする」「錠、鍵をかける」等に置き換えると用例とピッタリすると思うのですが、いかがなものでしょうか?


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お茶所・松江 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月13日(火)18時42分2秒 返信・引用
金沢さん、私も若造の頃、銀行史編纂のために調査に訪れた松江の旧家で、抹茶の丁重なもてなしを受け、作法も分らず冷や汗をかいた経験があります。

子どもの頃の加茂は、抹茶ではなく煎茶、番茶が主体でしたが、朝・昼・晩の食後はもとより、10時ごろの「なかやしん(中休み)」、夏場であれば「ひーねおき(昼寝起き)」、3時過ぎの「はしま(間食)」、夕方の仕事終わりのころの「しまえがけ」等々、お茶は日常生活に欠かせないアイテムでした。来客があれば、用件を聞くまでにお茶の準備をするのが普通の主婦の務めでした。そのため、家々には自家用の茶畑があり、煎茶、番茶は全て自前で調達していました。

古いデータですが、総務省平成13年調査によれば、お茶の1世帯当り年間消費量のベスト3は、1位・静岡市2,512g、2位・松江市1,617g、3位・北九州市1,571g。ワースト3は1位・岡山市560g、2位・広島市611g、3位・高知市632gとなっています。


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お茶所 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月13日(火)17時47分13秒 返信・引用
松江もかっては お茶所だったと思います。今はどうですかねぇ。
たとえば 私が銀行で現職だった頃 集金の下っ端の私でも お抹茶の接待を受けたことが多かったです。恵曇ではお茶口に鯖の煮付けが出たのには驚きましたけど。

今はそんなことはないと思いますね。むしろ揖屋の方が盛んだと思います。


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お茶所 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月12日(月)18時01分53秒 返信・引用
いまおかさん お久しぶりです。
いや あげですわ。「はまえか」は百姓屋では応接室みたいなもんです。
出雲はお茶所で、ちょっとしたお客でもすぐお茶をだしてもてなす、と昔聞いた事があります。
他所では、玄関の立ち話で用件が終わればそれでサヨナラでも別に失礼ではない、等。
他県で暮らした事が無いので、そこらへんの風習の違いはよく分かりません。
いまおかさん 出雲はやっぱりお茶所ですか?。


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おすにわ 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月12日(月)17時37分16秒 返信・引用
まつ さん そうでした ! お(う)すにわ でした ! これは私の勘違いです。
感覚的には「ウスニワ」といっていたように思います。


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はまえ(い)か 投稿者:いまおか 投稿日:2009年 1月12日(月)17時29分53秒 返信・引用
お久し振りです。思い出しますに、我が家(農家)では「おしにわ」(土間)の横(接して)に「はまいか」があり、近所の親しい方が来られたときに茶菓子でもてなす場所で、板が黒光する程ツルツルで、子供の頃は卓球をして遊びました。確か大黒柱をが後方横にありました。


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はまえか 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月12日(月)12時18分55秒   返信・引用
私の場合「はまえか」は、A家の内側の縁側、の意味で使っています。

金沢さん、セメントのたたきは「おしのわ」になりませんか?。


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はまいか 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月12日(月)00時48分41秒   返信・引用
松江でも「はまいか」は使われていました。町屋ですから風景は異なります。
農家のような広くない玄関のたたきの床を「はまいか」と呼んでいました。
玄関の式台ではなくて靴を脱ぐ前のたたきの床のことです。ま、セメントですけどね。


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浜床 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月11日(日)19時37分3秒   返信・引用
「浜床」は、日本国語大辞典によれば、寝殿の母屋に設けた方形の台に「州浜(すはま)」の模様があるところから来た名前のようで、「浜」との直接的な繋がりはないようです。
「はまゆか」という言葉は、898~901年頃の新撰字鏡に「波万由加」で出てくるそうで、随分古い言葉のようです。

この言葉が方言として残っているのは、@縁台・涼み台(信濃)A家の内側の縁側(島根)B玄関の式台(石川・島根)C台所の上がり口の板敷き・板の間(奈良)などで、これらの共通項は、どうやら「板敷き」「板の間」です。

出雲弁は、言葉の無形文化財であることを、改めて実感いたします。


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浜床 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月11日(日)18時35分33秒   返信・引用
f-kさん こんばんは。
なるほど「浜床」ですか。
一軒の家にも、細かくそれぞれの場所にそれぞれの名前があるのでしょうね。
職人でもない私には、知らない言葉は無いに等しいです。残念ですが。

「浜」を想像してみました。
海を渡ってどこかの島に行くなり、他の国に行ったとします。
ちゃんとした港でもない限り、断崖絶壁や岩場の海岸では近寄る事も出来ません。
どこかに砂浜でもあれば「あそこから上陸できそうだ」という事になって、そこにボートか小船を寄せます。
難破船の漂流物語はだいたいこのパターンですね。
そうすると、浜はその島のいわば玄関になるのかなと想像します。

また、稲砂の浜から神様がおいでになるんじゃなかったですかね。
等など考えると、「浜」はまさに玄関のイメージかなと強引にこじつけてみました。


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島根から関取が誕生するかも 投稿者:ブースカ 投稿日:2009年 1月11日(日)10時44分55秒   返信・引用
隠岐出身の幕下筆頭力士・福岡(八角部屋)は今場所勝ち越せば待望の関取(十両以上)になります。
昭和51年(1976)忍の山(大田市出身)から途絶えた島根県出身の関取復活に期待したいです。
出雲地方ではないですが、島根県出身として応援ください。
現在相撲界には力士では琴鳳・琴弥山・前の花(いずれも出雲市出身)竹谷(隠岐出身)行司は木村和一郎(出雲市出身)呼出しでは琴三(雲南市出身)が島根県出身です。


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はまえか 投稿者:f-k 投稿日:2009年 1月10日(土)21時35分10秒   返信・引用
まつさん、こんばんは。
おっしゃる通り、私も【はまいか】は【はまえか】と発音しました。

共通語の「浜床」の出雲訛りであろうと思います。

浜床(はまゆか)=大辞林から
(1)寝殿造りの母屋に置かれた方形の台。畳を敷き、四隅に柱を建て帳(とばり)を垂らして寝所などとする。
(2)神社などの向拝の階段下にある板敷の縁。浜縁(はまえん)。


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はまいか 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月10日(土)20時13分5秒   返信・引用
泉辞書にある「はまいか」ですが、私も使っていて「はまえか」に近い発音です。
なんとも えなげな 言葉で、なんで玄関の上がり立ての、あの板場が「はまえか」と言うのか考えると不思議です。
「〜えか」は「ゆか(床)」かなと思うのですが、では「はま〜」は何なのだろう?。
「は」は「端っこ」の「は」で、「ま」は「前」の「ま」かなと。
で、「(前座敷の)端っこの前の所にある床」かなと思ったりするのですが、勝手な解釈で何の根拠もありません。
どなたかご存知でしょうか。


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〜けんこさい(え) 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 8日(木)15時43分14秒   返信・引用
「〜けんこさい = 〜だからこそ」は「〜こさい = 〜こそ」の用例で取り上げられていますが、出雲弁独特の言い回しですから、やはり別掲すべきと考えますけどいかがなものでしょうか ?
「やっぱー 上野がおったけんこさい 金メダルがとれたてーもんだわの」。


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〜まへん 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 7日(水)17時31分40秒   返信・引用
よく考えてみたら 「〜まへん」は否定形の「〜へん」ですね。
「〜への」であげられていますから「〜まへん」は取り下げます。


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〜へん 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月 6日(火)20時49分5秒   返信・引用
「〜へん」は、確かに使ったり聞いたりします。
「そぎゃん こた さ へん」「なんだ あー へん」等。
「〜へん」は出雲弁であれば「〜しぇん」となるのが普通と思いますが、口の動きは「〜へん」の方が楽なような気がします。
確かに使いますね。


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〜まへん 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 6日(火)15時20分58秒   返信・引用
なんかの間違えではなかろうかと見てみましたがどうも載っていません。
「〜まへん」は関西語と同じ「〜ません」です。
松江では確実にありました。ただなんでもに使うわけではなくて、「そら ○○だあーまへんかや ?」というような場合にのみ使い「〜あーまへだった」と使うかどうかは記憶にないのですが。


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くいなかし 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月 5日(月)21時43分36秒   返信・引用
金沢さん こちらこそ今年もよろしくお願いします。

「くいなかし」は「くいさし」の副見出しになっていますね。
「くいさし」で連想するのは「吸いさし」「飲みさし」などです。
花魁がキセルで一服すって客に差し出すのは「吸いさし」ですが、これを「吸い残し」とすると、どうも違うような気がします。
「吸いかけ」のほうが言葉としてはいいような気がします。

「くいなかし」が「食べ残し」でも別に間違いではないと思いますが、「食べかけ」のほうが自分としてはなんかしっくりするような気がします。
別に泉辞書の書き換えを求めているわけではありません。


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くいなかし 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 5日(月)21時01分25秒   返信・引用
まつさん 今年もよろしくお願いします。
「くいなかし」の共通語訳は「食べ残し」になっているからいいんじゃありませんかね。
ただおっしゃるように我が日本では「まだ食べられるのに捨てられている食物」が非常におおいということは問題です。
京都府が毎年行っているゴミの中の「まだ食べられるもの」の調査では年々その数が増えてきているとか。
世界で飢えている人口が増えていることと比べて嘆かわしいです。


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くいなかし 投稿者:まつ 投稿日:2009年 1月 5日(月)19時59分53秒   返信・引用
あけましておでとうございます 今年もよろしくお願いします。

正月の ごっつぉ もそろそろ片付く頃ですね。
小皿や鉢に少しずつ「くいなかし」があって、なかなか食器が片付かない頃でもあります。
「け こーほど くいなかし せでも みんな 食ってしまーだが」
泉の辞書には共通語訳として「食い残し」となっていますが、なんか微妙にニュアンスが違う感じがします。
「食い残し」のイメージは残飯か生ごみで、もう捨てられる運命を感じますが、「くいなかし」は、まだ食べられるもったいないの気持ちが感じられます。
食べる 途中→半ば で、「くい 半 し」かなと思ったり。
ご先祖様の、食い物を大切にした言葉かなと思いながらも、メタボも気になる年明けでした。


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Re: さながら 投稿者:KEN 投稿日:2009年 1月 4日(日)23時01分50秒   返信・引用
明けましておめでとうございます!

金沢さん、私が提出した「さながら」を再び取り上げて頂きありがとうございます。
ただ、用例に少しばかりミスタイプがあるようですので補足します。
みなさん、確認の程よろしくお願いします。

「何の気なしね はなえちょーと えずも弁やなんかい なんぼでもでーだども さながら はなえてみ てってえわれーと なんだーえわれんやね なってしまーがね」


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さながら 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 4日(日)13時16分2秒   返信・引用
これも八雲kKENさんが4〜5年前に提出された言葉で未確認語彙になっているものです。
「さかがら」は典型的な副詞として「まるで・あたかも・・」の意で使われていますが、この場合は違います。
KENさんの用例です「何の気なしね はなえちょーとえずも弁やないかい なんぼでもでーだども さながら はなえてみってえわれーと なんだえわれんやね なってしまーがね」

「さながら」の語源は「さはさりながら ⇒ さりながら ⇒ さながら」で、もともとは「そうはいっても、ではあるけれども」です。
八雲の使い方はこの本来の意味がそのまま残っているものです。埋もれてしまうのは惜しいと思い、あらためて取り出してみました。
どなたか確認していただけませんか ? もりやまさんも わかりませんかね ?


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高麗 こま 投稿者:金沢 投稿日:2009年 1月 2日(金)23時06分25秒   返信・引用
そんな事件がありましたか。でも高麗のことを「こま」というのは確かです。「こま」で「高麗」に変換しますし、各辞典にも「こま楽」「こま剣」「こまうど(高麗人)」「こま塗り」という言葉が「朝鮮からわたってきたもの」という説明で載ってます。
「高麗」は「コーリア」のことでしょうけど「こま」という呼称は明らかに地名だけではありません。「こま」は「旧 高句麗」のことではなく「朝鮮全体」を指していう言葉に変わってきたものと考えてよいと思いますね。


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賀正 投稿者:遠藤 投稿日:2009年 1月 2日(金)19時04分59秒   返信・引用
金沢さん。朝鮮に神社はないので狛犬は朝鮮半島にはないですよ。もし
朝鮮から伝来したものだとしても、神社とは関係ないです。
外務省の研修所の入り口にあった狛犬のようなものが、義和団事件の
ときにどさくさににまぎれて持ち込まれたものということで中国から
クレームがついていたことがありましたが、あれは狛犬のように門
の両側に立ってました。いずれにせよ中国にあの手のものがあること
は疑いありません。
高麗をこまと読むのは埼玉県内の一箇所の地名だけで、なぜそう読む
のかはわかりません。高麗は「こりょ」で「こりあ」の語源です。
本題と関係なくてすみません。


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あけまして 投稿者:おくの 投稿日:2009年 1月 1日(木)21時05分50秒   返信・引用
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

では、では、m(__)m


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きさんじい 投稿者:こだま 投稿日:2009年 1月 1日(木)15時22分1秒   返信・引用
森田さんのご発言に付け加えます。おっしゃっているように きさんじい は
気散じい つまり 気が発散する 痛快だ ということになるのではないか と
思います。「気散じいのー やっぱし○○が負けたがの ほらみっさい」