凡例


<記載方法>

(1)原則として、語彙情報を最初に寄せたかた(以下第一採取者という)の音韻標記で登録する。なお、第一採取者名、確認者名、記述者名はメール等で連絡がつく人で氏名の他ハンドルネームでも可とする。

(2)採取情報は「採取者 第一採取者名[採取地域(以下地域という場合は合併前の旧市町村とする)]」と記載する。

(3)未確認語彙集から確認された場合は「採取者 第一採取者名[採取地域]・確認者名[採取地域]」と記載する。

(4)出雲弁の微妙なニュアンスを表現するために用例を記載する。2005年以降は地域による訛りや言い回しの違いを考慮して第一採取者に用例を作ってもらうよう努力し、第一採取者と用例等の作成者が違う場合にのみ(記録者:名前[記録者の使用方言地域])を付ける。

(5)「解説」等の記述者が用例作成者と違う場合は「解説」等の後に「・記述者名[使用方言地域]」を記入する。

(6)活用語の見出しは終止形を原則とする。

(7)見出しは仮名書きとし、長音は原則として「ー」を用いる。ただし動詞の終止形、例えば「ふねー(あんまする)」は「ふねる」、「せー(急ぐ)」は「せる」で示す。

(8)地域的なバリエーションについては必要に応じて辞書本文中に/【語彙発音】第一採取者名[採取地域]と記載し空見出しを付ける。

(9)助詞・助動詞等他の語句に付いて使用されるものは「〜」を使用する。
  (例)【〜ちょる】

(10)同音異義語は見出しの後に〔1〕・・〔9〕を付け区別する。
    (例)【えらい〔2〕】

(11)語中に音や長音が挿入される場合があるときは(音や長音)で表す。
    (例)【え(ー)しこ】
(12)音韻が違うが同じ語彙の場合は【発音1(発音2)】と表現する。
(例)【しぇけまつ(せけまつ)】

(13)語頭を「くゎ」「ぐゎ」「しぇ」「ふぇ」で登録した場合は語頭を「か」「が」「せ」「へ」に変換して空見出しをつける。

(14)出雲弁訛りの特徴から「し」「す」、「ち」「つ」、「じ」「ず」「ぢ」「づ」の区別がつかなかったり、「い」→「え」、「う」→「お」、「に」→「ね」、「ぬ」→「に」「の」、「ひ」→「ふ」、「ぶ」→「び」、「み」→「め」、「む」→「も」、「ゆ」→「い」→「え」音韻変化しているので、それぞれ探して頂くよう解説をする。

(15)品詞等の略号
   (ア)品詞の略号
            《名》名詞
           《形》形容詞
           《形動》形容動詞
            《動》動詞
           《助》助詞
           《助動》助動詞
           《副》副詞
            《感》感嘆詞 
   (イ)その他の略号
            〔動〕動物の名前でカタカナで記す
            〔植〕植物の名前でカタカナで記す
            〔昆〕昆虫の名前でカタカナで記す
            〔鳥〕鳥類の名前でカタカナで記す
            〔魚〕魚類の名前でカタカナで記す
           〔遊〕遊びに関する語
            〔幼〕幼児語:主として幼児との対話などで使われる語
            〔卑〕卑語:いわれのない差別や卑しめを表すことばで、現在では、使うことがはばかられる語

(16)新規発掘語は見出しページにを約1ヶ月間付ける。

(17)音韻表記の整理方法について(今後の課題)
 出雲地方の中でも”訛り方”に地域差があり、それが他地域の方に違和感を与えていると思われる。今後、”訛り方”の地域差について整理する必要がある。

2005年1月1日改正


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