出雲弁で綴る歌


  1. 手のひらを太陽に
  2. 私の彼は左利き
  3. Addicted To You
  4. 圭子の夢は夜ひらく
  5. 浪速恋いしぐれ
  6. 娘よ
  7. 氷雨
  8. 雪国
  9. ふるさと
  10. 瀬戸の花嫁

手のひらを太陽に

おらんちゃ ごっと 生きとーじ

生きとーけん おれしわや

おらんちゃ ごっと 生きとーじ

生きとーけん 悲しわや

手のふらを 太陽さんねー

翳いてみーと 紅真っ赤ね流れー

おらの血潮 メメゾだてて けらこだてて

アメンボだてて ごっと ごっと 生きとーわな

どーしだわなー

(制作者:加茂のだらじ)
2001年2月17日

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私の彼は左利き(おちの あのしは ひだりぎっちょ)>

こんまに投げキッス すー時も すー時も

こっちにくーだわやと 呼ん時も 呼ん時も

べったーべったー あのしは ひだりぎっちょ

あえでー涙を のぐー(ぬぐう)のも のぐーのも

やさしに小指を つなぐのも つなぐのも

べったーべったー あのしは ひだりぎっちょ

 

おまいさんね あわせてみてだども

おちは右利き すれちがい えけずご えけずごだわ

別れに片手を ふー時も ふー時も

横目で時計を みー時も  みー時も

おちの おちの あのしは ひだりぎっちょ



せごたね わーさを すー時も すー時も

ブラックコーヒー のん(飲む)時も のん時も

べったーべったー あのしは ひだりぎっちょ

おまいさんの まねしてみーだども

おちの右利き 直しぇらん えけずご えけずごだわ

みちかい手紙を 書く時も 書く時も

誰んぞに電話を すー時も すー時も

おちの おちの あのしは ひだりぎっちょ

(制作者:森下)
2001年2月1日

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Addicted To You

別段あー必要やなんか無い
さんと いけんこと えっとあーし
毎日話すー必要やなんか無い
電話代が かかって 迷惑しちょーに
 
変わらん愛情やなんか無い
不安があーけん強くなーし
二人のこと だれんだいに言わん
子供じゃないんだけん

どこまでも続く道じゃない
そーなら他を選べば いいにかーに

笑えー話
傷つけらいても 
 I'm back for more
おまえさんにaddictedかも
会えらんけんって
死のー わけじゃないし
お互いの事情分かっちょー

だども そーじゃ せつくて
毎日会いたーて
この気持ち どげすーと いいだーか
今おとなに なりたーて
いきなり なれらんで
 oh baby(oh baby)
おまえさんにaddictedかも

求めあー理由やなんか無い
キレイ事も必要さ
留守電に なっちょー夜中
メッセージ聞きに もう一回かけたい

 I'm in love with you  I know you want me too   
言えんけん言わんのじゃない

 
泣けるストーリー
疑われー度に   I love you more
おまえさんにaddictedかも
まわりのみんなも 言い訳は似ちょー
理由が必要だって思っちょー

だども そーじゃ せつくて
毎日会いたーて
この気持ち伝えてもいいの?
キスより抱きしめて
いきなり やめらんで
oh baby(oh baby)  おまえさんにaddictedかも

会えらん日の恋しさも
側におる愛しさも
いっしょぐらい クセになーに
キスより抱きしめて
いきなり やめらんで
oh baby(oh baby)

だども そーじゃ せつくて
毎日会いたーて
この気持ち どげすーと いいだーか
今おとなに なりたーて
いきなり なれらんで
 oh baby(oh baby) おまえさんにaddictedかも
 
キスより抱きしめて
いきなり やめらんで
 oh baby(oh baby)  I think I'm addicted to you

(制作者:くろさき)

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<圭子の夢は夜ひらく>

赤く咲くのは けしの花

白く咲くのは いり(百合)の花

どげ咲きゃえだらか このおちは

いめ(夢)は夜ふらく

 

じーご(十五)、じーろく(十六)、じーしちと(十七)と

おちのじんしぇえ 暗かった

したぢは どげんー暗くとも

いめ(夢)は夜ふらく

 

きんにょはマー坊 今日トミイー

明日はジョージか ケン坊か

恋ははかなく しぎてえく

いめ(夢)は夜ふらく

 

夜咲くネオンは おそ(嘘)の花

夜飛ぶ蝶々も おそ(嘘)の花

おそ(嘘)を肴に 酒をくみゃ

いめ(夢)は夜ふらく

 

前をみーやな 柄じゃねし

おっそを向くやな 柄じゃねし

ほがみしちょったら 泣きをみた

いめ(夢)は夜ふらく

 

一からじー(十)まで だらでした

だらじね 未練はねぇえだども

忘れられない しぃばっか

いめ(夢)は夜ふらく

いめ(夢)は夜ふーらーくー

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<浪速恋いしぐれ>

げえのためなぁ にょおばもほぉやすー

そーがどげした 文句があーかー

雨の横町 ほうじぇんじ

浪速しぐれか よしぇ囃子

今日も呼んじょー 今日も呼んじょー

ほーけまち 春団治

   そら おらは ほーけまちだわや 酒をごべごべ飲んし にょばを ほやかしし

   だども そーもこーも ごっと芸のためだぢね

   えんまね みちょらっしゃい! おらは日本一ねなっちゃーけん

   日本一だぢ わかちょーだらがや お浜

   なんかいの そのしんきくしぇ顔は

   酒だ 酒だ 酒買ってきてごしぇや

そばね おちが ついちょらんとー

なんだい 出来らん このしだけん

ほえは しましぇん ちらくても

えちかぁ中座の 華になー

惚れた男の 惚れた男の

がいなぁ いめぇがあー

   好き合って えっしょねなった仲だがね

   おまえさん あそんだがね 酒も飲んだがね

   おまえさんが 日本一のはなしかになーためなー

   おちは どぎゃん苦労ねも耐えてみしぇましぢね

しみーちくやな 浮世のおらでー

耐えて花咲く ばおじ花

こーがおらの 恋いにょーば

おまえさん おちの いきぐぁいと

わらぁふたぁね わらぁふたぁね

浪速のはぁりいがくー

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<娘よ>

嫁ねえくふが 来らなぁえーがーとぉ

男親なら だーでもおもー

はえぇもんだの 二十才をしぎて

今日はおまいの 嫁御さんしがた

おくー言葉は ねぇだども

かじぇをふかんこね 達者でくらしぇ

  嫁御さんが ほえたら えけんぢね

  おとっつあんのこた 心配さんでえけんの

  べっぴんだぢ 今日のおまいは

  ほんね べっぴんだぢ

  のー おかか

よんべ もしめが しゃくしてごいた

酒の味だい おぼえちょらん

ふりー写真をいーびーさいて

ここがおとっつあん そっくりだぢねてて

ほーげたあたーを なでながら

涙こらえて

ちばえてごいた

 

笑い話で しましぇーだども

口じゃ言わえん 苦労もあった

嫁御さんねえったら 我が儘言わんこね

えとしにょうばてて

言わいて 欲しい

えちも 笑顔を忘れんこね

ちいてえくだぢ

信じたまいね 

 

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氷雨

飲まいてごしなはい もぉちょんぼしぃ 今夜わぁえなぁせん いにたくぅないー

だぁーが待つといぅの あーの部屋で だぁーもおらんは今んごわぁー

 

うぅーたわんでごしなはい  そぉーの歌わぁー 別れたぁ あぁーのまいを

思い出すけん 飲めばやんべにぃ 涙もろぉくなぁー

こげなおらをゆるいてぇごしなはいー

 

外は冬の雨 まんだやぁーまん こぉのみなんとをーぬらすーよに

傘がねぇー訳じゃなぁいだぁーども いにたぁーくはなぁいー

もっと酔うほどに呑んで あぁーのまいを 忘れたいけん

(制作者:周藤)

 

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雪国

好きよあんた  えんまでもえんまでも

暦はもうちょんぼしで

今年もおわりだね

逢いたて  恋して

ほえたなーばん

そばにおって  ちょんぼでも

話を聞いて

ぼいちゃげて  ぼいちゃげて

ぼいちゃげて  雪国

 

(1997年5月掲載)

 

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ふるさと

兎ぼいちゃげた かの山

ちょべふな釣っちょった かの川

夢はえんまも めぐりて

わっしぇられん ふるさと

(1997年4月掲載)

 

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瀬戸の花嫁

瀬戸はあかくらになって 夕波小波

お前さんの島へ 嫁御さんに行くがね

わけと誰んもが  心配すーだども

愛があーけん  大丈夫だけん

ちょべ弟  行くだねとほえた

男ん子だったら  ほえたりしぇんこに

おとっつあんやおかか 大事にしてごしぇの

(1997年3月掲載)

 

 

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