横田の方言カルタ
(作:児玉敏郎)
出雲弁 | 解説(共通語訳) | |
い | いけず子は 世にはばかられ | いたずらっ子は やはり警戒され嫌われます。 |
ろ | ろんじあえこで ものにした | 取り合いをして 結局ものに出来ました。 |
は | ばんじましてと ごあいさつ | 晩になりましてと 挨拶をしましょう。 |
に | にょーばんこらちが 着飾って | 女の子達が 晴れやかに着飾っています。 |
ほ | ほがみばっかし せんこーに | わき見ばかりしてはいけませんよ。 |
へ | へらずをいって 馬鹿にされ | 屁理屈が筋が通らず 結局 馬鹿にされたのでした。 |
と | ととろかんもん かまーなよ | 頓着してくれないような者は 無視しましょう。 |
ち | ちょろまかいても わかーじね | ごまかしたりしても わかりますよ。 |
り | りーじいっぱい ぎばまーや | 精一杯 頑張りましょうや。 |
ぬ | ぬるがんが わしゃーええですよ | 私は ぬるめで よろしいです。 |
る | るすごとばれて しかられる | 留守番中にやったことが ばれて 叱られましたわ。 |
(を) | ||
わ | わりーしこーで 会えじゃった | あいにく 会えませんでした。 |
か | かいしょのあーとこ 見せてごせ | 甲斐性のある人だという証を 見せてほしいですね。 |
よ | よーだててもらーて よかったわ | 使ってもらえて よかったです。 |
た | たいぎたいぎの 大あくび | くたびれて おっくうで 大あくびが出るばかりです。 |
れ | れんき強うて おぞいしー | 嫉妬心の強い 恐ろしい人ですよ。 |
そ | そげなやーなこと やめーだわ | そのようなことは 止めて下さい。 |
つ | つりなぶっては 困らせる | 返事を長引かせて 困らせてしまいました。 |
ね | ねねしーにやって らちをあけ | 粘り強くやって とうとう片付けました。 |
な | なーじするほど よばれたよ | 満足し納得するほど ご馳走に預かりました。 |
ら | らちもないこと したもんだ | とんでもないことをしたものですね。 |
む | むしょーに昔が なつかしい | むやみに 昔がなつかしくなりました。 |
う | うつろいのええ 服を着て | 調和の取れた 似合いの服を着ておられますね。 |
(ゐ) | ||
の | のーまつにのって 損をした | おだてに乗ってやった結果が 損をしています。 |
お | おじないいこと ばっかしいい | 窮屈なことばかり いうのですね。 |
く | くらめさんごの 物さがし | さがしものを 暗闇の中でするのは 大変ですね。 |
や | やくてえもねえと そぶけられ | 何の役にも立たんことをと 嫌われました。 |
ま | まんなおしに一杯 如何です | 酒でも飲んで 運を引き戻しましょうや。 |
け | けっちんくらーて さようなら | あっさり拒絶されて 事が終わってしまいました。 |
ふ | ふとはなにやって しまわーじ | 一気に 片付けてしまいましょう。 |
こ | ごーぎに集めて 楽しんで | 派手に たくさん集めて 楽しんでいます。 |
え | ええこといいは ほどほどに | 自分に都合のいいことばかりいうのは 止めましょう。 |
て | てれぐれしたけん 後戻り | 仕事が前後して 結局やりなおすことにしました。 |
あ | あばきがつかん程 取れて | 多過ぎて処理に困るほど 取れました。 |
さ | さんばけてしまーた 解散だ | 興がさめてしまったね。止めましょうや。 |
き | きさんじかったね また勝った | 痛快でしたね。また勝ちましたがね。 |
ゆ | ゆーかせなええ顔 しちょってだ | ゆったりした いい顔をしておられます。 |
め | めっそもないと おことわり | とんでもないことですと お断りしました。 |
み | みてーさんぼが 過ぎますよ | あまりにも情のないやり方ですよと 意見しました。 |
し | しばやーまーて どまかいて | うまいこと演技をして だましたのですね。 |
(ゑ) | ||
ひ | ひとよさかけて 出来たわね | 一晩中かけて ようやく作りましたのですよ。 |
も | もとらずいいても はじまらん | 今更わけのわからないことを言っても駄目ですよ。 |
せ | せわえてかよーて 直さっしゃい | 続けて医者にかかってでも 早く直した方がいいですよ。 |
す | すねこばっての 大勝利 | ねばって頑張った結果の 大勝利でした。 |