松平不昧公(マツダイラ・フマイコウ)っていうお殿様が、
松江に日本茶を広めたという歴史もあってか、
出雲人はお茶が大好き。1日に5〜6回はお茶を飲みます。
ここでは、出雲におけるお茶文化を御紹介させていただきたいと思います。

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お茶は、たいてい自宅の居間で飲みます。
時々、近所のおばさんがお茶を飲みに来たり、
逆に、こっちから、近所のお宅にお茶を飲みに行ったりします。
お茶を飲みながら、世間話や噂話に花を咲かせる訳です。
近所のおばさんが、入れ代わり立ち代わりやって来る日は、
一日中お茶を飲んでいる事もあります。
という訳で、まずは毎日のお茶スケジュールを見てみましょう。

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☆お茶タイムスケジュ〜ル☆

8:00ごろ:朝のお茶
朝食の後にお茶を飲みます。
お茶を飲んでから、田畑へ「世話焼き(仕事)」に出かけます。

10:00ごろ:朝の仕事の合間のお茶
田畑の仕事の合間に、お茶を飲んで「たばこ(休憩)」します。

14:00ごろ:昼の仕事に出る前のお茶
昼食後すぐは、日が高く暑いので、少し日が陰るまで昼寝などをして過ごします。
昼寝からさめると、仕事に出る前にお茶を飲みます。

16:00ごろ:昼の仕事の合間のお茶
田畑の仕事の合間に、お茶を飲んで「たばこ(休憩)」します。

18:00ごろ:夕方のお茶
田畑の仕事から戻って、お茶を飲みます。
お茶を飲んでから夕飯の支度をします。

注)これは、Tel-Pんちにおける毎日のお茶スケジュールです。
これとは異なるスケジュールのお宅もあるでしょう。

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御覧の通り、出雲人は毎日
約2時間おきにお茶を飲んでいる事になります。
出雲人のお茶好き度は、
静岡や宇治にも負けてないと言えるでしょう。

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☆お茶うけ☆

1:お菓子
少し大きめの菓子皿に、袋モノのお菓子の中身をバラして盛ります。
せんべいやチョコレート、まんじゅう、かりんとう、スルメ、などなど何でもアリです。金平糖をバラバラっと盛った事もあります。
さきイカの上にシュークリームが乗っかってた事もあります。
#さすがにコレにはびっくりしました。。。

2:果物など
苺、桃、ぶどう、トマト、とうもろこし、味ウリ、すいか、梨、イチジク、柿、みかん、などなど、旬の果物や野菜が並びます。自前の畑で取れた物や、ご近所からのいただきものがほとんどです。
完熟の取れたてで、とっても美味しいんですよ。

3:惣菜
お茶うけのメインがこれです。畑で取れた野菜の煮しめやサラダ、漬け物、アゴ野焼きなど、一見、夕飯のおかずか?というような物がずらりと並びます。
#実際、食事の時にも全く同じ物がテーブルに並びます。

アゴ野焼きとは?
トビウオのかまぼこみたいなやつで出雲の名産品です。直径は5〜6cmくらい、長さ20cmくらいの円筒形で、竹輪のように、まん中に穴が開いています。穴の直径は1cmくらいかな?
Tel-Pんちでは、1cm幅くらいの輪切りにして食べます。
お土産にどうぞ。
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ご近所さんが集まってお茶を飲む時は、
お茶うけをネタに、野菜の出来具合いとか、
煮しめの味加減などを語り合います。
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☆神さま仏さま☆

お供え
朝晩、神棚と仏壇にご飯とお茶をお供えします。
神さま仏さまも、お茶がお好きのようです。

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☆お茶のブランド紹介種類☆(By奥野)
 
1:松江市
<森山園> 空山の里
華宝(煎茶)
千代の誉(抹茶)
<千茶荘> 極上白折(煎茶)
勾玉(まがたま)
掬水
八雲ほまれ
八雲物語
<三幸園> あさぎり
千鳥の里
<松弘園> 手摘みあさぎり
はつ芽のかおり
中村茶舗
ホームページが有ります
五月緑(煎茶)
ひの川(煎茶)
雷電
原田茶舗
ホームページが有ります
白折(煎茶)
特上白折(煎茶)
<原田産業>
出雲の緑(煎茶)
<大庭空山茶業組合>
空山緑
2:出雲市
<原寿園> 八雲ほまれ
白折(煎茶)
長寿の友(煎茶)
雲井の寿(抹茶)
茶三代一 八雲ほまれ
一茶
3:安来市
<はんのえ> 白折
八雲ほまれ
銘園
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以上、出雲(もしかして、Tel-Pんちだけかなぁ?)のお茶文化でした。

制作者:Tel−P

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