そして再び・・・!ヨッシー君!!

<The last story 1>














さようなら・・・ヨッシー・・・

今度逢う時は墓場かもな・・・



そう・・・あの時俺はヨッシーを見送り物語に終止符を打ったはずだ・・・


しかし、まさかまだ物語が続くとは・・・

ご覧下さい・・・熱く長い物語を・・・

















ヨッシーが北海道に旅立った半年後・・・


俺も師匠もヨッシーが居た時と何も変わらない日々を送っていた。


そんなある日の夜・・・



俺は休日を家でのんびりと過ごしていた。


食事を済ませ、部屋に戻ってタバコを吸おうとした時・・・











ピリリリリ・・・ピリリリリ・・・





携帯が鳴った。





誰だろうと思い携帯のディスプレイを見ると名前が出ていた・・・




「ヨッシー」





ピッ









何となく携帯を切ってみた。

すると・・・





ピリリリリ・・・ピリリリリ・・・



再びヨッシーからだ・・・




ピッ







俺「はい。こちら子供電話相談室!」

ヨッシー「ムフフフ!何かと思った!おっす。俺や!」

俺「え?アゴがどんどん突き出してきて困ってる?う〜ん、そんな時の対処法を教えてあげようか?壁でもいいので、表面がザラザラしたところにアゴの先端部分をつけて、前後左右好きな方向にこすりつけるといいよ!すると、削れて短くなるはずだ!どう?分かった?」


ヨッシー「ムフフ!分かるか!それに伸びるか!そんなもん!」

俺「なんだ、違ったのか。それに誰かと思えばヨッシーじゃないか!馬に勝ったか?仲良くしてるか?」

ヨッシー「お前良く覚えてたな!って、競争しに北海道にいるわけじゃないって!ムフフ!仲は良いけどな」

俺「つまらんな。で、そっちはどうなんだ?上手くやってるのか?」

ヨッシー「まぁ〜ぼちぼちな。そっちはどうよ?」

俺「別に何も変わってないよ。師匠も相変わらずやしな〜。」

ヨッシー「そかそか。まぁ〜こっちはちょっとした変化はあったけどな。」

俺「ちょっとした変化?何それ。まさか・・・ひょっとして・・・」

ヨッシー「ん?なんや?」

俺「アゴがついに枝分かれになったのか!先端からこう・・・パカッと・・・」

ヨッシー「違う!もうええねん!アゴはずっと同じ形や!ムフフ!そうじゃなくてな。う〜ん・・・」

俺「どうした?何をためらってるんだ?」

ヨッシー「いや〜・・・言おうか言うまいか迷ったんだけどな。」

俺「そこまで言ったら最後まで言え!」

ヨッシー「う〜ん・・・でもな・・・」

俺「何をそんなにもったいぶってるんだ!なんだ!素直に言えば楽になれるんだぞ!!」

ヨッシー「別に何も悪いことしてないぞ!ムフフ!」

俺「さぁ〜言え!アゴで人を殴ったのか!」

ヨッシー「でもな〜・・・何か笑われそうやしな〜・・・」

俺「そ・・・それ何か聞いたことある台詞だな・・・心配するな!笑わないと思うから!以前嘘ついてしまったかも知れないけど、
今度こそ守るから!」

ヨッシー「あぁ〜、なんか高校の時そんな事言ってた気がするけどなんだっけ?」

俺「細かいことは気にするな!思い出さんでもいいから!」

ヨッシー「思い出した!確か女にフラれた話をした時やな!ムフフ!」

俺「あれは・・・想像以上って言うか・・・何と言うか・・・でも、ちゃんと聞くから安心しろ!」

ヨッシー「本当に?」

俺「うん・・・」

ヨッシー「実はな・・・」

俺「・・・」

ヨッシー「○△×#☆$¢=Щ▲」

俺「はぁぁぁぁぁぁぁぁ??????」

ヨッシー「いや・・・だからな・・・○△×#☆$¢=Щ▲や」

俺「!?・・・それは・・・マジで言ってるのか?」

ヨッシー「おう!マジや!」

俺「・・・」

ヨッシー「どうした?静かやな。」

俺「い・・・いや・・・ちょっと目眩が・・・」

ヨッシー「なんでやねん!ムフフ!!」

俺「そ・・・それは現実の話か?」

ヨッシー「もちろんや!」

俺「嘘だ!!そんなはずは・・・」

ヨッシー「まぁ〜信じられんやろな!ムフフ!!」

俺「信じられないと言うか・・・それは許されるものなのかと・・・」

ヨッシー「当たり前や!俺も信じられやんかったけどな!ムフフ!!」

俺「・・・な・・・なんて言ったらいいのか分からんけど・・・」

ヨッシー「ムフフ!ショックか?ムフフ!!」

俺「ま・・・い、嫌ショックじゃないよ・・・そのことは師匠知ってるのか?」

ヨッシー「いや、まだ話してない。前電話したけど出なかったから、それ以来かけそびれてる。」

俺「そか・・・その話はするのか?」

ヨッシー「う〜ん・・・まぁな。言っても言わなくてもどっちでもいいんだけどな。」

俺「そ・・・そか・・・もし電話つながらなかったら、俺が電話してやろうか?」

ヨッシー「どっちでもいいけどな。ムフフ!」

俺「OK・・・じゃ・・・ヨッシーより先に連絡ついたら、俺から話してみるよ。」

ヨッシー「しかし今回は笑わなかったな!」

俺「ま、まぁ〜な・・・想像以上は想像以上だけど・・・質が違うと言うかなんと言うか・・・」

ヨッシー「なんやねん!それ!ムフフ!!もっと突っ込まれるかと思ったのに!」

俺「ありすぎて困るな・・・」

ヨッシー「困るんか!ムフフ!あ・・・そろそろすまんな。これから仕事や。」

俺「夜中でも何かすることあるのか?」

ヨッシー「まぁな。朝も早いけどな。じゃ、悪いけどまたな!また電話する!」

俺「お・・・おう・・・また・・・」


ピッ


俺は電話を切った。


これは・・・大変だ・・・


そう思いながら師匠の携帯に電話してみる。

しかし、師匠は出なかった。









それから一週間後の夜・・・











俺は自分の部屋で本を読んでいた・・・そこに・・・



ピリリリリ  ピリリリ



携帯が鳴った。

読みかけの本に未練を残しつつ携帯のディスプレイを見ると「師匠」の文字が表示されている



俺「もしもし?」

師匠「おう。俺や。」

俺「お前先週電話したんだぞ。気づかなかったのか?」

師匠「電話?お〜、そう言えばあった気がするな〜。」

俺「お前な〜・・・なんの為の電話なんだ。」

師匠「何の用な?」

俺「お前かけてきたのは何の用だったんだ?」

師匠「いや、何となく暇だったから電話したんや。」

俺「そか。実はな、先週かけたのはビッグニュースがあったからや。」

師匠「ビッグニュース?」

俺「先週ヨッシーから電話あったんだ。」

師匠「おお〜!ヨッシーか!!久しぶりに聞く名前だな!で、元気なのか?」

俺「まぁな。元気は元気だ。お前の所にも電話したみたいだぞ。」

師匠「俺の所に?え?あったか?」

俺「いや・・・聞かれても困るんだが・・・」

師匠「それで仕事は続いてるのか?」

俺「あ〜、やってるみたいだぞ。それは心配なさそうなんだがな・・・」

師匠「なんや。そもそも何でお前の所に電話したんだ?」

俺「そう。それを言おうとしてたんだ。まぁ〜近況を聞いてきたんだが、こっちは何も変わらないだろ?」

師匠「聞かれても困るが、まぁ〜そうやな〜。」

俺「所がだ・・・あいつは・・・変わってた・・・」

師匠「ほぉ〜・・・どうしたんだ?アゴが伸び続けてるのか?」

俺「あのな・・・心して聞けよ・・・」

師匠「おう。なんや。さぁ〜申して見よ。」

俺「お前いつの時代の何様や・・・」

師匠「俺様」

俺「はぁ〜・・・いや、それはどうでもいいんや。実はヨッシー・・・」

師匠「どうでもいいとはどう言うことや!失礼な!」

俺「いいから黙って聞け!ヨッシーなんだがな・・・」




































「 か 」


















「 の 」























「 じょ 」




















「 が 」



























「 で 」



























「 き 」























「 た 」








































師匠「嘘やん!マジかよ!!!!」

俺「あぁ〜!大マジだ!!未だに俺も信じられないがな!」

師匠「アハハハ!!そうか!!ついにか!!
なんでもっと早く言わないんだ!!」

俺「いや・・・電話したんだが・・・」

師匠「そんなん知らん!」

俺「知らんて・・・」

師匠「で、相手は馬か?」

俺「アハハ!確認し忘れたけど、多分人間だと思うぞ!」

俺「良く考えて見れば、その手の話聞いたことないな。あいつずっと彼女いなかったのか?」


俺「う〜ん・・・まぁ〜時効だからもういいかな・・・
実は高校時代にいたんだよ。」


師匠「嘘〜!俺聞いてないぞ!そんなネタあったんなら教えてくれよ!」


俺「聞かれたこともないし、当時は秘密にしておいてくれと言われてたからな。それにお前ヨッシーの恋愛なんか興味なかっただろ?」


師匠「おう!全く興味なかった!俺も色々あったからな!」


俺「あ〜、覚えてるよ・・・確かに色々あったな・・・」


師匠「ま、それはどうでもいいねん。そうかぁ〜!しかし、彼女がいたとは到底思えないな〜・・・あいつって女出来たらどんな感じになるんだ?」


俺「本人曰く、『俺は一途やからずっと好きになった人のことばかり考えてる。フラれたらひきずるタイプ』・・・だ、そうだ。」


師匠「アゴを引きずるの間違い違うか?しかし・・・へぇ〜〜!
そうなんや!しかし、俺は今回初めて聞いたから衝撃大きいなぁ〜!
今までで何人くらい付き合った人がいたんだ?」


俺「さぁ〜・・・俺が聞いたのは1人だけだな〜・・・」


師匠「同じ高校の女だったのか?あいつ確か不登校だったよな?その期間にいたのか?それともずっといたのか?」


俺「同じ高校じゃない。年上で確か働いてたと思う・・・彼女いたのは多分その時期じゃないかな〜・・・そこまでは聞かなかったけど、それまでは散々な結果だったから、いなかったんじゃないかな〜・・・」


師匠「散々な結果?まさか、フラれまくったとか?」(笑)

俺「当たり!その通りや!」


師匠「当たったのかよ!あいつ告白する根性あったのは以外だ・・・」


俺「ただ、並のフラれ方じゃないぞ!今思い出しても笑いが・・・」

師匠「どんなフラれ方したんだ?」


俺「実はな・・・」



俺は当時のことを師匠にとくとくと話をした。





師匠「ぶわっはははは!!!本当に?マジかよ!!そんなフラれ方したら一回目で多分もう告白出来ないぞ!!下手すると女性恐怖症になってるかもしれん!立ち直れないな!!」


俺「アハハハ!だろ?俺も信じられなかったぞ!」

師匠「中々壮絶なフラれ方してるな・・・しかし、その告白相手もフリ方とかもうちょっとなんかあるだろ・・・言い方とか・・・」


俺「それは俺も思った・・・」


師匠「えげつないな・・・良くあいつ生きてたな・・・てか、もう告白するの
止めればよかったのに・・・あいつ凄いな!マジで尊敬するわ〜」


俺「あぁ・・・あいつはタフだ・・・凄い奴だよ・・・」


師匠「腹痛いなぁ〜・・・良い話を聞かせてもらったわ〜」


俺「俺も腹痛くて仕方なかったぞ!」


師匠「だろうな・・・そして今度はついに彼女が出来たか・・・」


俺「うん・・・どういった人かとか詳細は聞いてない・・・
時間がなかった・・・」


師匠「一体向こうで何があったんだ・・・」


俺「分からん・・・ただ、とんでもなく面白いことになってるのは
確かだ・・・」


師匠「うん・・・次連絡あったら詳しく聞いておけよ!」



俺「おいおい!人の恋愛をネタにするなよ!」(苦笑)



師匠「じゃ、お前は興味ないのか?」


俺「ないわけないだろ!興味ありまくりだって!」



師匠「じゃ〜聞いておくべし!」



俺「おう・・・続いてたらな!」

師匠「その辺は確かに心配だ・・・でも、次に連絡ある時には
まだ続いてるだろ」


俺「さぁ〜な〜・・・そう祈っておくけど・・・ま、連絡あったら知らせるよ!」



師匠「おう!またな!」










俺は携帯を切った。





俺と師匠には分からなかった・・・



まさか・・・あんなことになるなんて・・・




















俺と師匠とヨッシー・・・







3人の思惑が交錯し・・・













混沌と化す・・・













恐怖と困惑が入り乱れ・・・そして見たことのない世界にいざなわれ揺れ動かされる・・・


















苦悩・・・悶絶・・・乱舞・・・


色々な展開が襲い掛かり生み出される結末・・・


























貴方はこの物語の結末を知った時・・・どう思うのだろうか・・・


















<・・・次回に続く・・・>