捕獲名人!ヨッシー君!!
ヨッシー君・・・
俺には未だ君が解らない・・・
何をしでかすのか・・・
何をしてきたのか・・・
これから先も解らないだろう・・・
(※今回の話は心臓の弱い方や想像力が豊かな方でショッキングな話が駄目な方々は見ないようにお願いします。
ただ、克服しようと思う方はご覧になってください!)
高校時代のある日の放課後・・・
俺は部室に居た。
部屋にあるのは黒板とテーブルと丸いパイプ椅子が4脚あるくらいの小さな部屋である。
窓際に立ち外の景色を眺めていた。
そこに・・・
ガラガラガラ・・・(←効果音)
「よぅ!何してるんだ?」
俺は声のした方を振り返って見た。
「ムフフ・・・」
見ると笑い方が『とっても不気味』なヨッシーが居た。
俺「なんだアゴか・・・」
ヨッシー「いきなりアゴはないやろ。」
俺「アゴはお前のシンボルでもあり、ポリシーがあるんやろ!!」
ヨッシー「やかましわ!所で今何を考えてた?」
俺「いやぁ〜・・・以前お前のアゴについてるものがワカメじゃないと言ってたから、たぶん『ひじき』じゃないかと・・・」
ヨッシー「ヒゲだって言ってるやろが!本当に何を考えてるんや?」
俺「景色を見て考えることと言えば天気の事と将来の行く末の事ぐらいだろう。」
ヨッシー「ムフフフ!そうか。」
俺「お前こそ何の用で入ってきたんだ?」
ヨッシー「今掃除終わったところや。たまにはクラブ活動しようかと思ってな。」
俺「多分誰も来ないぞ。」
ヨッシー「そうか。じゃ、時間見計らって一緒に帰るか。」
俺「えぇ〜!!俺まで変に思われたらどうしよう・・・」
ヨッシー「なんでやんねん!しかし、電車の時間までまだかなりあるな。」
俺「うん・・・何もすることもないな。」
ヨッシー「なにか面白いことないか?」
俺「あのなぁ〜・・・何もないよ。いつも言ってるやろ。」
ヨッシー「何て言ってる?」
俺「疲れるなぁ〜!自分のアゴに手を当てて良く考えて見ろ。」
ヨッシー「何でアゴやねん!普通胸に手を当てるんちゃうんか?」
俺「馬鹿だなぁ〜。今自分で言った通り『普通』ならの話だろ?それに位置的には合ってるし。」
ヨッシー「俺のアゴはそこまで長くないやろ!胸まで伸びるてるアゴってどんなんやねん!俺はツタンカーメンか!」
俺「おぉ!!!ツタンカーメン知ってるんか!!」
ヨッシー「知ってるわ!それくらい!」
俺「じゃ、一言言っておく。」
ヨッシー「なんや?」
俺「俺はどちらかと言うとモアイの方がしっくりくるような気がするんだが・・・」
ヨッシー「もういいって!アゴのことで馬鹿にするのも程々にしろよ!」
俺「勘違いするな。」
ヨッシー「何が?」
俺「俺はアゴのことで馬鹿にしてるんじゃない!アゴ以外のお前自身のことを馬鹿にしてるんや。」
ヨッシー「あのなぁ〜・・・アゴのことは良いって・・・ただでさえクラスの皆に掴まれて痛いのに・・・」
俺「マジか!アゴ掴まれすぎて痛いって話聞かないぞ!あはは!」
ヨッシー「笑うな!それに違う話にしよう。」
俺「ところで今ふと思ったんだが・・・」
ヨッシー「なんや?」
俺「お前は普段家で何をしてるんだ?」
ヨッシー「どうした急に。普通やぞ。」
俺「いや・・・良く考えて見ると聞いたことなかったなと思って。普通って?テレビ見たりとか?」
ヨッシー「大体な。・・・そう言えばこの前面白い事あったぞ。」
俺「どんな?解った!ついにアゴを自由自在に伸ばしたり出来るとか?」
ヨッシー「そうそう!やっと1mの壁を突破してな!・・・って、なんでやねん!!ムフフ!!」
俺「・・・楽しいか?良かったな・・・」
ヨッシー「話を振っといて突き放すな!!」
俺「それで?確かお前の住んでるとこ小さい二階建てのアパートだっけ?あそこだろ?釣堀が隣にある・・・」
ヨッシー「そうそう。そこの2階の部屋が俺の部屋なんだけど、夜暑くて窓開けたんや。」
俺「うん。」
ヨッシー「網戸だけはしてたんやけど、突然何かぶつかった音がしたんや。」
俺「あぁ・・・成る程。アゴが当たった訳や。」
ヨッシー「違う!!虫かなって思ったんだけど、何がぶつかったと思う?」
俺「お前の親か?」
ヨッシー「何で親がわざわざ外から2階に登ってきて網戸にぶつかるんな!」
俺「違うのか?じゃ、何?」
ヨッシー「実はな、こうもりや。」
俺「こうもり!?お前のとこにこうもり居てるのか?まぁ、俺のところも飛んでるから珍しくもないが・・・」
ヨッシー「こっちも飛んでるねん。」
俺「それで?」
ヨッシー「それでな・・・
ヨッシー「捕まえた。」
俺「はぁ!?捕まえた???またどうして?アゴで叩き落としたとか?」
ヨッシー「虫網で!ムフフ!」
俺「え?虫網で??お前部屋にそんなもん置いてたんか?使うことはあったのか?」
ヨッシー「それがな、この前虫捕まえようと買ったんやけど、捕まえられずに置いてたんや。まさか役に立つとは思わんかったわ!ムフフフフ!!!」
『虫網でこうもりを捕獲!!』
しかも虫が好きとか小学生とかの時にと言うのなら解るが、何故『この前』なんだ!!
想像してみた・・・
無精ひげが生えたアゴの長い太い黒縁眼鏡をしたヨッシーが・・・
何の意味もなくムフフ!とえくぼを見せながら、虫網を引っさげ・・・
虫を見つけたとたん、虫網をブンブンと振り回しながら追っかける・・・
不気味な上に気持ち悪い!!!!!
お前は何をしようとしてたんだ!!!!!
俺「そ、それで・・・こうもりはどうした?そのまま放したのか?」
ヨッシー「それがな、飼ってるねん!ムフフフフフ!!」
俺「飼ってんのかいッ!!」
ヨッシー「中々見慣れたら可愛いぞ。」
俺「素朴な疑問なんだが、鳥かごか何かにいれてるのか?」
ヨッシー「いや、違う。」
俺「じゃ、何に入れてるんな?」
ヨッシー「虫かごに入れてる。」
俺「どうして虫かごなんだ!!」(−−x)
ヨッシー「いやぁ〜、網と一緒に買ってたやつがあったから!ムフフ!」
俺「お、お前正気か?こうもりはきっとそんな狭いところに入れられて、
かなり苦しんでいると思うんだが・・・可愛いと思うならもっと別の物を
用意した方がいいんじゃないかと・・・」
ヨッシー「それはそれでいいんちゃう?ムフフフフ!」
俺「何がいいんだ!!意味が解らん!!」
俺「それで・・・餌は?」
ヨッシー「解らん。だから困ってる。一応トマトか何か入れようと思ったんだけど、
かごの入り口が狭くて入らないんだよ。」
俺「そ、それは切ったらいいだけの事じゃないか?それより・・・トマトって・・・」
ヨッシー「成る程!そうや!切れば良かったんや!参ったな!ムフフ!」
俺「とにかくトマトは入れるな。エラいことになるぞ。俺はこうもりに同情する・・・」
ヨッシー「そうか。ムフフ!」
俺「いや・・・こうもりは種類にも寄って食べるものが違うから・・・
それよりこうもり捕まえたのは夜だろ?」
ヨッシー「うん。」
俺「夜に2階の窓を開けて虫網を振り回してたのか?」
ヨッシー「そうやな。ムフフ!」
俺「いや・・・まぁいいんだけど・・・」
ヨッシー「とにかく餌がないからそろそろ放そうかなって思うんや。」
俺「そ、そうだな・・・きっとこうもりも喜ぶだろう・・・」
ヨッシー「そうするわ。」
なんなんだ!!この会話は!!
俺にはもうついて行けませんッ!!〜(T▽T〜)(〜T▽T)〜
しかし、この男は只者ではなかった!!
話はまだ続く!!
俺「まぁ・・・これで無事解決と言うことで・・・」
ヨッシー「そうやな。」
俺「しかし、面白いと言うか可哀想と言うか・・・」
ヨッシー「面白いやろぉ〜!」
俺「どうやら、お前と俺の笑いのセンスが違うみたいだな。」
ヨッシー「そうか?ムフフ!」
俺「お前今までで変わったものの捕獲ってそのこうもりだけか?」
ヨッシー「それがな。まだあるんや。」
俺「こうもり以外でまだあるのか?」
ヨッシー「捕まえたって言うか・・・何と言うか・・・」
俺「何だ?どう言うこと?」
ヨッシー「実はな、これも最近の話なんだが、夜一人でテレビを見てたんだ。」
俺「うん・・・」
ヨッシー「それでな、何かお菓子が食べたくて台所に行ったんや。」
俺「台所・・・1階に居てたんか?」
ヨッシー「そう。1階の部屋でテレビを見てた。」
俺「それで?」
ヨッシー「で、ポップコーンがあったからそれを持ってテレビの前に寝転がって、食べながらテレビを見てたんや。」
俺「ふんふん・・・」
ヨッシー「しばらく食べてたんやけど、ポップコーンが少なくなって来たから袋を破って広げたんや。」
俺「・・・」
ヨッシー「でな・・・鷲掴みにしながら、口に入れてほうばってたんだけど・・・」
俺「ちょ、ちょっと待て・・・」
ヨッシー「どうした?」
俺「いや・・・嫌な予感がするんだが・・・」
ヨッシー「どうかなぁ〜・・・大丈夫やと思うけどな・・・」
俺「何かあんまり乗り気にならないなぁ〜・・・もういいよ。止めよう。」
ヨッシー「まぁ、そう言うなよ。」
俺「なんだよ。食べてる時になんかが部屋に入って来たんか?」
ヨッシー「まぁ、近いかな。それがな、信じられやんもんやねん。」
俺「何が?」
ヨッシー「実はな、ポップコーンを掴んで口に入れて噛んだらな、何か食感が変やねん。」
俺「何?食感?」
ヨッシー「で、手に残ったポップコーンをまじまじと見たんや。何があったと思う?」
俺「・・・ま、待て。止めろ。やっぱり聞くのは・・・」
☆WARNING!!☆
これより先は見たくない人はスクロールをして
数行飛ばして読んでください!!
ヨッシー「ゴキブリが入ってたんや!」
NOoぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!!!!!
ショック☆<( ̄□ ̄;)>☆ショック
ヨッシー「半分食べてしまってな!ムフフフフ!!」
あああああ!!!半分って言うな!!!!
リアルすぎる!!!
イヤ(T△T 三 T△T)イヤ
俺「お、お前平気なのか?何が具合悪くなってないのか?死ぬぞ!」
ヨッシー「いやぁ〜、メスじゃなくて良かった!!」
ちっが〜〜〜う!!(ノ`´)ノミ┻┻がっちゃ〜ん!
俺「そりゃ・・・そうかも知れないが・・・そいつは・・・び、病院に行った方が・・・」
ヨッシー「一応うがいはしたけど・・・体は何ともないわ。ムフフフフフ!!」
俺「いや・・・今後何か症状が出たらどうするんだ?」
ヨッシー「まぁ、それはそれでいいんちゃう?
ムフフフフ!!」
だ・か・ら!何がいいんだッ!!
き、気持ち悪い!!
話も!
笑い方も!!
ヨッシー自身も!!!!!
それに何でなんともないんだ!!
どうなってるんだ!!!お前の体と脳みそは!!
もう俺は完全に壊れた・・・
全く何もかも解りません!!!
もう駄目ポ!〜〜〜〜(〜T▽T)〜 ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ!!
俺「お前は言うなって言ったやろ!!」
ていッ!( ´Д`)ノ ☆)><)イタ
俺「言うたやろ!!」
この!( -_-)ノビシ*)゚O゚)あぅ
俺「言うたよなぁ〜!!」
ゲシッ!( -_-)_θ☆)>_<)アイタッ!
俺「気持ち悪いぞ!!」
このバカチンが〜!!! 川`0´)/☆#T。T) アウッ!
ヨッシー「痛いなぁ〜!ムフフ!!」
俺「笑うなぁ〜!!」
待て!ε=ε= (ノT▽T)ノ ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
電車の時間をすっかり忘れ・・・
ムフフ!と笑いながら逃げるヨッシー・・・
結局最後にトドメ一発を与え話は終わった・・・
しかし・・・師匠とはまた違う強さと生態が一つ解った一件だった・・・
あぁ〜、ヨッシーよ・・・
頼むから理解出来る行動を取ってくれ!
いい大人になることを切に願う・・・
そして・・・
今後あまりヨッシーのプライベートに触れまいと固く決意した俺だった・・・
(T▽T)アハハ!