プロレスにはドラマがある
殴る、蹴るだけの喧嘩じゃない!
そこには様々な人間模様があるのだ・・・
■ブーイング
今のプロレスは昔ほど、ブーイングは多くない。
前は殺伐としていて、レスラーや試合展開にブーイングしていた。
テレビでこの前の2006.07.16 日本武道館大会の
小川 太田 vs 田上 中嶋の試合を見た。
田上がちょっとだけ動いて、すぐタッチという場面があった。
会場は
「エェー!?」
数年前の田上ならブーイングだっただろう。
かつて田上が鶴田のパートナーだった頃、タッチして田上が
出てくるだけで大ブーイングだった。
田上は、なにくそ!といった感じで試合をしていた。
ブーイングが彼を変え、強くさせたといってもいい。
それだけブーイングはレスラーにとっては影響のあるものなのだ。
力皇もGHC王者の時には、ブーイングを受けていた。
試合内容、ノアの王者として認めてもらえず、随分と辛かったことだろう。
しかし、これをバネにすればもっともっと凄いレスラーになれるはずだ。
レスラー達はリングが全てなのだ。
ファンからの叱咤激励、ファンからの後押しがレスラーを育てる。
長い時間をかけてレスラーが育ち、また我々ファンも年を重ねていく。
プロレスほど、レスラーとファンとが一体感のあるスポーツはない。
ファンは全力で歓声を送り、ブーイングもガンガンやるべきなのだ!
ただ目の前の敵を叩き潰すだけのスポーツじゃない。
レスラーとファンと一緒に、歴史に残る試合を作り上げるのだ。
色々な意味でブーイングというのは、試合の価値を高める大事な要素だと思う。
しかし田上はブーイングを受けなくなるまで随分と時間がかかったもんだ・・・。