プロレスにはドラマがある
殴る、蹴るだけの喧嘩じゃない!
そこには様々な人間模様があるのだ・・・
■破壊王
新日系で好きなレスラーは橋本真也だ。
説得力のある重い蹴り、相手を睨む目つき。
緊張感を醸し出す良いレスラーだった。
晩年は肩の怪我で本来の力は発揮できていなかったようだが
それでも素晴らしい試合を見せてくれていた。
IWGP戦での防衛ロードは今でもファンの心に焼き付いている。
あれほど強いレスラーを表現できる人は今後出てくるのだろうか?
最後に生で橋本を見たのは2004年02月22日の川田利明との三冠戦。
会場は橋本を完膚無きまでに叩きのめせ!といった空気だった。
試合の終盤、川田のストレッチプラムにセコンドに
立っていた中村祥之ZERO-ONE渉外部長が今にもタオルを
投げようという姿勢だった。
その瞬間、周りからすごい野次が飛んだ。
セコンド陣営が邪魔でよく見えず、セコンドにたいして結構な量の
ペットボトルが投げ込まれていた。
いかにファンがこの試合に真剣だったのかが良く分かる。
最後は川田のストレッチプラムにタオルが投げこまれ、川田の
3度目の防衛となった。
橋本は他団体との対抗戦を強く望んでいた人だった。
ZERO-ONEを旗揚げしたのは、それが大きいかもしれない。
実際、全日系(五強)とシングルで戦ったのは川田だけ。
三沢も秋山ともシングルは無い。
小橋とはタッグマッチでも顔合わせが無かった。
橋本 vs 三沢
橋本 vs 小橋
橋本 vs 秋山
橋本 vs 田上
本当に夢のカードとなってしまった。
生前、橋本は太く短い人生でありたいと語っていたそうだ。
十分すぎるほど太い人生だと思う。
多くのファンに愛され、魅了してきた橋本。
橋本が生きてきた証がIWGP、三冠のベルトに刻まれている。
多くのファンが橋本真也の生き様を伝えていき、心に生き続ける。
ずっとこの先、橋本の勇姿は忘れないだろう。
・・・久しぶりに橋本真也の試合が見たくなったなあ。
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