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 チャールズ・ブロンソン/CHARLES BRONSON

 
1921年11月3日、アメリカ、ペンシルバニア州アーレンフェルドにロシア移民の子として生まれる。ハイスクール時代から俳優を志望していたが、卒業とともに亡き父の後を継いで炭坑夫となり、人夫、料理人、ボクサー、水泳教師などをしているうちに、ある演劇グループと知り合い、小劇場に出演する。さらにパサデナ・プレーハウスで演劇を習い卒業後、29歳の時に「You're in the Navy Now」で映画界入りした。しかし下積みの端役生活は長く、54年「アパッチ」「ヴァラクルス」、55年「真昼の脱獄」など、荒くれ男の役で出演していたものの、あくまでも引き立て役にすぎなかった。
 彼の名が売れるようになったのは、58年から始まったテレビ・シリーズ「カメラマン・コバック」と、同じ年の映画「機関銃ケリー」の主役だった。
 60年の「荒野の七人」あたりからブロンソンは主役に近い傍役としてのコンスタントな活躍をするようになる。
 63年の「大脱走」、68年「サンセバスチャンの攻防」「戦うパンチョ・ビラ」など、着々とその地位を固めてきた。それでも当時の彼はまだ、一級作品の看板スター扱いではなかった。彼が大スターになったのはハリウッドではなく、ヨーロッパだった。
 68年のアラン・ドロンと共演したフランス映画「さらば友よ」の大ヒット、マカロニウエスタンの「ウエスタン」でのもの凄い拳銃さばき、そして名匠ルネ・クレマン監督による70年の「雨の訪問者」で彼の名声は決定的なものとなった。50歳近くで大スターになるのは、映画史上めずらしい事であった。
 デビッド・マッカラムの前夫人ジル・アイアランドと再婚して、ジルの息子三人と、彼自身の先妻との子供二人の計五人の子持ちであり、その良き夫ぶりには定評がある。ロサンゼルス郊外のベル・エアーに部屋数35を有する自宅を持っていたが、仕事上フランスで暮らす事が多かった。「私はフランスが好きだ。生きる喜びと、他所ではみられない自由に満ちているからだ」と彼は語っていた。
 70年代に日本化粧品の「マンダム」のコマーシャルに出演したブロンソンは、かっこ良かった「ウーン、マンダム」というセリフも流行しました。ブロンソンは始めCM撮影には乗り気ではなく「化粧品のCMと聞いたが、私はご覧の通りの長髪とヒゲだ、化粧品のイメージとはほど遠いのではないか
」と言ったそうだ。しかし日本のCM担当者は、今回のCMは常識に反逆した考え方で制作することと、野生と知性を兼ね備えた男を演じる、最も男臭い俳優はチャールズ・ブロンソンしかいないと思い、あなたを選んだのだと力説し「どんな役を演じても、いつもブロンソン流にやるその強烈な個性、ありのままのブロンソンが絶対に日本の青年たちに受けるのです」と言うと、初めて表情をくずし「あまりおだてるなよ」と言って帰っていった。その夕刻にCharles Bronsonとサインされた契約書が届いたそうです。CM撮影は日米合同のスタッフで進められたが、うまくいかず撮影はどんどん遅れていった。大切なアップショットを残して時間切れまであと30分しかなくなり、その状況をブロンソンに伝えると「私は約束の時間しか働かない主義だ」と言い、彼はプラチナのピケを一時間巻き戻して「まだ時間はあるじゃないか、さあやろう」と立ち上がったそうです。意気に感じたスタッフはその一時間を見事に生かして撮影は終了したそうです。アリゾナロケには、愛妻のジルと三人の息子たちが参加して、なごやかな雰囲気を作ってくれ、ロケ地モニュメントバレーは西部劇の名所で、雄大な風景をバックに白馬に乗ったブロンソンが登場するシーンは、やはり本物だけが持つ迫力でした。撮影の合間は子供たちを馬に乗せ、カメラでスナップ写真を撮ったりして、いい父親ぶりを見せていたそうです。
 そんなブロンソンも、2003年8月30日に、81歳で肺炎で亡くなってしまいました。

★映画出演作品〈製作年〉
1951
  (未公開)/YOU'RE IN THE NAVY NOW

1952
  白昼の脱獄/MY SIX CONVICTS
  赤い空/RED SKIES OF MONTANA
  (未公開)/PAT AND MIKE
  (未公開)/BLOODHOUNDS OF BROADWAY

1953
  肉の蝋人形/HOUSE OF WAX
  雨に濡れた欲情/MISS SADIE THOMP SON
  (未公開)/THE CITY IS DARK (CRIME WAVE)

1954
  勇者の汚名/RIDING SHOTGUN
  アパッチ/APACHE
  太鼓の響き/DRUM BEAT
  (未公開)/TENNESSEE CHAMP
  ヴァラクルス/VERA CRUZ

1955
  真昼の脱獄/BIG HOUSE, U.S.A.
  攻撃目標零/TARGET ZERO

1956
  去り行く男/JUBAL

1957
  赤い矢/RUN OF THE ARROW

1958
  (未公開)/GANG WAR
  (未公開)/WHEN HELL BROKE LOOSE
  決闘!! ブーツヒル/SHOWDOWN AT BOOT HILL
  機関銃ケリー/MACHINE GUN KELLY

1959
  戦雲/NEVER SO FEW

1961
  荒野の七人/THE MAGNIFICENT SEVEN
  空飛ぶ戦闘艦/THE MASTER OF THE WORLD
  独立騎兵隊/A THUNDER OF DRUMS
  (未公開)/X-15

1962
 
 恋のKOパンチ/KID GALAHAD

1963
 
 大脱走/THE GREAT ESCAPE
  テキサスの4人/FOUR FOR TEXAS

1965
 
 いそしぎ/THE SANDPIPER
  バルジ大作戦/BATTLE OF THE BULGE

1966
 
 雨のニューオーリンズ/THIS PROPERTY IS CONDEMNED

1967
  特攻大作戦/THE DIRTY DOZEN

1968
 
 戦うパンチョ・ビラ/VILLA RIDES
  さらば友よ/ADIEU L'AMI
  ウエスタン/ONCE UPON A TIME IN THE WEST
  サン・セバスチャンの攻防/GUNS FOR SAN SEBASTIAN

1969
  おませなツインキー/TWINKY

1970
 
 雨の訪問者/LE PASSAGER DE LA PLUIE
  アドベンチャー/YOU CANT WIN 'EM ALL
  狼の挽歌/VIOLENT CITY
  夜の訪問者
/DE LA PART DES COPAINS

1971
 
 扉の影に誰かいる/QUELQU'UN DERRIERE LA PORTE
  レッド・サン/SOLEIL ROUGE

1972
 
 大砂塵の男/THE BULL OF THE WEST
  バラキ/THE VALACHI PAPERS
  メカニック/THE MECHANIC

1973
 
 シンジケート/THE STONE KILLER

1974
 
 狼よさらば/DEATH WISH
  ブレイクアウト/BREAKOUT
  マジェスティック/MR. MAJESTYK

1975
 
 ストリートファイター/HARD TIMES

1976
 
 軍用列車/BREAKHEART PASS
  セント・アイブス
/ST. IVES

1977
 
 特攻サンダーボルト作戦/OPERATION THUNDERBOLT
  ホワイト・バッファロー/THE WHITE BUFFALO

1978
 
 テレフォン/TELEFON

1979
 
 太陽のエトランゼ/CABOBLANCO

1981
  デス・ハント/DEATH HUNT

1982
  ロサンゼルス/DEATH WISH II

1984
  地獄で眠れ/THE EVIL THAT MEN DO

1985
  スーパー・マグナム/DEATH WISH 3

1986
  トップレディを殺せ/ASSASSINATION
  必殺マグナム/MURPHY'S LAW

1988
  メッセンジャー・オブ・デス/MESSENGER OF DEATH

1989
  禁じ手/KINJITE
  バトルガンM-16
/DEATH WISH 4: THE CRACKDOWN

1991
  インディアン・ランナー/THE INDIAN RUNNER

1993
  デスウイッシュ/キング・オブ・リベンジ/DEATH WISH V/ THE FACE OF DEATH

1996
  COP/BREACH OF FAITH: A FAMILY OF COPS II

高野の七人

大脱走

さらば友よ

雨の訪問者

狼の挽歌

扉の影に誰かいる

レッド・サン

シンジケート

狼よさらば

ストリートファイター

テレフォン

ロサンゼルス


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