武甲山、大持山

(1304b、1294b)

(2007/2/24)


 約半年ぶりに山へ行けることになりました。当面のごたごたが何とか片づき、余裕ができたからです。どこに行くかはかなり迷ったのですが、足慣らしと言えば奥武蔵!と相場が決まっているので(ホントか?)、奥武蔵の盟主・武甲山に行くことにしました。最短距離の生川から上がり、小持山、大持山を経て名郷に下りるという、かなり前から奥武蔵を歩くならこれだなと思っていたルートを歩くことにします。


                       ☆生川〜武甲山

 生川までは西武秩父駅からタクシーで行くことにしました。横瀬駅からでは2時間近くをトラックがびゅんびゅん通る車道を歩かなくてはならないため、それは流石にイヤでした。もっとも、二時間の距離をタクシーなら20分、料金も3000円弱ならば十分に利用する価値があるというものです。林道のかなり奥まで入ってもらったので、だいぶ楽ができましたヽ(´ー`)ノ しかし、本来ならば登山口の目安となる「一の鳥居」を見落としてしまったことは残念ですが。

 タクシーを下りて林道を十分ほど歩けば道は登山道となります。ここの標識には「武甲山まで1時間50分」とあり、長丁場を感じさせます。久々の山歩きということもあって、ペースを上げずにゆっくりとスギの植林帯の中を進んでいきます。歴史ある古参道だけあって、随所に丁目石が残っていますが、コースが変わったのか、結構間が抜けています。「22、23、24、27?!」って感じで。

 特にこれといった急坂はありませんが、とにかく単調な登り、周りは延々とスギの植林帯なので、正直ちょっと退屈になります。所々にスイッチバックはありますが。

 登山口から30分ほどで「大杉の広場」というちょうど標高1000メートルの地点に出ます。ここに大きなスギがあるみたいなのですが、周囲はスギだらけなので、どれのことだか探す気力はありませんでした。ともあれ、ここから尾根に出た感じで、やや道はなだらかになります。代わって足下には白い石がゴロゴロとしだすようになります。恐らく石灰岩なのでしょう。と言っても、足を取られるほどではなく、とにかくダラダラと単調なままスギの植林帯の中を登っていきます。やがて「一般コース」と「階段コース」の分岐となります。階段など疲れるだけなので、躊躇することなく「一般コース」を進みます。やがて自然林が見えてきて、道が明るくなれば山頂はもうすぐ。ちょっとだけ急坂を登れば武甲山の山頂の一角に飛び出します。

 山頂にはでかい神社「御嶽神社」があり、その裏手に展望台があります。展望台には眼下に石灰岩を採掘している現場が見え、その向こうに秩父盆地、そして山並みが広がります。両神山の右手には北アも見えるはずなのですが、あいにく西高東低の冬型の気圧配置。北アはもちろん、上信越国境の山々も雲の中でした。唯一、日光方面だけは見えていましたが。また、木々の間からは真っ白な八ヶ岳も一部望めました。


 ☆武甲山〜小持山

 展望台はもろに北風が吹き付けて物凄く寒かったので、写真を撮ったらすぐに神社前に戻ります。神社前はちょうど山頂部分が北風をブロックしてくれる上に自然林の日溜まりでぽかぽかヽ(´ー`)ノ たまたま居合わせた人とベンチに腰掛けてメシを食います。この人、何と同じ区の住人。年齢は私の親世代くらいの人ですが、楽しい一時を過ごせました。さて、その人は生川に戻ってしまったので、こちらは予定通り大持山方面へ向かいます。

 大持山へ向かう縦走路は防火帯になっていて、開けています。が、結構急な下り。眼前に小持山から大持山にかけての稜線が続くのを眺めながら一気に下ります。この下りの最低鞍部がシラジクボ。ここからは逆に小持山にかけてほとんど同じ標高差を登り返すことになります。これがキツイ! 半端じゃなくキツイ! 小刻みなスイッチバックを強いられる急斜面、木の根っこを掴んではい上がっていくような急斜面が続いたかと思うと今度は岩場。ロープもクサリも無いので三点ホールドしながらよじ登っていきます。小ピークがいくつか続くので、登りだけでなく下りでも急斜面、岩場の連続。ヘトヘトになりながらようやく小持山の山頂にたどり着きます。登りの方が主だったので何とかなりましたが、これがもし逆コースだったかと思うと……(下りが苦手なので)。

 なお小持山山頂直下の北側斜面にはわずかではありますが雪が残っていました。登山道には雪が無かったので、歩くのに支障はなかったですが。間近に見える奥多摩の北斜面を見ても、雪があるのはおおよそ標高1500b以上から、という印象でした。それにしても、もし凍結があった場合のことを考えると、やはり冬場は北側斜面を登って南側斜面を下るのが一番ですね。

 また、小持山の山頂からはあまり展望が良くありませんでした。木々の合間から山並みは見えるのですが……


  ☆小持山〜大持山

 小持山山頂からも急斜面の岩場が続きます。が、下りから登り主体に変わるとようやく緩やかな稜線に変わります。日溜まりの稜線ではあるものの、とにかくこの日は北風が強くて寒い寒い。やがてピークを登りつめると、今まで木々越しにしか見えなかった奥秩父や八ヶ岳などの西側の展望が開けます。ここが大持山の山頂の一つ手前のピークで、正直眺めはここが一番でした。

 さらにゆるゆると稜線を歩くと大持山の山頂に到着します。ここも小持山同様に木々に囲まれており、展望はあまり良くありません。しかし、武甲山からここまで、予想以上に時間がかかってしまいました。余裕があれば武川岳まで歩こうかと思っていましたが、断念することにします。まあ寒くて稜線歩きがイヤになったというのも大きいですが。ともあれ、ここで正式なお昼にすることにします。ヨメが作ってくれた炊き込み御飯のおにぎりを食い、しばし休憩……ですが、風があまりにも冷たいので早々に下山を開始することにします。


  ☆大持山〜名郷

 山頂からわずかに下ると妻坂峠と鳥首峠へと分かれる分岐に到着します。ここは南東方向が大きく開けており、東京方面が望めますが、2月なのに早くも襲来した春霞みの中に沈みかかっていました。そしてここを妻坂峠の方へと進みます。鳥首峠に下りても良かったんですが、一刻も早く強風から逃れたかったもので……

 分岐からは防火帯の明るい尾根道を下ります。基本的に自然林で、傾斜もそんなに急ではないので実に雰囲気の良い道です。振り返れば木々越しに小持山から大持山にかけての稜線が見えます。この辺から見ると、小持山周辺は鋭角に切り立っており、苦労したのも頷けるものがありました……ともあれ、時折植林帯が現れたりしますが、基本的には自然林の中の稜線を下っていきます。風は相変わらずびゅーびゅー吹き付けるので寒いです。

 やがて登山道がえぐれて塹壕のようになってきます。土砂が流出してしまったのでしょう、土嚢で補強してあったりします。が、塹壕部分は落ち葉で埋まっており(それもかなり深く)、足をとられたり、滑ったりと難儀します。登山道の両側に踏み跡がつけられて「道」になってますが、そちら側を歩いて良いものなのかどうか……基本的に塹壕の中の落ち葉と格闘しながら下りました。下ったところが妻坂峠です。

 なおも稜線伝いに進めば武川岳へ至りますが、今回はここで名郷に下るので稜線を外します。稜線を外すと完全に北風がブロックされるので、急にぽかぽかになります。植林帯の中とはいえ、結構日が差してきますし、風もここには吹き込まないですし。樹林帯の中をジグザグに下っていくとやがて沢沿いの道となり、そのまま沢沿いに下ればまもなく林道に出ます。

 最後の林道歩きは3km程度ですが、やはり緊張感が切れている上に道も単調なので、どうしても長く感じてしまいます。ともあれ、キャンプ場を越して民家が見えてくると名郷のバス停が見えてきます。20分ほどバス待ちをして飯能駅へ一時間ほどゆっくりとバスに揺られました。

 最後の最後の西武池袋線で人身事故のため30分強全線ストップを食らったのが大どんでん返しでしたが。


 久々の山歩きでしたが、思っていたほど体力の衰えはありませんでした。強い北風と岩場にはやられましたが、土曜日ながら静かな山歩きができました。



日付、天気 2007年2月24日   晴れ
メンバー 単独&Meタン
所要時間 タクシー下車地点 7:51 → 林道終点 7:59      8分
林道終点 7:59 → 大杉広場 8:33           34分
大杉広場 8:33 → 武甲山 9:03             30分
武甲山 9:45 → シラジクボ 10:06            21分
シラジクボ 10:06 → 小持山 10:42          36分
小持山 10:51 → 大持山 11:30            39分
大持山 11:47 → 妻坂峠 12:37            50分
妻坂峠 12:37 → 林道 13:05              28分
林道 13:05 → 名郷バス停 13:51           46分
交通 西武秩父駅から横瀬側登山口の行ける所まで 2720円
名郷〜飯能駅 国際興業バス 790円
山の中で会った人 10人くらい


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