檜洞丸


 本当は奥多摩の方へ出かけようと思っていたのだけれど、空気が澄んでいそうなのでとにかく展望の良い山を目指すことに。先日大室山に登って気づいたことだけど、西丹沢は予想外に人が少なく、静かな山歩きが楽しめるし(人が多すぎるのは嫌いなので。その辺がオタだなあ)、塔ノ岳や丹沢山などよりも西側に位置している分、南ア方面の展望が利くのでは?と期待して出発。
 小田急に乗って町田を過ぎたあたりで日の出。天気は……雲が多いなあ(´д`;) 雲量3〜4という感じで富士山も雲の中。でも、上空の高い雲だから何とかなるんじゃないかと期待して新松田の駅で下車。今回はここから西丹沢自然教室までタクシーを使うことに。バスって遅いし……やっぱりタイムイズマネーでしょ。てなわけで、たまってるタクシーの運ちゃん達と値段交渉。こういう時は関西弁や。適度に相手を持ち上げつつ、関西弁でまくし立てて交渉成立。こういうときは4年間の大阪勤務経験がありがたいナムー。バスだと1時間20分くらいかかる道のりを30分ほどで行ってくれました。
 タクシーを降りるととにかく寒い! 大倉の方では最低気温が氷点下1.2度だったとか……寒いわけだ……


☆西丹沢自然教室〜ゴーラ沢出合

 西丹沢自然教室から林道を北に向かい、5分ほど進んだ所に檜洞丸への登山道入口があります。いきなり荒れた沢を登るハメになります。と言っても、これはほんの入口だけのことで、すぐに沢を離れます。スイッチバックでどんどん高度を稼いでいきます。落ち葉が積もっていて、結構滑りやすかったのが辛かったです。と言っても、キツイ登りはすぐに終わります。沢の高みを巻いたなだらかな道をしばらく進むことにします。ほとんどアップダウンはありません。沢の方が勝手に高度を上げてきます。紅葉もちょうど見頃で、気持ち良く歩けました。
 沢と登山道が同じくらいの高さになり、沢の方に進むと広々とした河原に出ます。ここがゴーラ沢出合です。

写真左から、登山口からいきなりの荒れた道、沢沿いの斜面をトラバースするなだらかな道、広々としたゴーラ沢出合


☆ゴーラ沢出合〜展望園地

 河原からいきなり急な階段を進んでいきます。木の根や岩が入り組んだキツイ登りが続きます。途中には一カ所、クサリ場もありました。スイッチバックも多く、どんどん高度を稼いでいけますが、しんどい……
 ゴーラ沢から40分ほどで展望園地という場所に着きます。今までずっと展望はありませんでしたが、ここだけ開けており、富士山が大きく望めます。登る前は雲に隠れていた富士山も大きく姿を現してくれましたヽ(´ー`)ノ ここは休憩するにはもってこいの場所ですね。富士山方面以外は木に覆われているので風は吹き込んできませんし、ベンチもありますし。いきなり三脚据え付けて写真を撮り出す人もいるくらいです。

写真左は途中のクサリ場。写真右は展望園地から望む富士山。右手前のコブは畦ヶ丸


☆展望園地〜桧洞丸

 その後はまた痩せた尾根をガンガン登っていきます。岩がちな急坂をスイッチバックの繰り返し┐(゚〜゚)┌ もう勘弁してくれーと思った頃に追い打ちをかけるように梯子が出現します。これを過ぎればゴールは間近です。ちなみに、このハシゴの辺りから登山道はびっちりと霜が降りていました。寒い寒い……
 石棚山稜から続く道に合流すると道はなだらかになります。ブナ林の中に敷かれた木道をゆるゆると進みます。最後に階段を上りきるとブナ林に包まれた広い檜洞丸の山頂に出ます。
 広い山頂の外周部にベンチがいくつも並んでおり、何人もの人がメシを食ってました。木々越しに山並みが見えなくもないですが、まあ展望は無いと言って良いでしょう。ちなみに、霜柱が溶けたために山頂はドロドロでした(´д`;)

写真左からスイッチバックの続く登山道、ぶっとい霜柱、尾根道の木道

真左が広々とした檜洞丸の山頂。ブナが生い茂っています。写真右はいつもの。Meタンの前髪がすごいことになってます(´д`;)


☆檜洞丸〜熊笹ノ峰

 山頂から犬越路方面に少し進むと開けた急斜面(半端じゃないヽ(`Д´)ノ)になっています。ここからは箱根から富士山、南ア、八ヶ岳、奥秩父、奥多摩、関東平野までが見通せる素晴らしい展望でした。ここでお約束の展望パノラマ写真を撮ります。足場は悪いし風はブチ当たるしで、カメラを構える手が震えます。急斜面を下りきるとなだらかでクマザサに覆われた尾根が広がっているので、そこでお昼にします。ただ、風がキツいし、とにかく寒い! ゆっくりとメシを食う気になりません。おにぎり2個食って早々に出発することにします。
 しばらくはなだらかな尾根道が続きます。日当たりが良い場所は霜が溶けてドロドロになって滑りやすいです(´д`;) この辺から徐々に日が陰り始めました。日が隠れると風が無くても寒い寒い……
 クマザサが生い茂り始めた尾根道をゆるゆると進んでいきます。やがて熊笹ノ峰というピークに到達します。と言っても、標識も何もありませんけど。ここまでは楽しい尾根歩きでした。そう、ここまでは……

写真左は檜洞丸山頂直下の急斜面。眺めは良いんですが、足下が(´д`;) 風ももろに当たりますし、ちぃっと怖かったです
写真中はなだらかな尾根道。日が当たる所は霜が溶けてドロドロでした(´д`;)
写真右は熊笹ノ峰のピーク。名前の通りクマザサに覆われたピークです


☆熊笹ノ峰〜犬越路

 熊笹ノ峰の下りから道は急変します。ここから始まるアップダウンの連続はかなりハードでした。痩せた尾根のスイッチバック、クサリ場、梯子の連続。特にクサリ場は全部で3つあり、特に最後の物が強敵でした。いじけた背の低い木とその根が入り組んだ急斜面を下降していくわけですが、何よりクサリを見つけにくい!(クサリを見つけられず、自力で下ってしまいましたが、恐ろしく時間を食いました)
 やがて行く手に大室山が大きく見えてきます。よく見るとホントでかい山だなあ(´д`;) 小さく建物が見える鞍部が犬越路でしょう。そこまでの道のりはまだまだ遠い……(ノД`)
 依然として急な下りが続きます。あまりにげんなりして、写真を撮る気にもなりません。延々と続く急斜面、というのが無いだけマシなんでしょうが……
 いくつもの小ピークを越えていきますが、最後のピークを越えるとやがて背丈ほどのクマザサに囲まれるようになります。ここまで来るとようやく斜面は緩やかになります。クマザサをかき分けながら進んでいくと、ひょっこりと犬越路に到着します。

写真左は行く手に大きくそびえ立つ大室山。写真左下の鞍部にある白いモノが犬越路の避難小屋
写真右は犬越路近くの生い茂るクマザサ。この辺まで来ればようやくなだらかになります


☆犬越路〜西丹沢自然教室

 2週間前に来た時と同じく、避難小屋はまだ工事中でした。後で調べてみたところ、2005年12月9日まで工事は続くそうです。工事の邪魔をしてはいかんので、休憩無しで用木沢出合方面へと下ります。しかし、建築資材とか仮設のトイレとかって、どうやって運び込んだんだろう……ボッカするには重くてデカい物ばかりだし……木材は現地調達か?
 先日の大室山行きの際に登ってきた用木沢出合からの道を今度は下ります。ヤブの中の細い道を抜け、荒れた沢を下っていきます。登りはあれほど難儀した沢はちょうど紅葉が見頃。しかし、あれほど長く感じた登りも下りだと随分短く感じました┐(゚〜゚)┌ とはいえ油断は禁物で、落ち葉の下に石がゴロゴロしてたりで、足下は結構不安定でした。
 そして前回も通った広い河原に出ます。前回は知らなかったですが、この河原は関東大震災の時の土石流で沢が埋まってできたとか。ともあれ、ここまで来ればもうアップダウンはありません。沢沿いをゆるゆる歩くと用木沢出合に出ます。そしてそこから林道を進めば西丹沢自然教室前に戻ります。

写真左から、工事が続く犬越路避難小屋、見頃の紅葉、前回も通った広い河原。奧に見えるのが難儀した熊笹ノ峰周辺の稜


 登りは思っていたよりも楽でした。問題は下り。特に熊笹ノ峰と犬越路の間のアップダウンは想像以上の物がありました。エアリアを見てもその間は一カ所「クサリ」と書いてあるだけですが、クサリ場だけで3カ所ありましたし、何より急坂の連続が堪えました。エアリアの丹沢のヤツは随分と書き込みが多いのに……特に下りが苦手な私にとってはかなりしんどかったです。
 行きはタクシーを使いましたが、帰りはバスです。一応バスの時間に合わせて歩いたつもりですし(だから熊笹ノ峰と犬越路の間を2時間近くかけた……ウソです。下りは苦手なんです)。
 まあ色々とありましたが、比較的人も少なく静かな山歩きもできましたし、展望もことのほか良かった! 流石は丹沢第二の高峰。

日付、天気 2005年11月19日     晴れ時々曇り
メンバー 単独&Meタン
所要時間 西丹沢自然教室→ゴーラ沢出合          45分
ゴーラ沢出合→展望園地               40分
展望園地→石棚山稜との合流地点         45分
石棚山稜との合流地点→檜洞丸山頂       15分
檜洞丸山頂→熊笹ノ峰                20分
熊笹ノ峰→犬越路                   1時間55分(小休止3回含む)
犬越路→用木沢出合                  70分(小休止1回含む)
用木沢出合→西丹沢自然教室           20分
交通 新松田駅→西丹沢自然教室までタクシー7000円(交渉後)。正規だと8500〜9000円くらいらしい
バスは片道1150円。往復切符だと2070円(富士急バス)
山の中で会った人 30〜40人くらい



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