蕎麦粒山〜川苔山


 天気も良いし連休だし、ということで奥多摩に足を運ぶことにしました。どの山にするかは色々と考えた結果、昨年挑戦しようとして失敗したヨコスズ尾根から蕎麦粒山を通って川苔山に抜けるコースを選択することにしました。実は今回も前日が飲み会だったわけで、スタミナに一抹の不安がありますが……ま、何とかなるでしょう。
 奥多摩に行く時に乗るいつもの電車で6時45分に奥多摩駅に着くと、かなり多くの登山者がバス停目指して階段を駆け下りていきます。平日とはいえGW中ですし、陽気も良いですしねえ。丹波行きのバスはかなりの人数が乗り込みましたが、東日原行きのバスは十人程度。その中でヨコスズ尾根方面に向かったのは私ともう一人だけでした。
 なお、今回は同行者がアテナたんです。


☆東日原〜一杯水避難小屋

 バス停から少し戻って集落の中の道を進み、石垣の上にしか思えない道に入ります。昨年来た時はこの入口から倒木ががっぱがっぱあったのですが、流石に一年経つと整備されてますね。すんなりと進めます。数件の民家を越えて植林帯の中をジグザグに進み、高度を稼いでいきます。前回はこの辺で既にヤバい状況になったわけですが、今回はスムーズですヽ(´ー`)ノ 尾根に出るとそれまでの暗い植林帯から片側半分が自然林になります。この辺(およそ高度1000b)でようやく芽吹き始めた感じなので、日差しがダイレクトに当たります。正直、かなり暑いです。でもまあ、斜面も比較的緩くなってきます。
 ただ、基本的に尾根の東側をずっと巻いているわけですが、所々道が狭く、谷が迫っている箇所があったりして、結構気を遣います。滝入ノ峰を巻くと今度は尾根上もしくは尾根の西側を進むようになります。この辺で木立越しに西側には天祖山や七ツ石山、雲取山、長沢背稜が、東側には川苔山が見えますが、まあ所詮は木立越しなので。しばらくは痩せた道を進みますが、木の根っこが登山道に大きく張り出している場所を越えれば、後は幅広のゆったりとした道になります。常緑樹(針葉樹?)に囲まれてそれを抜ければ、一杯水避難小屋はもうすぐそこです。
 しかしまあ、前回は大バテしたとはいえ、3時間かかったコースが今回は2時間かからなかったというのは……

☆一杯水避難小屋〜蕎麦粒山

 避難小屋前のベンチで小休止を挟んでから都県境界尾根を東に進みます。と言っても概ね東京都側を巻いていることが多いわけですが。小屋から5分も歩かない所に水場があります。……ちろちろとしか流れていません(´д`;) まあ冬場は枯れていることが多いそうですが。最初は植林帯ですが徐々に防火帯っぽくなり、木立越しに北面の山々も見えてきますが……何しろ霞がものすごいので、有馬山から武甲山にかけての近場の山並み程度しか見えません。
 稜線上にはいくつか小ピークがありますが、それらは全部巻いてます。それでも細かいアップダウンは結構あって、意外としんどい稜線歩きです。途中、仙元峠峠への分岐の標識が出てきたのでせっかくだから寄っていくことにします。しかし、結構急な登り……(´д`;) 急坂自体はものの5分もなく、登り切ったところが仙元峠です。祠が置かれているあたり、歴史を感じますね。何でもかつては日原と浦山口とを結ぶ重要な交通路だったとか。しかし、峠というと稜線の鞍部をイメージしますが、ここは完全なるピーク。まあ「峠」という言葉の由来自体が「突起」を意味する「ドッケ」という説もあるようですし、山の越えていかねばばらばい場所を「峠」と呼ぶからだとか、色々あるみたいです。
 仙元峠でゆっくりしてから今度は蕎麦粒山の登りに取りかかります。と言っても隣のピークなわけですが。仙元峠からのやや急な坂を下って縦走路に合流するとすぐに蕎麦粒山の登り口があります。これも結構急。微ヤブという話も聞いていましたが、この時期はさすがにまだヤブにはなってませんね。ただ、登山道脇の枯れたスズタケがもう少し経ったら……という雰囲気を漂わせていました。
 でもって15分くらいひたすら登ると、蕎麦粒山の山頂に着きます。狭く露岩がゴロゴロした山頂はあまり奥多摩っぽくない感じがします。周囲は樹林に囲まれており、木立越しに近場の山々は見えますが、という程度です。唯一、東側が開けていますが、今日の霞んだ空の下では棒ノ嶺と高水山が見えるくらいでした。空気が澄んでいたら、東京方面を一望できるんでしょうが。

☆蕎麦粒山〜川苔山

 蕎麦粒山でお昼を食べてから下ります。山頂直下は少し急な下りで、防火帯の中をジグザグに下ります。基本的に幅広で緩やかな稜線歩きなわけですが、やはり小さなピークがいくつかあって、その前後はややアップダウンがキツイです。まあ全般的にはダラダラと歩けますが。
 有間山方面への分岐や棒ノ嶺方面への分岐が見つからないどころか、日向沢ノ峰のピークがどこだかわからないまま(南面が開けた露岩の所?)防火帯をダラダラ進んでいると、高さ15bくらいある岩場がドーンと尾根をふさいでます。奥多摩なのにクサリも無ければロープもないので「道を間違えたかな?」とも思いましたが、川苔山は正面に見えるし、地図とコンパスで場所確認しても間違いないから、巻き道を探します。左手の樹林帯に赤テープがあるので、そちらへ進んでみましたが、随分と急だしヤブも見えます。「ホンマに巻き道なんか?」と思って引き返し、もう一度岩場を見ると何となくトレースがあるように見えます。なので直接下りました。
 特にもろい場所とかもなかったので、普通に下れました。家に戻ってからネットで調べてみると、正規の巻き道は右手にあったようです……OTL
 ともあれ、また防火帯の下りが続きます。鞍部が踊平で大丹波への分岐があります。この辺から分岐があちこちにあって、入り組んでくるので標識を注意しながら進みます。防火帯の登りをダラダラと歩いていくと川苔山がどんどん間近に迫り、どっからどう見ても廃墟にしか見えない避難小屋を通り過ぎて一登りすれば川苔山の山頂に到着です。流石に人気の山なので平日でも結構人がいます。西側と南側の展望が開けていますが、霞がものすごいので、奥多摩より先の展望は全くありませんでした( ´Д⊂ヽ

☆川苔山〜鳩ノ巣駅

 流石に人がたくさんいる中でアテナたんと記念撮影をするわけにはいかないので、足早に山頂を後にします。避難小屋の所まで戻り、そこから南に向かって進みます。尾根を外して塹壕っぽくなった道を進みます。すぐに稜線の鞍部に出ます。ここが舟井戸と呼ばれる場所で、南に向かえば本仁田山へ向かうことになります。時間の余裕があれば回ろうかなとも思いましたが、目の前の登りがあまりにも急なのを見て断念(´д`;) 大人しく鳩ノ巣駅に向かって下ることにします。
 しばらくは植林帯の中をジグザグ(ってほどのモンでもないですが)に下っていきます。再び本仁田山方面への分岐がありますが、それをスルーしてなおもジグザグに下っていくと……道が急になだらかになります。かなり長いことこの状態が続きます。というか、大根ノ山ノ神までずっとこの状態が続きました。歩きやすいですが、単調だし眺めも無いのであんまり面白くない道です。所々にナラ?の自然林が混じっていましたが、標高800b以下になると新緑に輝いていました。
 祠のある大根ノ山ノ神(車だとここまで来れる)から駅まではあともう少し。耳を澄ませば青梅街道を行く車の音や青梅線の音も聞こえてきます。そのせいか、緊張が切れてしまい、歩みが遅くなってしまいました……小石混じりの植林帯の道をちんたら下っていくと、やがて眼下に集落が見え、さらにもう少し進めば集落に出ます。集落の中の道がこれまたえらく急で……舗装されていることもあってえらく足にきましたが、比較的あっさりと鳩ノ巣駅に到着しました。

 思っていたよりも細かいアップダウンが多く、想像していたよりかは疲れました。また、奥多摩全域に多い作業道ですが、この山域は特に多いです。川苔山周辺は作業道が分岐している場所には必ず標識があって作業道には丸太を渡してあるのですが、都県境界尾根の辺りは結構いい加減。
 それにしてもクソ暑い一日でした。



日付、天気 2006年5月1日   晴れ
メンバー 単独&アテナたん
所要時間 東日原→一杯水避難小屋      110分
一杯水避難小屋→仙元峠       40分
仙元峠→蕎麦粒山            15分
蕎麦粒山→踊平             60分
踊平→川苔山               40分
川苔山→舟井戸             15分
舟井戸→大根ノ山ノ神          80分
大根ノ山ノ神→鳩ノ巣駅         40分
交通 奥多摩駅から東日原まで西東京バス 450円
山の中で会った人 20人くらい



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